ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ - 作:ツナ缶マン
Roseliaからこの子がエントリーです!!
今回はアンケがありますのでよろしければご参加ください。
「おっはよ~!!」
「おはよう」
「今井さんに友希那さん…おはようございます…」
「いや~、最近は事務所のスタジオばっかりだったから、さーくるで練習も久々だね~…って、あれ?燐子だけ?他のみんなは?」
「いえ、まだ来てませんよ…?」
らいぶはうす・さーくる。
ガールズバンドの聖地と呼ばれるようになったこの場所に、プロへと羽ばたいた彼女達が古巣へと舞い戻っていた。
しかし、リサが友希那を連れてスタジオに入ると燐子だけしかいなかったが、それをあまり気にせずにリサは自身のベースを取り出して準備をし始めたが―――
「ベースのチューニングまで終わったけど…。ねぇ、今日の練習場所ってさーくるだよね?」
「昨日あこちゃんと氷川さんとゲームしてた時に話に出ましたし…。それにまりなさんから鍵も受け取れましたから今日で間違ってないと思いますけど…」
「まだ予定してた時間じゃないけれど、紗夜が遅いなんて珍しいわね」
「いつもなら早く来て練習したりしますから…。2人に連絡してみますね…」
リサがベースの準備を終えるも未だに誰もスタジオに現れないことに不安を覚えた3人は顔を見合わせてしまうがそれで何かが解決するわけではなく、燐子がまだ来ていない2人へ連絡を取ろうとスマホを取り出したタイミングで外から何かが聞こえてくる。
「大変!!大変!!大変~!!」
「この声…あこね?」
「えっ!?嘘!?」
「スタジオ内は外の音聞こえにくくなってるのに…」
友希那はスタジオの外から微かに聞こえてきたあこの声を聞き取っていたことに2人は驚いていたが、そんなことなど露知らず、あこがスタジオの扉を勢いよく開け放った。
「リサ姉!!大変~!!りんりんが~…りんりんが~!!」
「ちょっとあこ。落ち着くなって~」
「あこちゃん?私がどうかしたの…?」
「えっ!?なんでりんりんがここに居るの!?」
「あこ…?燐子なら私達より先に来てたわよ?」
「えっ!?…じゃあ…。これは…どういう…?」
いきなり現れたあこは扉をあけ放ったままの状態でリサを声をかけたが、スタジオ内にいた燐子を見て目を見開いて驚いていた事に首を傾げたリサと燐子だったが、友希那は事実をあこに告げた途端に今度はあこが混乱し始める姿を見た2人は自分以上に慌てているあこを見て若干落ち着いた。
「それよりもあこ。あなた、普段はそんなリュックなんて背負ってないのに何を持ってきたのかしら?」
「あっ!!ホントだ…!!」
「もしかして、私に何か見せようとしたのかな…?」
「えっと…ちょっと待ってください…!!」
「とりあえずあこは落ち着いてからで良いからね~」
そして3人があこが背中に何かを背負っていることに気が付いて声をかける。
慌てていたあこだったが、リサの言葉を聞いて冷静になると、背負っていたリュックを床に降ろすとそこから何かをガサガサと何かを取り出して彼女達に突き付けながら声を挙げた。
「ちっちゃいりんりん拾ったよ!!」
「「「えっ…」」」
『ほぇ?』
「きゃああああああああああああああああああああああああああ!!」
『ほぇ~…!!』
「「えっ…!?」」
「すみません。日菜が駄々を捏ねてしまったせいで遅れてしまって…。どういう状況ですか?」
あこが見せたそれを最初は出来の良い人形だと思っていたが、それが動いて声を挙げたのを見た途端にホラーと勘違いしたリサが悲鳴を挙げると、そのまま他の2人も言葉を失ってしまってしまう。
