転生者と幽霊と   作:霧マッシュ

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ぴえガチ

 

私はアクアが出ている今ガチ自体には興味はないです。興味のある先はMEMちょさんとアイ(あかね)。なので、配信もそこまで見る気はなかったんですけど・・・。

 

アクアが出ている配信を見ているルビーとかなさんが、それはもうキレてますね。今ガチ、アクアの配信!見るよね?と言われて見ません、と言ったのに日曜日来い、と強制されました・・・。

 

「「いや誰!」」

 

「「は?死ね」」

 

(二人ともめっちゃ怖い、近づきたくない・・・)

 

配信開始からこんな感じですよ・・・?その内、よくわかんない呪文を唱え出してもおかしくないですよ・・・?

 

「「サヤ(ちゃん)!どう思う!?」」

 

「ひぃ!な、何がですか・・・?」

 

「アクア!何あの反応!」

 

「お兄ちゃん!すぐ浮かれて!」

 

「わ、わぁ・・・。えっと、やばいと思います・・・?」

 

「二人とも、コレメディア用だから落ち着いて」

 

ミヤコさん!この二人、なんとかしてください!

 

 

ーーーーーーーー

 

アクアが今ガチの撮影に行っているある日。苺プロの一室にはルビーとかなの言い合う姿があった。

 

「サヤが怯えて苺プロに来なくなったじゃない!」

 

「配信見てた先輩が脅かしたからでしょ!?」

 

「感想聞いただけでしょ!」

 

「でもサヤちゃん震えてたし!」

 

「はー・・・まあいいわ、今日はユニット名会議?」

 

「先輩がごねてまだ決まってないからね!サヤちゃんは震えて、二人が決めたのならなんでもいいですー!って言ってたよ?」

 

「だってユニット名とか決めたら、もうマジでしょ・・・。実績ないアイドルとか親に説明出来ないし・・・。てかあいつ、どんだけ怯えてんの・・・?」

 

そこに颯爽と現れる斎藤ミヤコ。

 

「実績があればいいのかしら?・・・あら、サヤさんは?」

 

「先輩に怯えて来なくなっちゃった・・・」

 

「私だけのせいにしてんじゃねーぞコラ!」

 

「・・・先に二人だけで教わっておいて。サヤさんは今から呼ぶけど、あの子の家結構遠いのよね・・・。じゃ、後はお願い」

 

扉が開く音が響く。ギィ・・・。

 

「オマカセ!」

 

「変質者だ!」

 

「ぴえヨンだ!」

 

 

ーーーーーーー

 

今ガチの初回配信を見ているかなさんとルビーがめちゃこわだったので、配信が終了するまで苺プロに出来るだけ行かないようにしました。あの二人、殺気立ち過ぎですよ・・・。

 

かなさんは先輩なので、先輩が怒っている時は出来るだけ近づかない、という私の経験則から。ルビーは母がアイさんなので、雰囲気がアイさんに似てる部分もあり、私に怒ってるわけじゃなくても怖い・・・。特に、アイさんはあんな風に殺気だったりしないので・・・。

 

私は暇が有ればレッスンを受けられるので、非常に良い生活です。時間を無駄にしない感じがいいですね!ルビーもボイストレーニングでもすればいいと思いますけど。

 

「あれ?」

 

ひと段落したので休んでいると、ミヤコさんから連絡が入ってますね。

 

[出来るだけすぐに来てくれないかしら?]

 

い、苺プロに?でも社長の呼び出し、断るわけにはいきませんね・・・。

 

 

ーーーーーーーー

 

「ミヤコさん、呼ばれて来ましたけど・・・」

 

苺プロの一室に入ってみると、そこには。

 

ムキムキのヒヨコの姿があります!と、おまけのルビーとかなさん。

 

「ぴえヨンさん!」

 

「キミは・・・」

 

「あんた、さっさと来なさいよ!」

 

「サヤちゃん、来るのおそいよ〜。撮影終わっちゃったよ?」

 

「アイドルユニットの一人カイ?」

 

「あ、はい。そうなんですけど」

 

今日ぴえヨンさんが来る日だったんですね。ルビーとかなさんが怖すぎて全部すっ飛んでましたよ・・・。

 

「キミだけ別撮りとかする?」

 

