布瑠部の方陣は透き通る世界で循環する   作:Another2

17 / 67
本編軸スタート‼︎

作者は動画等でストーリーと睨めっこしながら描いてるヨ‼︎

一人称と三人称が混在するけど目をつぶって欲しい。

簡単な時系列‼︎

シャーレ配属→3回転目→今回


【第一章】対策委員会編──完
神将マコラ


【シャーレ・執務室】

 

 マコラとの特訓をしてはや数日、私は私自身で自分の指揮能力が上がっているのを感じた、でもこの程度でで満足していては行けないだろう、常に向上心を持たなくてはならない、マコラは別れる前にこう言っていた。

 

先生(ベストフレンド)よ、今日は久しぶりに充実した良い一日だった、だがアンタの錆びついた指揮能力はまだ完全に戻ったわけじゃない、それにただ戻すだけではない、更に向上し成長させるんだ、生き物と同じで戦場も日々変わる‼︎つまりそれぞれに対応した指揮を取らなくてはならないという事だ、向上心や忘れた者や諦めた者に待つのは“死”だけだ‼︎それを忘れるな』

 

“…ありがとうマコラ、今日は本当に助かったよ”

 

『礼は不要だ、私とアンタの仲だからな‼︎』

 

(今日が初対面なんだけどね…)

 

『それに…』

 

“…マコラ?”

 

『いや‼︎何でもない‼︎私達の別れに湿っぽい空気は似合わないだろう‼︎次会う時がいつになるか判らないが、用があればいつでも呼べ‼︎ではまた会おう‼︎』

 

 あの時マコラは何でもないと言っていたけど、あの時の一瞬……極僅かな瞬間だったけど、マコラはすごく悲しそうな顔をしていた、問い詰めた所で本人は絶対に何も言わないだろうし無理矢理言わせたりはしないけど…

 

“やっぱりまだ完全に信用はされてないのかなぁ…”

 

 って思っちゃったり、結局あの日以降マコラがシャーレに突貫してくる事はなかった、目的は果たされたからだろうけど、特に目的がない時でも気軽に来てもらいたい、そうしてもらうには…

 

“…やっぱり生徒からの依頼をこなして行かないとダメだよね”

 

 【先程アロナから貰った手紙を読む】

 

連邦捜査部の先生へ

こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空(おくそら)アヤネと申します。

 

今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、

こうしてお手紙を書きました。

単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。

 

それも、地域の暴力組織によってです。

 

(暴力組織に狙われるとは穏やかではないね…分かっていたけども何処も治安が悪いんだなぁ…)

 

こうなってしまった事情はかなり複雑ですが……。

 

どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。

 

今はどうにか食い止めていますが、

そろそろ弾薬などの補給が底を突いてしまいます……。

このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。

 

それで、今回先生にお願いできればと思いました。

 

先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?

 

“これで終わりかな、場所はアビドス高等学校だってアロナ、詳しい情報とかある?”

 

『うーん……アビドス高等学校ですか……。昔はとても大きい自治区でしたけど、気候の変化で街が厳しい状況になっていると聞きました。どれほど大きいかというと、街のど真ん中で道に迷って遭難する人がいるぐらいだそうです!』

 

“道に迷って遭難って…そんなまさか、迷路状になってるわけでもあるまいし…”

 

『確かに、そんなことあるんでしょうか……?いくらなんでも街のど真ん中で遭難だなんて……。さすがにちょっとした誇張だと思いますが……。それより学校が暴力組織に攻撃されているなんて…。ただ事ではなさそうですが……。何があったんでしょうか?』

 

“ここで悩んでいても何も始まらないし、これは立派な救難信号だからね、すぐにアビドスへ向かうよ”

 

『すぐに出発ですか⁉︎さすが、大人の行動力!かしこまりました!すぐに出発しましょう!』

 

 私達はこの時の軽い認識を深く後悔する事になる、もし時間が戻るなら私はこの時の私をぶん殴ってるだろう、でも仕方ないとも思う、だって──。

 

 一体誰が自治区に着いたは良いものの、学校が見つからず街のど真ん中でで道に迷って遭難してしまうなんて想像するだろう。

 

 こうしてアビドスの広さな認識を甘く見ていた先生はこの後一人の少女に救われて難を逃れた。

 

