ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ - 作:ツナ缶マン
気分転換レベルになってしまってますが、こっちも書いていきたい(願望
「ふんふ~ん」
授業が終わった放課後。
羽沢珈琲店の店内では客がいない隙につぐみが鼻歌交じりで店内のテーブルを拭きあげていた所で店の扉が開かれた。
「つぐみ先輩!!お疲れ様です!!」
「あっ!!つくしちゃん!!学校お疲れ様!!今日はバイトだった?」
「はい!!今はお客さんは行ってないですけど何します?」
店内に入ってきたのはこの店でアルバイトをしているつくし。
彼女は制服のまま店内を通り抜けて従業員用のエリアに向かっていこうとしたが、その前にバイトに入る前に仕事についての確認を始めていた。
「そうだね…補充もさっきやっちゃったから…掃除かな?」
「分かりました!!」
指示を受けたつくしはそのまま奥へと入っていき、学校の制服からバイト先の制服へと着替えてくると指示された通りに店内の掃除に取り掛かっていく。
その最中でつくしはご機嫌な様子だったつぐみに声をかけていた。
「そういえばつぐみ先輩。鼻歌交じりでご機嫌みたいでしたけど何かあったんですか?」
「えっ?あっ!!そのね。六花ちゃんがね。地元でしか売ってないって言う入浴剤を貰ったんだ~。今日使おうと思ってるんだけど今から楽しみなんだ~」
「そうだったんですね」
「そうだっ…!!つくしちゃんにも分けてあげようか?」
「いいんですか?」
「うん!!」
「わぁ~!!ありがとうございます!!」
満面の笑みを浮かべるつぐみは嬉しさが仕事の最中でも溢れ出しており、嬉々として掃除をしていくのに釣られるようにつくしも一緒に掃除をしていく。
「こんにちは…」
「ふーすけ~!!ちゃんと働いてる~?」
「あっ!!るいさん!!透子ちゃん!!いらっしゃい!!」
「ふふっ…2人とも?開いてる席にどうぞ?」
掃除をしている最中に透子と瑠唯の2人が羽沢珈琲店へとやってきた。
2人はすぐに掃除の手を止めるとすぐに接客するべく手分けして掃除道具を片付け始めていた。
「はぁ…桐ヶ谷さん。店内なのだから静かにしたらどうかしら?」
「うっ…!!でも、あたし達以外以内から大丈夫っしょ?」
「大丈夫だよ?でも、他のお客さんが来たら…ね?」
「分かりました!!ふーすけ!!あたしはこのブレンド珈琲で!!ルイも珈琲でいい?」
「…そうね。ダージリンをもらおうかしら?」
「おいっ!!」
「2人とも!!ちょっと待ってね!!」
透子達の登場で一気に賑やかになった店内。
働いている2人は賑やかな透子と落ち着いた瑠唯の2人組の様子を見て楽し気な笑みを浮かべてながら仕事に取り掛かろうとした所で再び店の扉が開かれた。
「つぐ~…お腹空いた~。あっ…とーこちゃんにるいるいだ~」
「あっ!!モカちゃん!!」
「青葉さん。こんにちは」
「どうもっす!!こっち来ます?」
「どもども~なにかある~?」
「えっと、ケーキなら直ぐ出せるよ?」
「それちょーだい。あっ…折角だから3個ちょーだい」
「えっ?モカ先輩…3個ですか?」
今度現れたのはモカ。
しかも、腹を空かせているというおまけ付き。
彼女は透子に誘われるままに同じテーブルに着くとすぐに、つぐみにすぐに出てくる食べ物を確認するとそれを大量に注文していた。
その注文に戸惑うつくしだったが、モカは嬉しそうな表情を浮かべてその疑問に答えていた。
「今日はバイト給料日で懐もあったか~いモカちゃんが、みんなの分をごちそうしましょ~」
「えっ!?マジですか!!ゴチになります!!」
「はぁ…桐ヶ谷さん。少しは遠慮と言うのを…」
「まぁまぁ、そう堅いのはいいしょ?」
「そ~そ~るいるいも~」
「…そういうことでしたら」
