ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ - 作:ツナ缶マン
これはピコ…
圧倒的にピコの奴…!!
「香澄先輩、どうしたんやろか…それもこんな所で…」
ロック―――朝日六花は尊敬している推しの香澄に呼び出されてそわそわした様子で彼女の到着を待っていた。
しかし、彼女が待っていたのは学校の近くでも、いつもの商店街でもなく、何故か大学の近くの通りであったことに疑問を覚えていたが、それはすぐに消えさった。
「ロック~!!」
「香澄先輩!!それに沙綾先輩も…!!」
「待たせてごめんね~」
そんなそわそわした様子の彼女の元へと香澄と沙綾の2人がロックの前に現れると香澄は早々にロックへと抱きつくとロックはそれを満面の笑みで迎えていた。
幸せオーラを出し始めた香澄とロックだったが、そんな香澄を見て呆れた表情を浮かべながら沙綾は話を切り出していく。
「ほら香澄~。ちゃんと呼んだ理由説明しないとダメでしょ~」
「あっ!!そうだった…!!えっとね!!ロックに聞きたいことがあったの!!」
「聞きたいこと…ですか…?」
「ここじゃ何だし…とりあえず、移動しよっか」
「折角だし、近くの喫茶店行こうよ!!」
「はいはい…」
沙綾の言葉に従って3人は近くの喫茶店へと向かうとそのまま近くの喫茶店へと入って席に着くと、ロックはそのまま本題を切り出した。
「あの…どうして私が呼ばれたんですか…?」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ?とりあえず飲み物が来てからでも…」
「すいませーん!!これ人数分お願いしまーす!!」
話を切り出したが、さらっと流されてしまいロックはそわそわしながら、そのまま飲み物の到着を待つことになった。
「あっ、来たみたいだよ」
「あれ?」
「1個多いですね…あの~…」
飲み物が来たが、何故か3人できたのに対して飲み物が4つ―――
店員にその事を伝えようとしたその瞬間彼女達の意識の外から第三者の腕が伸びてきた。
「うわっ!?」
「ロック?どうしたの?」
「たえ先輩!?」
「おたえ~!!」
その正体はたえだった。
何食わぬ顔で飲み物を飲み始めた彼女に香澄とロックは驚いていたが、いつも通りの様子を崩さない彼女に沙綾は思わず苦笑いを浮かべていた。
「おたえ?どうしてここにいるの…?」
「みんながいたからついて来ちゃった」
「あはは~…そうだったんだ…」
「あれ?うさえは?」
「有咲のところで遊んでるよ?…それで3人は何してたの?」
「ライブハウスでバイトするときに気をつけたいい事って何かあるかな?ってロックに聞こうとしたんだよ~。いつもは使ってる側だし、初めてのバイトで少しずつ慣れてきたけど、やっぱりちゃんと出来てるか気になっちゃって」
「沙綾先輩も…ですか?」
「でも、沙綾は家で仕事してるよね?」
「まぁ…家とは勝手が違うからね。それでライブハウスのバイトじゃロックは先輩だから教えてもらえたらな~って」
「あれ?私だってすぺ~すで働いてたことあるけど…?」
「…ロック、そういうことだから」
ロックは呼ばれた理由は分かったが、たえもライブハウスで働いていたことはあったが声がかかっていないことに不思議に思っていたが、ロックは沙綾の表情で全てを察した。
この手の話にたえでは荷が勝ちすぎていると考えていたことを―――
「香澄?沙綾…?」
「そう言う事でしたら任せてください!!」
「私は…?」
そうしてロックは沙綾の意図を汲んで2人にライブハウスでの仕事について気をつけていることを教えることにした。
「―――こんな感じですが…」
「ありがと~!!ロック!!助かったよ!!」
「やっぱり基本は一緒でも場所ごとに微妙に違ったりするのは勉強になったな~」
「いえ!!お役に立てたのなら何よりです!!」
「私、役に立ててない…」
「だって、おたえの話、よく分かんなかったし…」
話を聞いて満足気な表情の2人を見たロックも胸を撫でおろしていたが、一方でたえの話は感覚的過ぎて香澄にすら伝わらず若干落ち込んでいた。
