ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ -   作:ツナ缶マン

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投稿です。
案はある…時間がないなっただけで…


13-天国(ヴァルハラ)はここにあったんだ…!!

 

 

大学の授業にも慣れ始めた今日この頃―――

四ツ葉女子大学に通っている友希那と燐子は2人そろって同じ教室に入っていくと、そこには彼女達の良く知る人物が先に席に着いていた。

 

「瀬田さん。こんな所で何をしているのかしら?」

 

「おや、友希那に燐子じゃないか。奇遇だね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの…2人とも…?この授業は芸術学部の必修ですよ…?」

 

「そうだったかしら…?」

「そうだったのかい…?」

 

「…」

 

『はきゃない…』

 

『ほえ~…』

 

教室には薫が先に席に着いており、友希那とのやり取りを見た燐子は残念なものを見るような視線を向ける。

しかし、友希那は薫に誘われるままに空いていた横の席に座ってしまい、まるで燐子の視線を気にする様子を見せずにいたが、そんな彼女達を他所に彼女達が座っている席では周囲の事など気にせずに連れてきたミニ―――りーちゃんとはかないさんが鳴き声で挨拶を交わすと教授が教室に入ってきて授業が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと終わったわ…それにしても音楽学科なのにどうして必修?歴史の授業なんてやるのかしら?音楽に関係のないじゃない…」

 

「友希那さん、初回の授業で先生が"過去の芸術を知ることで新しい芸術を生み出す―――温故知新の為"だと言ってましたが…」

 

「今日の授業で話していた、音楽と演劇が組み合わさってミュージカルの誕生したという説明辺りはとても興味を惹かれたよ。2人とも、話を聞いてて楽しかったかい?」

 

 

 

『ほえ!!』

 

『はきゃない!!』

 

授業が終わって脱力している友希那を他所に薫は机の上で授業を聞いていたミニ達に語りかける大変満足気な返事が返ってきた。

きっとミニ達も先ほどの授業に興味を持っている様子を見て薫は笑みを零していた。

 

「リサと一緒にお昼を食べる予定だったのを忘れてたわ…瀬田さんもどうかしら?」

 

「そうだね。折角ならご一緒させてもらおうかな?」

 

「それでしたら…学食で待ち合わせていますので…」

 

「あぁ、すぐに行こう」

 

友希那の提案を受けた薫は2人の後ろをついて食堂へと向かって行くとその入り口であっさりとリサを発見すると、向こうも友希那達を見つけると手を振るとその後ろにいた薫に気が付いて彼女は薫へと話しかけていた。

 

「あっ、薫もお昼?」

 

「授業が一緒だったから瀬田さんも誘ったのよ?」

 

「あっちゃ~そうだったんだ…どうしよ…」

 

「今井さん…?」

 

薫がいる理由を友希那から聞いたリサだったが、それを聞いた彼女は苦笑いを浮かべたのを見た燐子は疑問を覚えたがその理由はすぐに分かった。

 

 

 

 

「リサちゃん!!お待たせ~!!」

 

「遅くなってごめんなさいね…って薫…?」

 

「実はアタシも彩達と一緒の授業だったから、折角だから声かけちゃったんだよね~…」

 

「やぁ」

 

「なんで薫がここに居るのかしら…?」

 

「友希那ちゃんに誘われてね。だが、この人数だともう食堂で一緒に座れそうにないね」

 

「残念だけど、今回は諦めて別々の席に…」

 

友希那と同様にリサも一緒の授業にいた千聖達を昼食に誘っており、3人から6人へと増え、一番混みあう昼時に待ち合わせをしていた彼女達が6人で座れる席などもう残っていなかった。

この状況に千聖が今回は諦めようと提案しようとしたタイミングで別の提案が飛び出してきた。

 

 

 

 

 

「別に食堂以外でもいいんじゃないかしら?」

 

「友希那ちゃんの言う通りだよ!!折角みんなで集まれたんだから!!学校の外で食べようよ」

 

「いいですね…」

 

「アタシは次の時間は授業入ってないから大丈夫だよ~。そういえば近くに喫茶店があったからしそこにしない?」

 

「リサちゃん以外は授業が入ってるんだから 早く行きましょう」

 

学食ではなく校外で昼食をとることにした一行はそのまま学校から外へと出て行くと、心なしかいつもよりも少しだけ早歩きで彼女たちは目的の喫茶店へと向かっていく。

 

 

 

 

 

「それにしてもまだ授業を受けるのに学校の外に出るのは不思議な感じがするわね…」

 

