ガルパ・ミニ -みにみに・が~るず・ぱ~てぃ~ - 作:ツナ缶マン
別の作品の息抜き抜きで投稿です
投票同表だったので好みで選びました()
という事で初投稿です
ミッシェルの中に入っていた美咲。
疲れた表情を浮かべながらミッシェルから出て椅子に座ってだらける美咲を花音が労っていた。
「あぁ~~~~…」
「美咲ちゃんお疲れ様」
「どーも…。雨を吸ったミッシェルはかなり重いんですよね…慣れましたけど」
「バンドに生徒会長にバイト…最近はミニの世話も増えたせいで疲れるのなんの…。自分のじゃないのに…」
「あはは…」
バイトにバンドに生徒会に…
ただでさえ多忙な美咲にここ最近ではミニの世話まで加わって忙しさに拍車がかかっていた。
それも自身のミニではなく同じバンドの
「でも…私達のが出ても…しらさぎちゃんみたいに手がかからないかもしれないし…」
「いや…迷子の常習犯が一緒だったら苦労倍増ですが?」
咄嗟に花音が美咲をフォローしようとしたが、
だが、花音は迷子の常習犯で、それがミニも一緒だったら美咲の心労は加速度的に増していくことは容易に想像できてしまい、疲れていたこともあって花音に刺のある言葉をぶつけていた。
「「ふえぇ~~~!!」」
「えっ…」
花音の鳴き声が
それに美咲は唖然としてしまったが、すぐに彼女は動き出していた。
「声の場所的に…ここかな…?」
「美咲ちゃん…?そのダンボールがどうしたの…?」
美咲は一目散にダンボールの元へと歩み寄るが、花音はその行動の意図が理解出来ずに首を傾げていた所で美咲はダンボールを閉じていたテープを乱雑に剥がして中身を確認すると――――
『ふえぇ~…』
「やっぱりいた…」
「ふえぇ~!?」
やはりと言うべきか、そこには花音のミニが縮こまった状態ですっぽりと収まっていたが、美咲はこの状況に首を傾げずにはいられなかった。
「花音さんか…他のよりはまともそうだと思うけど…って、ダンボールは開けられたように見えなかったのになんで中にいるの…?」
『ふえぇ…』
「ふえぇ~…泣きそうになってる…!!」
「よしよ~し。大丈夫だからねぇ~」
ミニが入っていたダンボールは美咲の手によって開けられたが、そもそもこのダンボール自体に開けられたような痕跡すら残っていない。
その事を疑問に感じていた美咲だったが、深く考えずにダンボールの中にいたミニを抱え上げるが、泣きそうになっているミニを見て子供の様にあやし始めるが……
『ふえぇえええええええ!!』
「よしよし、大丈夫だよ。怖くないからね~」
全く効果がなくミニは大声で泣き始めてしまっていた。
すぐに美咲はミニを落ち着かせようと声をかけたが―――――――
その時、不思議なことが起こった。
「美咲ちゃん…」
「何ですか花音さ…ん?あれ…?ここ…どこ…?砂浜…?」
声をかけられた美咲は視線をミニから外して花音を見ようとしたが、明らかに背景が完全に見覚えのない場所に変わっていた。
「えっっと…分かんない…この子が鳴いたら急に場所が変わって…それに…日差しが眩しいね…」
「えっ…」
「あっ!!美咲ちゃん、あれって…!!」
花音の説明を聞いた美咲は言葉を失った。
先ほどまで居たのはミッシェルを脱ぐための屋内にいたはずなのにもかかわらず、今は屋外に投げ出されているどころか、先ほどまでと違い空は晴れ渡り日差しも眩しい。
何がどうなっているのか分からない状況だが花音は遠くに何かを見つけて指差すと、そこには信じられないものが美咲の目へと飛び込んだ。
「あのコテージって言うか海に出た建物…。まさかハピハピ島…!?」
「だよね…?」
2人の視線の先には海の上に建てられた建物。
