布瑠部の方陣は透き通る世界で循環する   作:Another2

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色々増えた…(本誌)


逆鱗─弐─

 私たちは襲い掛かってきた不良たちを宣言通りサクッと片付けた、先日マコラとの戦闘が効いているのかかなり各々の動きが良かった、有耶無耶になったとは言えやはり事実上の敗北はかなり精神的に来るのだろう、かく言う私もマコラの手持ちを極一部とは言え知っておきながらあの醜態だ、もしマコラが本当に敵だったらあの時全滅していた、そう確信している、それは皆も同じだろう、ならばどうするか、強くなるしかない、貪欲に強さを求めるしかない、それ以外ないのだから。

 

『敵、後退しています!だけどこのままでは……』

 

「仲間を呼ぶつもり?いくらでも相手してあげる」

 

“うーん、それはあんまり得策じゃないかな”

 

「ん、それはどうして?先生」

 

“裏社会には裏社会なりの暗黙の了解、つまりルールがあるってことだよ”

 

「そっその通りです!それ以上戦っちゃダメです!先生が言った通りブラックマーケットで騒ぎを起こしたら、ここを管理している治安機関に見つかってしまうかもしれません!」

 

“互いの利益の為に不利益を被る輩は徹底的に排除する傾向があるからね、こう言う所だと特に”

 

「成程……随分と詳しいんですね?」

 

“はは……まあ私にもやんちゃしてた時期はあったってことさ、今はそれよりこの場を離れようか”

 

「ふむ……わかった。こう言った場所の情報はヒフミちゃんや先生のほうが詳しいだろうか、従おう」

 

「ちぇっ、運のいいやつらめ!」

 

「こっちです!」

 

 ヒフミに連れられ私たちは足早にその場を離れた、みんな足が速い、私も運動は人並み以上にしてたつもりだけどやっぱり歳かな、若い子達のバイタリティが羨ましい。

 とは言えかなり離れたので速度を緩めて最終的に歩きの速度になったがかれこれ数時間は歩いてる、本格的に体力をつけなくっちゃな……と言うか喉が渇いた、小腹も空いたし何か軽く摘める物があれば良いのだけど。

 

「はあ……しんど」

 

「もう数時間は歩きましたよね……」

 

「これはさすがに、おじさんも参ったなー、腰も膝も悲鳴を上げてるよー」

 

“ホシノ、一応本物のおじさんがここにいるってこと忘れないでね”

 

「えっ……ホシノさんはおいくつなのですか……?」

 

「ほぼ同年代っ!」

 

「ええ⁉︎では先生も……?」

 

“私はちゃんとしたおじさんだよ⁉︎年齢的にもね”

 

「いくつなのさ?」

 

“んーっと、大人になると年齢が曖昧でねぇ、まだ三十路ではなかったと思うんだけど……多分27か28ぐらい”

 

「案外若いねー、教員の免許ってそんなに早く取れるの?」

 

“滅茶苦茶頑張ったからね”

 

「あら!あそこにたい焼き屋さんが」

 

 と、私の話題で対応に困ってたところにノノミがたい焼き屋を見つけたようだ、たい焼きか……いいね、頭を使うから甘い物が欲しかったところだ、道すがらで見つけた自販機で飲み物も買っておこうか。

 

「あれ、ホントだー、こんなところに屋台があるなんてね」

 

「あそこでちょっとひと休みしましょうか?たい焼き、私がご馳走します!」

 

「えっ⁉︎ノノミ先輩、またカード使うの⁉︎」

 

「先生の【大人のカード】もあるよ〜」

 

“カードの使いすぎはやめておくようにね、昔の友人にカード決済の支払いで首が回らなくなってた奴がいたから”

 

「うわあ〜、聞きたくなかったなあ、そんな暗い話」

 

“まぁ何事も使いすぎはダメってことだよ、適当に選んでおくからこれで飲み物でも買っておいで”チャリン

 

「うへ〜、わるいね〜ちょうど喉乾いてたんだ〜」

 

