俺が父親で俺が息子   作:推してまいる

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アイドルの目覚め

 

私がアクアとルビーを産んで一週間がたった頃

ゴロー先生が見つかったと警察から連絡が来た。

何やら少し悲痛な声をしていたけど、どうしたのだろうか、もしかしたらエッチなお店

にでも行っていたのだろうか?

もしそうならすっごい怒ってやるんだから

 

違う

 

あ、それとも出産の時寝過ごしちゃって気まずくなっちゃってたのかな?

 

…違う

 

にしても皆なんでそんな悲しい顔してるの?ほら斉藤社長笑顔、笑顔

 

自然と足の進みが早くなる

 

あ、居た居た。もうぉゴロー先生何してるのそんな所で寝てないでこっち来て私達(・・)の子供だよ

 

「…アイ、ゴロー先生はもう…」

 

「違うッッ」

 

「違う違う違う違うだって私達(・・)の子供を一番に取り上げるって言ってそれから」

 

「アイ、ゴロー先生は死んだんだ」

 

「嫌だ、そんなの許さない。ゴロー先生は死んでないの、死んで…ないの」

 

「アイ…」

 

ただ、ただ、あなたが生きてさえいれば私は私は何もいらなかった

 

その後のことはよく覚えてない、気づいたら私の病室に戻ってきていた

 

「アイさん…もう少しで退院して東京に戻ります。荷物はここのロッカーに纏めて置きました

その、うまく言えないですが、あの先生と仲が良かったのは知って居ます。だから今は今だけは少しでも休んで下さい。」

 

そういってみやこさんは病室を出た

 

「はは、みやこさんは優しいな…」

 

でも、その優しさが今は辛い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから少したって退院当日の朝アクアとルビーが今隣の赤ちゃん専用の寝具で寝ている

この子達を見ていると少しだけ寂しさを忘れて居られる

アクアとルビー、私達(・・)の宝物

 

「あう」

 

おっとアクアが起きたみたいだ。

オムツだろうか?

と変えようとするも避けられて腕からよじ登って来た

 

「危ないよ、アクア」

 

と言ってもわからないだろうが。肩の近くまできたアクアが私の頭に手を伸ばしてきた

そして私の頭を撫でた

優しく壊れ物を扱うように丁寧に撫でてくるこの感じまるで、まるで

 

「…ゴロー先生?」

 

「ゴロー先生なの?」

 

聞いてみるがアクアはこてんと、首を傾げるだけ

ま、そんなわけないか

 

「でもね。ありがとう…ありがとうアクア」

 

本人はそんなつもりはないのだろうがそれでも私は嬉しかった

その日初めてゴロー先生が死んでから初めて私は心の底から泣けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイさん時間です、よ」

 

みやこは驚いた昨日までずっと思い詰めていたアイが笑顔で子供と遊んでいたのだ

そりゃあビックリもする

 

「うん。今いくーよ、じゃ行こっかアクア、ルビー」

 

「やる気ですね」

 

「うん。だって守らないといけないものが出来たから、それでね、みやこさん私決めたんだ

世界一のアイドルになるってね」

 

その時のアイの笑顔はどんな時のアイよりもずっとずっと綺麗だった

 

 

 

 

 

 




今回ちょっと少なめです
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