ナザリック地下大墳墓第九階層の執務室にモモンガはいた。
近辺の偵察に出ていた執事、セバス・チャンの報告を聞くために。彼は一見すると体格がいいただの人間の老人に見えるが、竜人という化物である。
「山奥の盆地?」
モモンガはナザリックの周囲の状況を聞き直す。それに頷くセバス。ユグドラシルでは湿地にあったはずなのだが。この報告から、ナザリック地下大墳墓ごと転移したとの考えが浮かぶ。
ただ単純に転移したと判断すべきかは迷っている。
何故なら、未だにウインドウが出てくる理由が分からないからだ。しかもどういう訳か、NPC達にはウインドウが見えないらしい。空中を無意味に指差す行動は奇異に映るようで、なるべく控えるようにしているが。
そしてもう一つの考えが浮かんでいた。転移したと仮定すると、もしかしたらかつてのギルドメンバー、仲間も転移しているかもしれないと。
あの最後の瞬間、玉座の間にたまたま居なかっただけかもしれないと。何にしても、今のままでは方針も決められないのは確かだった。
「情報が足らないな」
「偵察隊を派遣してはどうでしょうか?」
「う~む……」
セバスからの提案に思案を巡らす。
だがほとんど何も分からない状態で、自分達の子とも言えるNPC達を出すのは不安だ。情報がいかに重要かはユグドラシルで嫌というほど知っているので。
かと言って、このままという訳にもいかない。その時、ふとアイデアが浮かんだ。
「ミラー・オブ・リモート・ビューイングを使ってみよう。限度はあるが、これならリスクをある程度減らせるだろう」
「はい」
ミラー・オブ・リモート・ビューイングは遠隔地を見ることのできる鏡だ。ただし屋内は見えないし、音も聞こえないなどの欠点もある。視野も限られる。それでも使えない訳ではない。モモンガはさっそく実行してみた。
しばらく見ていたが、周囲は森だらけ。よほど森の奥深くに転移したらしい。
変わったモンスターがいるわけでもなく、面白みのない映像が続いていたがやがて木々がだんだんとまばらになっていく。草原に出たらしい。
するとその先に村を見つけた。だが様子がおかしい。どうも人間の村人が賊に襲われているようだ。だが、それだけではなかった。
「これは……エルフか?」
村人を襲っている賊は耳が長かった。しかも魔法らしきものを使っている。さらにそれらの中に、見覚えのない魔法があった。
ふと脇から声がかかる。
「いかがされますか?」
セバスの方を振り向いた一瞬、彼の創造主、ギルドメンバーのたっち・みーの事が脳裏を過る。正義感の強い人物だった。
そんな彼を思い出したのもあるが、この見たことのない魔法にも興味があった。モモンガは立ち上がる。
「この村に行く。アルベドにフル装備で来るように伝えよ」
「はっ!」
セバスは深い礼をすると直ちに行動を開始した。モモンガも異形の杖、スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを手に動き出す。
十代後半に見える少女、リチャー・ダーリ・カージャは木々の間を駆けていた。もつれる足を無理に動かしながら、背後の相手から逃げ延びるために。
この村は開拓村だ。しかし敵対するエルフの領土に近いため、危険ではないかと不安を口にする者もいた。
それが開拓に手を付けてから10年間、何事も起こっていない。皆、安心しきっていた。
だが恐れていたことが今日起こった。エルフの襲撃が。
突如、背中に衝撃が走った。思わず転ぶリチャー。
「うっ!」
なんとか立ち上がろうとしたが、背中の痛みがそれを妨げた。
思わず手で触れると生暖かいものを感じた。血だ。背中を切られたのだ。おそらく魔法で。
そんな彼女に近づいてくる者がいた。リチャーを傷つけた相手、エルフだ。不機嫌そうな顔で、文句をこぼす。
