そっちに意識が引っ張られすぎてこの話を含め次話もちょっと滅茶苦茶な感じです。
申し訳ございません。
「さて、アクアは何が知りたい?といってもあれか。黒幕のことか?」
「色々知りたいことはあるが、まぁ1番はそれだ。────誰なんだ?アイを殺した黒幕は。」
有馬を無事寮に送り帰路を歩きながら撮影直前に話した黒幕のことについて話してる。
家にはルビーもいたし、帰りの時は有馬もいた為話すことは出来なかった。最も、有馬を家に送ってる時は有馬がずっとルルーシュと仕事のことや何でもない会話をずっとしていて話す隙すら与えなかった。
「まだ確証はない。だが可能性の高い人物は絞り込んだ。“今日あま”の打ち上げパーティ後に鏑木と会う予定だ。その時に分かるかもしれない。」
「良いから教えろよ。俺も関係者だぞ、もう巻き込まれてる。」
「ハァ……“カミキヒカル“その可能性が高い。」
だがあくまでも可能性。確信に至るにはもう少し情報が必要だからそいつばかりに意識を向けるなよ。と伝えた。
「どうしてソイツの可能性があるんだ?どうやって分かったんだ?」
「お前らの父親の可能性だということは最初から疑っていた。後はアイのこれまでのデータを分析した結果だ。」
あれこれ言うと面倒な為大雑把に伝えた。アクアは、まじか。と驚きつつどこか納得しているような感じだ。
「それで、これからどうやって詰めていくんだ?」
「それは今日あまの結果次第だな。ま、それは情報戦を駆使すれば結果は出るだろうし、後は鏑木の出方次第だな。鏑木がお前に接触を図ってくれたら良いんだが。」
「接触?」
「あぁ、何かと言いつけて仕事の依頼が来るかもしれない。その時は引き受けておけ。関係者に劇団ララライの人がいたら尚の事だ。」
「劇団ララライ…?」
「あぁ、カミキが昔所属していた劇団でアイもそこでワークショップでお世話になってたらしい。というより芸能界に関わっていくならもう少し勉強しておけ。」
純粋に芸能界に興味があって関わっていくにしろ、アイの殺害計画に関わってる黒幕の復讐をする為に芸能界の道に進むにしろ、今のアクアは勉強不足だ。一般教科の成績はとても優秀だし五反田の元で動画編集の技術を磨いてるのも知ってる。だが芸能界は広い。お前が知ってる以上に芸能界のことを調べておかないとお前の復讐はもっと先になる。
アクア、お前が復讐をする以上、俺は黒幕が分かったとしても俺の意思でソイツを倒したりはしない。
だから自分がこれから進む世界のことはしっかり自分の目で確かめていけ。
────────
翌日俺はアイが入院してる病院に向かった。一年振りの再会だ。
「アイ、久しぶりだ。調子はどうだ?」
「………あぁーぅ。」
「これからお医者さんのところに行って事情を伝えにいくよ。アイ、君を助ける為に…。」
俺は医者のところに行き、アイのこれまでの経過を確認した。
時々発作は起きていたがここ数週間は比較的に落ち着いて安定しているとのこと。
ならばと思い、一緒に外出して彼女に
確かに良く良く考えればそうだよな、と思ってしまった。何を焦っているんだ。今までも焦らずじっくり時間をかけて来たじゃないか。それと変わらない。その時が来るまで準備をしていけば良い。
では、せめて病院の敷地内で外の空気を吸わせても良いか?と確認したら今日の状態なら10分程度ならと許可が出た為、アイと一緒に外の空気を吸いに出た。
外に出てアイと一緒にゆっくり散歩をしている。今の状態だとアイは歩くのがやっとだが、もしかしたら発作的に何処かへ走り出す危険性もある為手を繋いで歩いている。
俺はアイと他愛もない話をしながら頭の中では今後のことについて考えていた。
まず、明日発とうとしたパキスタンは一旦保留・延期になった。だからミヤコさんやアクア達にはそのことを伝えないといけない。1番の優先順位はアイの回復。それは変わらないが、全ての時間をそれに当てる訳にはいかない。
