ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ - 作:ツナ缶マン
バンドリにはママがいっぱいいますね(白目)
「しんど…」
「有咲~」
「だぁ~!!おたえは何でそんな状況で私より早いんだよ!!」
ある日―――
有咲はたえと共にある場所を目指していたのだが、スタスタと歩くたえに置いて行かれない様に有咲は必死に追いかけていた。
追いかけるのはいいのだが…問題は追いかけられているたえの状態だった。
「有咲、遅いね?」
『ちょま…』
『…』
『ころね・・・』
「どうして!!3匹抱えてるおたえの方が早いんだよ!!」
「さぁ?」
「ったく、りみは塾で香澄達はバイトだから2人できたのは間違いだったか…」
「あら?花園さんに市ヶ谷さん?」
『にゃーん…』
「あっ、友希那先輩だ」
今のたえはポピパのミニを3匹抱えながら歩いていた。
それでも有咲を置き去りにしてしまうほど早い彼女に内心呆れていたタイミングで自身のミニを連れていた友希那が何食わぬ顔で2人の前に姿を現したが、なぜ彼女がここに居るのかが分からずに思わず有咲が声を挙げてしまっていた。
「えっと?友希那先輩?こんな所で何してるんですか?」
「猫カフェに行こうとしてたのよ」
「そうだったんですか?実は私達もそこに行く予定だったんですよ」
「あなた達も?」
「友希那先輩が猫カフェって…こういうのもアレですけどイメージがしにくいですね…」
友希那の目当ては猫カフェ。
しかも、ここに居た有咲達も同じ場所を目的地も同じだったことに友希那は目を丸くして驚いていたが、
有咲の言葉を聞いてすぐに表情を作るとそのまま彼女を誤魔化し始めていた。
「えっと…そうよ。実はこの子と出会った時に猫カフェのチラシを持っていたから連れて行こうとしたのだけれど…道に迷ってしまったのよ」
「この人、ミニを出汁にしやがった…」
「だったら一緒に行きません?」
しかし、彼女は自分が行きたいのを誤魔化すためにゆきにゃを出汁に使ったことに白い眼を向ける有咲だったが、一方でたえはそのことに気が付いておらずそれどころか友希那を誘うというストロングスタイルを見せつけていた。
「でも…いいのかしら?」
「あれ見てくださいよ」
『にゃーん…』
『…!!』バンザイ
「なんで万歳してるのかしら?」
「あれは喜んでるんですよ。猫カフェ行きたそうにしてたので、早く行きたいんだと思いますよ」
「そうね…道に迷ってるせいで時間が無くなるのは良くないわね。一緒に行きましょうか」
「はい!!」
こうして有咲パーティーに友希那とゆきにゃが加わり―――
「あら?ミナトユキナにハナゾノ!!こんな所で会うなんて奇遇―――」
「にゃーんちゃんが来たわ…」
「…チュチュ行くよ!!」
「ちょっと2人ともいきなり!!…って何よ!?離しなさいよ~!!」
そして、偶然たまたまこの場に出くわしてしまった
こうして一同は目的の猫カフェへと辿り着くと店の奥の方へと進んでいき、ここでようやく捕まえたチュチュを解放すると、すぐにチュチュは声を挙げていた。
「ってなんでアタシまで、一緒に連れてきてるのよ!!」
「だってチュチュは猫でしょ」
「あなたは猫じゃない」
「ちゃんとした人間よ!!」
「静かにしなさい。にゃーんちゃ―――いえ、お店の中よ?」
「アンタのせいよ!!ちょっとアリサも見てないで何か言いなさいよ!!」
「その…なんだ…諦めた方が楽になるぞ?」
「それにしても…ロックとマスキングが言ってたのが本当にいるのね…」
『にゃーん…!!』
『…』
『ころね~』
「ゆきにゃがにゃーんちゃんと戯れてる…最高ね…」
「うさえもミニりんもオッちゃん達以外と遊べて楽しそう…って友希那先輩?鼻血出てますよ?」
「違うわ。これは情熱よ」
「詩的な表現だ…!!」
「はぁ…バカじゃねぇの…?」
「はぁ…アンタも大変ね…」
『にゃーん…』
「何よ?疲れて休みに来たのかしら?」
「なんか変じゃねぇか?」
視線の先ではミニ達が猫達と戯れていた。
その姿に友希那は鼻血を流すほどに興奮し、たえはそんな彼女の言い訳に感動していたのを見たチュチュ達は思わず、ため息を零してしまっていたが、猫と遊んでいたゆきにゃは気が付けば自身へと近づいていたことに気が付いたが明らかに様子がおかしかった。
『にゃ~ん…!!』
「ちょ!?何よ!!いきなりしがみ付いてきて!!離れなさいよ~!!」
「そのヘッドホンのせいで猫と勘違いされてるんじゃ…」
「バッカじゃないの!?そんな訳―――」
『にゃ~ん♪』
