IS 俺とあいつのインフィニット・ストラトス   作:yosshy3304

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完全な思いつきで書いた幕間話です。読み飛ばしても構いません。
作者の勝手な解釈があります。
それでも読むと言う人はどうぞ。


第五話から第六話の間

 朝早くからバスに乗り込み、一路臨海学校へ。近場にも泳げる場所はあるのだが、そこはやはり旅行気分も味わいたいと、少し遠出する。

 

 予定では昼前にサービスエリアに寄り、各自自由に昼食を取って、昼過ぎに旅館へ到着。各自部屋に荷物を置いたのなら、夕方までの自由時間となる予定だ。

 

 トイレ休憩こそあるものの、それでもかなり長時間バスに揺られる事となる為、時間潰し用娯楽品の持ち込みは許可されていた。要するに携帯ゲームの持ち込みはOKと言う事で、貴輝、一夏、弾に鈴、箒、円夏、シャル、暁美、セシリア、ラウラは貴輝が作り販売している前世で人気を博したゲームのIS世界版の物で時間を潰している。

 

 「ちょ、何でそんな数のドラグーンを操れるのよっ!!」

 

 「ふふふ、私の舞い踊るストライクフリーダムに敵無しですわ。」

 

 「ははは、油断したなぁ。」

 

 「ああ、ちょ、ラウラさん、必中使っての必殺技はずるいですわ。」

 

 「勝てばよかろうなのだっ!!」

 

 内容はスーパーなロボットで大戦。あれの格闘ゲームである。エースと言った方が分かり易いだろうか?

 

 様々な別のアニメのロボット達が一堂に会し、迫りくる敵を打つと言うゲームであり、ソロでもクリア出来るのだが、協力プレイでストーリーをクリアしていく事も出来る様にもなっている。

 

 最大10人でプレイでき、ストーリー以外にも、ストーリーで手に入れた資金を使って機体を鍛え、機体色を変えたり、こうして対戦する事も可能だ。

 

 それぞれの作品はあったのだが、それがこうして一堂に会するゲームは無かったのである。貴輝がそれぞれの著作権を買い取り、有名なアニメ作家にストーリーを作らせ、プログラミングは自分でした。

 

 鈴の操る防御と攻撃を鍛えた、中衛よりの前衛機体である真紅な真ゲッター2が、速度と瞬発を鍛えた青一色のストライクフリーダムに落とされる。

 

 その瞬間を狙い、ラウラの操る黒と銀色に染めたグレートマジンガーが精神コマンド、ストーリーを攻略して搭乗者のレベルを上げて行く事で解放される特殊コマンドであり、精神ポイントを必要とし、強力な精神コマンドな程、精神ポイントを必要とする。の攻撃が絶対当たる必中と言う精神コマンドを使ったサンダーブレイクと言う必殺技でセシリアを撃墜。

 

 ラウラの機体は命中率と回避率を犠牲にし、その防御力と高火力と武装の多さがうりの機体で、セシリアはその逆。武装面こそ多いが、高機動で防御力が無い機体である。

 

 「甘いのはお前だ!!」

 

 「なっ!!」

 

 「あー、当たんねーっ!!」

 

 「そう易々と当たってたまるかっ!!」

 

 セシリアを落して、油断していたラウラに、レーダーから姿を消していた円夏の漆黒のガンダムデスサイズヘル(EW)が襲い掛かり、数撃の攻防の後ラウラを撃墜してしまう。

 

 弾の操る白いガンダムデュナメスが大量にビームをばら撒くが、一夏の操る速度のみを上げきった白いダイゼンガーに回避されていた。

 

 ちなみに円夏のデスサイズも弾のデュナメスも攻撃速度を上げている。足を止めての殴り合い、撃ち合いに持ち込めば、まず負けない筈なのに一夏の機体が速すぎて捕えきれない。

 

 「ボロットパーァンチ…」

 

 「ウェエ、何さそのボスボロットっ!!」

 

 耐えて耐えて、チャンスが巡ってきた瞬間を狙い澄ましたかの様にシャルのオレンジカラーのボスボロットが、暁美の蛍光ピンク色のアルトアイゼンを一撃で破壊した。

 

 「フル改造したんだよ。」

 

 「やっぱ、貴ちゃん?アドバイスしたでしょっ!!」

 

 本来ならば、スーパーロボットに分けられる筈なのに、他の機体のエネルギーを回復させるしか使い道がない弱機体であるはずなのに、暁美の平均的に鍛えた、足を止めて打ち合いに持ち込む防御力と火力が高い機体を一撃で落としてしまったのである。

 

 驚く暁美に、参加せずに休憩していた貴輝が答えた。その有り得ない現象に、物作りチートを持っている貴輝が何か教えたと判断して詰め寄る。

 

 「ほら、このゲームって弱い機体程改造出来るだろ?」

 