「アタシもまだ慣れてない感じがするな~」

 

「丸山さん達は仕事で早退したりしてたと思いますが…?」

 

 

 

「えぇ、仕事で早退したりすることはあったけれど、その後に戻ってくることなんてなかったから新鮮な感じするわね」

 

「そう考えると大学生になったって感じるね!!」

 

「そうだね」

 

目的の喫茶店に向かっていく中でも彼女達は高校と大学の違いを話していたが、ここで友希那が気になるモノを見つけてしまった。

 

 

 

「これは…!!」

 

「猫カフェだって!!可愛い~!!行こうよ!!」

 

「友希那も彩も行くのは今度ね~」

 

 

 

 

『ほえ~!!』

 

『あら~?』

 

「りーちゃん…?」

 

「しらさとちゃんまで、なにかあったのかしら…?」

 

『はきゃない…』

 

「何か見つけたようだよ?」

 

友希那の目に留まったのは猫カフェのチラシ。

そこに載っていた猫に彩と2人で目を輝かせてはリサに流されていたその横で、ミニ達が何かを見つけたようではなかいさんが薫の元から離れて駆け出していく。

 

 

 

『はきゃない…!!』

 

「おや、これはさっきと同じものだけど…下に何かがいるみたいだね?…おや?チラシにくっ付いて離れないね」

 

「何でしょうか…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

そして向かった先には同じチラシが落ちており、その下に何かが隠れている。

はかないさんが見つけたそれを確認するために薫がゆっくりとチラシを持ち上げたが、その何かはチラシに引っ付いて離れないが、リサだけはその何かが分かった。

 

 

「ちょっとリサちゃん!?」

 

「リサ!?どうしたんだい!?」

 

「リサちゃんが薫からチラシを奪うのが全く見えなかったのだけれど…」

 

 

 

「…」

 

リサは誰の目にも止まらぬ早業で薫が掴んだチラシを強奪すると、ワナワナと震えたと思ったら薫から奪ったそれを空高く掲げ――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アタシの子だぁぁあああああああああああ!!」

 

「リサ、どう見ても友希那ちゃんのだよ…」

 

 

 

 

『…にゃーん』

 

「「がふっ!!」」

 

「うわぁ!?リサちゃん!?友希那ちゃん!?って吐血!?」

 

「これが尊死…って奴ね?それにしても、友希那ちゃんのはなんで猫耳つけてるのかしら…?」

 

「千聖、そんなこと言ってる場合かい…?とりあえずリサは私が運ぶから3人で友希那を運んでくれないか?」

 

「流石にこのままは不味いから学校にでも引き摺って行きましょう。…お店になんて入れないからお昼はコンビニ弁当で決定ね…」

 

「そうですね…」

 

チラシの下に隠れていたのは友希那のミニがネコを装備してなおかつ友希那の声で猫のような鳴き声を挙げた。

 

鳴き声を聞いて湊友希那ガチ勢筆頭であるリサと、猫のような自身のミニを見た友希那は安らかな表情のまま吐血すると完全に意識を手放す。

その2人を見てコンビニ弁当が確定して落胆した千聖達によって引き摺られるようにそのまま学校へと戻っていく。

 


 

 

「はっ!?学校…!!」

 

「リサ、煩いわよ…」

 

「今井さんに友希那さん。起きましたか?とは言って10分程度しか気を失ってないですけど…」

 

 

 

 

「燐子!!なんか幸せな夢を見てた気がする!!」

 

「多分夢じゃないですよ…」

 

意識を飛ばして10分程度でリサは友希那と同時に意識を取り戻した。

その姿を見た燐子は弁当を食べながら彼女に話しかけると、起きたばかりのはずのリサは最高のハイテンションで燐子に迫るが、燐子はそんな彼女に若干引きながらある方向を指差すとリサはその指の先へと視線を向けると―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ほえ~」

 

『あら~』

 

『にゃーん…』

 

『はきゃない…!!』

 

 

天国(ヴァルハラ)はここにあったんだ…!!」

 

「リサちゃん。一旦落ち着きなさい…ほら、鼻血拭いて…」

 

「ありがと…!!」

 

「「「「…」」」」

 

友希那のミニがりーちゃんを始めとした他のミニ達と一緒に遊んでいる光景にリサは興奮のあまり鼻血を噴き出しながら叫び出す。

そんなヤバいものを見た千聖がティッシュを差し出すと、何も躊躇う様子もなく彼女はそれを丸めて自身の鼻の穴に突っ込んでいた。

 

