「あれに星野アイをあてがったのは正解だった。どこから迷い込んだ魂なのかは不明だけど、放置すると何になるかわからなかったからね。あれを導くのも私の役目というわけさ。星野アクアについては予想外だったけど」
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アクアには私がアイさんではない事を吹聴しないようにとか、その他口外しないで欲しい事を伝えておきました。色々バラされると困る事もないわけではないので。
書いた遺書、特にアイさん向けの方は刻んで燃やしました。あれは私が死んだ後以外に見られるわけにはいかないので、必要になったらまた作り直します。
B小町を抜けるという壱護さんとの話し合いは私が押し通しました。お願い!お願い!しか言わなかった気もしますけど、通ったからセーフです!曲とかは手配してくれるそうです、今からなのでそこそこ時間はかかるらしいですけど。また、抜けた後はソロでお願いしました。ユニットにしたいようでしたが、それはB小町の二の舞では?
かなさんとMEMさんにもB小町を抜けると伝えました。ちょっと顔合わせづらかったです。私は会いたいのですが、二人が会いたくないんじゃないかと思いまして・・・。
かなさんは、ごめん、あんな態度じゃアンタが傷つくのわかってるはずなのに、って言ってくれました。
MEMさんは、なんとかしたかったけど、どうすればいいのかわかんなかったよ、ごめんねぇって言ってくれました。
私が加入したからそんな気持ちにさせてしまったんですよね。ごめんなさい・・・。
ところでアイさんの真似事をしてるから気づいたんですけど、アイさんは色んな人に愛されていたのに愛されていたとは気づいていなかったような気がします。壱護さん、アクア、ルビーの激重感情三銃士、その他苺プロのみんなに愛されていたのに。気がついていたならもうちょっと防犯意識をして、自身を大切にして欲しかったですね。
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なんかすごい疲れた一日でした。仕事が終わった後にルビーと壱護さんを呼び出した私も悪いんですけど。
家に帰還して自室に入ってアイさんを確認!いつも通りの笑顔です!そうそう、こういうのでいいんですよ、こういうので!
「ただ今帰りましたー!今日は疲れました、アイさんよしよししてー!」
「・・・はいはい。こっちおいで?」
「はーい!」
ちょっとアイさんの返事に間がありましたね。これはなんですかね?隠し事が増えすぎて、何かバレたのではないかと心配になります。
まあたぶん大丈夫ですよ!てててっとアイさんに近寄りまして、撫でてもらいましょう!
「よしよし・・・」
「えへへ・・・」
アイさんに撫でられて(雰囲気)幸せですよ?このまま何事もなく寝るまでいけたらいいなって思いますけど。
「サヤ、聞きたい事があるんだけど」
はい終わりました。なぜです?私は復讐に燃えている時のアクア、ルビーみたいに何かを訴えるような真っ黒な目はしてませんよ?ちゃんとアイさんみたいにキラキラしてるのを確認してますよ?いつも通りの私のはずなんですけど?
撫でられていたので目は閉じていたんですが、開いてみるとアイさんは笑顔じゃなくなってました。今は悲しそうな顔ですね、誰ですかアイさんにこんな顔をさせたやつは!?
「なんでしょう?」
「最近、無理してない?」
「別にしてないと思いますけど・・・」
「ほんとに?」
「もちろんです。何か気になる事でも有ったんですか?」
「辛そうに見えたから。何かあったんだよね?私に相談してくれていいんだよ?」
この人の眼力(?)強すぎですよ。最近って言ってきたってことは、今日勘づかれたわけではないですね。なんとなく気づいていたけど、今日明らかに変化があったから声をかけたってところでしょうか?
アイさんに心配はかけられませんよ!なんとか誤魔化すのです!
