ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ - 作:ツナ缶マン
ふぅ…思考停止で物語書くのはイイゾォ…
完全にギャグ時空のそれだもの…
花咲川女子学園の生徒会室。
放課後のこの部屋で今日も生徒会に所属している美咲と有咲の2人は書類の山と格闘していた。
「あ~終わった~…」
「奥沢さん。お疲れ様」
「市ヶ谷さんもお疲れ…それにしても生徒会長って本当に仕事が多い…」
「お茶でも入れるよ」
未だになれない書類との格闘を終えた美咲は力なく机に突っ伏すとそれを見た有咲は彼女を労うつもりでお茶の準備を始めていたが、美咲はあることが気になっていた。
「そう言えば市ヶ谷さん…」
「…なんだ?」
「ほら、市ヶ谷さん達のとこは学校行ってる時…どうしてるの?」
美咲が気になったのはミニの扱いのこと。
彼女達は学生で普段の日中は学校にいるがその間はどうしているのかが彼女は気になっていたが、
「あぁ…あーさだったら学校の間はばーちゃんに面倒見てもらってて、めっちゃ猫かわいがりしてるよ。おたえのとこは家のウサギに世話されてるって言ってたな…」
「ウサギに世話されてるって…普通逆じゃない?」
「だよな…」
「そうだよね…」
「奥沢さん、頭なんて抱えてどうしたんだよ?」
有咲の答えを聞いた美咲は突如として頭を抱え始めてしまい、その行動が気になった有咲は思わず聞いてしまった。
美咲の口から出てきたのは余りのも予想外の言葉だった。
「薫さんから聞いたんだけど…薫さんとかの大学生組は学校に連れて行ってるみたいだし…」
「マジかよ…」
「授業が被ってない時は空いてる人が面倒見てるらしいよ」
「大学だったら授業を自分で組めるもんな…でも、全員が都合よく授業被らないなんてないだろうし、それにハロハピの2人以外は仕事で休んだりもするだろ?」
「仕事にも連れていくときがあるみたいだし、そのまま授業にまで連れていくときがあるみたいだよ…」
「…バカじゃねぇの?」
大学生組は自身のミニを学校に連れて行ってるどころか、あろうことかそのまま授業に参加までするというとんでもない行動までしていると言う爆弾発言に有咲は完全に呆れてしまっていた。
しかし、そんなことを話していた彼女達に1つの不安が生まれていた。
「「これでこころ(香澄)達みたいなのが出てきたらどうしたらいいんだろ…」」
彼女達は香澄やこころ達のような元が煩い…いや、喧しい人物が元のミニが現れた場合の対応という全くいらぬ不安に襲われていたが―――
「美咲~!!」
「みーくん!!」
「こころにはぐみ…?まさか…嘘でしょ…!?」
「私のそっくりさんが出てきたわ!!」
『はっぴー!!』
「ウソダドンドコドーン!!」
「うわっ…」
「失礼します!!ミサキさん!!茶道部と剣道部と華道部の校外活動についての申請書を持ってきました!!…あのこれはどういう状況でしょうか…?」
その不安は現実のものになってしまった。
突如として現れたこころは新たに見つけた自身のミニを見つけ、ミニや一緒にやってきたはぐみ共々満面の笑みを浮かべていた。
目の前の光景に絶叫する美咲とそんな彼女にドン引きする有咲。
そして、部活動の書類を持って来たが今の状況に全くついて行けないイヴと言う何とも言えない空気がその場を包み込んでいた。
「では!!今まで通りに見つけたこの5人で名前を決めましょう!!」
「「お~!!」」
そして、集まった5人は生徒会室でそのまま名前決めの会議を始めることにしたのだが―――
「あ~…うん。それはいいけど何で若宮さんが仕切ってるの…?」
「それに見つけたのは弦巻さんと北沢さんの…どっちだ?」
「お2人とも!!細かいことは気にしたらいけません!!ここまで来たら一蓮托生です!!」
「折角だったらみんなで考えましょう!!」
「あ~…うん。もういいや…考える考える」
「奥沢さん、現実見てくれよ…」
しかし、何故かこの会議を仕切っているのは一番最後に来たイヴ。
思わずその事にツッコんだ美咲だったが、イヴとこころの言葉を聞いて完全に思考を放棄して現実逃避を始めてしまっていた。
「どんな名前がいいかしら?」
「ココロさん大丈夫です!!ここにはスペシャリストが揃ってます!!!!」
「スペシャリスト…?イヴちんどういう事…?」