「面倒かけやがって。この蛮人が。とっとと死ね」
止めさそうと、エルフは呪文を紡ぐ。思わず目をつぶり縮こまる少女。
「大気の流れよ。鎌となり……。ん?」
だがその言葉途中で止まった。
リチャーがわずかに瞼を開ける。目に映ったエルフは、怪訝な表情となっていた。しかもその視線は、彼女のさらに先に向かっている。釣られるように彼女もそちらを見た。
黒いモヤのようなものがあった。中心はまさしく真っ黒で何も見えない。するとそこから現れるものがあった。杖だ。金色に輝く奇妙な形の杖だ。いや、それは単に持たれているだけだった。
その異様な杖の持ち主がモヤの中から抜け出すように現れる。豪奢なローブを着込んだ白骨の化物が。
「ヒッ……!」
「なっ……!」
リチャーは声を詰まらせる。それはエルフも同じ。
そんな二人の様子を無視し、化物は空中を人差し指で叩くような動作をした。
「グラスプ・ハート」
言葉と同時に、エルフは何も言わずに急に倒れた。
「これで死ぬのか……」
他愛のないことのようにつぶやく白骨の化物。
「なっ!?ま、魔物!?」
いつのまにか別のエルフが近づいてきていた。
しかし彼の目は、倒れている仲間や少女ではなく化物に釘付けになっていた。化物はまたも人差し指で宙を叩く。
「ライトニング」
雷光が一瞬走る。次の瞬間には、エルフの胸に風穴が空いていた。彼もまた何も言わずに倒れる。
「この程度すら防げないのか……。いや、単にレベルが低いのか?所詮は盗人だから……か?」
まるで実験をしているようなつぶやき。
リチャーの事は眼中にないかのように見える。それでも彼女は金縛りになったように動けない。
その時、先程の黒いモヤから、もう一人抜け出してくる。
「遅くなりました」
透き通るような女性の声だった。
全身を黒尽くめの甲冑で包んでいるので、本来はどのような姿か分からない。ただ腰に大きめの羽飾りがあり、右手に見慣れない武器を持っていた。
その武器の切っ先が、急にリチャーの方へ向けられる。
「ヒッ……!」
「よせ、アルベド。この者は保護対象だ。敵はあの倒れてるエルフ共だ」
「わかりました」
甲冑の女性は頭を下げると武器をおろす、倒れているエルフに視線を移す。
「ん?怪我をしているな」
気づくと白骨の怪物が腰を落とし、リチャーを見下ろしていた。
大きく目を見開き、固まるしかない少女。
「これを飲むといい」
そう言って骨だけの手で、赤い液体の入った小瓶を差し出してきた。少女の頭は停止したまま、身動きできず。
「このお方の慈悲を蔑ろにするとは、この無礼者が!」
刺すような言葉と同時に、甲冑の女性の武器がまたもリチャーへと向けられる。
しかし彼女を守るように、白骨の化物は武器を手で遮った。
「よせ!アルベド!さっきの言葉を忘れたか」
「……申し訳ありません」
またも頭を下げる甲冑の女性。だがその殺気がリチャーに向いているのを、ひしひしと感じていた。思わず口を開く。
「の、の、飲みます」
慌てて小瓶を手にすると、中身を一気に飲み干した。
直後に奇妙な感覚に包まれる。体だけではなく、周囲に何かが満ちたような感じだ。
ふと気づくと痛みが消えていた。思わず背中を触れる。全く痛くない。驚いて振り向いた背中には、傷跡などまるでなかった。それどころではない。切られたはずの服すら元に戻っていた。
「え!?えっ!?」
「どうやら効いたようだな」
白骨の人物は一言漏らすと、すっと立ち上がる。
この人物へのリチャーの印象は180度反転していた。膝を付き、思わず頭を下げる。
「あ、ありがとうございます!」
「大したことではない」
鷹揚に答え、足を先に進めようとするこの人物に、リチャーは勇気をだして訪ねた。
「あ、あの……。お、お名前を教えていただけないでしょうか?」
「名前……、名前か……」
