本編も書いてますが、先にこちらを投稿します。
気がつけば前回投稿から1年くらい経とうとしてます。やばい。
仕事が忙しいのはもちろんですが、プライベートでも色々余裕がない生活を送り執筆ができる時間、モチベが下がってました。
まだ色々と余裕がないのは変わりませんが、近々婚約者と要約同棲ができそうで…少し頑張りました。
*この番外編2は本編のずっと先のお話であり、ベースはコードギアスのドラマcdです。
「ねぇ、それって本当なの?」
有馬が聞き返す。
「いや本当なんだってー!まさかって思ったんだけど…」
ルビーが応える。
「おい、マジかよ……。」
アクアは信じられないと驚きつつも、内心ショックを受けている。
「確かに、ある意味衝撃かも。配信で流したいなー!」
「一応だけど、あの人ただのプロデューサーだから基本的に配信で映したらダメだからね?」
MEMはその事について配信で流したい欲にかられるも、ミヤコさんにダメと言われる。それでも、「あー!!配信で映したい!流したい!」と葛藤している。
場所はいつもの場所-苺プロ-。今日はB小町のルビー、有馬、MEMはレッスンを終えて事務所でゆっくり過ごしており、アクアも特にする事なく一緒に事務所で過ごしていた。
そんなある日のとある出来事──。
「すみません、ミヤコさん遅れてしまって。それで結局B小町の新曲のイメージは何に決まったんです?──ん?どうかしたんですか?」
「えっ!?っとえーと…アクア!」
「え?は?俺!?なんていうか…有馬?」
「えぇ!?えと、どうなんだろう…どうなんだろ…ルビー!」
「あ、えと、その…MEMちょさん?」
「え?わ、私ー!?私は…ゴホッ…ゴホッ…!」
ルルーシュはこの異様さに僅かながら不快に感じていた。
皆俺が事務所に入ってきた途端に急に余所余所しいというか、俺の目を避けていた。
(何なんだ?この重く余所余所しい空気は…。どうした?一体なにが起きたというんだ?何故皆俺の目を見て避ける?…っ!?まさか、バレたのか!?ギアスのことを、いや俺がこの世界の人間ではないことの可能性もある。どっちだ…?可能性が高いのはギアスの方だ、でもバカな…この世界に来てからギアスを使ったのは片手程度だが、俺が正体を明かされるような失策を犯したとでも!?いや、落ち着け。思い出すんだ…足をつくような証拠は残していない。一体どこから情報が漏れた!?もしや…ミヤコさんか?それとも…)
ルルーシュが頭の中であらゆる事を考えてる間、事務所内にいる他の皆はというと、
「全然気付かなかったけれど、流石にこのまま知らん振りってわけにはいかないでしょ?」
「お、俺!?嫌だよ。俺はこのまま放って置いてアイツが気付くまで観察しときたいし。」
ミヤコさんはアクアを見ながら提案をするが、アクアはそれを拒否する。
アクアはあくまでもルルーシュの手助けをするつもりはないらしい。
「もぅーお兄ちゃんったら、こうなったら私が聞こうか?なんなら伝える!」
「多分だけど、ルビーはやめた方がいいと思う。1番嫌がるタイプだと思う。───ったくしょうがないわね、私が代わりに聞いてあげるわよ。」
ルビーのストレートでぶつかっていく提案をするが、ルルーシュの性格上それは良くないと有馬が却下。
「でも…ルルたんって結構ナイーブなところがあるし…」
MEMがルルーシュの性格上の問題を指摘をする。まだ僅かな間だが、以前の8月の出来事で少なからずルルーシュの弱さを感じたMEM。ルルーシュの繊細な一面、そのくせプライドは高い。この事務所内でそこそこ歳上でそこそこ人生経験を積んできた為なるべくルルーシュのプライドを傷つけずさりげなくルルーシュにある事を聞くor伝える。その方法をMEMは探すが…。
「やっぱり私が聞くよ!」
「ま、待って!ルビちゃん。こういうのはタイミングってものが大事だから!!」
あれこれ考えるより単刀直入に相手に伝えよう。ルビーがそう思い行動に移そうとしたところをMEMちょが再度止めに入る。
「「「「「……」」」」」
「…」
ルルーシュとルルーシュを除くミヤコさん率いる苺プロメンバーの一進一退の攻防。
(…沈黙か!これでは情報の収集は不可能だ。……待て!そもそもこの気まずさの原因はギアスや不老不死とは無関係ってことも考えられる。ミヤコさんの性格から推測すると俺の身体のことがバレたなら報告するはず。だとすると想定できる可能性は42。最終的な対応策を実施するか否か…。探りを入れる必要にはもう少し絞り込まなければ…まずは何から潰していくか。………よし!!)
