布瑠部の方陣は透き通る世界で循環する   作:Another2

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ストーリー展開が困難とされるミレニアム編始まるよー、なんで一章と二章の間にエデン条約完結までとカルバノグ挟まってんですかね…いやまぁ理由は分からなくはないけど。

この作品では実装順ではなく番号順に進めます、ので時系列が少々、いやかなりごちゃつくと思いますがご了承ください。


【第二章】時計じかけの花のパヴァーヌ編【前編】
ゲーム開発部


……

私の声が、聞こえますか……

そこにいますか?この世界を救う──

 

──勇者よ、あなたのことを、ずっと待っていました、今こそ、全てを話しましょう、太古、天族と魔族が……

 

「おい、まだ終わんねえのか」

 

「静かに‼︎今いい所なんだから‼︎」

 

──勇者よ、あなたを待っていました、私は、女神【モモリア】、私たちの世界、【ミレニアムランド】は今、過去に類を見ない危機に瀕しています、この危機を乗り越え、生徒会の廃部命令からゲーム開発部を……いえ、ミレニアムランドを救えるのは、あなただけです。

 過酷な道になるかもしれません……それでも、どうかお願いいたします、これから始まる、あなたの冒険のその先に……どんな試練や逆境が待ち受けているのか、今はまだ分かりません。

 ですが……どうか最後まで、勇気だけは失わないでください、勇者様のそばには、旅路を共にする少女たちもいるはずですから。

 

新しい世界で、あなたはその少女たちから【勇者】ではなく……

もっと特別な、ふさわしい名で呼ばれることになるでしょう。

その名前とは──

 

「いや前置きが長えな、早く話を進めてくれよ」

 

“初めて見る天井だ”

 

「さては余裕あるなオメー」

 

「やっと起きたー!先生助けてー‼︎」

 

 目を醒めるとそこは見慣れない天井と、アイアンクローで小さな子を吊り上げているマコラの姿でした。

 

“……いやなにしてんの⁉︎”

 

「なにって……ケジメ?」

 

“説明プリーズ、私は、頭が混乱している”

 

「コイツが投げたプライステーションが先生の頭とごっつんこ、即座に治したから後遺症はないと思うが衝撃は殺せなかったんでな、気を失ってたんだ、全く無事で何より」

 

「本当に良かったです、お姉ちゃんが窓の外に投げたプライステーションが、偶然とはいえ先生の頭に命中した時は……このまま殺人事件の容疑者になってしまうかと思いました、お姉ちゃんの代わりに謝ります、ごめんなさい、先生」

 

 よく無事だったな俺、道理で頭がまだ痛いはずだわ、ていうかプライステーションって……いやまぁ深くは突っ込まないでおこう。

 

「ふーんだ、そう言うミドリだって、私が『もしかして先生に当たっちゃったかも⁉︎』って叫んだ時、第一声は『プライステーションは無事⁉︎』だったじゃん」

 

「そ、それは、私たちゲーム開発部の財産リスト1号だし、思わず……」

 

「物品より人の心配をしろよ、頭部に固い物がぶつかったらマジでどんな支障があるか分かんねえんだぞ、某漫画の主人公も高所から頭から落ちて性格が軟化したらしいからな」

 

“こっちでも連載してたんだねあの漫画”

 

「また新しくアニメがやるらしいな、実に楽しみだ……世界に長期に渡って娯楽を提供してるコンテンツだからな、長続きして欲しい物だ」

 

“全くだね”

 

 閑話休題

 

「と、とにかく‼︎先生達は、あのシャーレから来たんですよね?」

 

「うわっ、本当に⁉︎じゃあ私たちが送った手紙、読んでくれたんだ!もし読んでくれたとしても、本当に来てくれるなんて思ってなかった!」

 

“……まぁ、一応生徒の悩みには可能な限り応えたいとは思ってるからね”

 

──確かあれは、アビドスでの問題が解決して少しした後だったかな。

 

“一先ず現状私がどうにか出来る部分はこれくらいかな、また補給が必要になったらいつでも言ってね”

 

「いやいや、こっちとしては感謝しても全然足りないくらいだよ、本当に何から何までありがとうね、先生」

 

“いいんだよこれくらい、負担のうちにも入らないさ、寧ろ忙しいのはこっからだよ?正式にアビドス委員会としてシャーレの権限で登録したけど後のことはそっちで頑張るんだ”

 

“……本当は最後まで面倒を見たかったんだけどね”

 

「いいよ、そうしちゃうと本当に先生に頼りきりになっちゃうからさ」

 

“あ、でも本当に困った時はすぐ呼んでね‼︎今回の件でみんな結構無理するタイプっていうのは分かったから‼︎”

 

「ん、大丈夫、もう前みたいに切り詰めたりしない」

 

「先生、みんなを、このアビドスを助けてくれて本当にありがとう」

 

「「「「ありがとうございました‼︎」」」」

 

 うん、いい笑顔だ、みんな心の底から笑ってる、これは最高の報酬だね、頑張った甲斐はあったかな。

 

“それじゃ私ら帰るけど、便利屋のみんなはどうするの?”