それがある場所として彼女達の記憶にあるのはただ一つで、こころが以前に連れてきたハピハピ島しかありえなかった。
だが、ここに来るには船や飛行機が必須にも関わらずこの場所にいる意味が分からない。
混乱し始めた2人だったが――――
『ふえぇえええええええ!!』
「あれ…?ここって…」
「おばあちゃんの家だ……」
「行ってみる…?」
「はい…」
再び花音のミニが鳴く。
その瞬間に美咲と花音が見ていた景色が切り替わり、ハピハピ島から美咲の祖母の家へと変わっていた。
困惑する美咲だったが、花音に勧められて美咲は祖母の家の玄関の扉を開けた。
「お祖母ちゃん、いる~?」
『ふえぇえええええええ!!』
美咲が横開きの玄関を開けながら開口一番に祖母を呼んだが、音に驚いたミニが再び泣いてしまい、美咲達は玄関から姿を消して、今度は全く見覚えのない場所にたどり着いてしまった。
「なにこれ…幼稚園…?」
「美咲ちゃん、中で何かやってるよ?」
今度は見覚えのない幼稚園の前に居た2人。
美咲には完全に覚えのない場所であるが、花音は建物の中で何かをやっていることに気が付いて気になった美咲は花音と一緒になって中を覗きこんでいた。
「わたしのしょーらいのゆめは、ひなちゃんといっしょに”まほーしょーじょ”になってみんなをえがおにすることです!!」
「将来の夢か…」
「魔法少女って…微笑ましいなぁ…」
その中にいたのは幼稚園の園児が人物が将来の夢を語っている姿。
それだけならば微笑ましい光景なのだが―――
「ひかわさよ!!5さい!!」
「「えっ…?」」
園児が名乗った名前に2人は完全に凍り付いてしまった。
よりにもよって園児が名乗ったのは彼女達もよく知る人物で、あの風紀委員も務めていた堅物の名前が出てきたことに困惑せずにはいられなかった。
ここでようやく2人は状況を理解することが出来ていた。
「ねぇ…美咲ちゃん、あれ…」
「20xx年…!?これって14年前の日付…!?」
「こころちゃんが考えたどっきり…?美咲ちゃん、スマホ圏外になってる…」
幼稚園の部屋にあったカレンダーの日付が14年前の日付を示していた。
花音はこころが考えたドッキリを疑ってスマホを取り出したが、圏外の表示になっていたことに驚くが、美咲は驚いた花音を見て冷静になっていた。
「まさか、瞬間移動に時間移動…!?14年前にスマホはないから電波も入らないか」
「ふえぇ~!?」
「3人のよりマシと思ってたのに…本当だったら、とんでもない爆弾じゃん…!!」
空を飛ぶ―――
身体を変化させる―――
コロネやコロッケを出す―――
火属性―――
様々な特性があったミニだったが、ここで花音のミニが持っていた特性は瞬間移動に時間移動と言う正に核弾頭レベルの危険物。
だが、美咲はこんなヤバい状況に慣れてしまっていたのだ。
「よし、君に名前を付けよう…」
「美咲ちゃん!?」
「松原花音…まつばら…かのん…花音さん、何か案ありますか?」
「ふえぇ…」
「ないみたいですね」
あろうことかこのタイミングでミニに名前を付けようとし始めた美咲。
突然のことで驚いた花音は声を挙げたが、彼女の言葉など美咲の耳には入らずに意見を求めるが答えがない。
それを聞いて美咲は1人で考えて、名前を決めた。
「より、君の名前は今日から、”マノン”だよ」
「ふえぇ~!?」
『ふえぇ~』
花音のミニに”まのん”と命名した美咲。
名付けられたミニ―――マノンが嬉しそうにしている一方で、花音の方が混乱していた
だが、美咲は花音の驚きの鳴き声を聞き流してマノンに話しかけていた。
「よし、マノン。最初にあった時に帰りたいんだけど…出来る?」
『ふえぇ~!!』
美咲の願いを聞いたマノンは再び鳴き声を上げると、同時に幼稚園の前から2人と1匹が姿を消した。