「何ですか!?ミヤコさん。」
「え?」
「新曲じゃなくて何か新しい企画を始めるんですか?だったら俺にも教えてくださいよ。」
「え、え?企画?まだ色々考えてるんだけど色々考えてがまとまらなくて…。あ、ルルーシュも何かいいアイディアがあったら教えてよ!」
発言自体は何かを隠してるような内容ではない。が、何か他所他所しい態度でミヤコさんは答えた。
(苺プロの企画系じゃない?とすると、残る選択肢は29。まだ多すぎる、時間もない。もしも俺の正体がバレていたのだとしたら、一刻を争う事態だ!!まだ策を講じるまでのタイムラグを計算しても……。少し危険だが仕方がないっ!ここは掛けて出る!!)
ルルーシュが脳内であれこれ分析中もミヤコさんと有馬を除くルビーとMEMちょ、そしてアクア一行がヒソヒソと話をしてる。
「そういえば───」
「ちょっと!全員静かに!」
ある意味この不快な空気を作ってる張本人──ルルーシュが話を始めた為有馬が皆にルルーシュの話を聞く様に促す。
あまりの迫力に、ルビーもMEMちょもアクアも口をつぐむ。ルルーシュが話し出そうとしたその瞬間だったのだ。
──場の空気が、張り詰める。
「……なんだ?」と言いたげな表情。ルルーシュはその鋭い視線を有馬に向ける。
有馬は「しまった」と思った。ルルーシュにあんな真っ直ぐ見られたら、咄嗟に頭が真っ白になってしまう。
「い、いや…その、えっと……ルルーシュさんが話そうとしてたから、みんな静かにしようって思って…」
「ふむ……」とルルーシュは
「「「「「っ!!」」」」」
(((((…おしいっ!キタっと思ったのに…!)))))
そう、有馬たちは気付いてほしいのだ。ルルーシュ本人に。だが当の本人はそれに中々気付かない。だがさっきのルルーシュの行動次第ではそれに気付くことが出来たのだが惜しくも空振り。
(やっぱりだ……全員、どこか挙動不審だ。俺の何を気付いた…?不必要な選択肢を一気にそげ落としてみるか!?黙っている時間はない。切り込むしか……やるか!)
「昔、ある日本人から───」
(((((きたーー!!)))))
「日本のジョークを教わったのを思い出したんだが、仕事で関係者との親睦を深めるのに使いたいから練習させて貰いたいんだ。」
それは昔アッシュフォード学園にいた頃、佐世子から聞いた日本の話────。
「確か…嵐が来てベランダに干してあった布団が吹き飛ばされた…!ん?」
「…え?」
「?」
「…終わり!?」
「もしかしてだけど、その布団は吹き飛ばされたんじゃなくて吹っ飛んだって言いたいのか?」
三者三様の反応。だがB小町のメンバーはどれも反応は同じ。有馬は尊敬してるルルーシュからは想像もつかないへっぽこジョークを見せられ、予想外の反応。
ルビーに関しては話の意味を理解してないかの様な反応。同じ日本語を話してるのにまるで異界の人とコミュニケーションをとってる感じ。
MEMちょは仕事で使えるかもしれないジョークだと聞き、期待して聞いた結果がコレ。MEMちょはひどく落胆したのと同時にルルーシュにお笑い芸能人のようなトークの才能の無さを感じた。
アクアはあまりのルルーシュの日本のジョークのズレに対しバカにしようにもそれ以前の問題で思わず真面目に訂正をする。
MEMちょ(今の良いタイミングじゃん!)
