ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ - 作:ツナ缶マン
頭空っぽにしてから書いてるので執筆始めたらすぐなのに…
頭が空っぽにならない…
「ありがとうございましたー!!」
皆さんこんにちは、羽沢つぐみです。
今はつくしちゃんと一緒におうちの喫茶店でお仕事中です!!
それはいいんですが、1つだけいつもと違うことがあって―――
『そいや!!』
『おー!!』
『…』
今、お店にはひまちゃんにそいやちゃんがカウンターの隅っこで遊んでいるのを、この前出会ったらんらんちゃんが少し離れた位置で2人を眺めていた。
そんな3人の様子を接客を終えたつくしちゃんがその3人を不思議そうに見つめていた。
「本当にちっちゃいひまり先輩ですね…」
「そうだよね…千聖さんとか他の人達のもいるからね…」
「そうなんですね…」
ミニ達の他愛ない感想を口にしたつくし。
そんなタイミングで店の扉が開らかれてカランと小気味よい音が店内に響くと、その音に反応してつくしが入口へと顔を向けていた。
「いらっしゃいませ~!!あっ!!千聖先輩!!」
「つぐみちゃん、それにつくしちゃんも…」
『あら~』
「本当にいたんだ…。ってそうじゃなかった!!空いてるお席へどうぞ」
「ふふっありがと」
そこにやってきたのはアイドルでもある千聖が自身のミニであるしらさとちゃんを連れてやって来た。
初めての光景に唖然としたつくしだったがなんとか我に返って席に案内しようとすると、千聖はカウンターの方に向かっていく。
「しらさとちゃん。みんなに挨拶しましょうか?」
『あら~』
『そいやっ!!』
『も~』
『…』
しらさとちゃんが挨拶するとひま達は挨拶を返すが、らんらんだけは離れたとこからしらさとちゃんとの距離を伺っていた様子に千聖は首を傾げていた。
「あら?蘭ちゃんの子はなんというか…擦れてる感じが…」
「実は…他の子はいいんですけど、最初からあの子にだけは…こう警戒されてて…」
「そうなのね…」
「多分、蘭ちゃんと一緒で人見知りしてるだけなんだろうなぁ…」
「つぐみちゃん?どうかしたの?」
「いえ、なんでもないです!!つくしちゃん、注文は?」
「えっ?あっ…はい!!」
らんらんの行動に昔の蘭の行動を重ねて感慨に耽ってしまったつぐみだったが、そんな様子を咄嗟に誤魔化して乗り切ろうとするが、ここで率直な疑問が千聖から飛んできた。
「それにしても、どうしてつぐみちゃんのところに集まってるのかしら?」
「えっと、他のみんなはバイトで…」
「あら?蘭ちゃんがバイト始めたの?」
「いえ、蘭ちゃんそっくりの子ですけど、いつもはモカちゃんと一緒にいるので…」
「…そうだったのね」
「お待たせしました!!」
らんらんだけが他の面々と扱いが違うことに千聖は疑問を覚えるが、特に深入りすることもなくそこで話を済ませると、このタイミングでつくしが注文を持ってやってきたが―――
『あら?』
「つくしちゃん…?私、タルトとクッキーなんて注文してないわよ?」
「えっと、新しいメニュー考えてて、もし良かったら千聖先輩からも感想が欲しくて…」
「そう言う事だったら、喜んで協力するわ」
「良かった…!!」
「でも、私の分だけじゃなくてみんなの分もお願いね?どうせならみんなで食べましょう?」
「みんな…?えっ…?あっ!!はい!!」
『あら~』
『お~!!』
『そいやっ!!』
試作品のお菓子も一緒に持ってきていたが、その理由を聞いた彼女は笑みを浮かべてつくしに協力することを決めるとミニの分も一緒に用意して食べようとするが―――
『…』
「あら…?この子は食べようとしないわね…?もしかして、タルトが嫌いなのかしら…?」
「そもそも、普通に食べるんですか…って」
『も~♪』
『あら~!!』
『そいや~!!』
「普通に食べてる…!?」
「じゃあ、こっちのクッキーはどうかしら、ビターな味で美味しいわよ?」
『…』プイッ
らんらんは出されたお菓子から顔を背けて食べようとしない。
そんな様子を見た千聖達は徐々に申し訳なさそうな表情をしていたが、それを見たつぐみが動いた。
「だったら、ちょっと端っこに行ってて貰いましょう」
「ちょっとつぐみちゃん…?」
「苦手なものが近くいあったら可哀そうですから」
「えっと…」
何を思ったのかつぐみはらんらんをカウンターの隅っこへと追いやり始めてしまい、それを見た千聖達はそんな彼女を止めようとした。
しかし、つぐみが出す圧に勝つことが出来ず、当の本人は何食わぬ顔でつくしの作ったお菓子を食べ始めた。
「あっ!!これ、甘くておいしいね!!甘さ控えめの珈琲とかにピッタリかも…!!」
「えぇ…こっちのクッキーは甘さがないから逆にそれが口直しでいい感じになるわね」
「えっと、みんなはどうかな?」
