IS 俺とあいつのインフィニット・ストラトス   作:yosshy3304

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第七話

 「この勝負、勝ったら私と付き合って貰うっ!!」

 

 どうしてこうなったんだろうか。箒が顔を赤らめながら、一夏に指を突き付け、そう宣言した。

 

 「おう、いいぞ。」

 

 あっ、こいつ何も分かってねぇわ。そう思えるほど、いや、実際そうなんだろ一夏が軽く了承する。そんな一夏の唐変木っぷりに気付かないまま箒は嬉しそうに微笑んだ。

 いや、脈はあると思うんだよな。今の箒の微笑みに一夏のやつ見惚れながら顔を赤くしていたし。

 

 「さぁさぁ、どうなると思う。」

 

 「ここは箒ちゃんに勝ってもらいたい所ですなぁ。」

 

 ソファの背もたれから仲良く顔を出した束と暁美が、オラ、ワクワクしてきたぞという顔をして眺めていた。

 

 「あれって、結構難しかったよね。」

 

 「流石に経験者の一夏に勝てるとは思えないけど。」

 

 隣で成り行きを見守っていたシャルロットも、やはり女でこういう話が好きなのか微妙にウキウキ感が隠しきれていない。二人は今、暁美の持ってきたゲームで勝負するところであった。

 

 事の始まりは、あの空気を一掃した暁美が、まだ固い空気を何とかしようとテレビゲームを持ってきたのが始まりだ。

 こちらの世界では何故かなかった、ゲームパッドとヌンチャク型のリモコンを振り回すあれ。仕方なしに俺が作って販売した所、爆発的にと言えないまでもソコソコの売り上げになったWii Uである。

 ソフトはまたも、何故かなかったスマッシュブラザーズ。キャラ自体に知名度が無く、それでもその完成度から本体と一緒に結構な売り上げとなっていた。

 

 「う、くっ!!」

 

 「いや、箒、いくらなんでも弱すぎだろう。」

 

 箒がコントローラタイプ、一夏がヌンチャクタイプと操作性までハンデを付けたのだが、ゲームに慣れてない箒は最下位を決してしまう。

 そもそも保護プログラムで各地を転々とする箒はみんなでワイワイゲームをする機会もなく、そもそもゲーム機自体持ってないという。

 天災束や、そもそもの持ち主である暁美。男であり、ゲームも普通にのめり込む一夏や開発者の俺。何気にシャルロットが一番上手く、箒に勝ち目がなかったというのもある。

 

 「う、うるさいぞ一夏。私は操作に慣れていないんだっ!!」

 

 「あー、だったらマリオ使って、まずは練習モードをやってみれば?」

 

 何気なく放った一夏の言葉に、元々負けず嫌いの気があった箒は負け惜しみに聞こえる言葉を放つ。だが、箒の気持ちに気付かない一夏は、箒が可愛いからと言う理由で使っていたプリンを代えるように言った。代わりに初心者でも使いやすいマリオを使う事を薦める。更には練習モードで慣れさせる。

 

 「ね、ね、箒ちゃん。」

 

 「はい?」

 

 「今日別れたら、次一夏君に会えるのが何時になるか分からないよ?」

 

 「っ!?」

 

 練習モードで操作に慣れる為に操作中の箒に何故か暁美が耳打ちしていた。その事に焦った様な表情に変わる箒。

 

 「だからね、勝負して勝ったら一夏君に何か一つ言う事を聞いて貰うというのは如何かな?」

 

 「おう、俺はいいぞ。」

 

 暁美はただ面白がって提案しただけだろう。弱すぎる箒相手に負けた一夏の罰ゲーム的な。箒の隣で聞いていた一夏も軽く了承する。だが、箒は一度俯き、ブツブツと呟きだし、行き成り立ち上がったと思ったら先の言葉を叫んだのだった。

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