ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ -   作:ツナ缶マン

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投稿です

別作品で頭使ったからこっちで頭空っぽにしていくスタイル。



15-このっ薄情者!!

 

「ごめん!!待ったか?」

 

「巴ちゃん、バイトお疲れ様!!」

 

「大丈夫だよ!!まだスタジオ借りる前だし!!」

 

「って…またいる…」

 

「ですな~。そいやはもうトモちんの肩が定位置ですなぁ~」

 

 

 

 

『そいやっ!!』

 

『もー!!』

 

 

「いいからスタジオ入ろ…。次のライブまでそんなに時間ないんだし」

 

「ちょっと蘭~!!待ってよ~!!」

 

 

「あはは…蘭ちゃん」

 

「まだ、ひまたちの事が理解できてないんだね~」

 

今日もさ~くるで練習する予定のAftergrow。

練習前にバイトのシフトを入れていた巴が時間前に滑り込んできたが、そんな彼女の肩の上にいたそいやは巴の身体を器用に降りるとひまと楽しそうに鳴き合っていたが未だに蘭はミニの存在を受け入れられずにミニの存在を意識的に無視してそのままさ~くるの中へと入っていくとそのまま練習を始めていくのだが―――

 

 

 

 

「…蘭ちゃん。どうしたの?」

 

「もしかして~調子悪いの~?」

 

 

「いや、そういうのじゃないけど…」

 

 

「確かにまだ数回合わせただけだぞ?

 

「でも、蘭も調子悪そうだしちょっと休憩しよ?そう言えば美味しそうなお菓子見つけたからみんなで食べよ!!」

 

 

 

『そいや!!』

 

『お~!!』

 

 

 

「…」

 

あまり練習が出来ていないが、皆が調子が出てない蘭の事を気にかけて一旦休憩に入れることにした。

 

休憩したのはいいが―――

 

「…」

 

「蘭。やっぱ調子悪いんじゃないか?」

 

「ん~…なんか集中できてない感じ?」

 

 

 

「練習…続けよ」

 

やはり、蘭は調子が悪い。

と言うよりは練習に集中出来ていないのが皆に伝わっていたが、蘭はそんな彼女達の心配を他所に練習の再開を促していた。

 

「蘭!!でも変だよ?」

 

「本当に大丈夫?」

 

 

 

「そういうのじゃないけど…」

 

「じゃあ、どうしたんだ?」

 

 

 

「これがいるのが気になって仕方ないんだけど…」

 

『そいや?』

 

『も~…?』

 

 

「あ~…そうだったのか」

 

「どうしよっか…?」

 

 

 

 

 

「2人とも~。蘭のためにちょ~っとまりなさんと一緒にいてくれるかな~?」

 

『そいや!!』

 

『おー!!』

 

 

 

 

「これなら蘭も多少は集中できるかな~」

 

しかし、皆は蘭の様子に納得が出来ずにいたが、そんな中で蘭は4人にハッキリと自身の思っていることを言い放つ。

 

蘭は体調が悪い訳ではなかったが練習中にミニの姿が視界に入るたびに彼女の集中力がきれていたのだ。

 

それを聞いたモカは蘭の為に2人のミニを抱えてスタジオを出ると受付にいたまりなに預けてから練習を再開すると、蘭はいつも通りとまではいかないが格段に集中して練習に打ち込むことが出来るようになっていた。

 

 

 

「…今の悪くないねもう1回合わせる?」

 

 

 

「蘭ちゃん。そうしたいけどもう時間ないよ…」

 

「えっ!?嘘っ!?」

 

「モカちゃんも気が付きませんでしたな~」

 

「あはは…仕方ないだろ。とりあえず片付けて出るか」

 

調子が出てきたタイミングでスタジオの時間が来てしまい、彼女達は急いで片づけを済ませてから受付にいるまりなの元へと向かっていくと、そこでは受付のカウンターの上に乗せたミニ達にジュースを与えていたまりなの姿があった。

 

 

 

