エリス様と戯れるのが世界で一番の喜び   作:糖分ピーチ

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 エリス様が好きな人に楽しんでもらいたいですな。先に言っておくとあとがき多いスタイル。
感想・評価よろしくお願いします。


第一部 エリス様を天界から引きづり下ろしたい
第1話 真のヒロイン求めて三千里


 

 MISSION:1『通常クエスト』

 

 

 

──エリス様とお近づきに!──

 

 

 

 

 

 ◇◇?????◇◇

 

 「カズマさ〜ん!もう朝ごはんの仕度できてますよ〜!!」

 

 もぅ、カズマさんはいつまでたっても朝が弱いんですから………また起こしに行くとしますか、よっこらしょっと……

 

 ギギギギギィ

 

 木製のドアの軋む音が大きく鳴り響いていい雰囲気。この屋敷はカズマさんが古いお屋敷に住み着いた子供の幽霊?亡霊?を平和的に解決したことで頂いたものだそうです。木や石、レンガで造られた安心感というのは中々いいものです。

 

 部屋に入るとやはりカズマさんは起きてました。やはりと言ってもいつものことですからもう慣れましたけどね。それにしても私が呼んだのに無視するなんて酷いです!これには私もちょっとご機嫌ななめですかね!!

 

 「あっ!カズマさんやっぱり起きてるじゃないですか!!……………え?男が人生で一番大事に守ってあげなければいけない部分がエマージェンシー?なにをいってるのかわかりませんけど早く行きますよ?皆さん待ってますから。カズマさん?前屈みになってたら歩けませんよ?え、ちょっ、ちょっと腰に抱きつかないでください!!転んじゃいますって!あぁっ!!」

 

 ───これは、一人の女神だった私とたった一人の普通の………いや、ちょっと変わった普通の男の子のお話です。あ、そうですそうです。ここでお聞かせすることは、他の人には内緒ですよ?

 

 

 

 ◇◇カズマ邸 広間◇◇

 

 「だー!!もうこんな奴らが女子なんて信じたくないぃぃ!!俺の幻想がぁぁぁぁぁぁぁああ!!」

 

 時は正午きっかり、訪れる静寂、誰も言葉を発さない、天井のタイルのシミを数えながら窓の外から聞こえる風きり音を耳に挟みつつ今夜の夕しょk

 

 「は?何言ってるんですか?こちらとしてもカズマのことを男だなんて思っていませんが?調子に乗るのはやめた方がいいですよ?普通に、そんなことだからいつもいつもクエストから帰ればネチョネチョなのです。カズマはそもそも……」

 

 「うわー聞こえないぃぃぃい!!めぐみんお前それ以上口開いたらてめぇを外に出せない状態にしてやるからな!!ホントだからな!?」

 

 クソっ、このへっぽこネーミングネタ種族め。ちょっと俺がなんか言うとすぐこれだ。せっかく知的な雰囲気を出しつつ家庭的なことも考える最高絶頂ナイスガイを地の文で演じていたというのに。……地の文って言っちゃったよ。

 

 思えば、俺の人生、異性に関してはあまりいい思い出がない。皆はあるだろうか?異性に対する嫌悪感とまではいかなくとも、接する時に感じる退避感や理想とのギャップに心が痛む瞬間が。俺はある。まぁ、詳しい話はまた明日にでも話しますよ。俺にも進行計画ってもんがあるからね。

 

 はぁ、なんか色恋沙汰はないのだろうか。人生やっぱり恋してなんぼだと思うんだよな。音楽にラブソングがめちゃくちゃ多いのはそれだけ世界に恋が溢れているということだと思うんだよなぁ?この謎世界にだってそれは当てはまるはず。人間が生きてるってことは世界中の誰かが恋して愛を育んだんだろ?それが抜け落ちゃ世界は成り立たない。人は成り立たない。つまり、俺が言いたいことは、ただ一つ。

 

 「愛が欲しい、恋が、恋がおれはしてぇんだよぉぉぉおお!!」

 

 叫んでも誰も反応してくれない。ソファに座ってるめぐみんも剣の手入れをしているダグネスも何も反応してくれない。うん、もういいや。気分転換に例のあの店(・・・)にでも行こう。うんうんそれがいい。…………それにしても、

 

 

 

 

 

 

 

 『「なんだか最近つまらないなぁ………」』

 

 

 

 

 ◇◇天界人事部世界交流推進課◇◇

 

 あ、私エリスです。エリス教の御神体やってますエリスです。銀髪で修道服を模した物を身に纏っている感じのあの女神です。まぁ、そもそも彼女ら修道女の纏うものは私の物の模倣なのですが。え?場面転換が分かりづらい?何の話ですか?

 

 それはさておき!先程の呟きの通り私は最近なにか毎日が不満足な感じがします!仕事を沢山するのは下界の皆さんのためになるので苦ではないのですが………やっぱりなにかが足りない気がします!