バイトの給料日でいい気になってるモカが一緒のテーブルに着いた透子たちの分までケーキを注文するという正に大盤振る舞いを見せるが、2人は言葉に甘えてケーキを奢られることを決めると注文の品はすぐにテーブルへと運ばれてきた。
「お待たせしました~珈琲に紅茶とイチゴのショートケーキです!!」
「「待ってました~」」
すぐに運ばれてきたケーキを前にテンションの上がる透子とモカ。
そんな2人に保護者のような視線を向ける瑠唯と言う何とも言えない空気が精製されていくが、完全に瑠唯はそれを無視することを決めていた。
「そういえば青葉さんはどうしてここに?」
「ん~…みんないそがしそーだったからフラフラしてたんだよね~るいるい達は?」
「私は切れかけていたノートの買い出しに来たんですが、桐ヶ谷さんは勝手についてきてるんです」
「勝手って…そりゃないだろ?って先にケーキ食べましょ!!」
和気藹々とした3人だが、ケーキが気になるのかそこで話を止めてケーキを食べることを決めた。
そこまでは良かったのだが…テーブルの上では異変が起こっていた。
「あれ~?モカちゃんのケーキのイチゴが無くなってる…?」
「モカさんもう食べたんですか?」
「ううん~食べてないよ~?」
ケーキを食べようとしたモカだったが、何故か既にケーキの上に乗っていたイチゴが姿を消していた。
透子はもう食べたのかと錯覚したが、モカはフォークを握ってすらいないし会話の途中で食べている様子も無かった。
不思議に思っていた透子とモカだったが、瑠唯は何かを見つけていた。
「あの…青葉さん?その横にいるのは…?」
「「ん…?」」
瑠唯はモカの横を指差しながら”何かがいる”と言い始める。
その言葉を聞いた2人は瑠唯の指が刺す先に視線を向けると――――――――
『えへへ~…』
「えっ!?何これ!?」
「お~今度はモカちゃんですか~。ってそのイチゴはあたしの~」
瑠唯が指した先にいたのはいつの間にか合わられていたモカのミニがモカのケーキのイチゴを頬張っていた。
「って事で名前を決めるよ~」
「ノリ軽っ!?」
「これが……」
「広町さんから話だけは聞いてましたが、こんな生物が本当にいたんですね…」
「瑠唯ちゃんは初めてだったんだ!!」
『およよ~…』
そうしてバイト中だったつぐみ達も含め、その場に居合わせた5人がモカのミニの名付けが執り行われようとしていた。
だが、名前と付けるというには軽すぎるノリで始まったことについて透子がツッコんだものの誰もそれを気にする者はいない。
『うにょ~…』
「鳴き声は…うん。モカちゃんが言いそうなところね…」
「つぐさん!?なんかめっちゃ冷静じゃないっすか!?」
「”ひま”に”そいや”と”あんこ”に”らんらん"で、もう5匹目だからね!!」
「Aftterglowの全部に立ち会ってるね~」
「つぐみ先輩…凄い…」
「この状況に慣れてるんですね…」
「あっれ~?おかしいって思ってるのはあたしだけ…?」
軽すぎるノリに続けて一番驚きそうなつぐみが一番落ち着いているという状況に再び透子がツッコんだ。
しかし、そのツッコミはまたしても軽く流されたことで彼女の中では自分がおかしいのかと自問自答し始めてしまっていたが、他の4人はモカのミニのことしか考えていなかった。
「名前かぁ~…鳴き声の種類がいくつかあるから名前からにする?」
「あたしの名前から~?苗字の青葉だと難しいね~」
「う~ん…あいうえおの表をずらして…ってどこにズラしても響きが悪いね…」
「モカ…MOCA…母音を入れ替えて”マコ"とか…どうですか?」
「ん~あこちんの名前と響きが似てるね~。名前のアルファベット4文字だとこれくらいしか出来ないかな~?」
「あこちゃんの時はもっと酷かったよ…。3文字で今回より少なかったし…」
「モカ先輩ってパンが好きですよね!!パンの名前からはどうでしょうか!!」
「それも一杯あるから悩むねぇ~」
『なぁ~…』