そして―――
「ぐげぇ!?」
「氷川さん…!?」
「上からみさきにかのんが降ってきた!?」
「ちょっと!?そんなこと言ってる場合じゃないよ!?」
「ここは事務所のスタジオよ…?どうやって入ったの…?」
美咲と花音はどこかに飛ばされた。
そう思ったらいきなり落下して、下にいた紗夜を下敷きにしてしまっていた。
下敷きにされてうめき声をあげる紗夜と、彼女達が出てきた場所はRoseliaが所属している事務所にあるスタジオ。
普通ならば入れない場所にいきなり現れた2人にたまたま一緒に居たRoseliaの面々が驚いていた。
「あ~…新しいののせいですね…」
「新しいの…!?」
「今井さん…落ち着いて…」
「みんなでリサさん止めてください。後、花音さんは日菜さんに電話してもらっても?」
「うん…」
Roseliaに端的に状況を説明してリサを押さえつけてから花音が日菜に電話をかけると、日菜はすぐに花音からの電話を取っていた。
「もしもし、花音ちゃん?どうしたの?」
「えっと…私じゃなくて美咲ちゃんが…」
「こんにちは。日菜さんにちょっと聞いてほしい言葉があって…」
「聞いてほしい言葉…?」
「その前に花音さん、どきましょうか?」
「うん…」
「2人ともいきなり現れて何を…」
「んんっ!!」
美咲は電話越しに聞いてほしい言葉があると言うと日菜は不思議そうな声を漏らすが、下敷きにされた紗夜は冷静さを欠いて怒りを2人に向けて詰め寄ろうとしたが、そんな紗夜を無視して美咲は頑張って幼い声を作ると、ある言葉を口にした。
「”わたしのしょーらいのゆめは、”まほーしょーじょ”になってみんなをえがおにすることです!!ひかわさよ5さい”」
「「「「はぁ?」」」」
「うっわ…はずかし…」
美咲はさっき聞いた言葉をそっくりそのまま口にしたが、友希那達4人からは可哀そうなものを見るような視線を向けられてしまい、その言葉を言った本人も恥ずかしそうな表情を浮かべたが―――
「~~~~~~~~~/////!!」
「紗夜さん!?」
「紗夜?…どういうこと…?」
「あれ美咲ちゃん?ちょっと違うような…?」
「あっ…思い出した…。
”わたしのしょーらいのゆめは、ひなちゃんといっしょに”まほーしょーじょになってみんなをえがおにすることです!!ひかわさよ5さい”
日菜さんと一緒って部分が抜けてましたね」
「あぁ~!!」
美咲の言葉を聞いた紗夜が突如として顔を真っ赤にして床に倒れるとそのまま悶え始めていた。
その姿を見て友希那達が困惑していたが、電話の日菜はその言葉を聞いてあることが思い出していた。
「幼稚園の頃にアニメに憧れてそんなこと言ってた!!おねーちゃんはそれを本気にして幼稚園の将来の夢をいう時に言ってたよ~!!」
「のぉおぉおおおおおお~~~~~~~~~/////!!」
「あこちゃん!!動画!!動画撮って!!」
「うん!!」
日菜の言葉を聞いて恥ずかしさが増した紗夜は美咲達が上に乗ったままにも関わらず、物凄い勢いで悶えていく。
余りの豹変ぶりにRoseliaの面々が美咲が言ったことが本当だと察すると、微笑ましい笑みを紗夜に向けるが、それは逆効果にしかならなかった。
「あの言葉を聞いた後に風紀委員やってたの思い出すと、色々と変な誤解しそう…」
『「ふえぇ~…」』
そんな中で電話越しの日菜とRoseliaが白熱するのを見た美咲は紗夜が風紀委員をしていた理由を邪推してしまうが、その言葉を聞いた花音とマノンの2人は鳴き声を上げることしか出来なかったのだった。
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