布瑠部の方陣は透き通る世界で循環する   作:Another2

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バニーチェイサーはこのオチの為にやった。


船上の白兎─肆─

“や”

 

「うっわ、ふざけないでくださいよ、最悪ですよ」

 

“失礼だな、人の顔を見るなり、仮にも私と君は初対面なんだがね、それよりどうだった?【キヴォトス最強】は”

 

「いやあの人強すぎません?しかもあれで全然本気じゃなかったんですよね?仮にあの人単独だったとしても勝てる気がしませんよ」

 

“……その様子だと随分と暴れた様だね、聞かせてくれる?”

 


 そうですねぇ……あの時は最善手を打てたと自負はしてますよ、あの時の私はまだあの船の“お客様”だったので、だから警備の人達を先輩達に差し向けれたんですけどね、百人単位の規模ですよ?それなのにあの2人ときたら……

 

『これ何百人居るんだよ、警備のやつらは暇なのか?』

 

『さぁな、だがまぁ向かってくるのであれば蹴散らされても文句は言えまいよ、事のついでだ、どっちが多く狩れるか勝負と行こう』

 

『へぇ?あたし相手にそう言う勝負仕掛けんのかよ、面白えじゃねえか』

 

 とか言って逆にやる気満々だったんですよ、嫌になりません?ネル先輩は早すぎますし、マコラさんは色んな武器出したり引っ込めたり、素手で戦ったりしますし……だから次に私が取った手は逃げの一手でしたよ、どう見ても時間の問題だとおもったので。

 

『威力は抑えといてやるよ、“拡張戦術”・鵺+脱兎・“火礫鳥”‼︎

 

 逃げを判断した直後でしたよ、マコラさんが鳥の翼の様な物を生やした爆弾を形成したのは、まるで爆弾に意思があるかの様に縦横無尽に駆け巡りまして、もう現場はてんやわんやでした。

 その様子を見るまでも無く私は逃亡してたんですけど、そしたらあの人即撃ってきたんですよ、しかも銃弾じゃ無くて水の奴です

 

『逃すわけねえだろ、“満象”・放水・百斂・“穿血”

 

 足でしたね、吹き飛んだかと思いましたよ、いやまぁ終わった後に治してもらったんですけどね、原理を聞いてみたらトリニティの正義実現委員会の委員長の技の原理を利用したんだとか、高圧洗浄機ってありますよね、それを上回る程に超圧縮して一点から放つ技らしいですよ、本家と違って撃った後は操作効かないらしいですけど。

 その後?もちろん逃げ回りましたよ、足は撃たれてましたけど走れない程じゃなかったですから、でもまさかあんなことになるなんて……

 

『総員‼︎戦闘中止‼︎武器を下ろせ‼︎』

 

『……へ?』

 

 突然のことで呆然としましたよ、私だけじゃ無くて先輩達も警備の人たちもです、ただ直後に事情説明が入りまして。

 

『大変ご迷惑をお掛けしました、アスナ()のご命令により、あなた方に一切手出し致しません』

 

『……アスナ様?』

 

『あ、皆ここに居たんだね‼︎特段騒がしかったからここに居るんじゃないかな〜とは思ってたけど正解だったね‼︎」

 

『お前……何をした?いやまて、お前まさか、()()()()()⁉︎』

 

『取ったって何が?まぁ私とも戦闘になりそうだったけどね、ゲームの画面を見たら皆手を止めちゃってさ?色々連絡してたみたいなんだけど、その後【何なりとご命令を】って言われたから、じゃあ好き放題させてもらおうかなって』

 

『いやぁ……なんと言うか、その……お前も()()()()だったのか、割とストレートで取得したみたいだな、S()()()()

 

『嘘ォ⁉︎私がどれだけつぎ込んでも取れなかったのに⁉︎』

 

 だっておかしくないです?掲示板にAランク取得の知らせが出てからほんの2、3分ですよ?そんな短時間でSランクに到達するなんて思わないじゃないですか、普通。

 

「そんな訳で戦力の質と数共に劣ってしまった私はなす術もなく捕縛されてしまいまして今に至ると言うわけです」

 

“そっか……なんか色々大変だったんだね”

 

「所で……」

 

“何かな?”

 

「なんで先輩達まで部屋にぶち込まれてるんです?」

 

“目立たない事、無駄な破壊はしない事、結局大事になっちゃった事で3アウトだったらしいよ”

 

「納得いかねえんだけど?仕事はこなしただろうが」

 

“先方からの依頼内容の完遂が出来なかったからですかね……君が色々直したとは聞いてるけど”

 

「その点だけは感謝してるんですけどね……修繕費や負傷したあちらの生徒の治療費等はマコラさんがどうにかしてくれたので……」

 

「ならいいじゃねえか」

 

“ユウカから聞いたけど君の仕事はC&Cが暴走しない様止めるのが依頼内容だっただろうに、なんで助長させた挙句に率先して騒ぎ大きくしてるんだ”

 

「仕方がなったんだって、むしろ船沈めなかった様に気配りした(わたし)を褒めて欲しいんだが?」

 

「反省の色無しの様です先生」

 

“うーん、見事な開き直りっぷり、ここまでくると寧ろ清々しいね”

 

 いやまぁ普段のマコラの事考えたらよく船を沈めなかったなと思う反面、場合によっては客船一つが丸々消え去ってたかもしれないと思うとゾッとする、この子と関係を持ってからそれなりに経つけど未だに底が見えない。

 

「そう言えば先生、そっちの問題はどうなったんだ、ゲーム開発部と共に色々したそうじゃないか、教えてくれよ」

 

“太々しさもここまでくると頼もしいな、えっとあの時の仕事はね……”




かなり駆け足気味でしたがバニーチェイサー編はこれで終わりです、次回からは白亜の予告状編なので、ちょっと辻褄合わせに四苦八苦する羽目なったり。
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