 

「これから引越しの準備、手伝いはいいよ、手慣れた物だから」

 

“アビドスのみんなも便利屋のみんなもいつでもシャーレに遊びに来ていいからね”

 

「おっとまちな先生、最後の書類を忘れてるぜ」ピラ

 

“ん?えっと何々……シャーレ専属生徒、【神将マコラ】、これって”

 

「おう、明日から世話になる」

 

 最後の最後に弩級の地雷を起爆させたマコラに便乗して結局みんなの分の書類を受け取ったんだったよね、いやそれは良いんだけどね。

 

 そして1〜2週間程経ったくらいだったかな、また新しく要請が届いたんだよね……マコラの2回目の当番の日に。*1

 

“マコラ……前も言ったと思うけどもうちょっと丁寧に入室出来ないかな?”

 

「何を言う、今回はちゃんと壁をぶち抜かずに丁寧にドアから入っただろう」

 

“ドアぶち抜いて入室するのが丁寧って言うなら世の中の強盗はみんな丁寧だよ、何で部屋の入り方が破壊しかないんだ、ターミネーターかお前は”

 

「T-800いいよな」

 

“良い……”

 

“取り敢えず直しといてねそれ”

 

 マコラにドアの修理を依頼して書類を捌いていくと……

 

『先生、ミレニアムサイエンススクールから要請が届きました』

 

 アロナが新しい依頼を持ってきてくれる、アロナがこうして言う依頼とは比較的優先度の高い物だ、それにしてもミレニアムか……確か就任初日の時にいた早瀬(はやせ)ユウカが在校してた所だった筈、そこそこな立場とも言ってたし何かあったのかな?

 

「全く……このキヴォトス最強をドア修理に使うなんて贅沢な奴だ,世界中探してもアンタぐらいなものだぞ……(わたし)をこんなふうに使うのはな……」

 

 するとマコラがドアの修理を終えこちらにやってくる、丁度よかったのでアロナに依頼の内容を説明してもらおうと思ったんだけど、ふと思い出せばマコラはアロナの事を認識できない筈……どうやって説明したものか。

 

「ん?何だ、アロナの奴(それ)起きてんのか、ちゃんと仕事してるようだな、関心関心」

 

“え……マコラ、アロナのこと認識出来てるの⁉︎”

 

「あ?なにが?」

 

『あ、説明してませんでしたね‼︎マコラさんはアロナの事を、基シッテムの箱の初期設定をしてくれた人なんです‼︎設計は連邦生徒会長なんですけど』

 

“え、そーなの⁉︎”

 

「ん?あぁ言ってなかったな、悪い悪い、つってもアンタ以外に起動できないようにしただけだがな、それでも中身に触れて対話はしたからちゃんと認識してる」

 

 叩けばまだまだ情報は出てきそうだけど今はいい、本題に入ろうか。

 

“ごめんアロナ、改めて依頼内容の説明をお願い出来る?”

 

『はい、今回の依頼の送り主は……ミレニアムのゲーム開発部?みたいです、読んでみますね。

──ゲーム開発部は今、存続の危機に陥ってます‼︎生徒会からの廃部命令により破滅が目前に迫っている今、助けを求められる相手はあなただけです‼︎勇者よ、どうか私たちを助けてください‼︎』

 

 他にも認識してる人がいると分かったのか手紙内容をまるで劇のように大きく身振り手振りで伝えるアロナ、劇団物の動画でも見たんだろうか。

 

『なるほど、凄く面白いと言いますか……かなり切羽詰まっているということは、ひしひしと伝わってきますね……』

 

“これ俺もそういうノリで行った方がいい感じ?”

 

「やめとけ、28のゲーミングムーブとか白い目で見られるのがオチだ」

 

“そんなー”

 

「それにしてもミレニアムか……こりゃまた癖が強い所を引いたな……」

 

“……説明プリーズ‼︎”

 

『ではご説明しますね、ミレニアムサイエンススクールとは、トリニティ、ゲヘナと合わせてキヴォトス三大学園と呼ばれる大きな学校です、通称ミレニアム、他のどんな学園よりも合理と技術に重きを置いています、科学の研究に特化しており、理系の生徒さんたちが多く集まっていることが特徴ですね、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()伝統のある名家のような他の二つ、ゲヘナとトリニティに比べると歴史は長くありませんが、影響力という点においては引けを取りません、キヴォトスで【最新鋭】或いは【最先端】の名を冠するものは、そのほとんどがミレニアムから生まれると言っても過言ではないくらいです、そんな学校なのですが……一体何があったのでしょうか?』

 

“最新鋭、最先端ねぇ……その学校に在するゲーム開発部から直々の依頼ってわけね、何するんだろ、最新機種のテストプレイとかかな、或いはデザインとか機能面でのサポート?何にせよそっち方面は専門外なんだよなぁ……”

 

「あー……悪いが先生、アンタの思った通りにはならねえと思うぞ?」

 

“どゆこと?”