「実際に一緒に暮らしているアリサさん…そして、名付けの経験がある人が揃っています!!」
「大丈夫だよ!!はぐみ、これでも名前つける時に一緒にいたのは3回目だもん!!」
「大丈夫かこれ…」
うさえの有咲に、はかないさんの美咲、やまやのイヴにあんこのはぐみ。
今まで名付け経験がある4人が揃っているこの場にイヴとはぐみは自信満々の様子だったが、一方で有咲は先ほど以上の不安を覚える中で名付け会議が始まった。
「”スマイル”よ!!」
「こころん。それだと掛け声と分かんなくなっちゃうよ?」
「…!?それもそうね!!何かあるかしら?」
「”つる”なんてどうでしょうか?鳥の名前にもなってます!!」
「若宮さん。弦巻さんの”つる”はギターとかの弦の方だから鳥じゃないぞ?」
「うぅ…そうでした…ゲンさんじゃ可愛くないですし…」
「でも素敵な名前だと思うわ!!」
「”ころころ”!!こころんの名前から考えたよ!!」
「掃除で使うあれのことですか?」
「イヴちん違うよ~!!」
「でも、はぐみの名前も素敵だわ!!」
「そうだ!!あーちゃんは何かないの?」
「そうだな…”マッキー”とか”こっこ”とかどうだ…?名前もじったけど、これなら弦巻さんを呼ぶのに2人の呼び方が区別出来るだろ?」
「それも素敵ね!!」
はぐみがこころが出した案に苦言を呈したが、それ以外の名前にこころが全肯定してどんどん案が上っていき、会議を進めていくが―――
「むむっ…案は出てますが決まりませんね…」
「こころん、どうしよっか~」
「どれも素敵で決められないわ!!」
「これをいつも纏めてた奥沢さんはスゲェんだな…」
全くと言っていいほど纏まっていく様子がないこの会議に有咲は頭を抱えてしまう。
それと同時に有咲はこれ以上にヤバいハロハピを纏めているという事実に純粋に尊敬の念を抱いてしまったが、それを同時に彼女の脳裏には1つの解決策が閃いた。
「奥沢さん!!何時まで寝てるんだ!!起きろ!!」
「えっ…市ヶ谷さん…?確か…」
「奥沢さんじゃなきゃダメみたいだ!!」
「そうだよ!!みーくんは何かないの?」
「美咲ならきっと素敵なのを考えてくれるわ!!」
「ミサキさん!!期待してます!!」
「えっ?はぁ?」
有咲は現実逃避していた美咲を現実へと強制連行して面倒ごとを押し付ける。
という最終手段に手を出し、彼女の言葉を聞いた周囲の目は美咲に期待の目を向けていた。
この混沌としている会議のど真ん中へ叩きこまれてしまった美咲は事態を飲み込むと恨めしそうな視線を有咲に送るが、有咲は有咲でその視線を完全に無視することにした。
「美咲!!」
「みーくん!!」
期待の籠った視線に耐えられず、頭の回っていない美咲はやぶれかぶれに頭に浮かんだ名前を口にしていた。
「弦巻をもじって…”ちゅりゅまきさん”ってのは…?」
「ちゅりゅまきさん…ですか?」
「(やばっ…噛んだ…)」
美咲は咄嗟に名前を口にしたが運の悪いことに名前を言っている最中に噛んでしまうという、昨年卒業した丸いアイドルの様なミスを犯してしまって顔面が蒼白になっていくが―――
「素敵じゃない美咲!!」
「可愛いね!!流石みーくん!!」
「いいと思います!!」
「…だったら、これでいいか?」
「はははっ…」
しかし、噛んだことなど誰も気が付く様子もなく、気が付けば逆に満場一致で美咲の案で決まることになっていた。
そんな状況を前に危機を脱して渇いた声を上げることしか出来なかった美咲だったが、室内の空気に彼女は完全において行かれていた。
「ちゅりゅまきさん!!これからあなたもハロハピのメンバーよ!!」
『はっぴ!!』
「こころん!!これでハロハピが後1人見つかれば掛け声出来るかな?」
「探しに行きましょう!!」
「あっ!!そうでした。部活の書類を出しに来たんでした!!」
「若宮さん、こっちで預かって…問題なさそうだな…奥沢さん。仕事…ってダメだこりゃ…」
「はははっ…」
満足そうなハロハピ組と平常運転に戻ったイヴと有咲だったが、生徒会室の一角では美咲が取り返しのつかないミスをしたという自責の念に駆られて部屋の隅で明後日の方向を見上げながら、再びの現実逃避にふけるのだった。
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