今日は陽東高校の受験日当日です!ここの芸能科を受けるためには、芸能事務所に所属しているという証明書を出す必要がありますよ!
アクアとルビー、2人と受験前に待ち合わせしてるんですけど・・・あ、校門前に2人ともいますね!
2人で会話しているみたいなので、声をかけます。
「アクアさん、ルビーさん!おはようございます!」
「あ、サヤちゃん、おは・・・誰!?」
こっちを振り向いたルビーは驚愕の表情ですね。あれ?
「なんで顔隠してんだ?」
そういえば今日はまだヘアピンしてませんでした・・・。あれ、二人にヘアピン無しって見せた事ない・・・?苺プロ周辺でしか会わないので、勝手に体がヘアピン付けてアイドルモードになってるから・・・?
でも、顔全体を見せないとやっぱり判別つきませんよね!アイさんがおかしいだけですよね!
「あっ、これはですね・・・?気分の切り替えというか、髪で私の独立性を守ろうとしているというか・・・」
そう言いつつヘアピンをつけてみる。
「・・・サヤちゃんになった・・・」
「なったわけではないです。元々本人ですけど・・・?」
「髪で印象が恐ろしく変化するな・・・」
「アイドルに関連していない時の私は基本、髪で顔隠してますので・・・」
そう言いつつヘアピンを外す。面接の時だけまた付ければいいですよね。
「えー!?なんで?隠してない方が絶対可愛いって!」
この髪は私のアイデンティティーなんです!アクアとルビーにパッと見アイさんだと思われる、ってことは姿形で見分けてもらうにはこれしかないんです・・・!もしかしたらカミキ避けにもなるかもしれないですし!これを捨てるなんてとんでもない!こっちにジリジリ寄ってこないでくださいルビー!私のアイデンティティーをどうするつもりなんですか!?
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筆記試験は面接試験より先に行われました。体感としては、前世は本当に大卒だったのかな・・・って感じです!
面接控え室でヘアピンをつけます。別に普通の面接なので、面接官の方をアイさんオーラで勘違いさせたりしなくてもいいと思ってます。面接重視、常識的な回答をすればいいですよね?
(いや、待ってください芸能科・・・?少しおかしい回答をした方がいいんですかね・・・?ちょっと頭のネジ外れてる方が入りやすい・・・?やばいですよ、普通の面接じゃないかも知れませんよこれ!一般科なら普通の面接でしょうけど、芸能科は・・・?)
私の学力?芸能科の学力なんて参考程度ですよ!前世は大卒なのに、中学で既にテスト結果が怪しいなんて人はそういないでしょう!
つまり、さっき受けた筆記試験が悪かった場合、面接がとても良くないと落ちる・・・?芸能科の面接がどんな回答を求めてるのかわからないのに・・・?
・・・ヨシ!怖いのでアイさんオーラで行きましょう!いや、落ちないとは思いますよ!?思いますけど、やっぱりこういうのは全力で行かないと!そうですよね!?
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「今面接した子・・・」
「昔のアイドルを思い出すねぇ・・・」
「私も思い出しましたよ」
「子どもがいるって話あったっけ?」
「そんなニュースはなかったような・・・?」
「・・・隠し子?」
「あはは、そんなまさか・・・。他人の空似ですよきっと」
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面接が終わって3人、集合しました。ふふふ、面接とかよゆーでしたよ・・・?
「ルビー、サヤ、どうだった?」
「たぶん平気。サヤちゃんは?」
「ふふふ・・・」
「こわ・・・前髪で顔隠れてるのが余計に」
「大丈夫ですよ?絶対に受かっている自信ありますよ・・・」
だって私の雰囲気ではなく、アイさんで行きましたので・・・。
「アクアさんは一般科を受験したんですよね?どうでした?」
「問題ない。万一があるとしたら、名前のせいだろうな」
「あはは、本名アクアマリンだもんね〜」
「あまりこういう事は言いたくないですが、特徴的な名前ではありますね・・・」
「普段はみんな面倒くさがってアクアって呼ぶもんね!」
「・・・アクアマリン。アクア。星野アクア!?」
ここで重曹さんがエントリーです。重曹さんにはそれなりに興味があります(米国株的な意味です)けど、今回はアクアに今日あまの出演依頼に繋がる話なので、私から話しかけるのは避けておきます。変に拗れても嫌ですし。
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「イビるぞマジで!・・・で、その奥にいんのは誰?ずっと黙ってるけど」
「絡まれてるぞサヤ」
「絡むまでいってないわ!」
「あ、私は一般通過女生徒ですので、お気になさらず・・・」
「さっきアクアと話してるの聞こえてんぞ」
「サヤちゃんも芸能科だよね。一般科じゃなくない?」
「そういう意味で一般って言ったわけではなくてですね?」
「あんたも芸能科なの?じゃあ私の後輩ね!先輩には敬意を払いなさいよ!」
「かなさんに(今世での投資家の先輩という意味の)敬意は持ってますよ?」
「ロリ先輩に!?やめときなよ!」
「見る目はあるみたいね!名前は?」
「サヤといいます。よろしくお願いします、かなさん」
「残り2人もこんくらい私に敬意を持って・・・」
「じゃあ俺、監督の所寄るから」
「ちょっと!?」
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かなさんはアクアの事を追いかけていきました。今日あまのドラマ確定演出ですね!
