(1期までの内容を書いてる間に2期始まっちゃうよー…)
19話
やたら有馬が俺にずっと構ってくるのを上手に付き合いながら、一緒に事務所に戻りサインを書いてもらった。
「これで私もアイドルに向けて一歩進んだことになるのかな!?一緒に頑張ろうね、ロリ先輩!」
「いびるぞ、ゴラ!」
ルビーと有馬がある意味仲良く言い合ってる中で俺はアクアに確認したかったことを聞く。
「そういえば、この前“今日あま”の打ち上げパーティーがあったんだろ?その時鏑木から何かオファーがあったと思うが…。」
「あぁ、あったよ。」
そう言ってアクアはパソコンで調べるがその表情は何とも言えない渋い表情だ。何?そんな嫌な仕事なのか?と考えるが、アクアが調べ終えとあるHPを開いて俺たちに見せる。これは…
「えっ、アクアが恋愛リアリティショー!?」
“恋愛リアリティショー”単純に台本のないリアルな番組に恋愛要素を加えた番組のことだ。
高校生の青春恋愛リアリティショーから大人の恋愛や結婚を前提としたものまで内容も多彩だ。
今回は芸能界で活躍中の高校生たちが週末色んなイベントを通じて交流を深め最終的に誰かとくっつく、くっつかないという感じか。
「鏑木プロデューサーの番組なだけあって皆顔は良いわね。」
「だな…。」
確かに出演者達のルックスは皆整っており色々なところからスカウトが来てただろうと想像がつく。それに役者をはじめ、モデル、若手バンド、更にYouTuberまでいるときた。同じ芸能人であっても若干分野が違う。
鏑木め、よくこれほどの若い芸能人を出演できる程のパイプが出来たな。
ルビーと有馬は仲良くアクアが出る番組のPVを観ておりアクアの紹介のシーンで陰キャのくせにキャラ作りすぎだの、ぶりっ子そうな女の子にチヤホヤされて照れるなど言ってルビーと有馬に反感を買ってしまったりしてた。
なんだかんだで妹のルビーは当然として有馬もアクアのこと気に入ってるんだなと思った。
だけど先程の映像なんか気になる。俺はルビーと有馬に断りを入れてもう一度PVを観る。
あ、コイツだ。このYouTuberだ。俺は彼女のシーンを止める。名前は“MEMちょ”という金髪に染め頭に角を生やしたカチューシャをつけてる。もしかして12年前アイと一緒に中学校に行った時の子か?しかし見た目とあの時の匿名もMEMであったことから一致はしてる…はず。だとしたら24~25歳のはず。なぜ高校生として参加してるんだ?
その真偽も確認したいし俺も一度お邪魔しよう。
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後日俺はアクアと一緒に撮影現場に向かった。俺とアクアは一通りの関係者達に挨拶をした後アクアはこれから撮影するに当たっての注意事項や確認。俺は出番も助言の必要性もないため、邪魔にならない所で撮影を見守ってる。
MEMと挨拶した時若干だが何かに気付いたらしいがその正体が判ってなかったのだろう。彼女はそのまま撮影に向かっていった。
────────
「でえ、うちの犬ぅ。」
「うんうん。」
「ほら、かわいくてぇ、みてみてぇ。」
「うんうん、かわいいねぇ。」
だっっっっっっっっる。
何この若者特有の共感しあうだけの会話。キツいんだが…。さっきからこのMEMとかいうやつ、めっちゃぶりっ子っぽい話口調でちょいちょいイラつくんだが。いやイラつくのを通り越してキツい。一体いつまで続くんだ…?そろそろ他の人たちとも会話をしたい。
MEMとの会話をしながらそんな事を考えてしまう。俺は今回の出演者を俺なりに調べた。主にどこの所属事務所なのかをだ。
するとアイを殺した黒幕候補の1人が昔所属していた“劇団ララライ”の役者がこの番組に出演しているのが分かった。
その人の名前は“黒川あかね”だ。徹底した役作りが評判で劇団ララライの若きエースらしい。
彼女とその背後にある事務所と今後とも関わりを築いていくにはここで良い関係を構築していかなくては…。
するとMEMが先程の口調を止め、真面目な口調で質問してきた。
「ねぇアクたん。そこにいるアクたんのプロデューサーさんって昔B小町のアイさんの専属プロデューサーだったりする?」
ん?何でコイツはその事を聞くんだ?いや確かにアイが生きていた頃ルルーシュのやつはアイの実質専属のプロデューサーだった。
だがおかしいのは、何で彼女がそれを知ってるかだ。
そういった情報を知ってるのは芸能関係者だけだ。だがアイツがアイの専属だった頃は今から12年も前になる。MEMの年齢が18歳だから6歳の時に共演して知った事になる。だけどそう言った情報をアイツから聞いてない。
つまり共演やらなんかで直接関わってないと知らない情報を、関係者でもなかったはずなのに知っているということ。
「お前、何者だ?」
「おぇ!?いやいや誤解しないでね?撮影が終わったら私から直接あの人のところにお話しに行こうと思ってるから、先に確認しようと思ってね?」
後で本人に確認するということなら遅から早かれさっきの確認した内容は知る事になる。ならまぁ良いかと思いMEMにそうだよ。って伝える。
