登板するのは11番   作:つきくん

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少し長くなってしまいました…


4話 紅白戦、それに名前を…

いきなり紅白戦が始まり、監督が球審。色々突っ込みたい気持ちをしまい、今はプレイでアピールする時だと蒼名は思う。

なぜ蒼名と紗良だけ試合出来るのか疑問な一年一同。しかし、キチンと試合を見ておかないと、監督に怒られるので、言葉を飲み込む。

 

 

先制、白組。 赤組のピッチャーは、

 

 

「三年の古木 翔太、うちのエースだ。」

 

と、まるで心を読んでたかのような発言。紗良のドヤ顔が鼻につく

自分が先発じゃないのかと落ち込む蒼名は、口を尖らせながら古木を舐め回す様に観察する。大体身長180cm位で、右利き。後はどんな投球をするか…

 

ズバンッ!!

 

初めはストレート。かなりいい球を持っているみたいだ。紗良から聞いた話だと、変化球を4つ持っている軟投派、の割には速球がいい。この人みたいな人がプロにいくんだろうなぁ…

 

 

「ストライク、チェンジ!!」

 

 

あっさり1回の表が終わった。その後、赤組の攻撃も呆気なく終了し、それぞれヒットはあったものの、全て0点で終わった。4回から紗良がマウンドに上がった。少し見覚えがある様な気もするフォームで、相変わらずの速球、そしてキレのいいスライダー。

嫌でも意識してしまう。同じ一年でレギュラー入り。

 

 

しかも強豪校で…

 

 

少し喉が乾いたので、飲み物を取りに行こうとベンチを立った。

すると同じ一年であるキャッチャーの悠賀 進藤(ゆが しんどう)が

蒼名の肩をボンと叩き、顔を覗き込む。

 

「蒼名…君。そろそろブルペン入って肩あっためておこうぜ。」

 

蒼名「…え、投げて良いのか?俺。」

 

悠賀「おぉ、監督が投げさせとけって。言ってたから」

 

もしかしてこの紅白戦で投げられるかもしれないと期待し、グローブを持ってブルペンに向かう。その間、紗良は4回5回と5奪三振被安打一。と好投を続けていた…

 

「ゥゥウッシャーーーーッ!!」 ズバン!!

 

唸りを上げてミットに投げ込む蒼名。今日は調子が良く、球も走っている。そして…何よりストレートのノビが異常な程爆発していた。

 

悠賀「うぉ、何だお前!150km位出てんじゃないか?スゲェな。」

 

実際、この日の蒼名の球速は測られなかったが、出てた球速はたったの129km。この球速は蒼名の最高球速であり、これ以上は出せない「限界値」を意味する。

 

 

悠賀「これはレギュラー入り確定かな。今年はやべえ奴が多すぎるなぁくそ。」

 

蒼名「150km…いい響きだ。よし、もう少しストレート投げさせてくれ!その後は変化球入れて…」

 

…ズバァーーーーンッ!!

 

「ストライク、チェンジ」

 

8回表が終わり、紗良がマウンドから降りる。そして、蒼名がいるブルペンに向かう。

 

シャァァーー…とネットを揺らし、蒼名に一言。

 

紗良「おい、次の回からお前が投げろ。…監督から言われてきたんだ、別に俺がもう投げられないからとかじゃないからな。」

 

そう吐き捨てて、すぐにベンチに戻る。

 

蒼名「…試合に、出れるッ!!試合に…出れるッ!!!」

 

ぷるぷる震えたと思ったら、グルグルその場で周りだし、そして勢いよくブルペンから飛び出して行った。一人取り残された悠賀は、

ポカーンとして、8回裏が終わるまで、ずっとミットを構えたままでいた。「…用済み、か。」

 

 

「…バッターアウト、チェンジ。」

 

何とか赤組が1点を取り、やっと試合が動いた。しかし、まだ試合は終わってはいない。この後の守備をしっかり締めて終わりたい。

 

そして…

 

蒼名「…俺、登板。ドキドキが止まりませんなぁ」

 

少し小走りでマウンドに向かう。流石強豪校、かなりいい土を使ってらっしゃる。スパイクがマウンドの土に馴染むこの感覚。初めての黒土に浸っていた。「おい、」と声を掛けられ我に戻ってきた蒼名。3年捕手の先輩がずっと声を掛けていたみたいで、ずっとぼーっとしてしまっていたようだ。

 

「お前、球種何個あんだ?」「…直球、とぉ〜、チェンジアップ。」

 

「…そんだけ?」

 

野球留学してきたからどんな奴がきたのかなと少し期待していたが、変化球が一つしかない奴使えるのかと疑問が湧く。

 

「うーん、まあいい、俺のリードに従えよ一年!!」

 

