ただ、ゴズ戦では私は心の底から笑えなかった。
最終日くらい、やる気を出せよ…
・ミレニアム第3校舎屋上──
ッガァン‼︎
「──うーん、これでもダメか、嫌になるね」
「ふざけるな……‼︎嫌になるのは私の方だ……もう何度このやり取りを繰り返していると思ってる!」
両手を挙げやれやれと言った雰囲気を隠さないウタハと辺りに散らばる機械だった物の残骸達、その数はもはや数えるのが億劫になる程に散りばめられていた。
「フフフ、モグラ叩きみたいで面白いだろう?マコラが使う戦法が一つ、“脱兎”……それの性質を機械に転用してね、中々凄いだろう?この子」
そう言いながらも脱兎の性質を転用したターレット型の機械は次々と増殖しその数を増やしていく。
「凡ゆる物事を解析、分析し自身の糧とし力とする……我々人類が古来からずっと行ってきた事だ、ここミレニアムに在学する生徒は他の二校に比べそれが突出してると言えるかな、術式を単なる超能力や体質と処理せずに現象として認識し知見を広め科学の力を持って人の力として扱った、君もここの学校の生徒なら存じていると思っていたけどね」
「知っていたさ、その発展にマコラや連邦生徒会長の協力があったからということも、だが頭の悪い私でも理解出来る、術式を機械に転用するなんて事、相当な技術と知識がないと実現不可能なはずだ」
「そうだね、だからかなりの試行錯誤を行ったのさ、
「それがマコラさんと言う訳か」
「正解、と言っても当時の彼女今程使いこなせてなくて精々が影の中に物を出し入れする程度の事しか出来てなくてね、今みたいに数々の戦法を取れるようになってた訳じゃない、話がズレたね、とにかく私はその能力を見て更なる可能性を感じ取ったのさ、連邦生徒会長の術式は当時のリオとヒマリの二人でも匙を投げる程の複雑さだったけどマコラの術式は違ったからね、極一部を再現することはなんとか出来たし、なにより彼女と出会えた事で様々な発明品を作り上げることができた、君たちに支給した物もそうだ、いや全く術式と言うのは奥が深い、戦闘に特化した物もあれば援護や妨害に適した物もある、例えばそう──君が立っているそこに仕掛けた物とかね?」
「──ッ‼︎」
瞬間、カリンはその場を飛び退こうとしたがすでに遅かった、次の瞬間カリンは奈落の底に落ちていくような感覚に襲われた、
「落ちたと思っただろう、側から見れば君が勝手に引っくり返っただけなんだがね」
「な⁉︎」
──何が起こった……⁉︎
「曰く、昔の人々は鯰と地震を結びつけていたらしくてね、地中の大鯰が動く事で地震が起こると信じられていたんだ、君が立っているそのエリアはこの天地反転装置“大鯰君”の効果範囲内さ、そして……“蝦蟇”これもマコラが使う戦法の一つ、捕縛特化の戦法だ、粘着性が高く且つ切れにくい糸で編み込んだ強靭な紐、それで君を捕縛した、仮に君がマコラ並みのパワーを誇るのならそれを引きちぎれるけど、そうじゃないよね?後でちゃんと解いてあげるから、大人しくして欲しい」
ひっくり返されたその瞬間に紐で拘束されたカリンに最早なす術はない、カリンは拘束されながら溜め息を吐き、現状を認めた。
「まさかこんな風に詰まされるとはな、だがどうやって?」
「木を隠すなら森の中と言うだろう?君が散々壊してくれたその残骸達とヒビキの爆撃で生じた瓦礫に忍ばせておいたのさ、実は結構ギリギリでね、脱兎で増えた機械には攻撃力はないから、単なる虚仮威しでしかなかったんだ、大鯰君も一度仕掛けたらこちらでは動かせないしね、上手くいって良かった」
「そうか……私もまだまだだな、接近戦には持ち込ませなかったんだが」
「まぁそこは私達の知恵と工夫が一歩先を行っただけだよ、3年云々とは言ったけど真正面から戦って勝てるほど自惚れてはいないし……とは言え流石に限界かな、手持ちがもう無い、あとは先生達に任せるとしようか、その間退屈だからこれまでの開発の推移でも語っておこうか」
「いや、遠慮して──」
「先ずは──」
・第三校舎屋上の戦い、勝者──ウタハ、ヒビキ。
「ハレ先輩から連絡!カリン先輩の制圧に成功したって!でもウタハ先輩達の出待ちも無くなったみたい!でもアカネ先輩はシャッターを爆発させてマキが言ってる」
「やっぱりさっきの振動はアカネ先輩の爆破だったんだね……先生、どう見ますか?」
“ほぼ五分五分、ややこちらが優勢って所だと思うよ”
「へえ?私たちが優勢じゃないんだ」
“まぁね、その理由を説明する気はないけど”
「それはそうだね!」
俺たちの目的はG.Bibleの奪取、だけどそれをするのは何も
──全て順調、今私たちにできる事は……
──全力で馬力をアピールする事‼︎
「うーん、何か考え事かな?悪いこと考えてる予感がするねー」
「この状況なら、諦めた方が賢明だと思いますけどね」
「ふぅ、やっと着きました……こんなに息が切れるなんてまさか、本当に体重が……いえ、そんなはずは……」
おっと、勢揃いって所かな、でもまだだ、まだまだ……
“や、ユウカ、ご無沙汰……って程でも無かったかな、それと初めましてかな?えっと……アカネ、でいいんだよね?息切れしてる原因は多分その厚着だと思うよ、もう少し動きやすい服装の方がいいんじゃない?”