 一方その頃…此方は先日先生と奇跡の友情的(存在しない記憶)再会(初対面)を果たした神将マコラ、彼女は見知った顔でとある学校の自治区を練り歩いていた、その場所はキヴォトスの三大校の一つ、ゲヘナ学園である。

 この学園、治安が悪いキヴォトス内でも屈指の治安の悪さを誇る自治区でありその悪さたるや、各エリアの事故・時間数が年間100件を下回れば少ない方という有り様だ。

 

 さて、そんなゲヘナ学園だが今日に限ってやけに静かである、いつもなら3、4歩程歩けば銃声や爆発音がする筈だ、ましてや不良達の喧嘩の音や怒声、喧騒等が全くしないのである。

 ()()()?とある人物が我が物顔で道を歩いているからだ、その人物は言わずと知れた神将マコラだ、彼女の名はキヴォトス全体に響いている、幾つもの武勇と謂く付きの噂の数々……それを確かめる為に、或いは成り上がってやろうと言う魂胆で襲いかかった不良生徒は数知れず、その悉くが返り討ちにあっているので皆その身に秘めた力を自分に向けられない様生徒達が大人しくしているのだ。

 

 そんなマコラだが彼女の表情から読み取れるのは退屈そのものであった。

 

(はぁ…普段は馬鹿の様に大騒ぎして喚き散らす癖に私が通るとこの様か…此処(ゲヘナ)の連中もトリニティの連中も何も変わらない、不干渉を貫いている……つまらん)

 

 退屈で仕方ないと言える彼女が態々此処に通うにはもちろん目的あってのことだ、この先に本拠地を構えるとある会社に、彼女は用がある。

 

(共に行動することも考えたが……それでは先生の成長に繋がらんだろう、私の存在は特に目立つからな……しかし懐かしき友の成長をこの目で見届けたいと言うのも事実‼︎ならばどうするか‼︎活動範囲が広い組織に身を置きあくまで偶然……そう、偶々出会いそこから共に行動するなら問題はない‼︎もちろんその組織での仕事はするとしてその仕事の途中で再び先生と出会えたならばこれは最早運命(デスティニー)‼︎その為にはあらゆる仕事を、場所問わずで受け付ける所が必要だ……そしてそんな組織がこの近くに存在する‼︎)

 

 マコラはそう思考し郊外に赴きとあるオフィスビルの前に陣取る、呼吸を整えて様々な思いを胸に秘めオフィスビルの中に入って行った、その様子を遠巻きに見ていた通行人兼不良達は一様にビルを見ていた。

 

「おい……今マコラが入って行ったのって……」

 

「あぁ……便利屋68だ……マコラが依頼?あり得ないな、じゃあ潰しに来たのか?」

 

「それこそまさかだろ、今までマコラが潰してきたヤバい所に比べたら便利屋はまだ大人しい所だ」

 

「じゃあなんで?」

 

「……さぁ?」

 

【便利屋68のオフィス内】

 

 異様な空気がオフィス内にて漂っていた、中にいる人物は五人、冷や汗を垂らしながらも仏頂面を崩さない者、緩い雰囲気を感じるが油断なく事態に構えている者、目の前の人物に怯え切っている者、同じく目の前の人物を見て平静を装っているが内心大荒れな者、そして訪問者の五人だ。

 

「…一応聞いておくのだけど、何の用かしら?私達貴女の目に付く様なことしてないわよね?」

 

「…あぁ、そうだな」

 

(何々⁉︎なんでいきなりマコラが襲来してるのよおおおおお⁉︎彼女に迷惑をかける様な目立ったことしてないし、そもそもそれが目的じゃないって言ってるし……!はっ⁉︎まさかこの会社を潰しに来た⁉︎)

 

(さて、どう切り出した物か……手土産の一つでも持参すればよかったか……?)

 

(だとしたら一貫の終わりよ!せめてこの子達だけでも逃がさないと……!)