笑顔で元いた位置に戻る先輩を見て、「ケツがデカイな〜。」と小言を挟む。不思議とあの人をお尻を見ると緊張が吹っ飛ぶ感じがした。

 

監督「もういいか?よし!!プレイッ」

 

 

こうして、加賀美高最初のマウンドに上がった。初球が肝心だと思い、意表を突くチェンジアップから入った。独特の落ち方をする遅い球に完全にタイミングをずらされた相手バッター。

 

何だかんだ129kmを感じさせないテンポのいい投球であっという間にツーアウト、監督も見ていてスタメン入れそうだな、と期待していた。

 

そして、最後のバッター、キャプテンである3年馬場がバッターボックスに入る。この人を抑えれば赤組の勝利…

 

蒼名「案外やって行けるかもしれないな、ここでも。」

 

その通りで、キッチリと馬場も抑えてゲームセット。最後は三振で綺麗に抑えて見せた蒼名。打撃には目を見張るものがあった馬場を嘲笑うかのようなピッチング、これには二三年は少し動揺した。

 

何がともあれ試合は終わり、負けた白組は罰走。買った赤組の選手たちは、スタメン候補外だった者も場合によっては考えると監督からアピールするチャンスを貰った。

 

練習時間が終わり、それぞれ寮に戻る。蒼名は少しでも早く学校に馴染むために学校中を見回りに行っていた。サッカー部や軽音部、美術部などなど…一通り見回り終え、ふと朝に会った女の子に会いたいと蒼名の思考を支配した。

 

蒼名「あの子は何か部活入ってるのかなぁ」

 

独り言を呟きながら美術室の窓を覗く。すると、何処か見覚えのある後ろ姿が目に付いた。もしやと思い、じっと観察していると、やはり朝会ったあの子だ!!と興奮…

 

蒼名「…たまらんなぁ。あの巨乳は」

 

悠賀「あぁ、特にあの細い指先。最高にそそるな」

 

気づけば隣には悠賀が一緒になって同一人物を観察していた。いきなり現れた悠賀に蒼名は思いっきり2度見をした。

 

悠賀「俺は指フェチなんだよなぁ。」

 

蒼名「…いや、知らねぇよ?何やねんお前…」

 

少し言い合いになって、ケンカになった。騒がしくなったせいで、美術部にいた全員が蒼名達の方を見る。「また野球部か。」などと色々悪口を吐き作業に戻る中、彼女だけは微笑んで、可愛いなぁとケンカしている二人を見つめていた…

 

 

やがて日が暮れ、そろそろ帰らないと門限がやばいのでそそくさと帰る蒼名。悠賀はまだ少し寝ていないと立ち上がれなそうだ…

 

 

何とか門限ギリギリな蒼名。寮母さんに小言は言われるものの、そこまでキツくなかったのでセーフ。悠賀の事なとすっかり忘れて食事を済ませて床に就く。

 

 

「…ぐぅ、蒼、なぁ…コロス。」

 

 

明日からは練習は緩めになり、学校生活に専念する期間。まだ全然県大会は先、まずは学生の本分である勉強に励む事…と監督が酔っ払いながら言う。絶対何か嫌な事あってヤケ酒しただろと思い、徐ろに全員、紗良亮二の方を向く。

 

「…知らないて、俺。」

 

 

 

 

 

 

 

ーーー♪〜〜…

 

 

 

5時間目の開始のチャイム。体育の時間で、6組との合同でソフトボールをする。正直投げられないので、なんの面白みも無いなと着替えながら不機嫌そうな顔をする。しかし一番乗りでグラウンドに行き体育座りをぶちかます。

 

 

「ぇえー、じゃあお手本!野球部の奴は、お!!」

 

 

体育の時間、たまにある「お手本を…」で、サッカー部とかが前に出されて先生とパス交換やらリフティングのどをやらされる恒例行事。勿論この場合、野球部が前に出てやる事になるので、必死に存在感を消す蒼名

 

しかし、常にマウンド上で存在感を出す事を意識してきた蒼名は、野球のことになるとオーラが出てしまう。

 

「あ!蒼名、お前野球部だろ、お手本皆に見せてくれ。」

 

無意識に体育座りから膝立ちをしていた。何でバレたんだと本気で思いながら渋々前に出る。

 

「よし皆、今から送球のお手本を先生と蒼名でやるから、ちゃんと見ておくんだぞ!!」

 

えい!と情けない声をだして投げる先生。余りにも情けなかったので「ダサっ」と声に出してしまった。それを聞いて生徒達が笑う。

先生は、ほを赤らめてグローブで顔を隠す。

 

「…い、いいから、蒼名!先生のグローブに送球してくれ!!」

 

自分の発言で初めて笑われたので、動揺を隠せず気持ちが高ぶる。

勢い余って、全力で投げてしまった…

 

蒼名「あっヤベ…」

 

思いっ切り振り抜かれて飛んで行ったボールは、物凄い音をたてながら真っ直ぐ先生目掛けて飛んで行った。

 

「え?」

 

ズバァーーーーンッ!!

