ネル達のリベンジも確約した所で私たちはゲーム開発部の部室に戻ってきた、戻っては来たんだけど……なんでみんな意気消沈してるんだ。
「なんだなんだ、死体置き場みたいになってんじゃねえか、ウケる」
“お黙りよ……あー、アリス?何があったの?”
「わ、分かりません……皆G.Bibleの内容を聞いてこうなってしまいました、G.Bibleは嘘をついてないとアリスは思うんですけど……」
「“???”」
「あ……先生、マコラさんも、おかえりなさい……つい数分前にマキちゃんが解析結果を持ってきてくれたんです、それで私たちはG.Bibleの中身を見たんですけど……」
『ハ〜イ、ゲーム開発部のちびっ子たち!マキちゃんからのプレゼントのお届けだよ!』
『遂に!』
『ジャジャーン!』
あの時の私たちはマキちゃんが持ってきてくれたG.Bibleの中身に胸を躍らせていました、そして私たちは早速その中身を閲覧する準備に取り掛かったんです。
『ようやく、G.Bibleが私たちの手に……!』
『遅れてごめんねー、【鏡】をセミナーに返すことになって、その件でちょっとバタバタしちゃって』
『ええっ、【鏡】返しちゃったの⁉︎』
『実は、ヒマリ先輩は最初から全部知ってたみたい、それくらいあげてもいいから、これからはあんまり無理しないでって、えへへっ』
あの、マコラさん、何故ため息を……?あ、気にしなくていい?わ、分かりました、その後マキちゃんがG.Bibleを開いた時の説明があったんです。
『あ、それでね、G.Bibleを開いてた時にこの、〈Key〉っていうフォルダを見つけたの』
『何これ……ケイ、って読むのかな?』
『……ケイ?』
『【キー】でしょ!お姉ちゃんは本当に高校受験合格したの⁉︎』
まぁそんなふうに一悶着あったんですけど、その〈Key〉って言うファイルにマキちゃんが言ってたんです。
『実は、こっちについては何一つ分からなくって、ファイルは壊れてなさそうだけど……私たちの知ってる機械語じゃ解読できない、信じられない構成をしてる、G.Bibleの方はきちんと開けたけど、こっちはちょっと見ただけじゃ何にも分からなかったの、この〈Key〉のこと、何か知ってたりする?』
『いや、私たちも全然……マコラさんなら何か知ってそうだけどね』
『……もしかして〈Key〉って……まさか、あの時の……?』
『ふうん、何かあったの?ま、でもとりあえず今はG.Bibleの方でしょ、〈Key〉についてはまた今度ね、時間があったら頑張って分析してみるよ、じゃあ間違いなく渡したから、またね!』
『マキちゃん、ありがとね!』
『今度会う時は、秘書を通して連絡してね!なにせ私たちは、【TSC2】め大ヒットする予定だから!』
『あははっ、楽しみにしてるよ!』
そう言ってマキちゃんはG.Bibleを渡して部屋を出て行きました、〈Key〉についても気になるんですけどその時の私たちにとってはG.Bibleの方が大事でしたから。
『みんな、集まって!あらためて……G.Bible、見よっか、みんな知ってる通り、この中に何が入ってるのかについては、ほとんど誰も知らない、ただ最後にG.Bibleを見たと噂される、あるカリスマ開発者によると……「ゲーム開発における秘技、みんなが知っているようで、誰も知らなかった奇跡」……って言われてる、私はそれが知りたい』
『うん……最高のゲームを作るために』
『そう、それが出来れば、これからもみんなでこの場所にいられる、もし失敗したら……ユズは寮に戻って、会いたくもないやつらに会わなきゃいけなくなる、それに、アリスは……』
『……もしものことは考えたくないけど、その時はきっと先生が、シャーレが助けてくれるよ』
『シャーレ……?先生とマコラと一緒なのは、とっても嬉しいのですが……アリスはもうここに……みんなと一緒には、いられないのですか?』
『……っ!そんなことはない!私たちは絶対に、最高のゲームを作るんだから!大丈夫、【TSC2】もアリスにとっての【神ゲー】になるよ、さてそれじゃあ……始めよう、アリス!』
『はい!G.Bible……起動‼︎』
「それで起動して中身を見たんですけど……見てもらった方が早いかもしれません、どうぞ」
まぁ皆のこの反応からして十中八九内容はお察しだったんだろうけど、まぁ……見るだけ見てみようか。
[G.Bibleの世界へようこそ、最高のゲームとは何か……この質問に対して、世界中で様々な答えが模索され続けてきました、作品性、人気、売上、素晴らしいストーリーや爽快感、鳥肌の立つ演出など、そういったものが最高のゲームの【条件】として挙げられることは多いですが、それらは全て、あくまで【真理】の枝葉に過ぎません]
「おぉ、思ったよりそれっぽいな、コレは期待できるんじゃないか?」