「実はその、グループ内でちょっと不和がありまして」
嘘ではないですよね。不和、軋轢があったのは本当ですし。もうなくなりますけど。
「あー、私もあったなぁ」
「どう解消しましたか?」
「私にはどうにもできなかったんだよね・・・。ごめんね、アドバイスできなくて」
「私がなんとかしますよ、大丈夫です!」
最後の方の旧B小町の仲がどうだったのかは知りませんけど、たぶん良くなかったんでしょうね。その辺りは一番最初に聞いてましたけど、詳しい事までは言ってませんでした。
「その一人でなんとかしようとするの、やめた方がいいよ?」
「一応相談してますよ?アイさんに」
「それは私が聞いたからでしょ。聞かなかったら抱え込むつもりだったよね?」
「いやまあそれはそうなんですけど、私なら余裕かなと思いまして」
「サヤは謎の生き物の割に自信家だよね〜」
「えーんせめて人間にしてくださいぃ」
表向きの私はいつも通りに会話してます。悟られるわけにはいきません。
私にしか見えない幽霊なのはカラスが言っていた事ですが、考えてみると証拠がありません。アイさんが私の味方であるという証拠もありません。私がアイさんに向けている感情は本物だと思っていますが、アイさんが私に向けている感情は本物なんでしょうか。
私は嘘吐きとして成長しました。成長したので相手を疑ってしまいます。私が他の人に嘘を吐いているように、アイさんも私に嘘を吐いているのではないかと。向けられている感情は嘘なのではないのかと。私も嫌な成長の仕方をしましたね。
昔の私に、もしくは今の私にカミキや殺された裏側を説明してくれないって事は、私はアイさんにとってそこまでの存在ではないという事です。私が原作を知らなかったらそれで良かったのかもしれません。しかし、私は裏があったのを知っています。大切な事を話してくれないアイさんを疑ってしまうのは、仕方ないですよね?
公衆電話まで使ってカミキの事を隠そう、守ろうとしていたアイさんは、自身を殺した相手がカミキだと知っていても私がカミキをアートや料理にするのを止める可能性が高いです。
もしかして、私よりカミキの方が大切なのかな。私がカミキに殺された方が嬉しかったりする?付加価値をつけるために私をアイドルにしたの?私にどうなって欲しいの?
私はアイさんに、愛されてないの?
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完全に吹っ切れたのかはわかりませんけど、アクアは宮崎に行きました。あかねも呼んだみたいです、かなさんが曇りそうですね。他の宮崎旅行に行くメンバーも行きましたよ。行ってないのは私と壱護さんくらい?
宮崎旅行に行くメンバーは、こいつを置いて行って大丈夫なのか、みたいな心配そうな顔で私を見てました。失礼な、私をなんだと思ってるんですか?旅行期間の仕事は近場での緩い仕事多めなので大丈夫ですよ!
この旅行でルビーは曇るといいますか、殺意の波動に目覚めるといいますか、端的に言うと闇堕ちしますね。カラスが犯人は二人組、って言ってしまうからですね。
アクアは闇堕ちしてない方が仕事に集中してると思いますが、ルビーは闇堕ちしてる方が仕事に集中してると思います。闇堕ちしないとMVの再生数とか色々問題が生じる予感がしますよ!最終的にはどこかしらでアクアがなんとかするでしょう!さりなが好きなのはゴローなので、私がどうこうしてもって感じですよね!
さて、お仕事お仕事!それとカミキをぶち殺す方法を考えましょう!最終的には15年の嘘の後に処理できればいいんですけど、別の手段も欲しいですよね!何事にも備えておくのが大切です!
でもナイフで突っ込んだりといった近距離戦闘はこちらが不利です。これは困りましたよ、飛び道具が必要ですね。
ところで芸能界の人って危ない人たちと関わりがある人もいる(偏見)って言いますよね。危ない人たちは、拳銃を売ってくれたりしそうなイメージですよね?
そしてそんな感じの人と繋がりがありそうな人といえば、顔が怖そうな人です!壱護さんとか!監督さんとか!
という訳で仕事終わりに壱護さんのいる部屋にドーン!開けてください!苺プロ市警です!
「うお!?ってなんだサヤか。脅かすんじゃねえ」
「壱護さん!欲しいものがあるんですけど!」
「何か嫌な予感がするんだが、何が欲しいんだ?」
「拳銃!できれば消音器ついてるやつください!」
あれ?壱護さんの顔が露骨に引き攣りましたね。何かあったんでしょうか?