 たい焼きか……久しぶりに食べるなぁ……定番の餡子は外せないけど……しまった、こし餡派かつぶ餡派か聞くのを忘れていた、いや、カスタードと言う線もある、いやいや大穴のチョコクリーム派閥もあり得るのか⁉︎どっどうしよう、正直私は何でも好きだけど子供はこの辺敏感だものな、んー……ん?クリームチーズ⁉︎抹茶⁉︎ツナ⁉︎今のたい焼きってこんなのもあるのか⁉︎って言うかよくよく見たらここのたい焼き屋、屋台なのに滅茶苦茶味の種類が豊富だぞ……!これは、みんなが来るまで待つしかないな……

 

「先生、なに悩んでるの?」

 

“シロコ、私は今ある種の選択を迫られている、ひとまず見てくれ、このたい焼きの中身の種類”

 

「ん、凄く多い、見たことないのもある」

 

“そう、定番の味で行くのか未知の開拓に走るのか……非常に悩ましい構図だ”

 

「好きなように選べばいいと思うけど……私は普通につぶあんが食べたい」

 

「お待たせしました⭐︎飲み物の選択に時間がかかりまして……あら?先生、何かお困りですか?」

 

“ノノミ、百聞は一見にしかずだよ、このたい焼きの種類に私は頭を悩ませている”

 

「たい焼きの種類……?わあ!確かにいっぱいありますね!悩んじゃいます⭐︎」

 

「なになに〜?何か悩み事ー?

 

 結局みんなが集まって各々が気になった味を買うことにした、結果は…

 

「まいどー!」

 

「ん、美味しい」(粒あん)

 

「ほ……本当に私までご馳走になってよかったんでしょうか……」(カスタード)

 

「気にしない気にしない、先生が良いって言ったんだからさー、ん〜!美味しいー!」(さつまいも)

 

「まぁ特段新しいのに手を出す必要は無いわよね……あんな風にはなりたくないし」(こし餡)

 

「先生、大丈夫ですか?」(チョコクリーム)

 

“うん……ちょっと冒険しすぎた”(カレー)

 

「なんでよりによってそれなのよ、デザートが一転しておかずになってるじゃない」

 

“クレープやケーキもデザートだけの一面じゃなくおかずや主食でして扱われるケースがあるからたい焼きでもいけるかなって……美味しいんだけどね”

 

 むう、やはりたい焼きは甘い物でなくては、生クリーム味で口の中を変えておこう、いやホントいろんな味があった、各種ジャム味とかあったし、ここのメニューコンプを目指すのも悪くないな……

 

「アヤネちゃんには、戻ったらちゃんとご馳走しますね、私たちだけでごめんなさい……」

 

「あはは。大丈夫ですよ、ノノミ先輩、私はここでお菓子とかつまんでますし……」

 

“戻ったらたい焼きパーティだね、パーティセットで食べ比べでもしようか”

 

「わあ⭐︎いいですね!是非やりましょう!」

 

「ふー、しばしブレイクタイムだねー」

 

“ところで突っ込もうか悩んでたんだけど……何で私の飲み物のチョイスコレなの?”

 

「いや〜、大人の飲む飲み物って分からなかったからさ〜つい、ね?」

 

“嬉しいよ?嬉しいんだけど……今じゃないでしょこれ”

 

 そう言って手渡された飲み物はまさかの経口補水液、これ置いてたのか自販機に、みんなは普通にジュースとか飲んでる中私だけ経口補水液て、いやまあ助かるけど、ここに来る前に山ほど飲んだんだよなぁ……!

