布瑠部の方陣は透き通る世界で循環する   作:Another2

49 / 67
これは完全に私事なんですけど、ゲヘナ学園美食研究会の鰐渕アカリ、この子のマイページボイスにやられました、皆もアカリにお菓子を食べられてくれな。

あ、今回アンケートあります、ご協力の方よろしくお願いします。

では本編どうぞ。


生徒会襲撃─肆─

 ミレニアムサイエンススクール、その校舎近辺は今最も危険な場所と言える、何故なら──。

 

「おらおらおらおらぁっ‼︎」

 

「クフッ、フフハハハハハッ‼︎」

 

 街全体に届いているのではないかと錯覚するほどの喧騒が鳴り響く、その発生源は美甘ネルと神将マコラによる()()()()()()()()()()()だ。

 ネルの愛銃【ツイン・ドラゴン】から放たれる銃弾をマコラは生やした翼で弾くと同時にその羽根を弾丸の様にネルに向けて飛ばす、一発一発に雷撃が込められ当たればキヴォトスの人間であってもタダでは済まないその凶器をネルは当然の様に回避していく、それどころかさらにマコラの懐に潜り込みをかけ、至近距離での二丁銃による掃射を試みる。

 

「獲ったァ‼︎」

 

「甘ェよチビ助ェ‼︎」

 

 然しマコラはこれに蹴りで対応する、まるでサッカーボールをシュートする勢いで繰り出されたそれに手加減の文字は伺えない──その一撃を予感していたかの様に即座にバックステップで回避してみせるネル、マコラの蹴りは虚しく空を抉るのみであった、ちょうど足が真上まで行った辺りで蹴りの勢いを止め元の位置に足を戻すマコラ、ネルの体勢は既に整っている。

 

 この戦いが始まってから僅か数分、されど濃密な数分間の内にこんなやりとりを何度も繰り返している、双方──未だ無傷。

 

──互いに攻めあぐねている、決め手に欠けるとも言うべきか。

 

 一瞬の油断、一度のミスが即重症に繋がりかねない攻防、それこそ一般的な生徒であれば最初の時点で足切りを喰らっている、今この場に於いては何者であろうと近づく事は許されないだろう、何故ならその瞬間にこの二頭の矛先がその者に移るからだ。

 常人には手出し不可能な領域、特級同士の争いとは例え小競り合いであったとしても常人からしてみれば象が蟻の上でタップダンスを踊っているに等しい。*1

 

「同じ展開が続いているな、攻撃してはいなされ、いなされては反撃する……いつまで続けるつもりだ」

 

 流石に何度も同じ攻防を繰り返して辟易としてきたのかマコラがそう愚痴る。

 

()()()“使える”んだろう、なぜ使用しない」

 

「あたしの能力を使わせて“適応”しようって魂胆が見え見えだぜ?ンな安い挑発に乗るかよ」

 

 マコラは自身と同じく能力を所持している筈のネルに何故使用しないのかと問うが安い挑発だと一蹴し使用を否定したネル、するとマコラが鳩が豆鉄砲を食らったような顔をし口を開く。

 

「存外に冷静だな、出鼻を挫かれた感覚だ」

 

「ハッ!そうかよ、そいつはよかった……ぜ‼︎

 

 言い終わると同時に持ち前のスピードで急接近を仕掛ける、あくまでも攻めの姿勢は崩さない構えだ。

 

「……同じ事を繰り返すのか?流石に飽いた、“脱兎”

 

 接近するネルに対しマコラはあくまで冷静に広範囲に脱兎によって生み出された手榴弾をばら撒く、既に安全ピンは全て抜かれており──。

 

 当然の結果として起こる大爆発、ネルはそれに巻き込まれた……かの様に思われた。

 

「ハッハァ‼︎爆風で加速するってのも悪くねェなぁ⁉︎」

 

──コイツ、爆発の瞬間に速度を上げ爆風に乗り更なる加速を生みやがったな⁉︎*2

 

「呵呵ッ‼︎イカれてんのかテメェは‼︎」

 

「テメエにだけは言われたくねェんだよ‼︎ボケが‼︎」

 

──超至近距離、この距離ならば撃つより殴る方が早い‼︎

 

 この日何度目かの同じ思考、ネルは蹴りを、マコラは拳を突き出す、互いにガードは考えない、互いの渾身の力が籠った一撃は見事に互いの顔を撃ち抜くに至った。

 ネルは空中でカウンター気味に喰らったからか殴られた部分を手で押さえつけている、然しマコラのダメージも少なくない、爆風分の勢いと全体重が乗った分の蹴りの威力はやはり凄まじいものがあったのか、流石のマコラも2、3歩ばかりだが後ろに蹌踉めいた。

 お互いに口内を切ったのか、血を吐き捨て、互いに獰猛な笑みを浮かべる──闘志未だ衰えず。


 