 

 不思議と、カズマさんがここにやってきた時はそういう悩みが嘘みたいに無くなるんですけどね………なんででしょう!わかりませんね!よしっ仕事仕事!早くノルマ達成しないとまた残業代が未払いになってしまいます!!!もうサビ残だけはコリゴリなんです!あ、はい。え?追加でこの資料整理を今日まで?!流石にそれは、えっ、ちょっと待ってくださ………………はは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇サキュバスのお店◇◇

 

 カランカランッ

 

 「あら?常連さ〜ん♡さぁこちらへ、アンケート用紙にご希望の夢をお願いしま〜す♡」

 

 例の店に入ると、ヌルッとベストなタイミングで俺の前に受けつけ役である店員さんが出迎えにくる。ふ〜む………うん!今日もグラマラスのボディーをしたサキュバスさんですゼ!!きょうも張り切っちゃうとするかねぇ!!

 

 「こちらの席でご記入をお願いしま〜す♡では、終わり次第声をおかけくださーい♡」

 

 いつもの対応、いつものエロス。だがしかし、今日の俺はやるべきことがあってここへ来た。いつもの俺とはひと味違う。それをするにはひとまず確認を取らなければいけない。

 

 「ちょっと待ってくれ……!そこのお姉さん……」キリッ

 

 「は、はい?い、いったいなんでしょう……?」

 

 うんうん、決まった決まった。なんか重そうな雰囲気が出てる!こういうお店はこういうノリじゃなきゃつまらないってもんだよな!

 

 「アンケートの希望がどこまで通るかを伺いたい。いいかな?」キリッ

 

 「あ、はい。私ではなく手の開いた者でもよろしいでしょうか?」

 

 「構わないよ……大したことはないからね」キリッ

 

 「…………」

 

 サキュバスの店員が奥の部屋へとそそくさ向かう。あれ?今何も言わずにどっかいった?この店も大した身分になったもんですわな!お客様は神様って言葉知らないのか?

 

 そんなことを思っているとそらやってきたやってきた。気を取り直して聞いてみましょうかね、例の件。

 

 「あの〜カズマさん?休憩中だったのにバイトリーダーに叩き起こされたんですけど………しょうもない話だったら容赦しませんからね?割とマジで」

 

 登場から冷徹な言葉を投げかけてくるこのロリサキュバスの名はロリーサ。俺が一番最初にこのサービスを使った時の担当でなにかとこの店でお世話になることが多い子だ。慣れたせいで語尾に♡がついてないのはこの店的に大丈夫なのだろうか。そう言えばさっきの店員サキュバスさんもいつの間にかセクシーな言い方じゃなくなってたけど………まぁええか!

 

 「それで、なんです?お店のシステムにご質問があるとかないとか」

 

 「あぁ、その事なんだが……………」

 

 

 

 

 

 ◇◇とある宿のベッド◇◇

 

 「じゃあ、行きますよカズマさん。さっさと終わらせましょう」

 

 「え?なんか態度悪くない?お客様にしちゃっていいのそんなこと」

 

 「あー………はいそれなです。早く寝てください」

 

 学校の後輩に面白い冗談言ったと思ったらそもそもそんなに仲良くないから笑いの判定すらされずにちょっと引かれてる感じによく似てるな。ちょっと悲しくなる。今ちょうどベッドに寝てるから保健室でわざわざ口を滑らして言ってしまったシチュエーションかな。いや違うぞ、これは実体験じゃない!ほんとに違う!マジでこんなん知らないから!!!…………おぅっ

 

 ぐっと眠気が襲ってきた。ロリーサの奴無理やり寝させやがった。サキュバスって寄り添うサービスじゃないの?これって俺が間違ってる?

 

 だんだんと視界が暗くなっていく。ロリーサが真剣な目でこちらを見つめてきている。こうやって仕事の時はかっこいいんだけどなぁ。薄れていく意識の中で、ポツリと一つ声が聞こえた。

 

 「……はーっめんどくさ。あ、やべ」

 

 もしかして嫌われてるのかな。俺って。

 

 

 

 

 

 ◇◇??立????高校 ?年?組教室◇◇

 

 「ん?どこだここ?」

 

 チョークの跡が少し残っている黒板、教卓、そして数十個の机と椅子。壁には習字で『希望』やら『夢』やらボジティブな言葉ばかりが並んでいる。一つだけ『滅殺』という言葉があるが触れないでおいた方が良さような気がする。

 

 「これじゃまるで…………教室じゃないか。あの世界の、それも日本の高校の」

 

 何も思い出せない。何か、考えがあって何か試していたような気がするのだが、何も覚えていない。なんだろう、喉に突っかかって骨が離れない。何を忘れているんだ、俺は。

 