 少なくともたい焼きには合わんでしょこれ、飲むけど。

 

「それにしても……ここまで情報がないなんてありえません……妙ですね、お探しの物の情報……絶対どこかにあるはずなのに、探しても探しても出てきませんね……何者かが徹底的に隠しているような、そんな気がします、いくらここを牛耳っている企業でも、ここまだ徹底してブラックマーケットを統制することは不可能なはず……」

 

 心が痛い、健気が過ぎる、これは腹を括って言うしかないのか…?いやでもそこまで巻き込むわけには……

 

「そんなに異常なことなの?」

 

「異常というよりかは……普通ここまでやりますか?と言う感じですね……ここに集まっている企業は、ある意味開き直って悪さをしていますから、逆に変に隠したりしないんです」

 

“まぁそうだね、みんながやってるから自分もやるの精神で統一された地域ほど恐ろしいものはないよ、集団心理ってやつだね”

 

“それに隠し事があるってことは見方を変えれば弱点になりうる訳だから、こうして大っぴらにすることで弱点など無いってアピールも兼ねてるんだよ”

 

「ん、成程……先生は本当に物知り、……其方の筋で働いてた?」

 

“そんなことないが?”

 

「ごめんなさい」

 

「あはは……ほら、例えば、あそこのビル、あれがブラックマーケットに名を馳せる闇銀行です」

 

「闇銀行?」

 

 開き直りすぎでしょ、闇銀行って、まんまじゃないか、いや需要あるからやってるんだろうけど!何だかなぁ……

 

「ブラックマーケットで最も大きな銀行のひとつです、聞いた話だと、キヴォトスで行われる犯罪の15%の盗品があそこに流されていたようで……横領、強盗、誘拐などなど、様々な犯罪によって獲得した財貨が、違法な武器や兵器に変えられてまた他の犯罪に使われる……そんな悪循環が続いていたのです」

 

“ん?流されていた?続いていた?過去形なの?”

 

「はい!実は最近とある生徒さんのお陰でみるみるうちに下がっているようでして……なんと今では5%以下まで落ち込んだ様なのです!」

 

 マジか、相当な抑止力になってるじゃないかその子……かなり強い子なのかも知れないな。

 

“その生徒の名前は分かるかい?”

 

「はい!キヴォトス全域で活動しており、数多の不良グループや暴力組織を壊滅させた数々の伝説を作り上げた生徒で……かく言う【ティーパーティ】の方や【正義実行委員会】の方もその人には注目してるんです!」

 

 何だろう、もう察しが付いてきた、これ絶対あの子じゃん。

 

「トリニティの凄い人たちが注目する程の生徒って一体誰なの?」

 

「はい!“神将マコラ”さんです!」

 

 何となくそんな感じはしてた、いやなにやってるのあの子、暴れすぎでしょ、どうせ腹が立ったとかむかついたとかの理由か歯向かってきたから返り討ちにしたとかそんなんだろう!*1

 

「うわぁ……あの人そんなことまでやってたんだ、よくあの人に襲われて生きてたよね、私たち」

 

「えぇ⁉︎皆さんマコラさんと戦ったんですか⁉︎」

 

「戦い……になってたんでしょうか?」

 

「ん、一方的に遊ばれてただけ」

 

「滅茶苦茶強いとは思ってたけど、まさか犯罪に対しての抑止力になり得るほどだなんて……」

 

“でもそんなマコラがいても0にはならないんだね”

 

「はい……マコラさんはお強いですがそれでもお一人で出来ることには限界がありますので……その隙をついて悪事を回している様なのです」

 

「……その中心部の一つが銀行ということですね、そんなの銀行が犯罪を煽っているようなものじゃないですか」

 

「その通りです、まさに銀行も犯罪組織なのです」

 

 参ったな、銀行が犯罪組織とグルなのは少し、いやかなりまずい、銀行はそもそも信用から成り立つ仕事だ、裏社会なら尚更、そんなところで店を構えて且つマコラがいても処理出来てないってことは相当な連携が取れているはず、そして私たちの目的地と断定しここに例の物があるはずだ、ここ以上に厳重に保管するに適した場所もないだろう、それにお金を預けて他の組織に渡すという形態を取る際に銀行とはまさに打ってつけだ、さてどうするか……最悪あの手を使わないとダメなんだけど……はあ、今度胃薬貰おうかな。

 

「ひどい!連邦生徒会は一体なにやってんの?」

 

「理由はいろいろあるんだろうけどねー、どこもそれなりの事情があるだろうからさ」

 

「現実は、思った以上に汚れているんだね、私たちはアビドスばかりに気を取られすぎて、外のことをあまりにも知らな過ぎたかも……」

 

“ならこれから学んでいけば良いさ、学生の本分は銃撃戦じゃなくて勉強だからね”

 

「ッ!うん、そうだね」

 

 この子達がちゃんと勉学に励める様に、私が頑張らなくてはならないんだ、気を引き締めなおせ、この程度でへこたれるな!

