転生者と幽霊と   作:霧マッシュ

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繋がり

 

卒業ライブが終わりまして。

 

そのすぐ後にルビーメインのMVが公開されて大反響を得ました。よかったです!私はやっぱり要らなかったんですよ!ですよ…。

 

今の仕事状況なのですが、アクアとルビーは原作と同じような仕事と壱護さんが取って来た仕事をこなしているので忙しいです。ワンチャンもありますよ、ADの人と仲良くしてるのかとかは知りませんけど。DやADの人とは仲良くする事に越した事はないですが、社長(?)の壱護さんより影響力を持てるとは思えませんので…。

 

かなさんは暇…という事は全然なく、役者の仕事を壱護さんが取ってきたりバラエティにお呼ばれしたりしてます。原作みたいにルビーのバーターの仕事しかないみたいな状況ではなく、割と予定が詰まっててちょっと嬉しそうです。役者としての箔も付いてきたからですかね?

 

あれ、かなさんの仕事が普通に有るって事はもしかしてスキャンダル編が起きないのでは…?確か仕事がなくて枕営業しようとしてたような気がしますし…。というか私が枕営業しようとした時は囲んでボコボコにしてきたのに、その囲んだ一人であるかなさんが枕営業に行きましたと言い出すとは思えません。もし行くなら声をかけてください、私も同行します。

 

MEMさんはSNSやネットでの繋がり系の事をしている事が多いんですが、大体B小町チャンネルに関わる事をしてますね。苺プロに所属していない(業務委託契約)のに一番苺プロに貢献している気がします…。

 

壱護さんの顔が割と広いのか、ユーチューバーに関連した仕事(コラボとか)も取ってくる場合があり、その時は優先的にMEMさんに振られているみたいです。原作ではボーナス欲しくなるくらいB小町チャンネルの為に働いたMEMさんですが、こちらでは壱護さんがいるので激務ってほどではなかったようです。よかったです、もう少し自分を大切にしてください…。

 

私の状況は…どうでもいいですね。ここ最近あった出来事といえば、カラスと監督さんに関連する事です。

 

カラスの方は思い出したくもありません。監督さんの方は…。

 

 

ーーーーーーーー

 

監督さんから次のお仕事の話があるという事でお呼び出しを受けてますので、本日は監督さんの家に出向いてます。玄関口で監督さんのお母様を華麗にかわしつつ、いつもの部屋の扉をオープンします!

 

「じゃーん!私を呼びましたね監督さん!」

「お、おう…?呼んだのは確かだが…」

「んー?なんですかなんですかー?その困惑の表情はー?」

「いやテンション高えな、なんかあったのか?」

「特に理由はないです」

「急に落ち着いたな…」

 

監督さんの仕事ってちょっと面倒なんですよね…。何をどうやっているのかは知りませんけど、私が演技の時に自分の感情を混ぜていないのを見抜いているっぽくて割と撮り直しが多いです。また眼力おかしい勢ですか…。

 

結果として監督さんの作品に出る私は多少なりとも自分の感情を使っているので、眼力がおかしい人が見れば「アイ」との違いを見つける事が出来るはずです。殆ど同じ表情、動作なのに見分けられるってどういう事なんですか?私のソムリエだったりします?

 

「次のお仕事の話をするんでしたよね?」

「こういうのは普通マネージャーにするもんなんだが、お前に用があったからついでにな」

「私も監督さんにお願いがありますよ、まぁそれはお仕事の話が終わった後で!」

「お願いねえ…」

 

 

ーーーーーーーー

 

「気になるとこあるか?」

「ふんふん、なるほどわかりました!気になるところはありません!」

「本当にわかってんのか…?資料は後で苺プロにも送っとく。お前に渡しただけじゃ不安だからな」

「任せてくださいよ!なんかたぶん理解しました!じゃあ次は私のお願いですね!」

「変な事じゃないだろうな…」

「大丈夫です、映画には必須のものを分けて欲しいだけですので!」

「映画に必須?」

 

困惑した表情の監督さんが返事をしてきます。ふふーん!無いはずがない物ですよ!

 

映画のジャンルの一つにアクション映画がありますよね!アクション映画で一番の見どころといえば、爆破シーンです!どかーん!

 

自動車とかビルとか飛行機とかなんちゃら本社とか色々爆破されますが、それには爆発する物が必要ですよね?つまり映画に必須のものといえば!