「こっち来たわね…」
名前を決めようとするがモカの名前をモジるにも限界があり難航していたが、ミニは飽きたのか唐突に瑠唯の元へと這い寄ってくると、おもむろに瑠唯はミニを持ち上げていた。
「軽いわね…」
「ルイ、下ろせって…」
「向こうから寄って来たからいいじゃない。あなた…珈琲飲みたいの?」
『あ~…』
「って何でルイが意思疎通出来てんの!?」
「何となくわかるじゃない」
「いや!!分かんないから!!」
「…?」
『…?』
「だぁあああああああ!!」
「透子ちゃん!!人いないからって叫ばないで!!」
「いや!!ふーすけもツッコめよ!!」
瑠唯はミニを持ち上げると何を欲しているかを察していた。
だが、それを真正面から見ていた透子は瑠唯の言動から理由まで1ミリも理解できずにツッコみを入れるも、瑠唯とミニの2人は同時に首を傾げて不思議そうな表情が返されて思わず透子が絶叫すると、つくしが注意されるも瑠唯の行動にツッコめと返してしまっていたが―――
「「「…?」」」
「何でみんなで首傾げるんですか!?」
「何言ってるのかしら?」
「もう…いい…」
「青…ブルー…うーん…難しいね…」
「そうだ!!瑠唯さん!!この子の名前考えてよ!!」
「そうだね~るいるいの案も聞きたいな~」
あろうことか透子に返ってきたのは理解できないという様な首を傾げる仕草と視線。
三度透子がツッコみを入れるも、再び返された視線に彼女はついに撃沈したが、その横では透子のことに構う素振りすら見せずに、3人が瑠唯に意見を求めようと顔を向けていると、瑠唯は持っていたミニと顔を合せて考え始めていた。
「名前…そうですね…」
『ん~…?』
「”ラテ”なんてどうでしょうか?」
「「「「”ラテ”…?」」」」
瑠唯は1つの案を口にしたが、3人は思わず彼女が考えた名前を呟き返す姿を見た瑠唯は淡々と解説を始めていた。
「青葉さんの名前である”モカ”からです」
「モカちゃんと同じ名前の珈琲豆があるもんね!!」
「そうですね。それに小さいですから珈琲にミルクを加えた”カフェ・ラテ”から考えました
」
「「「……」」」
瑠唯の整然とした解説を聞いた3人は思わず固まってしまい店内が静まり返る。
そして、少し時間が経った頃に3人が再起動すると、一気に店内が騒がしなっていく。
「瑠唯ちゃん!!凄いよ!!名前の由来もそこに至るまでの流れも完璧だよ!!」
「よーし、君の名前は”ラテ”だよ~」
「すごいよ!!るいさん!!ほら透子ちゃん!!名前決まったよ!!起きて!!」
「あ~…うん…」
『えへ~』
テンションが上がる3人とツッコミに疲れていた透子がつくしによって叩き起こされる。
そして、異常なテンションの高さに着いて行けなくなった瑠唯はモカのミニ―――”ラテ”の顔を見て溜息を零すとラテは満面の笑みを瑠唯に向けていた。
3人が盛り上がる中で、疲れからかテンションの上げられない透子が瑠唯に声をかけていた。
「なぁ、ルイ?飲み物なら他にもあっただろ?カプチーノとか…珈琲から外れるけどココアとか…」
「それも考えたのだけれど…電波を感じたのよ」
「はぁ?」
「「「あぁ^ 心がぴょんぴょんするんじゃぁ^」」」
「あ~…うん。これは放置安定だな…」
瑠唯から返ってきた言葉の意味が分からず声を漏らすが、テンションが上がった3人は謎の言葉を口にしていたのを聞いて透子が今の3人を完全に放置することを決心するのだった。
一方その頃――――
「はっ!?」
「蘭 ?どうしたの!?」
「ひまり…今あたしが”お姉ちゃん”って呼ばれるチャンスが無くなった気がする…」
「蘭?補習で頭がおかしくなった…?」
補習中に謎の電波を受信した蘭が一緒にいたひまりから冷たい視線を向けられていた。
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