そのタイミングで紗夜がスタジオに入ってくるが、状況を飲み込めずにその光景を呆然と見ることしか出来ずにいた。
「…とりあえず、宇田川さん。どうしてこうなったのか話を聞きましょう」
そこからしばらくしてリサが若干落ち着きを取り戻したタイミングで紗夜がようやくこうなってしまった状況の説明をあこに求めるとそれを見た彼女は起こったことをそのまま説明し始めた。
「あの…さーくるに行こうとして家を出たんですけど!!そしたら家の近くで偶然見つけたんです!!それでりんりんがちっちゃくなったと思ってリュックにいれて連れてきたんです…!!」
「なんでそういう発想になったのか全く理解が出来ないわね…」
「本当なんですよ~!!」
「それに未成年略取誘拐は犯罪よ。今から警察に自首して…」
「えぇ~!?紗夜さーん!!」
「2人とも、そろそろいいかしら?」
あこの説明を聞いた紗夜は顔を青くしながらあこに語りかける。
プロとして活動をし始めたタイミングでこんな問題が起こってしまったと、あこもそんな紗夜の姿に思わず顔が真っ青に染まる。
しかし、友希那はいらんことを口にしてしまうと、紗夜は血走った眼を友希那に向けていた。
「湊さん。何を言ってるんですか?明らかに白金さんの子供じゃないですか。白金さんがいつの間に子供を作っていたのかも後で聞くとして…」
「ひぃっ!?」
『ほぇ~…!!』
「紗夜~。燐子の子供なんてあり得ないでしょ~」
紗夜に鋭い視線を向けられた燐子は床に座り込んでしまうと、ミニと一緒に紗夜から放たれる強烈な威圧感に恐怖して互いにしがみ付くように震えあがったが、2人を見たリサは紗夜に食って掛かっていた。
「今井さん。それは…どういうことかしら?身長からみたら明らかに赤ん坊ですよ?それに見た目も白金さんにそっくりですし」
「身長も30センチじゃん?それじゃ生まれたての赤ちゃんよりも小さいんだよ?それに赤ん坊にしては髪も生えそろってるし、足2本で歩いてるのだってあり得ないって」
「ですが…」
「それに見なよ。ついさっき連絡があったんだけど、ポピパのとこにも似たようなのが来たって~。とりあえず、”ミニ”って言ってるみたいだけど…」
「紗夜さん!!もう名前まで付けてるみたいですよ~」
「きゅ~~~…」
「あっ~!?紗夜さんが倒れちゃった~!?」
「紗夜は端に寄せておいて…ってあれ?何で燐子の後ろに隠れるの?」
『…』
「リサがさっき悲鳴上げたから怖がっているんじゃないかしら?震えてるみたいだし」
「そんな~…ってそうだ!!」
リサが紗夜の説得に乗り出して、最終的にはポピパの所に現れたということまで伝えると紗夜の頭が完全にパンクして目を回しながら気絶してしまうと、リサはとりあえず紗夜を端に寄せて燐子達の方に視線を送るが、燐子のミニはリサに怯えているようで燐子の背中に隠れてしまう。
ミニに嫌われていたと若干落ち込んだリサだったが、ここで彼女は何かを思いつくとすぐに自身の荷物の元へとむかうと何かを取り出して戻ってくると、それをミニへと差し出した。
『ほぇ…?』
「ほら~。アタシ特製のクッキーあげるからおいで~」
「リサ?何してるのかしら?」
「餌付けすればくるかなって。大丈夫!!友希那達の分もあるから!!」
「あっ!!リサ姉の方に行ってクッキーを手に取ったよ!!」
「そもそも人間の食べ物を与えて大丈夫なのかしら…?」
リサはそのまま床に屈みながら自身が作ったクッキーを差し出すと、それに釣られるように燐子の背中から姿を現す。
そして、トタトタ歩いてリサの足元まで歩み寄るとクッキーを1枚受け取ると、再び歩いて燐子の元へと戻ると、友希那が若干心配そうな表情を浮かべている中でリサのクッキーを食べ出した。
『ほぇ~~~♪』
「「「「かっ…可愛い…!!」」」」