 

先生は反応出来ずに固まってしまったが、ボールは構えていたミットに綺麗に入った。流石にお手本にしては参考にならないレベルのダイレクト送球、全員目を見開いて唖然…

 

蒼名「あっ…いや、これはぁ」

 

おぉー。と拍手が起こる。それは、投げた蒼名と、取った先生両者に向けられた拍手。その後、数分は質問攻めを食らった蒼名であった

 

 

6時間目も終わり、帰りのホームルーム前。少し風に当たりたくなった蒼名は廊下の窓から風を浴びる。すると、たつたつと自分に向かって歩いてくる音がした。ふと振り返ると一目惚れした彼女であった。

 

「体育の時、凄かったね。流石野球部!!」

 

いきなり話しかけられて、嬉しいのと同時に、動揺と、同級生だったのかと驚く。

 

「自己紹介…してなかったよね。私は倉 叶多(くら かなた)」

 

蒼名「倉…叶多、さん。」

 

倉「もう、呼び捨てで良いよ。君は、蒼名君でしょ!そうだLINE交換しとこうよ。ね!!早く早く!!」

 

半強制的にLINEを交換した。舞い上がって力を入れてしまったお陰でLINEと名前を交換出来た蒼名。もしかして今日死ぬのかと思い倉の事をじっと見つめる。ニコッと返され、やはり今日死ぬっぽい事に変わりはなさそうであった…

 

倉「ふふ、じゃあまた明日ね!夜LINEするから返事してよね。」

 

蒼名「は、はい!!」

 

ニマニマと笑顔がこぼれる蒼名はえ?夜LINE?!と遅れて反応。そしてこれが俗に言う「ねもちもちもち」かぁ!!!と一人悶えていた

 

その様子を見ていた紗良は、「悠賀に蒼名が地面でセミみたいになってるってLINEしよ。」と悠賀に伝えた。あっという間に野球部全体に広まって、1ヶ月間は、セミファイナリストのあだ名が付いた。しかし、倉とLINE交換した事は、誰も気づいていなかったのだ。

 

 

蒼名「…ふっ馬鹿共め。ククク」

 

 

そして、月日はた立ち、本格的に野球部が始まった。練習試合も増えていき、その度蒼名や紗良。ついでに悠賀が監督に猛アピール。見事に活躍していき、監督からスタメン入りを受けた紗良と蒼名…ついでに悠賀。

 

度々来る倉からのLINEだけが楽しみであり生きがいの蒼名。自分磨き(野球関連のみ)に専念する紗良。捕手プレー動画ばかり見る悠賀。必死に上級生に食らいついていきながら、信頼も得て行った。

 

そして抽選会。初戦の相手は強豪である光密高校に決まった。引きは良くなかったが、初戦から燃えるシチュエーションだと燃える加賀美高。

 

そして、県大会前の最後の練習試合が始まった。先発は蒼名、そして最後は紗良が抑えて終わる予定。ここでビシリと締めて県大会に臨みたいと監督から厚い言葉を貰い、練習に励む部員。

 

着々と強くなっていく紗良を見て、蒼名は少し不安に思う。何故なら、とうとう紗良の球速が150kmに到達したからである。一年で150kmはかなりエグいと、メディアも紗良にカメラを向けていた。

 

プロも注目している選手、紗良亮二。

 

ネットでは、蒼名君よりも紗良君を先発させた方がいいのでは?こんな記事が多く書きこまれていた。そんな中、蒼名の心の支えは倉だけであった。たまに自分から勇気をだしてメールを送り、何気ない会話をすることによって、気持ちを落ち着かせていた。

 

 

7月2日、7日後には開会式が有り、その先2日後には試合。

 

 

そんな日に練習試合が始まった。…先発、蒼名。変わりなく

 

一同が礼をして、守備につく加賀美高。マウンドに立つ蒼名 世。

 

またこの日の蒼名の選択が大きく運命を変えるキッカケになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




目が、目がぁーーーー!!

改善点、希望のキャラ追加。ストーリー的なあれなど…

  • 字が見にくい
  • 主要キャラ増やせ
  • 挿絵描いてくれ!!
  • 女の子増やせ
  • 男の娘だせ!
  • ストーリー変
  • 面白いよ
  • 面白くない
  • 他の小説書け!
  • アンチです。
  • ファンです。
  • これじゃなくて別の小説書け。
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