『あら~♪』
『も~!!』
「気に入ってる…みたいですね…」
『…』
先ほどのつぐみが放った圧など感じさせない空気になっていたが、そんな中でらんらんは楽しそうにお菓子を食べているみんなを寂し気な表情を浮かべて見つめていた。
「あの…つぐみ先輩?あれはあんまりじゃ…」
「ダメだよつくしちゃん。モカちゃんが言うには普通にお菓子も食べたって言ってたから。それなのにわがままってだけで食べないのは失礼なんだから、ちゃんと教えてあげないと」
「えぇ…つぐみちゃんの言う事も分かるけど…あら?」
「千聖さん?どうしたんですか?」
「あの子…髪が…」
そう言って千聖はらんらんを指差すと、他の2人もそのままその先に視線を向けると―――
『…』
「髪の毛のメッシュが赤から青になってる…!?」
「しかも、泣きそうになってますよ…?もしかして、喜怒哀楽で髪の毛の色が変わってるんですかね?」
「そうかもしれないわね…この子達の生態がよく分からないけれど…」
らんらんの赤いメッシュが徐々に青く染まりだしていた。
そんな光景に勝手な予測を立てているが、それを見たつぐみはらんらんの方へと向かっていく。
「ワガママし過ぎたらダメだからね?分かった?」
『…』コクコク
「分かったならこっちおいで?一緒にお菓子食べよ?」
『…』
「ほら、つくしちゃんが作ったクッキーだよ?こっちなら甘さ控えめだからね?」
つぐみはそう言って説教を終えるとらんらんを呼ぶと、その声に答えるようにらんらんはつぐみの元へと恐る恐ると言った様子で歩み寄っていくとつぐみからクッキーを受け取るとそのまま口に運ぶ。
「おいしい?」
『…』コクコク
『も~!!』
『そいやっ!!』
「ふふっ…」
「千聖先輩…!!食べた…!!食べましたよ!!」
「つくしちゃん、落ち着いて…って髪の毛が元の色に戻ってるわ」
つぐみとらんらんのやり取りを見てつくしは何故かテンションが上がり始める。
そんな彼女を宥める千聖だったが、そんな彼女はいつの間にからんらんの髪が赤色に戻っているのに気が付いたが、他の面々が気にしていない様子を見てそれ以上深く突っ込むのはやめて、彼女達はお菓子を食べ始めてゆったりとした時間が過ぎていく。
「つぐ~!!ごめーん!!」
「つぐ!!悪いな!!」
「何で私まで…」
「蘭~」
「みんな、お疲れ様」
「皆さん、実は試作品のお菓子があるので良かったらどうぞ!!ビターのクッキーもあるので!!」
「食べたいけどカロリーが~!!それにひまがお菓子食べると私もなんかお腹いっぱいになっちゃうし~」
「おぉ~!!私はちょうどお腹空いてたんだよね~」
「アタシはラーメン食ってきたばっかりだけど、別腹だな!!」
「折角だからクッキーだけ貰おうかな…」
そうして少し時間が経った頃に、バイトを終えたAfterglowの面々と、何故か一緒に蘭が羽沢珈琲店に姿を見せるとつぐみがそんな彼女達を労い、つくしがお菓子でもてなそうと動くと、彼女達は席に着くのに少し遅れて目の前に珈琲とお菓子が運ばれてくるが、蘭はビター系の方が好きなのでクッキーだけが目の前に出される。
「それじゃ~…頂きまーす!!んっ~!!甘くて美味し~!!」
「新メニュー決定ですな~」
「イケるな!!」
「悪くないね」
ひまり達がお菓子の感想をそれぞれ口にしていく中で、蘭はクッキーを一口齧って声を漏らす。
そんな彼女の前にタルトが出されるが、その出した人物が想定外だった。
「タルト…?あたし頼んでないけど…って…」
『…』
「なに?あたしは甘いのはいいんだけど…」
『…』
「いらないって…」
『…!!』
「だから要らないって…!!」
蘭にタルトを差し出したのはらんらん。
あまりにも想定外の出来事に蘭は顔を顰めて拒否するが、それでもらんらんはタルトを差し出してくるが、何故か意地になった蘭はタルトを拒否し続けていたが―――
『…』ガブッ
「痛っ!!今度は頭っ!!いたたたたっ!!」
「あははっ!!いいぞ!!蘭にもっと噛みつけー!!」
「蘭~タルト美味しいから食べなよ~!!」
「ちょっと巴先輩止めないんですか!?」
怒ったらんらんは話を聞かない蘭の頭に噛みつき始めたのを見て笑い始めた巴にノリでタルトを勧めるひまりの姿につくしは驚きを隠せなかった。
「も~蘭はわがままですな~…ってつぐ~。止めないの~?」
「あはは…さっきワガママしちゃダメって怒ったばっかりだから…」
「アレは見ちゃダメな奴だから…みんなで仲良く食べなしょうか?」
『あら~』
『お~』
『そいやっ!!』
そんな騒がしい空気の店内になっていくが、千聖はそれに触れてはいけないと察してミニ達におやつの餌付けに戻っていくのだった。
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