 

「あっ!!みんな!!お疲れ様!!」

 

「まりなさん。色々ありがとうございました!!でも、どうしてジュースを飲んでるんですか?」

 

「ううん!!いいよ~。この子達いい子だったし、ちょっとした掃除も手伝ってくれたからそのご褒美にジュース挙げてたんだけど…」

 

「そうだったんですね!!ちゃんとお礼言ってました?」

 

「大丈夫だよ巴ちゃん。お礼はちゃんとしてくれたから…ね?」

 

 

『そいや!!』

 

『おー!!』

 

ミニ達はすっかりまりなに懐いた様で彼女の言葉に楽し気な声色で鳴く。

その様子に蘭以外の面々は微笑ましいモノを見るような視線を向けていたが、ここでまりなが気になることを言い出した。

 

 

 

 

「そういえば…受付で掃除してた時に外から誰かに見られてたような…」

 

「誰かが入ろうとしてたとかじゃないですか?」

 

「そういうのじゃないと思うけど…」

 

『もー!!』

 

「えっ?ひま達も見られてた様な気がしたの?」

 

『そいやっ!!』

 

 

「って、今、アタシ達誰かに見られてない?」

 

「巴ちゃんも?…なんか大人とかって感じはしないけど…」

 

外から誰かの視線を感じたと言っていたまりなだったが、その言葉にミニ2人が同調して鳴く。

興味がない蘭以外はまりなの葉が気になっていたが、そのタイミングでつぐみと巴の2人も誰からか見られてるような感覚を感じるとモカがそのままカウンターにいたミニ達の元へと向かっていく。

 

 

「ひま~、そいや~。ご~!!」

 

『お~!!』

 

『そいやっ!!』

 

 

「ちょっとモカ!?何やってるの~!!」

 

モカは何を思ったのかミニ達に視線を送っている誰かを捕まえるように指示を出すとその言葉に応えて2匹はカウンターから器用に降りて扉から外へと飛び出していく。

 

流石にひまりが怒ってモカに声を挙げるが、そんな中でさーくるの扉が開かれた。

 

「いらっしゃい!!っていない?」

 

「違いますよ!!下ですよ!!」

 

「もう捕まえたの~?」

 

「ちょっと待てよ。捕まえたってことは…また新しいのか」

 

 

 

 

『お~!!』

 

怒り始めたタイミングでさーくるの扉が開いてひまが姿を現す。

そんなひまに対してモカが「捕まえた」と聞くが、その言葉を聞いて巴が驚くとひまはモカに同意して鳴くと、扉の影からそいやが新たなミニの手を引いて姿を現したが――――

 

 

『そいや!!』

 

『…』

 

『も~!!』

 

 

『…』プイッ

 

 

 

 

「蘭ちゃんだ!!」

 

「えっ…嘘でしょ…」

 

「顔を背けて~素直じゃないところがそっくりですな~」

 

そいやが連れてきたミニ―――

それはミニの存在が未だに受け入れられていない蘭にそっくりのミニだった。

 


 

「…と言う訳でいつも通り、名前を決めます!!」

 

「蘭か~あこの時と同じくらい難しそうだな…!!」

 

 

 

 

 

「えっっと…何これ?」

 

「まりなさん。見つけた人たちが名前を決めるのが通例になってるんですよ!!」

 

「トモちんとつぐは3回目で慣れちゃった感じですね~。蘭も考えなよ~」

 

「はぁ?」

 

さーくるの受付でAftergrowの5人はまりなまでも巻き込んで名前決めを始めようとしたが、まりなは全く話について行けていけず、蘭も全く関心を示さないが各々考えていた。

 

「まりなさん。何かありますか?」

 

「えっと…蘭ちゃんでしょ?…”あららぎちゃん”とかどうかな?蘭って漢字の別の読み方でそんなのがあったような…でも、イメージと違うかな?」

 

 

「蘭だろ?あこの時と一緒で難しいな…苗字が美竹だから…”ミケ”とか?」

 