・・・アイさんにドラマ見せてみて、反応を確かめて見ますか。いや、あれはアクアがストーカーの役ですね・・・。ダメです、そんなの見せられません・・・。
「ロリ先輩の事知ってるんだ?」
「はい。昔、結構有名でしたよね?」
「重曹を舐める天才子役・・・」
「10秒で泣ける・・・」
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私はそのまま家に帰って、アイさんと練習場(親の仕事場の空いてる部屋)でレッスンを始めます。
ルビーは苺プロでレッスンしよ、と言いますけど・・・。どう考えてもアイさんに教わる方が効率がいいですよね。だからこっちでレッスンするわけなんですが・・・。
アイドル業が本格化したら、他のメンバーと合わせるレッスンとかもあると思うので、その時は向こうに行かないといけませんね。
アイさんの移動速度の関係で、苺プロに移動するにはかなり時間がかかります。でもそっちに行けばアクア、ルビーと話せますし、アイさんは愛する子供を側で見ることができます。得しかなさそうに見えますが・・・?
「サヤ!集中!」
「はい!」
ダメですね、レッスン中に余計なこと考えると全くついていけません!今はレッスンに集中しないと!
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アイさんの考えがいまいちよくわかりません。アクアとルビーに対して、私が思っているような反応を返してくれないんですよね。もっと会いたい!みたいなのがあってもいいと思うんですけど・・・。
ルビーとアイドルグループ一緒になりましたよ、って報告した時も、嬉しそうな顔で会話はしてたんですけど、それ止まりでしたし。
前回、アイさんに2人と話をしたくないですか、と聞こうとした時にも機先を制されて話せませんでしたし。あれは狙ってされたのか、たまたまなのかはわかりませんけど。それ以降、その話はできていません。たぶん、このままだと私はアイさんにのらりくらりと躱されて質問できないのではないでしょうか?私とアイさんでは色々レベルが違いすぎますからね・・・。
・・・ですが、もう少し後。いますよね、アイさんの代わりに質問に答えてくれそうな人物。私にとっては絶対に会いたくない人物ではあるんですが、アイさんの考え方を完璧に模倣できていると思われる女の子。
(黒川あかね、ですか・・・会いたくない2大人物の片割れですよ・・・)
ちなみにもう片方はカミキです。こっちは得が本当に無さそうですよね、会うだけ損です。
あかねはメインキャラですからアクアには絶対関わりますし、私も無関係は難しいでしょう。できる限り避けますけど・・・。
・・・キャラクター、ね・・・。星野アイ、星野ルビー、星野アクア・・・。現実にキャラクター、原作知識なんて・・・?
(・・・。うん、目を逸らしましょう。それは置いときまして、あかねに私がプロファイルされているかどうかは、あかねの視線で判断するとして・・・)
見られていると判断した場合、あかねと会っている間、所作については演技しながら過ごすことにします。多少は誤魔化せませんかね?話し方は変えません、所作とのズレで混乱してくれたらいいなって。
アイさんと違い、私の映像などはほとんどありません。つまり、誰かに話を聞くか、私を見る必要があるということです。
はっきり言って意味不明レベルのプロファイル能力ですよね。就職先は警察の方が活躍できると私は思いますよ?
(私に必要なのは、黒川あかねの中のアイさん・・・アイだけです。できる限り関わりたくはないですが・・・。質問に答えてくれそうなのはアイの方ですよね・・・)
普通に聞いて答えてくれるといいんですけど。
(でも、アイもアイさんと同じだったら答えてくれませんよね・・・。あかね自体に聞いたら答えてくれませんかね・・・?)
あーあかねには会いたくない・・・。でも、アイさんに聞くのも難しいですし・・・。こまったこまった・・・。