進めていた足を止め、振り返った。そして堂々たる姿を見せる。
「我が名を知るが良い。我こそはアインズ、アインズ・ウール・ゴウン」
「アインズ・ウール・ゴウン様……。このご恩は、絶対に忘れません!」
「ふむ……。さてと、この村のエルフ共を処理するか」
アインズは振り返る。さっきは魔法を試したので、次はスキルを試そうと考えた。
先程魔法を発動させたのと同じく、空中をタップしてウインドウを出そうとする。
しかし手を止めた。アルベドが見ているのに気づいて。彼女たちNPCにはウインドウが見えないので、この行動を不可解に感じていたようだ。
(やっぱこれってカッコ悪いよな……。試しにやってみるか)
今度は口に出すだけにした。
「中位アンデッド作成、デス・ナイト」
すると、空中にスライム状の黒い塊が現れる。それはエルフの死体の上に落ちると、伸び上がり形を作り出した。
やがて巨大な盾を持った全身黒染めの騎士となった。アインズは創造過程がユグドラシルのものとの違いに驚くと同時に、宣言するだけでも魔法やスキルは使えるらしいと少々安心する。
そして今度からは、なるべくこのやり方でいこうと決めた。こちらの方がカッコいいからと。
現れた身長2mを超える黒いアンデッドにアインズは命令を下した。
「あの死んでるエルフの仲間を始末しろ」
その言葉を聞いたデス・ナイトはすぐさま村の中心へと走り出した。
アインズ達もその後をゆっくりと追う。この時、白骨の素顔はどうも恐れられるようなので、通称嫉妬マスクと呼ばれる奇妙な仮面をつける事にした。
それからエルフ達を全滅させるまで、さほど時間はかからなかった。しかもデス・ナイト自体にはほとんどダメージはない。
戦闘を眺めていたアインズの頭に、様々な考えが浮かんでいた。
(う~ん……。いくらなんでもダメージなしなんて。レベル低すぎないか?そりゃ、レベルの低いエルフもいても不思議はないだろうけど……。でも、見たことない魔法ばっかだったな。それはそれで収穫だ。全然、効かなかったけど。)
アインズは、とりあえずまずまずの結果と捉えようとしたが、引っ掛かりを覚える。
(あ!いや、一人くらい生かしておくんだった。そうすればもっとあの魔法の事、分かったろうに。残ったのはエルフの死体が一体だけか。またアンデッド作るかもしれないから、持って帰るかな)
少しばかり判断の甘さに後悔するアインズだった。
そんな彼の元に初老の男性が近寄ってくる。そして直ぐ様、頭を下げた。
「あなたがゴウン様ですね。娘から話は伺っています。この度は村を救ってくださり、本当にありがとうございます。しかも……この子まで助けて頂いて」
「娘?」
気づくと彼の後ろに、先程助けた少女がいた。一緒に頭を下げている。アインズは男性への返答とばかりに軽く手をかざした。
「いえいえ、大したことではありません」
「なんと寛大なお方か……」
感動の表情の老人。その時、ふとアインズの脳裏に、一つのアイデアが現れた。
「とは言っても、完全な奉仕という訳でもありません」
「そうですか……。いえ、おっしゃる通りです。命の恩人なのですから。出来うる限りのお礼をしたいと思います」
「では、話を聞かせていただきたい」
「話……ですか?」
「実は、私は旅をしておりまして、こちらには最近来たばかりなのです。それでこの地方の話を伺いたいのですよ」
「そのような事でしたら、いくらでもお話します。しかし旅人とは商人なのですか?」
「いえいえ、マジックキャスターです」
「マジックキャスター……とは何でしょう?」
「え?」
こんな一般用語すら通じないのかと一瞬唖然とする。アインズは、情報収集は想像以上に大変そうだと噛みしめた。
「あー、魔法使い……です」
「おお、メイジの方ですか」
