IS 俺とあいつのインフィニット・ストラトス   作:yosshy3304

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第七話

 「おはよう。なんだその格好?」

 

 「貴輝おはよう。いつもの格好だけど…何処か変?」

 

 「いや、持ってきた…ああ、ペケか。暁美に借りたのか?」

 

 「うん、家事する時はこの格好じゃないと落ち着かなくて。」

 

 俺が目を覚ますと、見慣れない天井が見えた。ああ、そうか。IS学園の寮部屋か。そう思い、すでに起きているシャルロットに、台所で音がするから朝食でも作っているんだろう。挨拶をしようと、台所を覗き込むと、メイドが居た。

 

 いや、家でなら見慣れたメイド姿のシャルロットなんだが、持って来たのかと問おうとして気付いた。金髪にくっ付いているグルグル目玉の丸いバッジ型の簡易ISと呼べるもの。絶対防御と拡張領域の展開のみ行えるISと言った方がいいだろうか。ペケと言う名のそれは暁美に頼まれて作ったものだ。

 

 コスプレが趣味になっている暁美が、衣装の整理をめんどくさがり、アニメの衣装ロボットを作れないか聞いてきたのだ。ISの拡張領域を使えば、それ程難しくもなく、おまけとして絶対防御を付けて作り上げたそれに、何時ものメイド服を入れていたのだろう。

 

 何時もの格好じゃない事に、落ち着かなかったシャルロットが暁美に借りて来たもの。まぁ、確かにペケなら、IS学園の制服も入れておけば、着替えに手間取ったりしないから、好きな格好をすればいいさ。

 

 焼き鮭に赤味噌の味噌汁。甘目の卵焼きに、真っ白なごはんとご飯ですよという何時もの朝食がならんだ。

 

 「ああ、そうだ。織斑先生に伝えておいてくれ。俺これから工房に行ってくるから、休むって。」

 

 「五反田君だっけ。もう出来たの?」

 

 「ああ、後は組み立てだけだから、今日中には出来上がるし。」

 

 「うん、分かった。伝えておくね。」

 

 俺は昨日から書き上げていた五反田の機体構成が出来上がったので、佐藤工房まで一飛びして作り上げてくるつもりだと言う事をシャルロットに告げた。ついでに織斑先生に今日は欠席することも告げておくように頼む。シャルロットが笑顔で了承したのを見て、俺は頼んだと言葉にする。

 

 どちらから言う訳でもなく、手を合わせてイタダキマスと言った。

 

 

 

 

 「さてと、行くか。」

 

 俺はACヒュンケルを展開。空へと舞いあがる。ぐんぐん高度を上げて、成層圏を抜け宇宙と呼ばれる場所まで来ると、真っ逆さまに落ちる。

 

 なぜそんな事をしたのかと言うと、ACは兵器であり、治外法権の佐藤工房とIS学園以外で使うと犯罪になってしまう。そこで一度宇宙にまで出て、佐藤工房へと向かう事にしたのだ。

 

 ACが摩擦熱で真っ赤になるが、元々宇宙戦闘を想定しているだけあって、この程度では熱を伝えたりしない。真っ赤を超えて白くなっている視界の先、佐藤工房の機動テスト用の広場へと着地した。

 

 「まずは製造の為のプログラミングからだな。」

 

 製造ラインが作られている佐藤工房は、データを入力するだけで必要なパーツを作り上げてくれる。それこそ曲線の組み合わさった複雑な形でもだ。この機会も手作りであり、これを作るまでは結構苦労した。

 

 材料は神様特典で心配しないが、材料をパーツにする為の機械が必要になるとは、暁美というか、あの時は健太か。に任せると大変な目に合う。

 

 なんて考えを巡らせている内に、指は勝手に動き、五反田の機体を形にしていった。

 

 「機体名ねぇ、どうすっかなぁ。」

 

 今までの様に何かのマンガやアニメから取った訳ではなく、一から自分で設計した機体なのだ。名前なんかそう簡単に思いつかない。

 

 「見たまんまでいいか?」

 

 そう思い、黒狼王と名前を入力する。最後にあずかってきたISコアを取り付け、装甲を閉めた。

 

 外見は黒い狼である。肩の部分に日本鎧の様な、瓦を何枚も重ねた様な盾があり、後ろに二つアンロックユニットが浮いている。これは機動の前の段階。人が乗らなければ起動しないが、武装がきちんと起動するかどうかのテストは機械で出来る。の状態であり、それがきちんと起動している事を示していた。

 

 「武装面はファーストシフトしてからだな。ワンオフアビリティーはもう運だな。」

 

 俺は黒狼王を作るにあたって、幾つかの目標を設定した。暁美から原作を聞いており、五反田を原作の一夏と同じにしようと頑張ってみたのだ。

 

 「何時の間にか、もう夕方か…、やべ、昼飯食ってねぇ。シャルロットに怒られる。」

 

 夢中になり過ぎて、時間を忘れており、完成した為に窓の外を見ると太陽が沈む所であった。窓から茜色の光が入って来ており、俺は昼飯を食いそびれた事を思い出した。物作りに夢中になり過ぎて、シャルロットに叱られた事があるのだ。俺の事を心配している事が伝わってきて、無視できない。

 

 「まぁ、一食ぐらいは許してもらおう。」

 

 誰にいう訳ではなかったが、俺は黒狼王を待機状態にし、待機状態は仔犬の形をした写真入れ。ロケットである。それを持ってACヒュンケルを纏った。

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