 

『お取込み中失礼します!そちらに武装した集団が接近中!』

 

 おぉっと……自警組織のお出ましかな……こんなところの自警組織とか頭から根っこまで腐ってそうだけども。

 

『気付かれた様子はありませんが……まずは身を潜めた方が良いと思います……』

 

「う、うわあっ⁉︎あれは、マーケットガードです!」

 

「マーケットガード?」

 

「先ほどお話しした、ここの治安機関でも最上位の組織です!急ぎましょう!」

 

 そういうや否や私たちは近くの物陰に身を潜める、かなりの重武装だ、それにあの防具……装甲もそれなりでぶち抜くにはそれなりの火力が必要だな……シロコのミサイルが最適解だけど一体だけじゃない、逃げを打つのも手だな。

 

「……パトロール?護衛中のようですが……」

 

(ブロロロ……)

 

「トラックを護送してる……現金輸送車だね」

 

 あ゛?あの車……どっかで見たな……まさか、な……イヤイヤ勘違いの可能性もある、銀行への現金輸送車は同じタイプのやつが多いだろう。

 

「あれ……あっちは……」

 

(ブロロロ……)

 

「闇銀行に入りましたね?」

 

 ふう、落ち着け……落ち着け……冷静に、深呼吸……思考を鈍らすな、怒りは冷静さを欠かせる、冷静さを失えば思考に乱れが生じる……運転手の面が違うだけでいい、それだけで落ち着ける、念の為ビデオカメラを起動して……っと

 

(キキーッ)

 

「今月の集金です」

 

「ご苦労様、早かったな。では、こちらの集金確認書類にサインを」

 

「はい(サラサラ)」

 

「いいでしょう」

 

「では、失礼します」

 

“……”

 

「さあ、開けてくれ、今月分の現金だ」

 

(ブロロロ……)

 

 現金の受け渡しは済んだようだ、書類の取引が発生したのもしっかり抑えた、完全に黒、クソッタレが。

 

“ふう……チッ、舐めやがってッ……”ボソッ

 

「見てください……あの人……」

 

「あれ……?な、何で⁉︎あいつは毎月うちに来て利息を受け取っているあの銀行員……?」

 

「あれ、ホントだ」

 

「えっ⁉︎ええっ……?」

 

「……どういうこと?」

 

『ほ、本当ですね!車もカイザーローンのものです!今日の午前中に、利息を支払った時のあの車と同じようですが……なぜそれがブラックマーケットに……⁉︎」

 

「か、カイザーローンですか⁉︎」

 

「ヒフミちゃん、知ってるの?」

 

“どんな些細な事でもいい、教えてくれないか?”

 

「え……あ、はい、えっと、カイザーローンと言えば……かの有名なカイザーコーポレーションが運営する高利金融業者です……」

 

「有名な……?マズいところなの?」

 

「あ、いえ……カイザーグループ自体は犯罪を起こしていません……もしそうだったら真っ先にマコラさんが潰しに行ってますし、そうなってないってことはつまりそういう事なんです」

 

“此処でもマコラの抑止力が効いてるのか……遮ってごめんね、続けて”

 

「はい……表だった犯罪は起こしていないのですが、それでも合法と違法の間のグレーゾーンでうまく振る舞っている多角化企業で……カイザーは私たちトリニティの区域にもかなり進出しているのですが、生徒たちへの悪影響を考慮し、【ティーパーティ】でも目を光らせています」

 