「こちらではマジックキャスター……魔法を使う者をメイジというのですか」
「はい」
小さく頷く老人。すると何かに気づいたような表情をする。またも頭を下げる。
「自己紹介が遅れ失礼しました。私、この村の村長をしておりますラーム・ダーリ・カージャと申します。そしてこの娘はリチャー・ダーリ・カージャです」
リチャーもいっしょに頭を下げていた。
アインズは変わった響きの名前だと感じる。さっきマジックキャスターという言葉が通じなかった事といい、どうもここは自分の馴染みの文化とはかなり違うらしい。
さらに名前について詳しく聞いてみた。この辺りの名前の付け方は、名前、階層名、名字の順番だとの話だった。階層名の意味は分からなかったが。
ともかく、立ち話をいつまでも続けているのはなんなので、村長の家に向かうことにした。
村長の家は村の中では大きいが、粗末なものだった。
それから様々な話を聞く。
まずこの村は、ムルヤール村という。マガーハ藩王国の村だのこと。そのマガーハ藩王国はロバ・アル・カリイエ帝国の一領域だそうだ。
もっとも当のロバ・アル・カリイエ帝国はもはや名ばかりの存在と成り果てており、帝国内は群雄割拠。各藩王国が領土拡大ための戦争を度々起こしているそうだ。もちろんこのマガーハ藩王国も例外ではない。
そこで新たな領地獲得のため、10年前ほどからこの土地を開墾しているとの話だった。
確かに、ここは草原だが近くに大きな川があり、水にも困らない。土地も平坦で耕作もやりやすい。
一方で、そんな良好な土地が何故今まで手を付けられていなかったかというと、大きな不安材料があったからだった。エルフである。
マガーハ藩王国はロバ・アル・カリイエ帝国の西端にあり、そのさらに西には広大な砂漠がひろがっていた。エルフの国はまさしくその砂漠、サハラと呼ばれる土地にあった。その名をネフテスという。
ロバ・アル・カリイエ帝国は長らくネフテス国と敵対しており、それは帝国が半ば崩壊しても変わらない。
ただこちらから手を出さなければ、滅多に戦いにはならなかった。もっとも手を出すことは少なくなかったが。そしてまたも、サハラに近い土地に手を出した訳だ。
ただしこの辺りは、緩衝地帯となっていたのでどちらのものか定かではなかった。緩衝地帯ということもあって、争いも少ない。そんな場所を、マガーハ藩王国は自分達のものだと解釈したのである。
開拓から10年間は何事もなかった。だから村人も安心しきっていたのだが、今回ついにエルフが動き出したという訳だ。
アインズは硬い顎に手を添え考える。
(って事は、あのエルフ達は軍人なのか?侵入者を追い出すための。それにしては弱すぎだろ。もしかして、こっちのエルフってあの程度なのか?だいたいエルフって森の民じゃなかったっけ?なんで砂漠に住んでんの?魔法も見たことないものばかりだったし……。あ~、分からないことだらけだ)
黙り込んでいるマジックキャスターに、ラーム村長が話しかけてくる。
「その他にはありませんか?」
「エルフは魔法を使ってましたが、あれはどのような仕組みかご存知ですか?」
「すいません魔法については詳しくないので。ただエルフの魔法は精霊の力と呼ばれてます」
「精霊の力……。では、この地方のメイジなら知ってますか?」
「さあ……どうでしょうか……。ただ、私たちの魔法とエルフの魔法はかなり違うので、詳しくないかもしれません」
「そうですか……」
一番興味のあった情報がほとんど出てこないので、少々落胆するアインズ。そもそも相手はただの農夫だ。その彼が魔法に詳しい訳もない。別の方法を考えなければならない。するとふと一つ、アイデアが浮かんだ。
「マガーハ藩王国で一番栄えているのは、やはり王都でしょうか?」
「はい」
「そこにはすぐさま雇ってくれるような仕事はありますか?その……冒険者のような」