 一方此方はモモイ達ゲーム開発部はマコラが飛び出した直後に引き起こされた停電により上手く歩を進めていた。

 

「さっきの停電、ウタハ先輩とヒビキの策が成功したってことだよね?」

 

「うん、そのはず、あ、先生、足元暗いので、気をつけてくださいね」

 

“暗視ゴーグルでも貰っとけばよかったかもね”

 

「確かに……あとはここさえ抜ければ……」

 

「うん、もう生徒会の差押品保管所のはず、ようやくこれで……!」

 

 目的の場所まで後一歩、それはつまり自身の目的の物も目の前にあると言う事を意味する、然しそう言う場合は決まって──。

 

「お、やっと来たね!」

 

「「⁉︎」」

 

──宝を守護する番人が付き物だろう。

 

「遅かったねー、だいぶ待ってたよ〜、ようこそ、ゲーム開発部!それに、えっと……先輩、だっけ?」

 

“俺の記憶の中に君みたいな後輩は居なかったと思う”

 

「だよね?大人の先輩とかいた記憶ないもん、あー!思い出した!【先生】だ!ずっと会えるのを楽しみにしてたんだよ〜?」

 

“はぁ……?そりゃどうも……?でいいのかな?”

 

 なんとか存在しない記憶を撃ち込まれずに済んだ先生はひとまず安堵の息を吐く、そんな物(存在しない記憶)を打ち込んでくるのは一人だけでいい。

 

「あ、アスナ先輩⁉︎どうしてここに⁉︎」

 

「どうしてって言われても〜……んー、何となく?ほら、予感とか直感とかさ、そういうのってあるでしょ?ここで待ってたら先生にも、あなたたちにも会えるんじゃないかなー、ってそんな予感がしたんだよね!」

 

“計算とかじゃなくて⁉︎”

 

「直感です‼︎ブイ!」

 

 ミドリの質問に対して予想を超える回答をしたアスナにツッコミを入れる先生、それに対してアスナはあくまでも直感であると言い張り右手でVサインを作りいい笑顔で笑った、因みに余談だが“ブイ”まで自身の口で言っている。

 

“マコラが言ってた自分とは別の意味で規格外ってこう言う事かぁ……そりゃ対策の立てようもないよなぁ……”

 

「えー⁉︎マコラちゃんが私の事何か言ってたの⁉︎気になる!ねえねえなんて言ってたの⁉︎」

 

“今は敵同士だよね⁉︎”

 

「えー、いいじゃんいいじゃん!気になるのは本当なんだしさー、それに戦いなんていつでも始めれるけど楽しい会話はその瞬間でしか出来ないんだよ?それを見逃すって勿体無くない?」

 

“そうかな……そうかも……”

 

「先生!相手のペースに呑まれないでください!」

 

“あぁうん、なんかごめん”

 

 すっかりアスナのペースに乗せられかけていた先生に対してミドリが喝を入れた、流石にまずいと思ったのか即座に切り替えた先生は指揮の体勢を取る。

 

「えー⁉︎話してくれないの?こんなに気になってるのにー!……ケチ!」

 

“良心にすっごく刺さる……”

 

「まぁいいや、終わった後で聞けばいいんだし、ね?じゃあ初めよっか?」

 

「えっと、念のために聞くのですが、何を……?」

 

「当然戦闘!私さ、戦うのが大好きなの!リーダーとかマコラちゃんの影響かなぁ?あの子に会ってから刺激的な事ばっかり!お陰で最近はずっと退屈してないんだよね!」

 

“あー……良かったですね?”

 

「うん!ありがとう!あ、そうそう、まだ自己紹介してなかったね、C&Cコールサイン・ゼロワン、アスナ!行くよっ!」

 

「やっぱりぃっ⁉︎」

 

“二人とも!構えて!”

 

 こうして奇想天外を表した様なアスナとの戦闘が今始まった。

*1
言うまでもないが常人が蟻の側である。

*2
イメージとしてはタイタンフォール2のガントレットで使われたフラググレネードの爆風により推進力を得るやり方そのもの。




誰が何と言おうと小競り合いです。

今回の特級同士の小競り合い度は

ネル:術式未使用、神秘による身体強化のブーストのみで戦ってる。

マコラ:鎧・剣共に未使用、鵺展開、オマケ程度に脱兎とかばら撒いてる。

Q:マコラ銃撃たんの?

A:特級には銃弾とか牽制にもならんし、貫牛とか満象は溜めがいるので論外、だったら鵺で機動力上昇+帯電で身体能力向上させた方がまだマシ、でも脱兎とか蝦蟇で陽動を仕掛けるぐらいはする。

【最終決定】IF世界線のマコラ

  • アビドスIF
  • ゲヘナIF
  • トリニティIF
  • ミレニアムIF
  • アリウスIF
  • ゲマトリアIF
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。