「いえ私はそれより、別の話をしたいですね。ぴえヨンさん・・・あなたの人気の秘密と、その被り物の中を教えて欲しいのですが。後年収一億はあってますか?」

 

「年収は一億ダヨ。人気の秘密と被り物の中は・・・」

 

チラッとぴえヨンさんがルビーとかなさんの方を見る。

 

「ぴえヨンブートダンス・・・3時間ついて来れたら、見てヨシ!」

 

「サヤ!辞めときなさい!こんなの3時間も出来ないわよ!」

 

「ふっ。かなさん・・・私にも、引けない時くらいあるんですよ」

 

「その覚悟別のとこで使えやコラ!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

「・・・」チーン

 

「この子もすごい、2時間以上頑張るとはね」

 

「あ、そうだ!グループ名、B小町になったから!」

 

「たぶん聞こえてないわよ。死んでるし」

 

 

ーーーーーーーーー

 

その日、私が気絶から復活した後。

 

苺プロの狭い一室を借りました。家ではアイさんがいるからこう言ったことは出来ませんし、アクアやルビー、他の人に見られるわけにもいきません。

 

アイさんに対するプロファイル。あかねの頭おかしいほどではないですが、簡単なのなら私も出来るはずです!このために本を読んで来たんですよ!

 

あかねに会いたくないから悪足掻きですよーだ。ふーんだ!

 

あかねが書いていた要因をホワイトボードに書き出します。当然、アイさんの映像も眺めます。

 

あかねが凄まじいのは計算能力です。行動を全て一定範囲の変数とし、計算してどのような人間なのかを推察します。過去から続けて見て、映像に写っている行動、反応にズレが見られる場合は変数不足、何かを見落としている、となります。この見落としすらも数字と見立てて弾き出せるのがやばいです。今回の場合は隠し子ですね。

 

(んー・・・あかねのプロファイルしてた時と合わせても、流石に人格までわかるわけないですね・・・)

 

アイさんは存在丸ごと嘘みたいなものなので、私のレベルだとはっきりわかりません。あかねやばい。つよい。

 

ーーーーーーー

 

仕方がないのであかねのプロファイルでもします。ボコボコですよ!私がですけど!

 

あかねの映像を見ながらホワイトボードにメモを書きます。

 

努力家、感受性は高い、責任感が強い、ストレス耐性はやや低め、指示待ち傾向あり、視力は良い、思い詰めると突飛な行動をする、感情の抱き方に傾向あり、教育レベルは高い、自己評価は低い、共感性は高い、歩幅は小さい、意志が固い傾向あり、嘘をあまり吐かない、人の視線に聡い、・・・。

 

(・・・人格まではわかりませんが・・・)

 

アイさんと違い、あかねはあまり映像がないですね・・・。演技の映像はありますが、それはあまり当てになりませんし。ただ、演技していない時のあかねの行動は嘘をあまり吐いていないようなので、判定が楽ですね。

 

プロファイルされるか、についてはそんなに心配しなくてもいいかもしれません。あかねがプロファイルしたアイさんは、アクアが好きそうな人物だったからです。アクアが寝込んだ時に色々言われてましたけど、あれはあかねの中のアイが騒いだのでしょう。

 

そもそもすぐにプロファイル出来るなら、見た人全部プロファイルしていけばいいんですよね。それでして欲しい行動を考察すれば、確実に好かれます。炎上したりしません。

 

たぶん、あかねに興味を持たれる、もしくは他の人からプロファイルして欲しいと頼まれなければ大丈夫・・・?

 

実際見られていそうだったら、辞めてくださいって言えば辞めてくれそうです。人が嫌がることをする人物ではないですね。でも意志が固いので、何かしらの理由があるとダメかもしれません。単純に興味、もしくは頼まれた、くらいならプロファイルをやめてくれそうですね。

 

あかねの思考回路自体は常識的な傾向にあります。アイをインストールしたあたりでちょっとおかしくなりますけど。何が言いたいかと言うと、幽霊、原作知識、転生という思考にはならなさそう、ということです。

 

ただ、私の行動があかねの用意している変数全てに当てはまらない場合、変数の確定のためにこちらを探ってくる可能性はありますが・・・。

 

・・・今考えたんですけど、株価と人格って似てません?今見えるのは、途中経過は不明ですが今の価格、人格。これが外因でどのように変化するかをあかねにプロファイルしてもらえば、確実に儲かるのでは・・・?

 

 

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