ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ - 作:ツナ缶マン
今回はかなり短め…
この作品1年以上寝かせたこともあって日常会話の流れがうまくない…
沙綾の家でパン作りをしている最中に出てきた―――いや、生まれた?ミニ。
鳴き声から”へご”と名前が付けられて、見た目が一緒の沙綾がお世話をすることになった。
そこまでは良かったが実際は――――
今までで一番とも言えるほどの問題児だったのだ…。
「「待てー!!」」
『へご~』
休日の山吹家。
沙綾と弟妹達が新しいおもちゃが出来たと言わんばかりにへごを追いかけ回す。
へごも一生懸命に逃げていたがあっけなく弟の純に捕まってしまうが、へごは捕まえるのが厄介だった。
「あっつ!!まただ…!!」
へご―――
パンを焼いていたオーブンの中から出てきた。
それもあってか他のミニ達と比較しても通常時でも体温が高い上に、へごは自分の気分次第で体温を調整が可能で、人が熱いと感じる程度までなら直ぐに体温をあげられるというびっくり生物だった。
そして、自分で体温を切り替えられる事もあってか、へご自身もかなり熱い所を好んでいたのだが、お気に入りの場所も相当吹っ飛んだ場所だった。
『へご~』
「いつ見ても心臓に悪い…」
「そうだよね…パンを焼いた直後のオーブンの中だもんね…」
「掃除するのは助かってるけれどこれは…ホラーだね」
沙綾は父親と2人でキッチンの清掃として、食器の拭きあげを行っていたが、その一方で
へごはパンを焼いた直後の熱くなっている筈のオーブンの中に入って、焼きたてで熱い筈のオーブン内を動き回ってオーブンの内部を拭いて回っていた。
普通に考えたら触れば火傷するような温度になっているのにも関わらず、へごは何事も無いかのように動き回る時点でホラーなのだが――――
「お父さん。前にへごが中にいるのに気が付かないでそのままパンを焼いたじゃん…」
「焼き終わってパンを出した時に一緒に出てきた時は流石に腰を抜かしたね…」
「私も驚いたよ…何事も無かったかのように寝息たててたんだから…」
あろう事か沙綾の父はへごがオーブンの中にいることに気が付かずに、へごが中にいたままパンを焼き始めてしまったことがあったのだ。
普通に考えれば焼死確定の状況なのだが、へごはパンを焼いているオーブンの中ですやすやと寝息を立てていたのだ。
当然すぐに病院に連れて行こうかとも考えたが、へご自身は元気いっぱいな上にそもそもとして病院はどこに連れて行けばいいかすら分からないその2つが原因で病院に連れていくことは諦めて、早々に弦巻家に投げ込んで調べてもらったが――――
「まぁ…ライターの火を触っても1分くらいは平気で、ピザ釜くらいまでは余裕で寝れるらしいからね…」
「ピザ釜…」
「中心で500度くらいでライターの方は1000度くらいだって」
分かったのはへごの圧倒的な 耐熱性能。
普通の温度では余りにも平然としていたことで、トチ狂った研究員がピザ釜の中に投げ込まれたが当の本人はピンピンしていたらしい。
この結果を聞いた沙綾含めた山吹家や一緒にいたポピパの面々は完全に目が点になっていた。
その反応をしてしまったのは、へごの性能か狂気の実験を実施した弦巻の研究員に対しては誰も触れることはなかったが――――
だが、一番の問題はそんな事ではなかった。
「一番の問題は服が燃えることなんだけどね…」
体温を調整出来る上に圧倒的な耐熱性能を誇ったへごでも服はどうしようもない。
ライターの火に当たっても本体は何事も無いが、生まれた時に来ていた制服以外は簡単に燃え尽きてしまい、小さい全裸の沙綾と言う劇物が晒されてしまう。
いくら本人ではないとは言っても、小さい自分の全裸が晒されるというのは沙綾にとってはこれが一番の問題だった。
『へご~』
「あっ…掃除が終わったみたいだね…」
そんなモヤモヤした沙綾を他所にへごは自分の役割であるオーブン清掃が終わり、嬉々とした表情でそれを伝えておりようとしたが―――
『へごっ…?』
「「あっ…!!」」
へごは脚を滑らせてオーブンから地面に真っ逆さまに落ちていく。
一瞬時間が止まったかのような錯覚を覚えた2人だったが、沙綾が何を思ったのか手に持っていたボウルをへごの下へと持って行ったが―――
『へごっ…!!』
「えっ…」
「ボウルを突き破った…だと…!?」
『へご…!!』
へごは沙綾が差し出したボウルをぶち抜いてそのまま地面に落下する。
その場にいた2人はボウルを突き破るなど微塵も思っていなかったのか戸惑いの声を挙げてしまったが、へごの鳴き声で2人は即座に我に返った。
『へご~…』
「大丈夫そうだね…」
我に返った2人を待っていたのは、間抜けの面を晒して2人を見つめるへご。
だが、全く怪我の無さそうなへごの姿に再び驚愕した沙綾の父だったが、沙綾はとんでもないことをしていた。
「へご、これに頭ぶつけるよ」
「沙綾!?」
『へご…!!』
沙綾は穴の開いたボウルをへごに差し出して頭をぶつけるように言い始める。
その言葉に父は驚愕したが、沙綾はそのままへごの頭に穴の開いたボウルを振り下ろした。
―――ごちん!!
沙綾が振り下ろしたボウルは頭へごちんと言う音を立てる。
そして―――――
「いったぁああああああああああ!!」
「沙綾!?」
『へご?』
「後にまた調べてもらわなきゃ…」
何故か振り下ろした沙綾の方がダメージを受けていた。
全く状況が呑み込めない父親が困惑するが、へごは何事も無かったかのように首を傾げていた。
その状況を見た沙綾は再びへごを弦巻に投げつけて頭の固さを調べてもらうと、とんでもない答えが返ってきた。
――――――カーボナード*1は砕けた。と
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