ルビー(やっちゃった!)
アクア(じゃああとは、もういっそのことそっとしておくってのは?)
有馬(それも手かも…)
ルルーシュが話した「日本」に関するワード。今回の騒動の重要なヒントのため彼女らは、ルルーシュがそれで気付くのでは?と期待していたがそれうまくいかなかったため、一度静観して様子を見ることにする。
(クソっ!ユーモアを利用すれば選択肢を一気にそげ落とせると思ったんだが…。逆に128に増えてしまったっ!!!何をやっているんだ、俺は!…焦るな。急がば回るべきだ。やはり判断の土台となる情報の収集を再度試みることが有用だ!)
「「「「「…」」」」」
「…」
(だからどうして黙る!俺の心が読めるとでも言うのかっ!!…っ、仕方がない。最悪の事態を想定し、行動を起す。まずは全員にギアスをかけ、俺に関する記憶を消去っ!って待て、落ち着け。今の状況をある程度確認しなければ…!まず今の立ち位置だがどういうわけだが完全に俺が除け者だ。逆にこの立ち位置を利用する!)
「……俺は信用されていないのか?」
「そ、そんなことないです!!」
ルビーが反射的に叫ぶ。
「ただ…!その…あの…!」
ルビー(どうするどうする!?)
MEMちょ(もう言ったほうがいいんじゃない??)
アクア(いやもう、どっちでもいいんじゃない?)
有馬(いやもう言いましょ!?ミヤコさんにでもお願いして…ってあれ?さっきまでいたのに…)
小声でヒソヒソ話す皆。さっきまで一緒にいたはずのミヤコさんがいつの間にかいない事に気付いた有馬は辺りをキョロキョロすると、いつの間にかいつもの作業場に戻りパソコンと向き合って仕事に戻っていた。
有馬(えーー!?せっかくの頼りのミヤコさんが…。どうする…?もう私が…!)
意を決した有馬が、あのっ と椅子から立ち上がりルルーシュに伝えようとすると
「ごめーんみんな!遅くなって!」
「「「「「アイ(さん)!」」」」」
部屋の扉が開き出てきたのは奇跡の復活を遂げた星野アイ。彼女はそのままルルーシュの元へ向かうなり何やらニヤついた表情を浮かべる。
「あ〜ルルーシュ、今日のお昼ご飯は日本食だったでしょ?」
「どうしてだ?」
対するルルーシュは一連の不可解な出来事もあってか、はたまたアイに馬鹿にされてる感じが気に食わないのか不機嫌な態度で返す。
「ふふーん♪分かるよー!だって、口元にご飯粒ついてるよ!?あれ?もしかして今日1日ずっとそうだったのー?」
「よく言ってくれました!アイさん!!」
「あれで結構ナイーブなところがあるからねー、ルルたんは。」
誰もが言いたくても言えなかった事を平然と言ってくれたアイの行動に有馬やMEMちょがナイス!と言わんばかりに彼女を称賛する。そしてアイの子どもであるアクアとルビーは「おぉ〜!」と拍手を送った。
「ん?あれ?ルル…?」
だがプライドの高いルルーシュはこんな恥晒しな出来事は我慢できない。
「このご飯粒は付いてるんじゃない…。付けてるんだ。」
「えぇ〜?でもルル顔真っ赤だよ? 仕方ないなー、はむっ」
「お、おい!?ご飯粒を食べるな!」
永遠の時を生きても苦手なもの、慣れないもの、恥ずかしいことはある。それは永遠の命を得ても以前と変わらず心が生きている証拠。変わらぬ人生を歩んでる証拠。
この日はそんな何気ない日常を送る苺プロのみんなだった。