「とりあえず、2人ともありがとね。これ、お礼って訳じゃないけど…うちのパン」
「あっ!!ありがとうございます!!」
「食べよっか」
「ここお店だから止めてね?」
そういって沙綾は実家のパン屋の紙袋をロックに渡すと、たえがそれを食べようとし始めたのを沙綾がやんわりと止めた。
止めたのはいいがここで異変が起こった。
ガサガサ―
「ひゃ!?」
「ロック…?どうしたの?」
「たえ先輩!!…えっと、今紙袋の中で何かが動いたような音が…」
ロックがここで小さな悲鳴を挙げる。
気になったたえが彼女に声をかけるが、返ってきた答えは何とも言えない表情を浮かべるとそのまま紙袋を奪い去った。
「たえ先輩?」
「虫とか入ってるかもしれないよ…?」
「それだったら捨てるしかないか…流石にそんなの渡せないし…。おたえ」
「うん」
「あっ!!」
「破けてもうた!?」
「あれ?コロネ以外が入ってない…?」
そう言って沙綾はたえから紙袋を受け渡されるが、それと同時に紙袋の底が破けて中身が落ちる。
しかし、それを私は沙綾は中に入れたはずのパンの個数が合わないことに首を傾げていた。
「ねぇ!!コロネが動いた!!」
「香澄~それはないでしょ?」
「沙綾先輩…私も見ました…」
突如として香澄が訳の分からないことを言い始めると、思わず沙綾はツッコむがどうやらそれを見たのは香澄だけではなくロックも同じものを見たと言い始めるとたえがそれに手を伸ばした。
「まさか…りみりん…?」
「ちょっとおたえ!?」
たえは何を思ったのか出てきたコロネを掴むとそのまま何を思ったのかそれを揉むように捏ね始める。
突然の奇行に流石に香澄が止めようとしたその瞬間――――
『けぷっ…』
「ホントにりみりんが出てきた…」
「なんやこれ…!!」
「とりあえず出るよ!!」
コロネのチョコの部分からりみの顔が飛び出してきた。
明らかにコロネのサイズと顔のサイズが合ってないが、そんなことは今は些細な問題だった。
予想外の展開にロックが混乱し始めたのを見た沙綾はこの場にいた面々を連れてとりあえず店の外に出て行くのだった。
「なんなんや…これ…」
『ころね!!』
「ミニだよ?」
「鳴き声がコロネはりみりんらしいなぁ…」
「じゃあ!!4人で名前を決めよ!!」
「えぇ~!?何で平気なんですか~!?」
ロックは初めてのミニとの遭遇と香澄達の動じていない姿に彼女の頭はパンク寸前だったが、3人は何事もなく話始めていた。
「さーや!!りみりんだから…”ミニりん”なんてどうかな?」
「うーん。通称のミニって入るとややこしくなりそうだし、牛込りみだから…"ウミちゃん"とか?」
「りみの最初と最後から…?そういえば、ゆり先輩が別の時空ではスクールアイドルだったもんね…」
「…そういうおたえは何かある?」
「牛込…牛…バッファ…ビーフ……ハンバーグ食べたい!!」
「も~…ちゃんと考えないとハンバーグはなしだよ…」
「じゃあ、"うっしー"!!後は…"うしころね"は?」
「…」
平常運転の香澄達は呑気に名前を考えているが、、目の前の光景にロックはもう理解が追い付かない。
そんな中で突然のキラーパスがロックを襲った。
「ロック、何かある?」
「私ですか!?」
「そうだよ?ロックもいたんだから…」
「何かある?」
「りみ先輩ですよね…ミリちゃん…とかですかね…?」
「あー名前を反対から読んだんだ…」
「はい…!!」
なんとか答えたのはいいが、正直ここまでピンとくるモノが出て来ておらず、頭を使って考えるものの彼女達はもう限界だった。
「考えてたらお腹空いた…」
「ファミレスでごはん食べながら考えよ?」
「ロック。行こ?」
「えっ!?はい!?」
こうして彼女達はチョココロネから這い出てきたミニの名前を考えるエネルギーを確保するために、ファミレスへと向かうのだった。
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そろそろギャグ成分を補給したから並行で別作品の方を進めて行こうかな…