するとMEMは「そっか…。あれが本当の姿なんだね。アクたんと同じでカッコいいね。」というなんとも意味不明な事を言ってきた。
そんなこんなで今日の撮影が終了した。結局今日は黒川と直接話す機会が来ることがなかった。俺もだし、おそらく黒川もだけど元々積極的に人と話すようなキャラじゃないから、最初のきっかけ作りがすげぇ大変。それさえクリア出来れば後はなんとかなりそうな気もするが…。
という感じで独り反省会を脳内で悶々としてる時ルルーシュの元に1人の女の子が近付いて来てるのが見えた。あの特徴的な頭部…MEMちょだ。
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「お久しぶりです。…であってますよね?」
「…あぁ、やはりあの時の女子生徒だったか。ならこの番組に出演したということは年r」
「しー!!!!そうなんです!だから年齢バレしそうな話はここでは禁止でお願いします!」
「あぁ…分かった。というより、元よりここに来るのは今日だけの予定だったし安心しろ。」
「それなら良かったです。しっかし、ルルさんはあの時から見た目全然変わってないですねー!一体どんな美容ケアしてきたんですかぁ?」
「あぁ、それはね…」
という感じで美容ケアの話を適当に話を合わせ、雑談をしていた。
黒川と接触を図りたいところだがアクアの方が同じ出演者同士ということもあるし接触しやすいだろう。
さ、俺は帰ってオーディションやらルビーや有馬のことを色々していかないといけないけど、そろそろアイの状態も安定してきてるしもう一度医者に打診してみるか。
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後日、医者に話を聞きに病院へ向かった。連日俺がアイとリハビリに付き合ってるがアイの精神状態が乱れる事もなく、寧ろ俺の声に反応してる様子から良い方向へ進んでると判断された。
そこで以前伝えた2人で思い出の地へ行く提案を再度申請したら許可を貰った。よし善は急げだ。今日中にオーディションの募集を終了して現在まで届いてる書類を急いで精査しよう。そしてアイとまた戻ってから二次審査をしよう。
急いで、明日出便予定のチケットを購入し行こう。これでアイの意識が戻ることを祈ろう。俺はお前に聞きたい事があるんだ。
病院から帰宅後それなりに山積みになってるオーディションの応募書類を確認する。対して広告をかけて応募をしてるわけではない為届いてる書類はそこまで多くなく数百枚程度だ。
これなら1時間くらいで終わりそうだ。書類選考が終われば時間も丁度良い時間になるし夕ご飯の準備をしておくか。最近有馬がほぼ毎日お邪魔してるしどうせ今日も来るだろうから有馬の分も見込んで作っておく。
書類選考をパッと終わらせ、適当に残ってる食材を使って料理をしていると、3人仲良く家に帰ってきたようだ。相変わらずルビーと有馬が言い合っており、アクアは適当に話を聞いて応えてる感じだ。
“今日にご飯は何かなー!?”とルビーは楽しそうに聞いてくる。“そんな事より手洗いうがいでも済ませてこい。”と応えてやる。
ルビーや有馬が恋愛リアリティショーのことについてアクアに色々聞いてる間に料理が出来あがり、ミヤコさんも呼び皆で一緒に食事を摂る。明日パキスタンに行く事を有馬達に伝えなくては。
「皆に伝えるべきことがある。俺は明日パキスタンへ行く。」
「……明日発つんですね。パキスタンはわかりませんが中東は治安が不安定ですので気をつけて下さい。」
「今度はいつ帰ってくるの?またこの前みたいに1年後は嫌だよ…」
ミヤコさんとルビーがそれぞれ心配の声をあげる。
「ミヤコさんありがとう、気をつけるよ。ルビー、早くて多分1週間後には帰ってくるから安心しな。」
ミヤコさんとルビーは俺のシンプルな応えに満足したのか少し表情が柔らかくなった。
「有馬、ルビーと一緒にアイドル活動に向けて準備しておけ。ああ、役者の仕事も色々回すようにしてるからどちらも手は抜くなよ。頑張れ。────アクア、この前の“今日あま”のように恋愛リアリティショーでも周りを良くみて励めよ。」
「──っ。ルルーシュさんに言われなくても役者もアイドルもどっちも頑張るわよ!ちゃんとやってるところを毎日写真載せて送るから安心して!」
いや毎日写真載せて送らなくていいよ。まぁ見てはおくか。返事は送らないと思うが。
アクアは特に何も言わなかったが、分かってる。と言いたげな表情を見せていた。
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翌朝アイを迎えに行き2人でパキスタンへ向かう為空港に向かった。スムーズに空港を利用出来るようにする為、以前俺が空港を利用した際にギアスをかけた人が出勤してるかどうかをハッキングして事前に調べた。
その人は当日も出勤予定だった為何の問題もなく俺とアイはパス出来た。
何?アイはどうやってパス出来たのかって?それは以前ギアスをかけた時から俺のパスポートだけでなくアイ用に作っていた偽装のパスポートも見せていただけだ。
これでパキスタンへ行ける。