「そうだっ…!!あの子の名前は決まったの!?」

 

 

「いっ…いえ…。2人が起きてから決めようって話になったのよ」

 

鼻にティッシュを突っ込んで高いテンションを維持したままで話を始めていたリサの姿に千聖は完全に引きながらも彼女の言葉に答えると、友希那は遠い目をしていたことに薫が気がつくと心配してか優しく語りかけていた。

 

「友希那?そんな目をしてどうしたんだい?」

 

「瀬田さん。紗夜の事を思い出してたのよ…」

 

「紗夜の事…?」

 

友希那から出てきた紗夜の名前に薫以外全員は思い当たる節があるようで、納得しているような表情を浮かべながら友希那に同意し始めた。

 

 

 

「あぁ~…まぁね~」

 

「えぇ…そうですね…」

 

「うん…そうだね…」

 

「友希那ちゃんの言う通りね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「紗夜が居なくて本当に良かった…」」

「「紗夜ちゃんが居なくて本当に良かった…」」

「氷川さんが居なくて本当に良かった…」

『ほえ~!!』

 

 

 

「みんなしてあんまりな言い方じゃないか…」

 

『あら~?』

 

『はきゃ…?』

 

壊滅的なセンスの紗夜がいないという安心感から出た5人とりーちゃんの言葉に薫が思わずツッコミを入れてしまうが、彼女達はそんなことを全く気にしておらず安心感から真剣に考え始めていた。

 

「タマ…マカロン…違うわね…」

 

「友希那が猫耳…ネコ…ねこ…猫…」

 

「みなと…うぅ~…難しいですね…」

 

「友希那ちゃんと言えば…えぇっと…」

 

「音楽よね…」

 

 

 

 

「真剣なのはいいけれど、真剣すぎるような…それだけ紗夜ちゃんがいないのがいいのかい…?」

 

紗夜がいないという環境が彼女達をここまで真剣にさせていたが、余りの真剣さに薫が気後れし始めているとそんな彼女を放置して、彼女達はバトルを始めていた。

 

「はい!!友希那ちゃんだから”ユキちゃん"なんてどうかな!!」

 

「彩ちゃん、それだとありきたり過ぎるわよ。猫耳要素をもっと押し出していきましょう!!ミヌエットって品種のいたから”ミナエット”なんてどうかしら?Roseliaでの友希那ちゃんは優雅なイメージがあるからいいと思うのだけれど…。リサちゃんはどうかしら?」

 

「"ユッキー"これで決まりだね…!!」

 

「リサ、それはあなたの中の人じゃない…。”ミケ”よ…!!」

 

 

 

『にゃーん…?』

 

「まるで4人の目から火花が飛び散っているようだね…おや?燐子…?」

 

 

 

 

「この子の名前…”ゆきにゃ”…はどうでしょうか…?」

 

「燐子!?君もかい…?」

 

 

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

初手から皆が全力でぶつかり合い、薫は意見を出した4人の視線が重なって火花を散らしている光景を幻視してしまったが、そんな薫の横ではこの戦いに燐子が乱入していく様子に薫は驚木の声を挙げるが、それ以上に他の4人が驚きを露にすると同時にそのまま膝から崩れ落ちて悔しがり始めてしまっていた。

 

 

 

「友希那ちゃんの名前を残して猫要素までしっかりと取り入れ、なおかつ呼びやすくて単純…流石ね…」

 

「凄い…!!私には思いつかなかった…!!」

 

「流石燐子ね…」

 

「負けた…!!アタシが友希那の事で…負けた…!!」

 

 

 

 

 

 

『にゃー…』

 

「勝ちました…!!あなたは今日から"ゆきにゃ”です…」

 

「これは…どういうことだ…」

 

燐子の案を聞いた4人は完全に敗北を認めてしまったことによって、燐子の案が採用されてめでたく名前が決定したが、このハイスピードの展開に薫は着いて行くことが出来ずに困惑の表情を浮かべていた。

 

キーンコーン―――

 

「あっ…これは…授業開始のチャイムですね…。急いでいかないと…」

 

そして燐子の勝利宣言のすぐ後に昼明けの授業の開始を告げるチャイムが響くと、授業のないリサを除いた5人はそのまま急ぎ足で教室まで向かってしまった。

 

取り残されたリサはミニ達を引き連れて人がいなくなった学食でボッチ飯?を済ませると、猫吸いならぬ"ゆきにゃ吸い"に明け暮れるのだった。

 





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