カミキヒカル…いやまだ確定したわけじゃない。他の候補者をもう一度確認しつつ、カミキヒカルの周りの交友関係、共演者に起きた事故・事件がないか調べてみるか…。
アクアが復讐をするから別に構わない。俺は俺で犯人を見つければ良い。後は被害者のアイが決めるべきだ。
病院から帰り俺はルビー達に「知人の容態が安定したからしばらくこちらで様子を診ることになったから発つのはしばらく後になる。」と伝えた。
カミキヒカルの情報を有効的に得るには、また芸能界の仕事に関わって今まで以上にパイプや実績を作っていく必要がある。どうしたものか。
そういえば、ルビーがアイドルを目指し始めたんだっけか。ふむ…しかし、今からスタートか…結構時間かかる。アイと同様の人気を得られる間に事件の真相が掴みにくくなる。
それよりかは芸能界へ一歩踏み始めたアクアをプロデュースした方が早い。それに俺と同じく黒幕の存在に気付き、1人でも真相を掴もうとした奴だ。やりやすい。
いや、だがもし黒幕がアイドル関係にしか関与しない奴だった場合どうする…?狙われたのがアイだった以上それは否定出来ない。こうなったらアクアとルビーのダブルプロデューサーといくか…。今までミヤコさんメインでずっと頑張り続けてきた訳だし、後は俺がするか。
家に帰り着いた後俺はパソコンを起動した、以前アイが人気になる為Twitterを私物化したが今回もある程度同じ方法でいいだろうと思い、あの時侵入した際監視カメラを何台か隠していてそれを確認した。監視カメラ越しに観える情報を元にTwitter管理に関するパスワードを入力した。これで此処でもTwitterの情報操作は出来る。
「そういえばミヤコさん。アクアとルビーが見えないが、何処にいるか分かりますか?」
「何処って…今日入学式でしょ?」
「え…?」
入学式…だと…?俺は急いで学校のHPを開き確認する。HPのブログには入学式のご連絡が投稿されていた。いけない、急いで今から行かねば。ルビーとアクアの入学式を写真で納めねば…。
「あの…、入学式は私たちは参列出来ませんよ?」
「何…?それはどういう…」
「普通の学校みたいに身内だけ参列してくれたらいいけど…ほら芸能科の学校だから…。」
そういうことか、芸能界で活躍中の俳優陣やモデル等幅広く人たちが在籍してるこの学校で、入学式をはじめ、文化祭など学校行事は外部の人間と接触しやすい。つまりトラブルに発展する危険性があるということ。
しかし身内だけ校内に入れさせる方法なんていくらでもあるのに、それを踏まえても外部は入れさせないってことか。
まぁ入学式ってことだし早いうちに帰ってくるだろう。帰って来るまでに色々考えておこう。
アイに関しては、心身の状態は安定はしている。少しずつ外出する機会や範囲を増やしていき、医者の許可が出れば急いでパキスタンに行きCの世界へアクセスしてアイの心を取り戻す。
アクアとルビーに関してだが、アクアは色々あって役者の道を歩みはじめた。評価も悪くないし実力もそれ程酷くはない。鏑木次第だがもう1作品出演依頼があればポツポツと仕事が増えて来るはず。俳優や役者だからこそ接触できる人物だっているかもしれない。アクアもそういうところは理解してるだろう。
ルビーはまだ何も始まっていない。アイと同じくアイドルの道を進む事は決まったが、グループ名も曲もメンバーも分かってない。そもそもアイドルの基礎のダンスや歌唱のレッスンはしてるのだろうか?体力はありそうな見た目をしてるが…。
まぁまずはメンバーだな。大手事務所ではないがアイドルのオーディションを開けばそれなりに募集人数は来るだろう。それで採用されたメンバー像からグループ名とデビュー曲もいけるだろう。
出来ることならギスギスのアイドルグループは何も良い事はないから良い関係を築ける人物が良い。本当なら有馬がグループに入ってくれるのが良いがあいつは女優だし、アイドルという響き自体嫌がりそうだ。
仕事以外で一緒になるのが難しいからルビーに一度話だけでも聞いてもらえるように頼んでみるか…。