苺プロでルビー、かなさん、私の3人で会話をしていて、私はそろそろ家に帰るために部屋から出たところで、近くの部屋から話し声。アクア、ミヤコさん、MEMちょさんの声です。私は手招きと小声でルビーとかなさんを呼びます。
「かなさん、ルビーさん、ちょっと・・・」
「あん?」
「どしたの?」
私は指を口元に当ててシー、とした後、近くの部屋を指差しました。
そこで話していたのは、MEMちょさんの身の上、アイドルへの憧れ。
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MEMちょさんのアイドルへの思いを聞いて、ルビーとかなさんが飛び込んでいきます。私はその後ろからついていくことに。私が勧誘に関わるのはトラウマなので、合いの手だけ入れますね!
「25がアイドルなんて・・・」
「話は聞かせてもらったわ!私も年齢で言われた側だから、ちょっとだけ気持ちわかる・・・」
かなさん、ガッツリ泣いてますけど・・・。
「ちょっとじゃなさそうだが」
「そうだそうだー」
「だから私は反対しないわよ、ルビーは?」
「アイドルに年齢は関係ない!だって、憧れは止められない!」
「そうだそうだー」
「ちょっと黙ってろ」
「はい」
「・・・そういえばこいつもメンバーだったわね。どうなの?」
「私もいいと思います。MEMちょさん可愛いですし」
「みんな賛成!ようこそ、B小町へ!」
「なんだこの子ら、あったけぇよぉ・・・。あれ、その顔アイに・・・」
「あはは、そっくりさんですー!」
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その暫くあと。新生B小町の4人で集合!B小町の曲で練習です!
「ダンスの振り入れ始めるよ!」
「映像が残ってる曲って結構ある!」
「は?・・・うわ、30曲くらいあるわね・・・」
「・・・そうですね、いっぱいありますね」
(危なかった、一応全部踊れますよ、とか言いそうでした・・・)
そんな事言おうものなら、どこで映像みたの?ってなる事間違いなしです!ゆ、ゆーてゅーぶで?
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B小町の4人でのレッスンをちょっと抜けて来ました。部屋にいたのはアクアだけなので、ちょうどいいですね。
少しだけ私の雰囲気をアイさんに寄せます。アクアを騙すようで心苦しいですが、断られたら面倒なので。
「アクアさん。黒川あかねさんはアイさんの演技をしていましたよね。そっくりでしたけど、あれはどんな手法なんですか?」
「自分なりに調べてプロファイルだとさ」
「考え方とかも?」
「だいたいわかるって言ってたぞ」
「・・・子供については」
アクアの雰囲気が少し暗くなりましたね・・・。
「・・・それも設定にあるらしい」
「んー・・・。私、あかねさんにアイさんのことで聞きたいことがあるんです、連絡してくれませんか?」
「何を聞くんだ?」
「演技してる時どんな気持ちでしたか、とかですかね?」
「なんで曖昧なんだよ」
「まだ決めてないんですもん!」
「・・・まあわかった。連絡しとく」
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学校から帰っている途中なんですが、今ガチの動画を一応視聴してます。
私が今見ているのは今ガチのワンシーン。黒川あかねがアイのプロファイルを終わらせて、アイさんの演技をしているシーン。
(本当に似ていますね・・・)
ルビーがこれを見てママって呟いたのもわかります。雰囲気、所作、目の星。どれを取ってもよく似ていますね。天性の瞳って後付け出来るんですか?それ天性って言わなくないです?いやアイさんに関しては私も似たような事してるので、何も言えませんけど・・・。
(逆にこんな人が近くにいて、自分もプロファイルされているんじゃないか、と考えない人の方が頭おかしいのでは・・・?)
人間、何かしらの欠点、秘密はあるはず。あかねにしっかりプロファイルされるだけで丸裸にされる恐怖、他の方は感じないんですかね?皆さん、隠し事ないんですか?