 

「ふむ……まわりくどいことは嫌いなので単刀直入に言うが……」

 

(((──ッ‼︎来る!いつでも攻撃できる様──)))

 

「この会社はアルバイトの募集をしているか?」

 

「「「……は?」」」

 

 一触即発、そんな雰囲気が霧散し一気になんとも言えない空気に包まれる、いまいち読み取れてない4人を他所にマコラは会話を続けていく。

 

「だからアルバイトとして此処で働きたいと言っているのだ、とある目的の為に此処で働くのが最善と見たからな」

 

「……つまり貴女は此処で働きたいって事でいいのね?」

 

「そう言っている」

 

「念の為聞いておくのだけど、貴女の長所と短所、あと自己PRとかお願いできる?」

 

「ン……そういうのがあるのか、面接という奴だな、長所はまぁ……身体能力の高さでいいだろう、短所は……力加減が出来ん物でな、色々壊してしまうかもしれん、自己PR……鉄砲玉や突貫なら任せろ、目障りな敵を悉く始末して見せよう、手始めにそうだな……ここら一帯を張ってる不良グループを潰して見せようか」

 

「発想が物騒‼︎そんなことしなくていいわよ!風紀委員に目を付けられたくないし!」

 

「あんな規則に囚われた狗共を恐れるのか?あぁいや風紀委員…確かそこの頭がそれなりの実力を持っているらしいな、憂いの類はそれか」

 

「分かってるなら目立つ様なことしないでね、ただでさえウチは爆破とかで目つけられてるから」

 

「ン……心得た、それで……合否の方はどうなった?」

 

「目的の為に入ったって言うけどその目的を言ってもらわないとこっちとしても判断できないよね〜……ねっ?社長?」

 

「そっそうね!貴女は目的があってこの会社に入る、つまりこの会社を利用しようとしてるってことよね、一体何が目的なの?それを答えて貰わないと採用なんてできないわ」

 

「ふむ……私にはとある親友がいてな、そいつとは長く会ってなかったんだがつい昨日久しく再会したのだ、その親友は今はとある組織にて職務を全うしてるがやはり心配なのだ、彼奴は誰かの為に己の身をも投げ出すような性格だ、更に困った事に彼奴は滅多に私を頼ってくれない、いつも大丈夫だからと私の前では平静を保っている……心構えは素晴らしい、だが彼奴は未だ未熟!私が表立って助けたいのも山々だがそれでは彼奴のためにならん!獅子は子を育てる際千尋の谷に突き落とし我が子を成長させると言う……それに敬うならば敢えて離れる事により親友の成長を促し!そして私も共に成長する‼︎その為の社会勉強という事だ‼︎」

 

「な、成程…」

 

 この時の4人の思いは共通だったと後に語る“この人、親友いたんだ……”無論マコラと対象の人物(先生)との間にそんな記録はない、しかしマコラの脳内にはしっかりと親友と過ごした青春の日々(存在しない記憶)が残っていたのだった、そんな事を微塵も知らない四人はその事をすっかり信じ切ってしまった。

 

「……分かったわ、貴女を採用します、但し!新人アルバイトとしてね!」

 

 そして理由はどうあれ“友達の為に働く”という点が決め手になったのかまさかのその場で採用されてしまった。

 

「ン……改めて神将マコラだ、短い間とは思うが宜しく頼む、えぇと、先輩達?」

 

「あー……そうだね、ウチは役職とかあるけど他所からそう言うふうに扱われた事ないからあんまり意識してなかったんだよね」

 

「ちょっと⁉︎重要よ!役職は!自己紹介も兼ねて言うけど、私が社長の陸八魔(りくはちま)アルよ!それから…」

 

「私はね〜浅黄(あさぎ)ムツキ!役職はえ〜っとぉ…「室長でしょ‼︎」そうそれ〜!よろしく〜‼︎」

 

「はあ……私は鬼方(おにかた)カヨコ、役職は課長、宜しくね、新人さん」

 

「え……えぇと……伊草(いぐさ)ハルカと言います、平社員です……あ、あの、アルバイトと言うことは私の後輩……ですよね?」

 

「ン……?そう言った筈だが、この会社について右も左もわからんからな、その辺の指導は宜しく頼む」

 

「さて、自己紹介も済んだことだし早速仕事よ!「早速か、何処ぞの組織でも潰してこようか」物騒‼︎コホン、私たちの仕事は基本依頼を受けてこなすぐらいなんだけど……」

 

「請負型の仕事か、ならば依頼料や報酬を存分にふんだくらねばな、これくらいの金額を払わねば始末されると相手に思わせればいい、そうすれば相手は言う事を聞く」

 

「え?」

 

「そもそも私がいる時点で此方の出費はかなり削減しても熟せる、私は武器を出せるからな、この様に“玉犬”」

 