「冒険者という職業は聞いたことがありません。それにすぐ雇うとなると……やはり傭兵でしょうか。先程言ったように、戦が多いですから」
「なるほど……」
アインズがこんな事を質問したのは、これほど分からないだらけなら実際に現地の生活に触れてみたほうが早いと考えたからだ。
それに、もう一つ理由があった。この分からない事だらけの世界に、彼の冒険心がくすぐられたのだ。ユグドラシルはまさしく冒険ゲームだったのだから。
とりあえず今聞きたいことの答は全て得た。分からないことも多いが。やがてアインズは席を立つ。
「せっかくですから、ここの近くに居を構えたいと思います。何かとお世話になるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします」
「と、とんでもございません。そうしていただければ心強い限りです。なに分、エルフの土地からそう離れておりませんので」
「ふ~む……。でしたらNP……弟子をこちらに遣わしましょう。何かあったらその者に話してください」
「あ、ありがとうございます。何から何まで本当に、感謝してもしきれません」
「いえいえ、私も魔法研究のためしばらく腰を落ち着けたいと思ったものですから。こことよしみを結んでいれば、いろんな面で楽になると考えたのですよ」
言っている事は半分正しい。この世界を知るにしても、足がかりは必要だ。
そして村人たちの感謝の言葉を背に見送られつつ、アインズとアルベドは森へと足を進める。
その時ふと違和感が過る。奇妙な現象に気づく。まず言葉が通じた。固有名詞で通じなかったものはあったが、基本的には会話ができていた。
さらに、あれだけエルフ達の命を奪っておきながら、何も感じなかったと。虫を潰してしまった、その程度の感じだ。
一瞬、心すらアンデッドになってしまったのかと思ったが、ゲームでも相手を倒して狼狽するなんて事はない。というか、ありえない。そしてゲームでは、言葉が通じるのは当たり前だ。
やはり現実なのかそうでないのか、決めかねる。ただ現実感が強くなりつつあるのも、確かだった。
やがて村人達の視界から離れると、二人はすぐさまナザリックに転移した。
ナザリック地下大墳墓の最下層、第十階層。玉座の間。
巨木のような柱に支えられ、さらに天井には豪華で巨大なシャンデリアがいくつもぶら下がっていた。壁には全て違う紋章の旗が41枚掲げられている。これらの旗は、かつてこのギルドに所属していたメンバーの御旗だ。
この玉座の間の最奥、一段と高い場所には壮麗な玉座が鎮座していた。そこに身を預けている人物が一人。このナザリック地下大墳墓の主、アインズ・ウール・ゴウンである。
その前には守護者一同が膝をついており、さらに背後には様々な魔物が並んでいた。ここにいる者たちが、ナザリック全ての住人という訳ではない。とりあえず玉座の間に入れる限りの者達を揃えただけだ。この場にいるだけでもかなりの数にのぼる上に、各種モンスターの創造も可能だった。それほどナザリックに所属する者達は種類も数も豊富だ。
アインズは鷹揚とした態度で、ムルヤール村での出来事を説明する。
そして、おもむろに自分の御旗を指差した。魔法を唱えると、彼の旗が焼け落ちる。やがて悠然と立ち上がり、威厳の籠もった言葉を放った。
「私は名を変えた。これから私を呼ぶ時は、アインズ・ウール・ゴウン。アインズと呼ぶがよい!」
「御尊命いただきました。いと尊きお方に絶対の忠誠を!アインズ・ウール・ゴウン様万歳!」
アルベドの発言を合図に、全てのNPCが顔を上げる。そして讚美歌を謳うかのように賛辞がこだました。
「「アインズ・ウール・ゴウン様万歳!」」
王座の間に轟く忠義と敬愛の響き。これは、この世界の者へのギャラルホルンでもあった。