 

「行けば分かる、こっからだと地下鉄で行ったほうが早いな、鵺で抱えて飛ぶのも良いが、ちと目立ちすぎる」

 

“今の私にあの速度は厳しいかな”

 

『お二人ともお出かけになるのですね‼︎サポート面はこのスーパーAIのアロナちゃんにお任せください‼︎』

 

“ハハッ、頼りにしてるよアロナ”

 

「おい(わたし)は?」

 

“勿論、マコラもね”

 

──あー、なんかこんなやりとりしてた気がする、確か道中でミレニアムについて聞いてたんだっけな。

 

“そう言えばマコラ、ミレニアムってどんなとこなの?”

 

「そうだな……(わたし)は三大校全部に顔が通ってるし中の面々とも面識があるから……超ざっくりに3つ纏めて言うぞ、一見温厚で穏やかなお嬢様達が通う清らかな学園、しかしその実態は様々な派閥による腹の探り合いが絶えないトリニティ、1歩歩けば即銃声、2歩歩けば言い争いの声、3歩歩けば爆発音、血気盛んな混沌と自由という名の世紀末と化した学園ゲヘナ、そして2校と比べ比較的平和かつ穏やかな自治区ではあるが中にいる学生の癖の濃さはトップクラス、馬鹿と天才は紙一重、奇人変人の巣窟のミレニアム、OK?」

 

“つまり私たちはいま奇人変人の巣窟に向かってるわけだね”

 

「そゆこと、不思議なダンジョンだったらモンスターハウスの危険性は倍率ドンだ、ケアはしっかりしねえとな」

 

 とか何とか言って……ミレニアムの校舎に入ろうとした瞬間に頭が痛くなったんだったな。

 

“うん、全部思い出したよ、取り敢えず物に当たるのはやめような”

 

「う……そ、それより‼︎あらためて……ゲーム開発部へようこそ、先生!」

 

「先生に来ていただけて、嬉しいです」

 

「私はゲーム開発部、シナリオライターのモモイ!」

 

「私はミドリ、イラストレーターで、ゲームのビジュアル全般を担当してます」

 

「あと今はここにいないけど、企画周りを担当してる私たちの部長、ユズを含めて……私たちが、ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部だよ‼︎」

 

 元気のいい挨拶だ、思わず拍手をしてしまった、それにしてもシナリオライターと、イラストレーター兼ビジュアル担当、そして企画周りの担当か……あの、プログラマーとかいらっしゃらないんでしょうか?

 なんてこの空気感ではとても言える筈が無く……大人って、弱いね。

 

“元気の良い挨拶をどうも、私はシャーレの先生をしてる透情蒼記(とうじょうそうき)、好きなように読んでね”

 

(わたし)の自己紹介はいらんだろ、何度か出会ってんだし」

 

「先生は先生だよ!よしっ!じゃあ先生──改め蒼記先生とマコラも来た事だし、【廃墟】に行くとしよっか!」

 

“廃墟ォ?”

 

 おいおい、マジに不思議のダンジョンか?モンスターハウス対策積んでいかないとダメじゃないか。

 

「あ、じゃあ最初から順に説明するね、えっとね、まず私たちゲーム開発部はずっと、平和に16ビットのゲームとかを使ってたんだけど……」

 

 このご時世に16ビットゲームですか*2、大したものですね。

 

「ある日……急に生徒会から襲撃されたの‼︎一昨日には、生徒会四天王の1人であるユウカから最終通牒を突きつけられて……」

 

 おっと?知った名前だ、ユウカって確か──

 

「それに関しては、私から直接ご説明しましょうか?」

 

「こ、この声は⁉︎」

 

 おうおうおう、思ったより展開が早く進むな、悪いことじゃないけど。

*1
マコラは二度目の当番の日はドアをぶち壊して入室している。

*2
例としてはスーファミとかの時代、所謂超レトロゲーの類、コアなファン層がいることで有名




ミレニアム編始まったと思ったら実質アビドス編のエピローグを描いてたでござる、サブタイ詐欺もいい所だ、びっくらポンだぜ……

そして遂に先生のフルネームが決まりました、その名も透情蒼記さんです、名前に深い意味はない、ブルアカのテーマにそった漢字を四つ並べた、そんだけ。因みに滅多に使うことはないでしょう、結局先生表記が一番やりやすいんだ、

【最終決定】IF世界線のマコラ

  • アビドスIF
  • ゲヘナIF
  • トリニティIF
  • ミレニアムIF
  • アリウスIF
  • ゲマトリアIF
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