 

「私が分けて欲しいのは…C-4(プラスチック爆弾)です!」

「そんなもんねぇよ!?」

「えっ…じゃ、じゃあダイナマイトは…」

「ねぇよ、工事現場じゃないんだぞ…」

「建物を爆破する時は何を使ってるんですか!?」

「最近は規制が厳しくてな、ああいうのは合成して作ってんだよ。それ以前に俺は爆破するような映画は撮ってねえ」

「そう言われるとそうでしたね…」

「欲しい物が爆薬って、テロでも起こす気か…?」

 

私のセカンドプランになる予定だったカミキ爆破作戦が最初の一歩から頓挫しました。15年の嘘が失敗した時の予定が全く立たないんですけど…?

 

監督さんが撮る映画は人間関係にまつわる作品が多いですね、そういえば。監督さんだと本物の爆発にこだわりそうなので予算の関係もありそうですけど。

 

「ったく…」

「あれ、監督さんもそのロープ持ってるんですね」

「アクアから渡されてな…」

 

監督さんが取り出したのは苺プロでよく見るロープです。私の後ろまで歩いてきた監督さんはそのロープで私の手首と足首を縛ってしまいました。私にそんな趣味はないんですけど…。

 

「あの、どうして私のことをロープで縛ったんですか?」

「肌に傷がつきにくい専用のロープだとさ。如何にお前が大事にされてるかわかるってもんだ」

 

私は大切な商品なので傷がつきにくいロープを使ってるって事ですね!でもそれ縛る理由になってなくないですか?

 

「ロープの良し悪しは聞いてないんですけど」

「妙な事言い出したら縛ってくれって言われてな」

「アクアさーん!?」

 

監督さんに何を吹き込んでるんですか!?苺プロ以外で縛られてる所見られたら色々終わりですよ!?社外に持ち出していい社風じゃないです!

 

縛られたという事は爆薬は社会の闇っぽいって事ですよね?でも爆発すると激しく発光しますし許してくれたりしません?光ですよ?駄目?そうですか…。

 

「まぁこれで逃げられないだろ…お前、アイの復讐してーんだって?」

「…アクアさんから聞いたんですか?」

「ああ。過程も理由も一通り聞いてる」

「嘘ですよねアクアさん!?全部言っちゃったんですか!?」

 

未来とか私が泣いちゃった話とか全部したんですか!?監督さんの事を信用しすぎ…と思いましたが、アイさんが監督さんの事を信用してましたしセーフ…?

 

足を縛られてるのでしたくない会話をいい感じに切り上げて逃げる事もできません。なんて事をしてくれたんですか…!

 

「お前は何を隠してるんだ?憎しみか?」

「見てくださいこの笑顔を!誰かを憎んでいるように見えます?」

 

ほら!にっこにこですよ!表情の操作なんてお手の物です!

 

「憎んでるから復讐してーんだろ。表情とは関係ねえ」

「…はい、そうですね…犯人を憎んでいますよ」

「憎しみは人を強くするって言うけどな、お前のそれは…」

「私は何を言われてもやめませんからね」

 

怒りは基本感情と呼ばれるもので、進化すると憎しみや恨みになり極端な行動に振れる可能性が上がります。私のは進化後ですね、憎しみなので。また進化してもだいたいの人はそんなに長続きしません、アクアの12年はすごい長持ちしていると思います。私も長持ちするよう頑張らないといけませんね!

 

「…何がお前を変えたんだ?最初に会った時と似ても似つかねえ」

「秘密です。外見はそんなに変わってないと思いますけど?」

「前はまだ人間味があったんだよ…」

 

人間味なるものがよくわかりませんけど、演技の時は寸分の狂いもなく求められている私のはずです。アイさんが愛を知る前に人間臭さ?がないとか言われてましたけど、それと似たような意味でしょうか…。でも元になっているのは愛を知った後のアイさんなので、今の方が人間っぽいのでは…?

 

「…そうですか。もういいでしょう、帰らせてください…って、あの、ロープ解いて欲しいんですけど…」

「…どうすっかな、アクア呼ぶか…」

 

普通に帰してくれれば良くないですか?ロープ外したくない理由ないですよね?

 

「泰志!ご飯出来たわ…よ…?」

 

そこに扉が開く音が響きました!救いの神ならぬ救いの監督さんのお母様です!

 

「助けてください!監督さんに縛られました!」

「あんたって子は!何やってんだい!」

「かーちゃん!違う、これには深いワケがあるんだ!」

「訳なんてないですよ!きっと私は今から大変な目に遭わされるんです!」

「あるだろ!かーちゃんを煽らないでくれ!!」

 

 

ーーーーーーーー

 

みたいな感じでした。…もしかして、私の行動ってアクアに筒抜けなんでしょうか…。普通、ロープを渡したり縛ってくれって頼んだりしないと思いますし…。

 

 





サヤという名前はサヤエンドウが由来なのです!
エンドウの花言葉は約束、必ずくる幸福、です!

誤字報告ありがとうございました!
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