「ぎにゃ~~~~~!!」
「いや、冗談で言ったけど…マジで猫と思われてんなこれ…」
ゆきにゃはチュチュの事を猫と認識して抱き着き始め、チュチュはそれを引き剥がそうと四苦八苦し始めた。
この光景を前に有咲は完全に思考を放棄し始めたが、そんな彼女の横でたえと友希那は完全に和んでいた。
「そういえば友希那先輩。あの子―――ゆきにゃの猫耳ってどうなってるんですか?」
「あれはちゃんと生えてるのよ。猫だったらお風呂に入れる必要はないのだけれど、リサがお風呂に入れる時に髪の毛洗うのにやりにくいって言ってたわ」
「へぇ~うちのうさえはカチューシャみたいに外れるんですよ。お風呂入る時はいっつも自分で外して『ころね~』あっ、戻ってきましたよ。はい、お水だよ」
そんな些細な話をしていたタイミングでうさえ達も一旦休憩といった様子でたえ達の元へと戻ってくると、自分の定位置と言わんばかりにうさえはたえの膝の上に座ると水を受け取ってちびちびと飲み始めた。
そんなうさえの姿を見た友希那は不意にあることが気になってしまった。
「そういえば…他の人から外されたらどうなるのかしら?」
そう思ってしまった友希那は何をトチ狂ったのかその疑問を確かめたくなってしまい、たえの膝で休んでいるうさえの頭へと手を伸ばして――――
「えいっ」
「おぉ~…いきなり外した。私もやったことないのに」
なんの前触れもなくうさえのうさ耳を取り外した。
たえもそんなことをやったことはなく、うさえの反応の方が気になってしまってうさえの方へと視線を向けて観察し始めていた。
『…』
「あら?どうしたのかしら?」
「分かんないですけど…」
「はぁ…はぁ…ミナトユキナのはなんなのよ…」
「その…なんだ…。ゆきにゃもいきなり飛びつくなよ?」
『にゃーん…』
「反省してんのか?…ってどうした?友希那先輩達の方か…」
「アリサ、アタシかなり嫌な予感がしてるのだけれど…」
「奇遇だな。私もだ…」
このタイミングで有咲はチュチュからゆきにゃを引き剥がして軽く注意するが、ゆきにゃは有咲ではなく友希那達の方が気になっている様子を見せるとここで2人はイヤな予感を感じ取るが、それはすぐに現実になってしまった。
『うぅ…』
「あら?声出したわね?」
「そうですね。いつもはウサギの名前を呼ぶくらいなのに…」
『びぇええええええええええええええええええええええええ!!』
「うるせー!!」
「Too noisy!!」
耳を取られたうさえは大声で泣き出し、あまりの大音量に有咲達はおろか店内にいた全員がその声の大きさに思わず耳を塞いでしまった。
しかし、その声は止まることはなく異変が起こっていた。
パリン―――
「おい、今なんか割れた音がしたけど…」
パリン パリン―――
「アリサ、なんか揺れてるような気がするんだけど…」
「私もそう思ったんだけれど…ってやべぇぞ!!窓ガラスとか蛍光灯が割れてんぞ!?どうなってんだ!?」
「まさか、ハナゾノミニが鳴いてる声で割れてるって言うの!?」
『びぇええええええええええええええええええええええええ!!』
うさえの鳴き声が爆音で響き渡る中で窓ガラスや蛍光灯などがドンドン壊れていく中でたまらず、2人は友希那に向かって叫んでいた。
「友希那先輩!!耳戻して!!」
「Hurry!!」
「聞こえないのだけれど?」
「ミナトユキナ!!耳よ!!耳!!」
「聞こえないわよ」
「戻せって言ってんだよ!!このポンコツが!!」
「耳?これを戻せばいいのね?」
ここでようやく友希那は言葉を理解すると、取った耳をうさえの頭へと戻す。
そして、うさえは自身の頭に耳が戻すことに成功してしばらくすると―――
『びぇえええええええええええええええ!!……』
「戻った!!」
「アリサ、ここは2人を置いて逃げるわよ…!!」
うさえは突如として泣き止むと嬉しそうに頭を触り始めていた。
こうして騒動が収まるとチュチュと有咲の2人は自分たちの会計分の金額を即座に机に残すと、ミニりんとあーさだけを回収して店舗から逃げるように退店して、謎の仲間意識が芽生えてリサへと即座に事のあらましを説明するとそのまま別の店へと向かっていくのだった。
そして、店内に残された2人は事情を聴いて店に駆けつけたリサによってこってりと絞られた後、原因を作った友希那は事務所に所属してから得たギャラを使って店の修繕費を支払うことになり―――
店の破損個所と彼女の貯金は塵一つ残ることなく消えることになった。
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