「【ティーパーティ】……さっきも出たけど、あのトリニティの生徒会が、ね」

 

「ところでみなさんの借金とはもしかして……アビドスはカイザーローンから融資を……?」

 

「借りたのは私たちじゃないんですけどね……」

 

「話すと長くなるんだよねー、アヤネちゃん、さっき入ってった現金輸送車の走行ルート、調べられる?」

 

『少々お待ちください。……ダメですね、全てのデータをオフラインで管理しているようです、全然ヒットしません』

 

“向こうも馬鹿じゃないってことでしょ、奴ら電子機器での追跡を撒く方法を心得てる”

 

 ダメだ、口調が荒くなってきてる、落ち着け、生徒たちの前でみっともない姿を晒すな。

 

「だろうねー」

 

「そういえば、いつも返済は現金だけでしたよね、それはつまり……」

 

「私たちが支払った現金が、ブラックマーケットの闇銀行に流れていた……?」

 

「じゃあ何?私たちはブラックマーケットに、犯罪資金を提供してたってこと⁉︎」

 

『ま、まだそうハッキリとは……証拠も足りませんし、あの輸送車の動線を把握するまでは……』

 

“いや、この際ハッキリ言わせてもらうけど、セリカの言う通りだね、みんなが汗水流して得たお金を此処に持ってきて、犯罪組織に流してたって事になる、それに証拠なら向こうが持ってるし、取引現場の映像も収めてる”

 

「なんか撮ってるなーって思ったらちゃっかり撮ってたんだね、流石」

 

「それで証拠というのは?」

 

“いつの時代でも紙のデータはかなりの信用の高さを誇ってる、さっきの野郎が関係者にサインしてたのがいい証拠だよ、それをこっちで押さえれば決定的な証拠になる、まさに私たちの目的の物が目の前にあるって訳だ”

 

「でっでもどうやって書類を?書類はもう銀行の中ですし……ブラックマーケットでも強固なセキュリティを誇る銀行の中となると……それにあれだけの数のマーケットガードが目を光らせてますし……」

 

「うん、目的が定まったなら方法は一つしかないよ」

 

「えっ?」

 

「ホシノ先輩、ここは例の方法しか」

 

「なるほど、あれかー、あれなのかあー、でも先生がゆるすか……ヒッ」

 

 皆が私の方を見る、何故か怯えた顔をしている、生まれつき顔は優しいとは言えないがそんなに厳つい顔でもなかった筈だ、手鏡の一つでも持ち歩くんだったな。

 

「先生、お怒りは尤もですが、落ち着いてください、みんな怖がってます」

 

「ん、先生、凄い顔してる、落ち着いて」

 

「何で私たちよりアンタが一番怒ってるのよ……おかげで冷静になったけどさ」

 

 怒ってる?誰が?私か、そうか、そうだよな、大事な生徒の努力を踏み躙るような大人を前にして怒るなって方が無理だよな。

 

“スゥー、はあ……クソが……何処までも……馬鹿にしやがる、その愚行でどれだけ苦しめられてるか……”

 

「先生‼︎」

 

“(ビクッ)ん!あぁ、ごめんね、みっともないところ見せちゃった”

 

「いや、いいよ、寧ろありがとう、私たちの為に誰よりも怒ってくれて、だからこそその怒りは取っておくべきだと思う、今は怒るより行動が先だからね」

 

“そうだね、正直生徒達にそう言った道を歩んでほしくはないんだけど……”

 

「……あ、あのう、全然話が見えないんですけど……【あの方法】って何ですか?」

 

“何があっても全責任は私が取るよ、だから皆、各々好きにやりなさい”

 

「残された方法はたったひとつ、銀行を襲う」

 

「はいっ⁉︎」

 

「だよねー、そういう展開になるよねー、先生からの許可も降りたしー」

 

「はいいいっ⁉︎」

 

「わあ⭐︎そしたら悪い銀行をやっつけるとしましょう!」

 

「えええっ‼︎⁇ちょ、ちょっと待ってください!」

 

