死ぬ予定の夏油傑になった凡人   作:nyasu

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極ノ番うずまきってメリットなくね?

黒閃を使った瞬間、呪力の味を知るとかいう経験をしたからか、呪力の操作がスムーズになった。

呪力の味なら嫌というほど知ってるよ、これブラックジョークね。

これが、呪力の核心……と、それほど変わったと感じないのは、俺が凡人だからのびしろが全然なくて成長してないからだろうか。

 

ただ、呪霊操術に対して理解度というか習熟度が上がったのか。

呪霊操術でこういうことが出来るのではと、つまり術式を解釈で応用するイメージが湧いてきた。

いわゆる、拡張術式というやつである。

 

結果、呪霊操術に無限の可能性を感じたら縛りが弱くなったのか。

改善した味が元通りになった。

恐らく自分の中でゲロ以外の味になって呪霊を取り込みやすくする事と、呪霊操術の強さに応じたデメリットのバランスが悪くなったんだろ。

 

ランダムで食べれる味になり、いつそれが終るかは呪霊次第で分からないというデメリット。

結構嫌だったのだが、それでも足りないということは呪霊操術に対する解釈によって自分が無意識に釣り合ってないと思ったのだろう。

縛りを管理する存在がいないとしたら、縛りを縛りたらしめるのは自分自身。

縛りは念能力と同じで誓約と制約みたいに、自分自身の影響を受けるんだ。

最近、テレビで見たクラピカが自分の心臓に念を使ってるの見たから間違いない。

OVAが出るらしいから、正直ほしい。

早く、グリードアイランド編を書かないかな?

 

おっと話はそれたが、結局ゲロの味は絶対に嫌だったので自分が嫌いな味になるのと絶対呪霊を取り込んだ日には食事をしないといけない縛りを追加した。

これにより、俺は大好きな蕎麦を食べると高確率でパクチーの味が広がることになってしまった。

ゲロよりはマシだが、そばつゆからカメムシの香りは嫌すぎる。

一応、縛りが成立しなくなってバフ効果がなくなったが新しく縛りを更新したことで復活させることが出来た。

 

 

 

小学校卒業。

この時点で160センチと中々の大きさになった俺は、ちょっとプニっていた。

既に肉体は原作から大きく外れて、筋肉モリモリのマッチョマンにはなれてなかった。

 

「馬鹿な……これもあれも縛りのせいだ!」

 

縛りのせいで効果が切れてから、口直しでハンバーガーを食べたり、ラーメンを食べたり、ケーキをホールで食べたりしかしてないのに……何故だ!

 

だが仕方ない。

それだけ、呪霊操術が強いから味の改善という縛りによるバフは重いのだ。

 

「やーい、動けるデブ!」

「舐めるなよ、ガキが!」

 

残穢のせいで秘匿処刑されるかもしれないから呪力は使えなくてもなぁ!

こっちはパワーと質量があるんだよ!

100キロ超えを舐めんなよ!

 

「ふぅ……まったく、心が貧相な奴らは肉体まで貧相だぜ」

「追いつけてねぇぞ、背油傑!」

 

しばらくからかってくる同級生の相手をしてやったが、あまりの不毛さにやめた。

俺は大人だからな、今日の所は帰ってやる。

入学式で覚えてろよ!

 

払い、取り込む。

その過程で俺は呪霊を収集しまくった。

金銭を払い、取り込む。

あと、ついでにカロリーも摂取しまくった。

 

このままじゃいけないと思うかもしれないが、それすら有り余る可能性を呪霊操術は秘めてるのだ。

家に帰ってキッズステーションでアニメを見ながらノートに色々と書く。

 

ぼくのかんがえたさいきょうののうりょく、偽装も完璧である。

親が見ても厨二病か、と納得するだろう。

 

さて、呪霊操術についての考察だ。

 

「シンプルにチートだよな」

 

まず呪霊操術とは、調伏させた呪霊を球状にしてから体内に取り込み、自在に使役する術式である。

階級換算で自分より2級以上の差であれば、降伏を省き強制的に調伏させ取り込む事ができる。

逆に言えば理論上、調伏さえできればどんな呪霊も取り込み使役できる。

降伏を省けるか省けないは無きにしてだ。

 

「呪霊操術のヤバいところは……そうだなぁ……」

 