 この『スーパーロボット大戦Full/Battle Wars』では機体の改造をする時に、その改造の限界値に差がある。また一段階改造する毎に上がる能力値にも差があるタイプで、弱い機体程改造限界も高く上昇率も高い。

 

 「だけど、ボスボロットって上昇率はそれ程だったよ?」

 

 「強化パーツの勇者のシンボルだよ。」

 

 「ああ、そうか、なるほど。」

 

 ボスボロットの不運は、ボスボロットがスーパーロボットに分けられてしまった事。それ故にバランスを取る為に設けられた改造限界値こそ最高であるものの、上昇率では真ん中ぐらいであり、無改造状態では雑魚機体代表とも言われる旧式ザクやジムにも劣る能力値しかなかった。

 

 その事を指摘するが、シャルの言葉で疑問は氷解する。このゲームオリジナルの、機体に装備させる装備アイテムの名前が上げらえたからだ。

 

 この勇者のシンボルと言う強化パーツは、改造した回数によって能力値が上がるという性質があり、更に装備した数でも上がるという性質を持つ。

 

 ボスボロットは、この強化パーツを着けられる数でも最高値である4を叩きだしていた。それゆえのこの大化けである。

 

 「俺としては何でボスボロットを連邦が採用しないのか疑問に思うんだけどな。」

 

 「うーん、束も同じ事言ってたね。でもあれって、この世界の連邦高官が馬鹿だからって言ってた。」

 

 流石に元のアニメに準じたからと言うのは、ゲームを面白く無くさせてしまうからか、モブキャラに焦点があてられていた。

 

 ボスボロットは自動車等のスクラップで出来た機体であると言う設定があり、なのに12万馬力と強力で、強力な主人公機を退け敵を撃破した事もある機体である。回避性能や命中性能こそ、連邦の量産機に劣るものの、その攻撃力や防御力はスーパーロボットに分けられるだけあり、ゲーム中でも連邦の機体を設計するエンジニアに驚かれていた。

 

 「というか、なんで操縦席が吹きさらしなのに海や宇宙に対応出来るんだろうね?」

 

 「なんか、前に四コマがあったな。その窓んとこにゴミ袋を張り付けてるやつが。」

 

 「そんなんでいいんだ。」

 

 さらには、原作で勿体無いからという理由で操縦席が吹きさらしにされているという設定があるにも関わらず、海に潜るわ、宇宙で活動するわと無理がある行動も出来てしまう。

 

 その辺は原作では宇宙戦や海中戦の描写が無かったせいだろうが、それでも無理矢理感があった。

 

 要はボスボロットは低コストで量産できる万能機。しかも改造次第では将来性もあると言う事を証明していたのだ。

 

 なのに連邦高官は身内であるはずの、他の高官を蹴落とす為に活動したり、主人公勢の足を引っ張る。これがまだ敵が目の前の一つだけと言うのであれば、勝った後の事も考えてとまだ分かる。

 

 だが、敵は地上から海から空から宇宙から、と枚挙に遑がない状態で行い、結果的に不利になり、敵に撃墜されたりと何をやってるんだと言いたくなってくる。

 

 そんな連中が決めていては、確かに見栄えを重要視し、ボスボロットの有用性に気付かないとされても仕方が無かろう。

 

 「へへへ、ブイッ!!」

 

 「くっそー、ボスボロットに落とされたぁ。」

 

 結局この戦いはシャルロットのボスボロットが、最後まで残っていた一夏のダイゼンガーに、スペシャルデラックスゴールデンボロットパーンチ、唯のグルグルパンチを決めた事で決着が付いたのだった。

 

 ちなみに貴輝の機体はバランス型の機体であるゲッター1を、無改造では無い物の、殆ど改造していないものに、厳選した強化パーツを付けたもの。それで負けなしというのは物作りチートの面目躍如といった所か。

 

 千冬もこのゲームをやり、機体は白とピンク色のラインヴァイスリッター。遠距離戦用の機体の筈なのだが、このゲームでは武装も選べるようになっており、武装から外せない最低限の遠距離武装を残して、ガチガチに近距離武装を積んでいたりする。速度と瞬発性と回避能力を上げた機体であり、その名前からか人気があったりする。

 

 「おまえら、そろそろゲームは終わっておけよ。」

 

 「あ、海だぁ!!」

 

 千冬が注意し、その事に顔を上げた。傍でノホホンさん事布仏 本音がノンビリした間延びした叫び声を上げ、窓の外に視線を向けると、いつの間にか真っ青な空と海が見えていた。

 

 一気にガヤガヤと騒がしくなる車内に貴輝は苦笑しか出てこない。

 

 ただの海と言ってしまえば、それまでなんだろうが。大勢で遊びに来る海と言う事でテンションが上がっているのだろう。貴輝も取り出していたゲーム機を鞄に仕舞い込み、楽しみに心を躍らせていた。

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