「うーん……今の服装も気に入っているのですが……いえ、今はそうではなくて、えっと、今度こそ【本物】みたいですね、あらためて、初めまして、モモイちゃん、ミドリちゃん、そして、シャーレの先生?」
「うぅ、アカネ先輩と戦闘ロボットまで……」
「マキちゃんとコトリちゃんについては、ギリギリ許せる範囲かもしれませんが……ここまで入り込んできてしまったあなたたちに、もう言い訳の余地はありませんよ、それに……」
「先生も、シャーレに抗議文くらいは送らせていただきますので、ご承知おきくださいね」
“……勝ったつもりかい?”
「えぇ、カリンが抑えられたのは予想外でしたが、そちらの最高戦力のマコラさんはネル先輩が抑えてます、結果この場には私たち三人と戦闘ロボット多数、それに対し其方は二人……先生の指揮込みでも勝機は薄いと思いますが?」
“
「それはどう言う──」
「ターゲットを確認、魔力充電、70%……」
“こっちの最高戦力はさ、1人だけじゃないんだよ”
「まさか──ッ‼︎」
“下から来るぞ‼︎気を付けろ‼︎”
「光よ‼︎」
(ドカアアァァン‼︎)
瞬間足元から強烈な光線が炸裂する、まさに無防備なところの強力な一撃、避けようがない、それにしても……抑えさせたとは言えそれでもこの威力か、やはり無闇矢鱈に使わせる物じゃないな。
「くっ‼︎」
「きゃあっ!」
「あ、アスナ先輩⁉︎大丈夫ですか⁉︎」
「なんとか‼︎でももう時間切れかも‼︎」
「……相変わらず大丈夫そうですね」
「そんな、衝撃で全てのロボットを行動不能に……⁉︎た、たった一発で、この威力……‼︎」
よし滞りなく総崩れと言った所、これで全ての注目はここに集まる、全て順調だ。
「モモイ、ミドリ!今です!メインアタッカーアリス、合流しました‼︎ここからは私も戦闘に参加します!」
「くっ、まずいですね……!」
「あはは、面白くなってきたね!これは出し惜しみしてる場合じゃないよね‼︎」
「確かに……!数の差を一気に捲られた、その上で向こうには先生もいる……アカネ」
「はい、なんでしょう」
「“装備品の使用”を許可するわ、ここでゲーム開発部を止めるわよ」
「かしこまりました、ではC&C、コールサイン
よし、向こうも本腰を入れてきた、ここからが正念場だな、あとはこの三人をここに長く惹きつけておくだけ、アリスがぶち抜いた穴には目もくれてない、
作者、一か八かの1日に二度の新規投稿‼︎
いやまぁ11回転目を事前に書いててそっちが終わったからある程度書き進めてたこっちを描き終えただけなんですけどね。
原作ユズの役割であるネルの問題をマコラが一身に引き受けてるので暇を突きつけられたユズ、なのでスニーキングミッションを発生させました。
BIG BOSSならぬBIG YUZU
描写出来なかった今回のユズの動向
アリスがぶち抜いた穴を隙を見てよじ登る、その際にマコラの“蝦蟇”を使用し上り切っている。
Q,バレてないの?
A.アリス砲で生じた煙と混乱に紛れて登ったので現状バレてない。
【最終決定】IF世界線のマコラ
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アビドスIF
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ゲヘナIF
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トリニティIF
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ミレニアムIF
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アリウスIF
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ゲマトリアIF