IS 俺とあいつのインフィニット・ストラトス 作:yosshy3304
アーマード・コア、略称『AC』の一番の特徴として武装の付け替えが、インフィニット・ストラトス、略称『IS』よりも豊富であり、簡単である事が上げられる。
また元々戦闘用として開発されたために、ISの武装よりも強力なものが多い。その威力は自壊しないように徹底的に強化された戦車に取り付け、試射した所、ISの絶対防御を抜いて操縦者に致死ダメージを与えられると出たほどだ。
そんな武装だが、様々な種類があり、AC操縦者はその様々な武装から自分に合った物を探して装備することが出来る。それがマニア心を擽ったらしく、デュノア社は嬉しい悲鳴を上げていく。
「あ~、ご苦労様。」
「おう、お前のバカの所為でとんでもなく大変だったぞ。」
「それは謝ったじゃん。」
暁美が肩を回して解している俺に労いの言葉を投げかけてくる。元々ACのパーツ工場は佐藤工房だけでやっていた。
そんなに数を配備するつもりもなかったのだが、暁美が派手にやってしまった為に、世界中からACの注文が殺到したのだ。
そこで適当な兵器会社にライン製造と販売を頼むことにした。それがデュノア社である。交渉は暁美が行い、ISの開発で落ちぶれていたデュノア社はこれに飛びついた。
「問題ってデチューンした設計図を渡せばいいだけだったんでしょ?」
「んな訳ないだろ。」
暁美の言葉に手を振りながら否定した。一番苦労したのはデュノア社が最低限ライン製造出来るレベルにACを改悪することだったのだから。
曲がりなりにも神様に貰ったチート能力であり、長年兵器製造を手掛けてきたデュノア社といえど本来の性能を発揮するACは作れなかったのだ。
そんなACを改悪して、ISよりも高性能且つ、デュノア社でも改造可能、製造ラインの簡略化という形に持って行く必要があったのだ。その上で出来るだけ高性能に仕上げる。流石に苦労した。
「お前こそシャルロットの事何とかしとけよ?」
「あ~、結構厳しんだよね。」
暁美の交渉能力を持ってしてもシャルロットをデュノア社に戻すのはやめた方がいいそうだ。ACが無く女尊男碑の世界なら、一網打尽にできたのだが、ACの登場で男女平等の世界に戻ってしまったため、副社長派と呼ばれる一派が地に潜ってしまった。
流石の暁美の交渉能力でも相手が分からないと交渉仕様が無く、それどころか奥方の命令でシャルロットが暗殺されかねない。副社長派は奥方の庇護に居る一派で、シャルロットを疎ましく思っているそうだ。
男女平等の世界になったせいやACで経営が盛り返したこともあり社長派が権威を盛り返しているのだ。奥方はその事に焦っている。
「一番いいのは、戸籍だけでも入れる事だね。」
「名前だけの夫婦と言う事か?」
「うん。そうすればウチに逆らおうとする勢力は世界に潰されるしね。」
問題は年齢。俺もシャルロットも、双子の妹である暁美も今年14歳。まだ中学二年だ。
「って、あ!治外法権。」
「うん、そう。ここは法律が届かないから。向こうもそのつもりだったんだと思うよ。」
そうここは暁美のがんばりでどの国の法律も届かない。だからデュノア社もまだ14歳の少女を嫁がせてきた。
「そういえばシャルロットの学業はどうなるんだ?」
「明日シャルロットに聞くしかないね。」
俺たちは義務教育の内容ならパス出来てしまう。その上義務教育の義務もなく、暁美は趣味で学校に通っているが、俺は家でノンベリダラリとしている。だが、シャルロットは如何なのだろう。暁美に聞いたところ、長旅で疲れてしまったのだろう。すでに寝入っているシャルロットに聞くしかない。
「あー、頭いてぇ。」
「痛いの痛いの飛んでけぇ…」
「お前にな。」
「酷っ!!」
眠気がぶり返してきた俺は問題を先送りにし、風呂に入って寝てしまうことにした。