連絡を受けてから少し経ってから青年が壱達と共に学院に到着した。
「ここで良いのか?」
「はい、ここが私達が通っている百合ヶ丘女学院です」
「ふーん百合ヶ丘女学院か……って女学院なのに男の俺が入っても大丈夫なのか?」
「それは問題ありません、先程連絡をした時に許可はもらっています」
「そうか、なら案内してもらえるか?」
「はい、私達についてきてください」
青年が壱達の後ろを歩いていると学院内の生徒達が、それを見てヒソヒソ話をしていた。
「やっぱり、俺みたいな男が珍しいんだな」
「えぇ、皆さんが男性に会った事があるのは家族以外では、そんなに無いからなのもあると思います」
「あぁ、それもそうか……」
「あと……
壱が青年を見ると両目を瞑りながら普通に歩いていた。
「一つ聞きたいんですけど、アナタは両目をケガしたとかじゃないんですよね?」
「ん?あぁ、そんな事じゃなくてな、まぁ……ちょっとした修行って所なんだ」
青年は自分にそうする様に指示した人物の事を思い出して苦笑いしていた。
そうしてる内に理事長室についたので壱達は青年を連れて中に入った。
「理事長代行、保護をした人物を連れて来ました」
「うむ、ご苦労。君達も無事に戻って来てくれて良かったよ」
壱が中にいた高松に報告すると高松から感謝を言われた。
「それで君が彼女達に保護をされた者か……ん?その目は……」
「気にしないでください、コレはケガとかじゃなく俺の修行の一環なんです」
「そうなのか……それで君に聞きたいのだが、何故、あの様な所にいたのかね?」
「あぁ、俺があそこにいたのは偶々でヒュージを倒してたら彼女達に会ったんです」
高松の質問に青年は理由を話すと、それを聞いていたリリィの1人が話しかけて来た。
「それなんですが、アナタに聞きたい事があるんですけど、2年程前に甲州でどこかのリリィを助けた事がありませんか?」
「2年程前?……確かに……何処かのリリィを助けた事はありますけど、それが何か?」
「!そうですか……すみませんがアナタに会って欲しい者が居るんですけど良いですか?」
「あぁ、俺は別に構わないよ」
「ありがとうございます、それでは少しお待ちください」
彼女は学園長室を出て暫くすると灰色の短髪で車椅子に乗った女生徒を連れてきた。
「ん?彼女は……あぁ、この感じは
「あぁ、そうだよあの時君が僕とシルトを助けてくれてありがとう」
「いや、そんなに感謝される様な事はしてない、ただヒュージがいたから討伐しただけだ」
「それでも僕達が助かった事には変わりないよ、そうそう僕の名前は
「そうか、俺の名前は
武昭が美鈴と握手をすると何かに気づいた。
「なぁ川添さんに聞きたい事があるんだが……ふとした時に自分の中に
「おや?それはどういう事かな?」
「うーん……なんて言うか普通リリィはマギを感じる事が出来るけど、それとは違う力って説明した方がわかりやすいかな」
「マギとは違う力か……いやボクは感じた事は無いね」
「そっか、俺の気のせいだ(どうやら彼女はそれに気付いていないみたいだな)」
武昭は話を終えると美鈴の手を離した。