1 圧倒的な手数で戦える。数に上限は今のところ不明

2 格上だろうと手段は問わず、取り込んだ時点で使役可能

3 呪霊の術式や呪力は俺自身に依存しない

4 呪力を使って強化出来る

 

 

まず1だが、独立思考の味方を同時に使役して戦うところがやばい。数の暴力である、さらに術式持ちの呪霊が手に入ったら術式の重ね掛けからハメ殺しループみたいなのまでできる。

 

次に2、十種影法術のように調伏にルールがない。

誰かが弱らせようと、問題なく取り込める。

何なら格上でも取り込める、やばい。

 

そして3、呪力は呪霊の物を使うので俺と関係ない。

何なら術式によるデメリットがあったりしても、多分俺には関係ない。

あと勝手に呪力で回復するだろうから、俺は逃げてるだけでもいい。

 

最後に4、イカなどの低級の呪霊を強化してイカマシンガンとでも言うくらいの凶器に出来る。

何なら反転術式じゃなくても回復出来る。

 

「逆にデメリットは……」

 

1 取り込む際の味がクソマズイ

2 取り込んだら成長しないし、死んだら復活しない

3 主従関係があるやつはダメらしい、試してないけど

 

それほどデメリットもメリットに比べてないのがチートである。

 

「そんで、ここからが拡張術式か」

 

何が出来て何が出来ないか。

こういうのはまず、今の時点で出来てることを整理するんだ。

呪霊操術のプロセスは分解して考えると……

 

呪霊の呪力化→取り込み→召喚→使役→抽出

 

まず、呪力化に関しては質量保存の法則を無視して取り込む為に行っているであろう呪霊玉の考察からの考えである。

呪霊自体、物質としてではなく呪力の塊が集まったものなので干渉できたとしても物体ではないのだ。

恐らく、分解などの行為で呪霊玉にしてるのではないだろうか。

 

次に取り込み、これは口から取り込むというプロセスを経るが、食事ではなく格納だと思っている。

何故なら食事とは血肉になるということで、自分と混ざることだからだ。

混ざったりしたら、呪霊として独立して呼び出せないだろう。

アイツら自身の呪力を持ってることからも、混ざるというよりそのまま保存してると考えるのが妥当だ。

 

召喚、これは媒体の必要な術式と違いなくてもできる。

恐らく、呪力化した呪霊を復元する工程だと思ってる。

故に、自分の間合いとも言える範囲からしか呪霊を出せない。

この間合いは、自分が呪力の届く範囲なのだろう。

 

使役、これは呪力化に絡んでく話だが呪霊と言う存在に対しての書き換えだと思われる。

命令を聞くように召喚されるのは加工された呪霊だ。

これが行われるのが取り込みの際だと思われ、故に主従関係があると既に刻まれてる関係性を上書き出来ず弾かれるんだと思う。

 

最後に、まだ出来ないが極ノ番うずまき。

これは呪霊からの呪力と術式の抽出である。

恐らく復元した呪霊の呪力化であり、復元する際の設計図のような元データを取り出してるんだと思う。

術式が脳であれば、人間と形の違う呪霊に宿ってるのはおかしい。

いや、アイツら人型も多くて頭あるけど虫みたいな奴がいるし。

後は脳を取り替えてる奴がいるのに、取り替えられた後の術式を使える理由とかな。

お前のことだよメロンパン!

 

身体に宿ってるとしたら、うずまきは呪霊をぐちゃぐちゃにするので一回きりになってしまうが抽出出来るのが成立しなくなる。

 

俺の予想は魂、魂に刻まれた術式は焼ききれると肉体がないから復元できずに消滅する。

多分、肉体と魂は相互に影響を与えてると思うのだ。

パパ黒みたいに肉体が魂に影響与えてか乗っ取るパターンとかあるし、夏油がメロンパンの意思に反して動くこととかあったし。

呪霊の呪物を取り込んだ奴は姿が変わったりするし、術師の場合は乗っ取りが多かったけど。

 

魂が肉体を変容させるときもあれば、肉体が魂に影響を与えることもあるんだろう。

無為転変から呪霊にも魂があるようなので、そこに術式があるんだろ。

つまり、呪力化と魂の収集が極の番うずまきの本質だ。

 

「死んだ後に復活できる予定がないなら、術式抽出する意味とかないけどな……」

 

何回でも使えるし、メリットは自分がやりたいように細かく使えるのと呪霊を処分出来るくらいだし。

ぶっちゃけ、意味ない。

 

 

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