 マコラが犬の影絵を作ると二丁の拳銃が生成された、それを目撃した四人は目を見開く、何もない所から突然武器が出たのだから当然だろう。

 

「はあ、噂は本当だったってわけ……マコラは何もない所から武器を出せるって奴」

 

「すっご〜い‼︎他には何が出せるの⁉︎爆弾とか出せる⁉︎」

 

「爆弾とは言わず戦車の類も出せるぞ、ここで出すと床をぶち抜くから出さないが」

 

「凄い力です……こんなの見たことありません…」

 

「……もしかして単独でのキヴォトス転覆可能の噂って本当だったりするの?」

 

「出来るわけないだろうそんな事、「良かった、流石にそこまでは…」せいぜいが三大校の制圧ぐらいだ「十分過ぎるわよ⁉︎」なんだ騒がしいな」

 

「まぁ余程のことが無い限り武力的措置は取らんさ、後処理が面倒だし」

 

「はぁ……そうなる事を祈るわ…」《プルルル、プルルル》

 

 アルが溜め息を吐いた後にオフィス内に設置されている固定電話の音が響く、この会社の固定電話が鳴ったと言うことはつまり()()()()()()だろう、アルは慌てず冷静に受話器を取る。

 

《ガチャ》

 

「はい、どんなことでも解決します。便利屋68です」

 

『仕事を頼みたい、便利屋』

 

【とある組織のアジト】

 

 すっかり日も暮れて夜になった時刻、そんな中黒いヘルメットをかけた生徒が足を引き摺りながらもなんとか歩いていた。

 

「はあ……はあ……。うわああっ‼︎」

 

 そんな彼女に容赦なく銃声が襲い掛かる、彼女は抵抗する暇もなく倒れてしまった、下手人はムツキとカヨコだ。

 

「う、うう……何者だ、貴様らは……」

 

 まだ意識があったのか赤いヘルメットを着た生徒が襲撃班の所在を問う、すると前からアルが優雅に近づいてくる。

 

「……ふふふ」(グリッ)

 

「うあああっ‼︎ま、まさか、アビドスの⁉︎よくも我々を……」

 

「はあ、こんな不潔で変な匂いのする場所がアジトだなんて。あなたたちも冴えないわね。……いいわ、あなたたちを、労働から解放してあげる」

 

「なっ、なんだって⁉︎」

 

「要するにクビってこと。現時刻を待って、アビドスは私たちが引き受けるわ」

 

「ふっ、ふざけた真似を!貴様らは一体…」バキッ!

 

 赤ヘルメットが言い終わる前に後頭部に強い衝撃が生じ、意識を手放してしまう、下手人はマコラである、やや鈍い音がしたようだがきっとヘルメットが破損しただけだろう、何も問題ない。

 

「…私たちは便利屋68。金さえ貰えれば何でもする……。なんでも屋よ」

 

 ヘルメット団を伸して仕事を引き継いだ便利屋一行だがその胸中は一つだった、“あの赤い子…可哀想に”。

 キヴォトス屈指の力を持つマコラが殴ったのだ、後遺症の類が起きないと良いがとは思うが、まぁこれくらいは覚悟の上だろうと少しだけ……ほんのちょっとだけ哀れんでそれっきりにした。




キリがいいから今回は此処まで、原作と変わった所は微差、と言うかマコラを便利屋側に入れるまでの過程を書いたらこうなった、て言うかキャラのエミュ合ってんのかなこれ。

《今回のサブタイの元ネタ》呪術廻戦第1話の“両面宿儺”より引用、本編軸のサブタイは呪術廻戦のサブタイから引用します、幕間の方は変わらず基本ガコンです。

※マコラは先生の出張先を知りません

※マコラと先生の関係は今のところ二人以外はアロナしか知らない

東堂だったり誰にも該当しない人格だったりで割と忙しい奴、でも親しい人以外には大体こんな対応なマコラです、元が調伏できる奴以外皆傷つける様な奴だったしね…後滅茶苦茶強いとはいえ元は一式神なんで人格とか殆ど皆無なんじゃ…ってのが作者の見解。

【最終決定】IF世界線のマコラ

  • アビドスIF
  • ゲヘナIF
  • トリニティIF
  • ミレニアムIF
  • アリウスIF
  • ゲマトリアIF
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。