[最高のゲームを作る秘訣、それはたった一つです、そしてこのG.Bibleには、その真理が秘められています、最高のゲームを作るたった一つの真理、秘密の方法……それを今こそお教えしましょう……」
「ほうほう、ゲームを愛する……か、確かに大事な事だな、他に何かないか?」
“多分コレだけじゃない?後は同じ文言が綴られてるだけだし”
「いやまて、何か出てきたぞ」
[あなたがこのボタンを押したということは、ファイルが壊れた、もしくは何か問題があったのでは、何らかのエラーが生じたのでは……と疑っている状況なのでしょう、しかし、エラーではありません、残念ですが、これが結論です]
「ゲームを……愛する、かぁ……成程な、確かに【真理】そのものだ」
“えぇ……?確かにそうだけど、求めてた物じゃないでしょこれ、言うなればこれあれだよ?究極の正論じゃん”
「そう、正論でもある、しかし事実でもありまた真理だ、しかしその心構えは当然の事と言える、当たり前過ぎて皆忘れ去ってた事ではあるが……」
“あー……成程ね、
「そう言う事だ」
「2人とも何納得してるの⁉︎私たちの苦労の末が
「はぁ……ごめんね、アリスちゃん……私たちは……G.Bible無しじゃ、良いゲームは作れない……」
「……
「はい、アリスも否定します、アリスは【テイルズ・サガ・クロニクル】をやるたびに思います、あのゲームは、面白いです」
「え?」
「感じられるのです、モモイが、ミドリが、ユズが……このゲームを、どれだけ愛しているのかを、そんな沢山の想いが込められたあの世界で旅をすると……胸が、高鳴ります、仲間と一緒に新しい世界を旅する、あの感覚は……夢を見るというのが、どういうことなのか……その感覚を、アリスに教えてくれました、だから待望のエンディングに近づくほどに、あんなに苦しんだのに、思ってしまうのです……この夢が、覚めなければいいのに……って、アリスはそう思うのです」
「アリス……」
「……作ろう」
「ユズちゃん……?作るってなにを?」
「わたしの夢は……わたしが作ったゲームを、みんなに面白いって言ってもらうこと、でも、わたしが初めて作った【テイルズ・サガ・クロニクル】のプロトタイプは……四桁以上の低評価コメントと、冷やかしだけで終わっちゃって……それが辛くて、ゲーム開発部に引きこもってた時……二人が、訪ねてきてくれた、一緒に【テイルズ・サガ・クロニクル】を完成させて……今年のクソゲーランキング1位になっちゃったけど……」
「「うっ……」」
言葉の切れ味が凄い、まず間違いなく、致命傷レベルの一撃だった、おかしいな、生徒会襲撃でもそんなにダメージを受けてなかったのに。
「その後、アリスちゃんとマコラさんが訪ねてきてくれて……面白いって、言ってくれた、それで、わたしの夢は叶ったの、心の通じ合う大事な仲間たちと、一緒にゲームを作って、それを面白いって言ってもらう……ずっと1人で思い描いてるだけだった、その夢が、これ以上は、欲張りかもだけど、叶うなら、わたしはこの夢が……この先も、終わらないでほしい」、
「ユズちゃん……」
“欲張りでいいんじゃない?まだまだ若い子供なんだから、少し強欲な位が丁度いいんだ”
「先生……」
“これは経験則だけどね、学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものなんだ、だから
「今あるこの時間を……」
「目一杯に楽しむ……うん、よし!ねえ、今からミレニアムプライスまで、時間どれぐらい残ってる?」
「お姉ちゃん……!」
「6日と6時間38分です」
「……それだけあれば十分、さあゲーム開発部一同!【テイルズ・サガ・クロニクル2】の開発、始めよう‼︎」
「「「うん‼︎」」」
“一先ずは、纏まった……かな?”
「あぁ、後はこいつらの仕事だ、見届けよう、最後まで」
こうしてゲーム開発部によるテイルズ・サガ・クロニクル2の急ピッチな開発が執り行われた。
原作より2時間程多い理由はマキが来て数十分で先生達が来たから。
【最終決定】IF世界線のマコラ
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アビドスIF
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ゲヘナIF
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トリニティIF
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ミレニアムIF
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アリウスIF
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ゲマトリアIF