次に見るシーンは今ガチラスト。アクアがあかねにキスするシーン。かなさんは死んじゃえばーか、とか言っていましたね。ルビーの心境は超複雑だそうで。
ちなみに私は何も感じません。アクア頑張ってますねーってくらいです。
あかねのプロファイル能力は使える、手放すわけにはいかない、ということですね。アクアはしっかり引き込んでくれてありがたいような、迷惑なような・・・。
あかねに対してアクアを仲介して連絡を取る以外に、今の私にとれる連絡手段はありません。なのでアクア経由で頼みました、あかねも好きな人から頼まれたら断らないでしょう。
(アクアと一緒に会いに来る女の子、という理由でプロファイルされるかもしれないのが怖いですね・・・)
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アクアに連絡を頼んでから何日か経って、あかねが会ってくれることになりました。場所は個室のカフェみたいなところです。アクア、あかねは一応顔出しもしている芸能人なので、個室で行うことに。アクアは途中で追い出そうか考え中です、子どもの話をしたらすごい顔になりそうですし。
顔半分は当然隠します、表情を全て晒さないのは大きいです。
「初めまして!私、サヤっていいます!」
「初めまして。黒川あかねです。アクアくんのお友達って聞いてますけど・・・」
「友達とは違う。妹と同じアイドルユニットのメンバーだな」
「違う人の名前を出すのは心苦しいんですけど、あかねさんが昔のアイドル、アイさんの考え方がわかるって聞きまして。私、大ファンなんです、アイドル目指したのもそのためです!なので、アクアさんに連絡を取っていただきました!アイさんの考え方をお聞きしたいんですけど、どうでしょうか?」
なんだか少し妙なことを私は言っている気がしますけど、アクアを通してるので、アクアのことを好きなあかねは断らない・・・といいな。
「そうなんだ・・・。うん、私が答えられる範囲なら答えるよ」
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いくつか適当に質問して答えを貰います。あかねがアイに関連したことを演技している時、目に星が出てきます。これが出ていることを確認します。しっかりありますね。
「あれ、サヤちゃんの顔・・・」
「何かありました?」
「・・・うん、気のせい、かな?」
アイに関連した演技をすると、髪の毛を貫通してこっちを見れるようになるのマジですか?半分隠してる意味がほとんどないじゃないですか・・・。気のせいですよ、気のせい!もうすぐ自己紹介動画が出るので、顔は見られますけど!
途中でアクアがトイレに行ったタイミングで次の質問をします。
「アイさんには隠し子がいるという設定を足している、と聞きました!ではあかねさんの中のアイさんは、今は子供と離れているという設定ですよね?」
「離れてる、とはちょっと違うけど・・・。そういう設定にも出来るよ?」
「では、離れている子供に会いに行ける場合、会いにいくのを躊躇ったりします?アイドル活動に支障が出るからとか、理由はなんでもいいんですけど」
「んー・・・そんなことはしないかなぁ。躊躇ったりしないと思うよ?」
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あの後、さらにいくつか質問をしてカモフラージュします。これで十分聞けました、ありがとうございます、ということでお開きにさせてもらいました。時間としては雑談込みでそれなり、という感じですね。
ちなみにプロファイルはされていなさそうでした。別に変なことしてませんし、特別興味を持たれるようなこともしてませんから。顔に反応してた事だけが懸念点ですね。
バスを降りて家に向かいます。先程のあかねのアイの話を考えましょう。
(会いにいくのを躊躇ったりしない。私のアイさんに関する考え方は間違っていないということです。なら、どうして?)
アイの考え方が今のアイさんとズレている、という可能性もないわけではないです。なぜかというと、人に与える死の影響は劇的、どのような変化を与えるかなんて現場を見てないと判断出来ないです。ナイフで刺されました、だけではアイがアイさんに近づくのは難しいです。
あかねが見れる映像にアイさんが死ぬ時の、もしくはその後の映像があるはずがないので、アイの状態はその手前のはず。あかねは推測は出来ますか、その後がないので変数を確定出来ないと思いますね。反応を見れないので。アクアのトラウマを見た後なら、ある程度までは推測できますけど。
(それを考慮しても会いに行かない、会話したがらないのはおかしいですね。何がアイさんを変えたんですかね?)
アイさんは他の人、生き物には感じることすら出来ないはずです。何日も彷徨った時に誰も、アクアとルビーすら反応してくれなかった、と言ってましたから。霊感なるものがある人も、何日も彷徨えばいくらでも会うはずです。
でもアイさん一人では会いに行く、という考え方を変えるはずがない・・・?
・・・いや、いますね。たった一つ、アイさんの存在を感知したやつが。最初に私のいる場所にアイさんを連れてきたやつが。こいつが、アイさんに何か言った・・・?
空を見ると、カラスの姿がありますね、沢山います。
「誰の事を考えてるのかな?友達の事?先輩の事?恐れてる人の事?大切な幽霊の事?・・・それとも、私の事?」