IS 俺とあいつのインフィニット・ストラトス   作:yosshy3304

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 書きかけが残っていたので、更新しときますね。リアルがクリスマス商戦と正月商戦になり忙しくなった為に、中々書く時間が取れていないのが現状です。


第五話

 「まったく、いくらなんでも水着を持って無いのは問題あるわよ。」

 

 「まぁまぁ。ラウラの基準は軍隊での生活なんだし…」

 

 「嫁よ。流石にそれは軍を馬鹿にし過ぎだぞ。」

 

 「誰の所為だ、誰の。」

 

 ラウラの水着、紺色のワンピースタイプであり、少しヒラヒラが多く子供っぽいが、それでも体型的に変にならないそれを取り敢えずで購入し、二つ目の店舗に移動している途中である。

 

 本当なら一夏とのデートであった筈なのだが、このままラウラを帰すと、また何をしでかすか分からない為、一緒に最低限の買い物は行なう事となったのだ。

 

 鈴がラウラの常識の無さと言うか、臨海学校にしかも初日と最終日の半日だけとはいえ、海水浴に行くのにスクール水着は無いだろうと文句を言う。

 

 ラウラの常識は軍を基準としている事を指摘して一夏が取り成す。だが軍もそんな常識知らずは稀であると自身の行いを無視して一夏に反論するラウラに、箒がツッコんだ所で、二件目の店が見えて来た。

 

 「あれ、一夏さん?」

 

 「お、ラン。なんか久しぶりだな。ランも買い物か?」

 

 「ええ、一夏さんもですか?」

 

 「ああ、臨海学校が近いからな。」

 

 (しまった。なら一夏さんに水着選んでもらうんだった。)

 

 「うん?何か言ったか?」

 

 「いえいえ、何でも。」

 

 そんな時一夏に声を掛けてきた赤い髪をバンダナで纏めた少女が居た。五反田弾の妹の蘭である。一夏は良く五反田食堂に食べに行っていた為に、何だかんだと仲が良く、そして朴念仁時代の一夏の被害者の一人でもあった。

 

 そんな蘭の両手は紙袋で埋まっており、時期的なものもあって、それが水着関連の物だと予想も付けられる。

 

 そんな一夏の問いに一夏が買い物に来ている理由が同じものだと知った蘭は、どうせなら一夏に水着を選んでもらうんだったと後悔し、口に出したわけでは無いのに一夏に悟られかけ、慌てて誤魔化す。

 

 「あ、あのねぇ…」

 

 「あれ、鈴さん居たんですか?」

 

 「居たわよっ!!てかアンタ意図的に無視しなかった?」

 

 「そんな訳無いじゃないですか。来年から後輩になるのに。」

 

 「うん?てことはIS学園に?」

 

 「はい。宜しくお願いしますね。」

 

 そんな一夏しか目に入っていない蘭の様子に、鈴が声を上げる。そこでようやく鈴の存在に気付いた風を装い、蘭が声を掛けた。

 

 そんな蘭の様子に鈴が切れ気味にツッコみを入れ、更に問い詰めるも、蘭はとんでもないと手を振る。心の中では舌を出しているが。

 

 蘭の後輩という言葉に、蘭の希望する進学先がIS学園と悟り、一夏が応援の言葉を口にした。あくまでIS学園はスポーツ学校である為に、軽い気持ちで応援する事が出来る。

 

 「すまんが、どちらさんだ?」

 

 「ああ、箒は知らなかったな。弾の妹の蘭だ。んでこっちは篠ノ之 箒とドイツの代表候補のラウラ・ボーデヴィッヒ。」

 

 一夏と鈴が親しげに話すが、少なくとも再開する前も、そしてしてからも面識のない少女について一夏に問いかける箒。ラウラは兎も角として、箒が知らない事を思い出し紹介する一夏。

 

 「えっ?篠ノ之さん、ですか?」

 

 「ああ、珍しい苗字だからな。ISの生みの親である篠ノ之 束は私の姉だよ。」

 

 その紹介を受けた蘭はラウラの代表候補と言う肩書よりも、箒の苗字に疑問を持ったようだ。それも仕方あるまい。あくまで代表候補という肩書にしか過ぎないそれと、一度は世界を引っくり返した元兵器であるISの生みの親とではインパクトが違う。篠ノ之という珍しい苗字にそれを連想してしまい、箒に妹だと答えられ、蘭は恐縮してしまう。

 

 箒にしても、少なくとも仲直りしている為、束の妹であると名乗る事に対し、思う事は無い物の、それでも誰かを恐縮させてしまう為に名乗った訳では無い為、気まずく思ってしまう。

 

 「そ、そういえば弾は如何したんだ?」

 

 「おにぃですか?なんか彼女連れて来ちゃったんですよね。本当なら買い物に付き合って貰う筈だったのに…」

 

 「あ、ああ…」

 

 そんな空気を感じ取った一夏が、その空気を何とかしようと話題を変えるも、弾が実家に彼女を連れて行ったらしく、その甘ったるい空気に居た堪れなくなったようだ。荷物持ちについて着て貰おうと考えていたようだが、彼女が居る前で言い出す訳にもいかず、こうして一人で買い物に来ていた。

 

 あんな兄に彼女が出来るなんて、私なんて片思いだし、それに気付いてすら貰えないのにと、グギギギっ!!と歯を食いしばる勢いである。

 

 蘭の醸し出す空気に話題をミスった事を知ったが、もうどうにもならない。どうしようと一夏は頭を抱えそうになる。鈴や箒やラウラを見渡すも、薄情にもすでに店内に逃げていた。

 

 

 

 

 

 「なぁ、俺が居る必要あるか?」

 

 「うん。だってこれデートだから。」

 

 ファンシーショップの店内に、真剣に小さな縫い包みを見比べているシャルロットにそう声を掛ける貴輝。小物や縫い包み。可愛らしい絵柄の食器にと周りは全て女性。時々彼氏だろう男の姿を見かけるも、自身も同じ立場である事から、顔を見合わせて苦笑しあう。

 

 思わず外で待ってていいかと言外に問いかけるも、シャルロットは縫い包みの方を注視しながら、腕を組んで貴輝を逃がさない様ホールドする。

 

 「うん、堪能した。」

 

 「それはようござんした。」

 

 可愛い物が大好きなシャルロットであるので、下手をすれば丸一日ここで潰れてしまう事もあるが、それでもこれが買い物であり、時間も押している事を思い出したシャルロットがそこそこで切り上げる。

 

 やっと終わったと、買う訳でもないのに長時間見比べるシャルロットに辟易しつつ、溜息を吐いて貴輝が歩き出そうとするが、何故か途中でシャルロットに阻まれる。

 

 「あん?…犬で良いんじゃねぇか?」

 

 「う~、兎も捨てがたいけどねぇ。」

 

 「猫はあるからなぁ。」

 

 シャルロットの見ている先には着ぐるみパジャマのコーナー。さっさと終わってくれと貴輝が意見を出すも、シャルロットは兎もいいなぁと悩みだしてしまった。

 

 なんで女性の買い物ってこう長いんだろうと思いつつ、それでも付き合ってしまう自分にも溜息だ出たのだった。

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