 ふと窓の外に目を向けると、窓際の隅に一人の小女が立っていた。輝くような、月光に照らされ光る銀河のような長い銀髪が腰を覆い隠すほどありゆらゆらと揺れている。その後ろ姿は、窓の外に見える木々や花々の彩りによくマッチしていて美しい。そのまま溶けてしまいそうなほど、儚い色彩の少女がそこにはいた。

 

 「あ、あの……!」

 

 

 その少女が振り返りこちらを見ると、ふっと微笑んで近くの机へと腰を下ろした。

 

 天使のようだった。白い肌が透き通っている。そのほほえみを見るだけで全てが許されるような、そんな気がした。よく見ると学校の制服をその子は来ていた。白いワイシャツにグレーのセーターを着て紺のブレザーを羽織る。下半身は紺のミニスカートと黒いハイソックスで覆われていたが。下品な印象は持てず、ただただ見惚れてしまう。本当に、天使のような、女神のような。………女神?

 

 「エリス様、ここで何を?」

 

 自然と口からその名前はでた。あの世界の、あのふざけた世界で国教となるまでに有名で名の高い女神、エリス様だと思い出すことが出来た。

 

 「さて、何故でしょう。それはカズマさんがよく知ってるのではないですか?」

 

 俺が?そんなわけない、一体何を俺が知っているって言うんだ。そんなふうに首を傾げていると、エリス様から言葉を発してきた。

 

 「ささっ、カズマさん。今なら私に何でもしていいんですよ?」

 

 「は?」

 

 さっきからエリス様が何を言っているか分からない。

 

 「カズマさんは何か、やって欲しいことがあったんじゃないですか?」

 

 ドキッ、と心が高鳴った。やって欲しいこと?そんなものは良く思い出せない。だけど、今目の前にエリス様がいて、何でもしていいと言っている。そんな状況に、俺はしょうもない期待を高めてしまっていた。

 

 「どうします?カズマさん?」

 

 手を広げてこちらを求めているような仕草をするエリス様。あ、これほんとにいいんだ。やってもいいんじゃないか。よし、物は試しだ。少し試してみよう。少しだけ。

 

 「じゃ、じゃあ、ハグ、とか、どうです?」

 

 「ふふっ、いいですよ、カズマさん」

 

 緊張してカタコトになってしまった。恥ずかしい。情けない。そんな感情ばかりが心を渦巻いている。エリス様が近づいてくる。本当にしていいのか。エリス様にそんなことを求めていいのだろうか。

 

 ポスッ

 

 軽くて、柔らかいものが重心を俺な預けてきた。エリス様、暖かい。その体温を身に感じながら俺は、エリス様を抱き返した。すると、エリス様の心臓の鼓動が響いてきた。生きていると実感できる。安心できる。存在が互いにあると認識できる。こういうのを、母性というのか。それともこれはただ単に人肌に触れることで安心しているだけなのか。どんな言葉で表現すればいいか分からないけれど、初めての感触が、悪くない感触で、溺れてしまいそうなほど幸せなものなのは確かだった。

 

 「ははっ、エリス教の御神体にこんなことをしてるのがバレたら俺大丈夫ですかね?」

 

 「大丈夫ですよカズマさん、これは、夢の中ですよ?」

 

 「え?」

 

 「いやだから、夢ですよ?」

 

 思い出した。これは夢の中だ。そうだ。これは俺がロリーサに頼んだんだ。そう、

 

────────俺の理想を見せてくれ

 

 そう俺が頼んだんだった。ということは、悪魔に女神の姿を作らせていたわけで……………もしかしたらこれはまずいのかもしれない。

 

 「カズマさん!!どういうことですか!!そいつが女神だなんて聞いてませんよ!!」

 

 あぁ、案の定ロリーサの声が頭にガンガン響いてくる。どう謝ろうかな。だって俺は知らなかったんだし、仕方ないよね?うん。仕方ないね。

 

 空間がビキビキと亀裂を立てて崩れていく。頭に響くローリサの声もどんどん大きくなっていく。さっきのロマンチックな雰囲気からの落差で胃が持たれそうだ。

 

 それにしても、『理想を見せてくれ』って頼んでエリス様が出たってことは、そういうことになるんだよな。

 

 夢の世界が崩れる音は俺に恐怖と不安感を与えてくる。ビキビキと暴力でも振るっているかのような音が断続的に聞こえてくる。しかし、そんな中で俺は、あのハグをした時の安心感やあの体温が、忘れることができなくなっていた。

 




感想評価よろしく。
 異世界の少年が銀髪(白髪)の女の子と何故か前世見たような教室に!?更に制服を着た女の子!?
 妙だな。どこかで見たことがあるぞ?そう思った方は是非感想を!元ネタはちゃんとあるよ!
 この小説おもんな!そう思った方は是非感想を!真摯に受け止めるよ!
 ということで、今回はこんな風に書きましたがあとがきはたぶんこれからも色々なことを書きます。裏話したい系なのでね。それでは。感想・評価お願いします。感想大好き!
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