「巴、猫じゃないんだから…」

 

 

「えっと…”らんらん”?」

 

「ひまり、今度はパンダじゃん」

 

 

「じゃあ~"ツンデレちゃん"」

 

「モカ?ふざけてんの?」

 

 

「えっと…赤のメッシュが入ってるから…”あかめちゃん”とか?」

 

「つぐみ、見たまんまじゃん…」

 

 

 

 

「「「「「……」」」」」

 

「え~っと…。どうしよっか…」

 

「おい蘭。さっきから文句ばっかり言ってるけど、だったら何か案出せよ?」

 

 

 

「そもそも、こんな訳わかんないのに名前つける必要あるの?」

 

『…』

 

「何睨んでるの?文句でもあんの?」

 

皆が案を出していくがその案を蘭がバッサリと切り捨て続けていくとドンドン空気が悪くなっていく。

その中で唯一の大人であるまりなが流れを変えようとしたが、そのタイミングで不満顔の巴が蘭に噛みつくと蘭はミニの存在に納得がいかないことをぶちまけると新たなミニは不満そうに蘭を睨みつけ始めるのを見た蘭は思いがけない行動に走った。

 

 

 

「…」

 

「蘭?急にどうしたの?」

 

「何って、外に捨てて来るだけだけど?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「はぁ!?」」」」

 

「ちょっと蘭ちゃん!!ストップ~!!」

 

「なんですか?」

 

思わぬ発言に皆が驚きの声を挙げるが、蘭はそのままミニを捕まえ腕に抱えるとそのまま外に捨てようとしたのを咄嗟にまりなが声を挙げて静止させると他の皆も蘭を止めようとし声を挙げ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと蘭!?何言ってんの~!?」

 

「そうだよ!!その子が可哀そうだよ!!」

 

「可哀そうって…そもそもこんな訳わかんないの拾うのもどうなの…?」

 

「蘭~捕まえたのにまた捨てるって酷いと思うけど~?」

 

「だって、元々野良だったんだし…」

 

「もうちょっと責任もってな…!!」

 

「てか、捕まえたのは巴達の奴じゃん。拾って世話しろって言われても責任持てないし」

 

 

「お前な…!!」

 

 

『そいやっ!!』

 

『も~!!』

 

「何でしがみ付いてんの?あんた達も文句あんの?…でも、そんな邪魔になんないからいっか…」

 

 

 

 

 

『…』ガブッ

 

「痛っ!!こいつ噛んできた!!」

 

巴達だけではなくミニ達も蘭の行動を止めようと蘭の足にしがみつくがそれを歯牙にもかけずに彼女は外に歩き出したタイミングでミニは蘭に抵抗しようと彼女の腕に噛みつきだした。

 

「えぇ!?」

 

 

「離れろっ!!」

 

『…』

 

 

 

「おぉ~…腕振りまわしても噛みついて離れないね~」

 

「モカ!!そんな暢気なこと言ってないで…!!」

 

噛まれた蘭は自身の腕を振り回し始めるが、ミニは腕に噛みついたまま全く蘭から離れない。

そんな姿にモカが声を挙げるが、蘭は必死に腕からミニを引き剥がそうとしていた。

 

「噛みつくとことか蘭そっくりだね!!友希那先輩とかにも噛みついてるし!!」

 

「物理的に噛みついてはないけど…蘭ちゃんに似てるね…」

 

「あたし、その子気に入ったな~」

 

「あそこまで反発するとことかな!!」

 

「誰が面倒見るのかは後でいいんじゃないかな?今は名前は考えてあげないとね…!!」

 

 

 

 

 

「痛っ!!放してっ!!てかみんなもこれ剥がすの手伝って…!!」

 

「「「「頑張れ~」」」」

 

 

「この薄情者!!」

 

蘭は噛みついてくる新たなミニを引き剥がそうとするが、他の面々はそんな光景に微笑みを向けると蘭のミニの名前を再び考え始めるのだった。

 





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