「はあ……マジなんだよね……?ふぅ、それなら……とことんまでやるしかないか‼︎」

 

「あ、うあ……?あわわ……?」

 

 まぁ怒涛の展開が過ぎるよね、でももう確定路線だから変えようがない、ごめんね。

 

『……はぁ、了解です、こうなったら止めても聞く耳持たないでしょうし……どうにかなる、はず……」

 

()()()()()()、じゃないよ、アヤネ()()()()()()んだよ、私もついてるしね”スチャッ

 

 生徒が向かって俺がのんびりしてる暇はない、なので俺もヘルメットを被って突入に備える、あのペッパー君擬きは絶対ぶん殴る。

 

『先生、お言葉は大変心強いのですが……そのヘルメットは一体何処で?」

 

“拾った”

 

『えぇ⁉︎』

 

 本当に落ちてたものを拾っただけだもーん、俺悪くないもんねー。

 

「ごめん、ヒフミ、あなたの分の覆面は準備がない」

 

「うへー、ってことは、バレたら全部トリニティのせいだって言うしかないねー」

 

“あー、ヘルメット、もう一個拾ってこようか?何なら向こうにダー◯ベ◯ダーの仮面あったよ”

 

「ええっ⁉︎そ、そんな……覆面……何で……えっと、だから……あ、あう……」

 

「それは可哀そうすぎます、ヒフミちゃん、とりあえずこれでもどうぞ⭐︎」

 

 そう言ってノノミが渡したのはたい焼きの紙袋だ、これに穴を空けて被るってことね……なんか既視感を感じるな、分身とかしてこないといいんだけど。

 

「たい焼きの紙袋?おお!それなら大丈夫そうー!」

 

「え?ちょ、ちょっと待ってください、みなさん……あ、あうう」

 

(ガサガサ)

 

「あううっ……」

 

 ノノミな紙袋を被せそこに現れたのは目の位置に穴を空けて5番の数字が振り込まれたヒフミの姿だった、完全に巻き込んじゃったな……南無。

 

「ん、完璧」

 

「番号も振っておきました、ヒフミちゃんは五番です⭐︎」

 

「見た目はラスボス級じゃない?悪の根源だねー、親分だねー」

 

「わ、私もご一緒するんですか?闇銀行の襲撃に……?」

 

「さっき約束したじゃーん?ヒフミちゃん今日は私たちの一緒に行動するって」

 

「う、うああ……わ、私、もう生徒会の人たちに合わせる顔がありません……」

 

「問題ないよ!私らは悪くないし!悪いのはあっち!だから襲うの!」

 

「でっですが……」

 

“ヒフミ”

 

「せっ先生……!」

 

“こうなった皆は梃子でも動かないから、諦めよう”

 

「そっそんなあ!」

 

“それにね、とある偉い人はこう言ったんだよ”

 

「……?」

 

“バレなきゃ犯罪じゃないんだよ”

 

「色々アウトですー⁉︎」

 

「それじゃあ先生、例のセリフを」

 

“これより銀行を襲撃する!”

 

「はいっ!出発です⭐︎」

 

「あ、あうう……」

 

『ふぅ……では水着覆面団、出撃しましょうか』

 

 名前それでいいのか。

*1
大正解




先生の逆鱗回でした、主人公どこ…?其処?

本誌を見てマコラのプロフィールと戦法の更新をしなきゃいけなくなっちまった……最後の一種の効果明かされずに混ぜ混ぜさせられた挙句ボチュられたし……これ自分で考えなあかんのん……?

後この作品のマコラにやらせたかったことを先を越された、いやまさかやれるだろうなー、搭載させてみるかーとは構想段階であったけどまさか本当に出来るとは思わんやん?

魔虛羅が強くなる度にこっちのマコラが強くなる悪循環、呪いが廻ってら

【最終決定】IF世界線のマコラ

  • アビドスIF
  • ゲヘナIF
  • トリニティIF
  • ミレニアムIF
  • アリウスIF
  • ゲマトリアIF
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