「リサ姉!!あこ達もこの子に名前をつけよう!!」
「いいね!!ね?りんりん!!」
「そうだね…!!」
「名前考えましょう…考えるついでにちょっと外に行って飲み物買ってくるわ…」
「それじゃ…何か案がある人は…」
「はいっ!!」
「あこちゃん…」
そして、一口食べた途端に普段の燐子からでは見られない満面の笑みを浮かべて表情を見て4人の心は完全に打ち抜かれてしまい、彼女達はそのまま名前の話まで進んでいくと友希那が名前を考えるついでにスタジオの外に飲み物を買いに出てしまう。
それは置いておいて3人で話を進めることにすると最初にあこが勢い良く手を挙げていたが、燐子は普段のあこのセンスを考えると若干の不安を覚えるもリサはそれを気にすることなく話を進めていく。
「見た目がりんりんみたいだから可愛い名前がいいと思う!!」
「それはいいかもね~。例えば…?」
「えっとね~…ちっちゃいりんりんだから…ちんち 「却下!!」えぇ~!?リサ姉なんでよ~!?」
「えっと…あこちゃん…それは私もどうかなって…」
「りんりんまで~!?じゃあ2人はどんなの考えたの?」
あこが考えた可愛い系の名前という方向性には賛同した。
しかし、その方向性を示したあこから飛び出してきたのは予想外の下ネタ。
あこ自身にはそんな気は全くないのは分かるが、あこが全てを言い切る前にリサが声を荒げながらそれを却下すると、燐子のそれに同意するように頷くとあこは2人の案を求めていた。
「えっと…ごめんね?私はすぐには思いつかなくて…」
「ん~…あこがりんりんって呼ぶ時の響きが鈴の音っぽいから”すずちゃん”とか?後は…燐子の名前から"りーちゃん”とか"りん”…後は、名前並べ替えて"こりん"とか?」
「ごめんなさい。外のカフェが混んでいて遅くなったわ。もう名前決まったかしら?」
「友希那さん!!それがまだで…」
「良かったわ。私も考えてたのが無駄にならなそうで…」
「それで~友希那?どんなの考えたの?」
リサが案を出したタイミングで飲み物を買いに行った友希那が戻って来て、現状を聞くと安心した表情を浮かべると一旦飲み物を荷物の横に置いてからリサの横へと座る。
そして真剣な表情を浮かべて自身の考えに考えた渾身の名前を告げた。
「そうね。小さい燐子なのだから…名前は”ちんk 「教育的指導!!」 アイバッ!?」
「凄い…グルグル回りながら飛んでっちゃった…」
「気を失ってる…。でも、あこちゃんも同じレベルの名前だったからね…?」
「う~ん…何を騒いで…」
「紗夜さん…!!」
友希那もまた先ほどのあこ同様に無意識でとんでもない下ネタを言い放とうとしたが、その言葉を察したリサによってその顔を引っ叩かれてしまい、錐もみ回転しながら友希那の身体は吹き飛ばされてしまい床と熱いキスを交わしながら意識を飛ばしてしまっていた。
目の前の情けない姿を晒している友希那だったが、そんなタイミングで紗夜が目を覚ますと彼女は周囲を見渡していた。
顔面から床にダイブして気絶している友希那と、そんな彼女に笑みを浮かべながら怒りの感情を浮かべているリサ。
そして、その光景に若干顔が青ざめているあこと、自身と瓜二つの謎の生物にクッキーを与えている燐子。
「何がどうなっているの…?」
「えっと…実は…」
思わず困惑の言葉が出た紗夜だったが、そんな彼女に燐子が紗夜が気を失ってからの経緯を話始めると、頭を抱えながらもなんとかその話の内容を把握しようと努めていた。
「つまり、市ヶ谷さん達のところにも…”ミニ”?でしたか?それが出てきて名前をつけたからこちらのにも名前をつけようとしてたけど、全くまともな案が出てこないというのは分かりました。大変不本意ですが…」
「ちょっと紗夜~。アタシはまともだって~」
「まとも…?すずが…?」
「はぁ~!?それにそこまで言うなら紗夜が名前考えなよ~…」
「そうですね…。白金さんに似ているのだから、Roseliaに相応しい名前を…」
経緯が分かった紗夜だったがその言い方が悪かった。
先ほどのあこと友希那のせいもあって怒りのボルテージが溜まっていたリサだったが、なんとかその怒りを抑えて紗夜の案を出させようとする。
その言葉に紗夜はは物々と呟きながら考え始めるとリサも先ほどとは別の名前の案を出そうと考え始めて少しの時間が経ち―――
「考えました」
「氷川さん…その、どういうのですか?」
紗夜の考えが纏まったようで燐子が彼女の案を尋ね、皆の視線を集めた紗夜が考えた中で最もいいと感じた名前を言い放った。
「 “†大天使・シロカネエル†”です!! 」
「「は?」」
『ほぇ…?』
「ん~紗夜…?聞き間違えかな?妙な名前が聞こえたんだけど…もう1回言ってくれる…?」
「 “†大天使・シロカネエル†”です!!」
「聞き間違えじゃない…だって…!!っていうかその名前の十字はどうやって発音してるの…?」
「今井さん!!これは十字ではありません!!
「いやいやいや…!!その名前はない!!絶対にない!!」」
「そうですよ紗夜さん!!」
「あんまりです…」
紗夜が出した名前の案を聞いた全員が思わず耳が腐ったのかと思って聞き返してしまったが、現実は残酷で腐っていたのは紗夜の思考回路の方だった。
リサを中心にあのあこですら否定していたのを見た紗夜は目を見開いていたが、その驚きを見てリサ達も目を見開いて驚くという訳の分からない光景が広がっていた。
しかし、紗夜がこれでは止まらない。
「これはダメですか…だったら"プラチナ・ファスフレスチャイルド"はいかがでしょうか?」
「えっと、プラチナは白金だから…もしかして、私の名前を…」
「えぇ、英語で翻訳してみました。だったら"プラチナム・ローズ・カメリア"はいかがでしょうか!?」
「紗夜さん。ダサいと思いますよ~」
「うん。最初のあこよりも質が悪いね」
「なっ!?」
余りのセンスのなさに思わず3人からダメ出しを食らいまくった紗夜。
流石にこれでは状況を引っ掻き回すだけでどうしようもないと思ったリサは冷たい表情で彼女に顔を向けていた。
「紗夜…。お前、もうこの話から降りろ」
「えっ…?」
「リサ姉の言う通りだよ!!」
「流石に擁護できません…」
「…」
リサの宣告を受けて唖然とした表情を浮かべた紗夜は燐子とあこに視線を向けるが、その2人もリサを支持する意見が出た途端に紗夜は目の前が真っ白になり口から魂が抜けるが、3人は友希那と紗夜を放置して話を進めようとしたタイミングであこが声を挙げた。
「そうだよ!!りんりんがリサ姉が出したやつから選べばいいんだよ!!」
「えっ…あこちゃん?」
「いいじゃん!!燐子そっくりなんだから燐子が決めてあげなよ。何時までの名前がないのは可哀そうだし…ほら、もしあれだったら自分で考えてもいいしさ~」
「今井さんまで…」
あこから出された案。
それは見た目が同じである燐子が決めるという今までの話は何だったのか?と言わんばかりの案を投下する。
それを聞いたリサも疲れたような表情を浮かべてその意見に同意すると、2人で燐子に視線を向けていた。
「うぅ…えっと…その…じゃあ、今井さんが出したのからこの子に決めてもらいます…!!」
「「えっ…!?」」
『ほぇ?』
「どの名前がいいかな…?」
こうして、燐子は今まで上がった候補の中から選ばせるという予想の斜め下の発想で切り抜け、自身のミニへと全てを委ねるのだった。
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次回
ハッピーラッキースマイル~…