【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく   作:緋咲虚徹

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前話のラスト辺りからですが、主に此処から心のまま好き勝手にし始めます。


011:新しい物作り?予定変更して式神作ります。

 ★【注文が】ガイア連合技術部相談・雑談スレ その13【多い!】

1:名無しの技術者

 ここは技術関連従事者の相談や雑談スレです。

 技術関連で思い付いた事や噂話、相談や愚痴などを言い合いましょう。

 鬱憤が溜まっているのは皆同じですので荒らさず軽く流しましょう。

 

 前スレ:【銃は】技術部雑談スレ その12【難しい】

 

2:名無しの技術者

 立て乙、スレタイにもガイア連合付けることになるか、そうか

 

3:名無しの技術者

 乙乙、まさかショタおじが安価は絶対教信者だとはおもわなんだ

 

4:名無しの技術者

 乙だけど、早速スレ違なのはどうなん?

 

5:探求者

 ショタおじに聞いたけど、あれ一応命名儀式系の術らしいよ?

 本来なら籤引きとかでランダム性出すらしいんだけど、

 〝身内掲示板〟で〝安価の形式〟にすることで、組織としての基盤を〝俺ら〟にして、

 組織名に色々な保護や加護を掛けるのと、個人個人での繋がりを下部組織として守護出来る様にしたとか何とか

 

6:名無しの技術者

 ほへー、悪乗りかと思ってた。

 技術的な意味もちゃんとあったのか

 

7:名無しの技術者

 と言うか探求ネキ?!

 ペルソナに覚醒した結果自己改造してショタおじにドン引きされてた、探求の方向がおかしいと噂の探求ネキじゃないか

 雑談スレに来るの久しぶりか?

 

8:名無しの技術者

 真性のふたなりに自己改造した性の探求者がどうしたん?

 おかげで両性系の式神パーツ作成がだいぶ楽になったのは嬉しいけど……

 

9:名無しの技術者

 何気に注文多いよな→ふたなり

 まあ俺らに取っては一般性癖だしな

 

10:探求者

 ペルソナ覚醒後に実行した自己改造での肉体変化も安定したし、

 ミナミィネキに筆下ろしして貰って房中術も正常に出来るのを確認出来たから、

 何か新しい事しようかなって思ってネタ探し

 

11:名無しの技術者

 一応ふたなりは特殊性癖定期

 

12:名無しの技術者

 >>10

 お、おう……、初めてがそれでホントにええの??

 

13:名無しの技術者

 >>10

 美人なのは分かるし揃ってスケベ部だからだろうなとも思うが……

 

14:探求者

 元々疑似の方では互いに試したりしてたしね。

 まあ疑似だと房中術した時の感覚がぼやけた感じだったから、

 やっぱり疑似は疑似なんだなって結論になったけど

 

15:名無しの技術者

 【悲報】既に手遅れだった

 

16:名無しの技術者

 >>15

 知ってた

 

17:名無しの技術者

 >>10

 新しい事って物作り?それとも性の探求方面?

 

18:探求者

 >>17

 物作り

 思えば最近式神コア製作ばかりで新規作成してないなーと

 未だに降霊術関連覚えようとする俺らが殆どいないのに注文だけは増えてるし

 

19:名無しの技術者

 せ、せやな(目逸らし

 

20:名無しの技術者

 前色々やってたのってシャドウ異界関連の装備類だっけ?

 こ、降霊系の適性無かったし(目逸らし

 

21:名無しの技術者

 農作物系の改良は結構やってなかった?

 俺造形担当だし(目逸らし

 

22:探求者

 いやまあ高等技術だってのは分かってるけど、>>20以外もせめて挑戦するぐらいしようってことで

 農作物の品種改良は時間掛かる継続系だからねぇ、

 加工品もそれなりに手を出してるけど、そっちは薬品や料理への応用とかになるから……

 

23:名無しの技術者

 なら木材としての利用はどうなん?

 普段資材置き場にあるのって昔から栽培してる霊木の間伐材とか樹海産だよね

 

24:名無しの技術者

 農産物って食品加工に目が行きがちだけど、染料とか、繊維としての利用とかもあるしな

 

25:探求者

 あ、そっか

 果樹とか食用の草花ばかりだったからそっち方面忘れてたね

 

26:名無しの技術者

 あるあるだな、変なとこ見落とすの

 

27:名無しの技術者

 まあ今栽培してる果樹切り倒すとかするわけ行かんしな

 生育の早い草花ってなると繊維関連でも研究する?

 

28:名無しの技術者

 いや、草花系なら新しい染料だろ!

 色落ちみたいに付与が剥がれたりするの何とか出来ねぇかな……

 

29:名無しの技術者

 普通に食品関係でも良いと思うけどな、調味料とか酒とか

 

30:探求者

 付与が剥がれにくい染料は別口で研究してるはず

 調味料は良いかも、酒は酒造法とかあるからどうだろ、

 神社ならその辺神事関連での認可もあったはずだから

 ショタおじかハクネキ*1に聞くかな

 

31:名無しの技術者

 >>29

 酒関連は基本ハクネキが色々してるからな……

 

32:名無しの技術者

 素材用の霊木にもうちょい種類があればだよな

 基本祭具や武器の持ち手部分とかに使う用の霊木だから

 家具や楽器だと微妙に感覚が違うんだよ……

 

33:探求者

 あー楽器か、ちょっとピンときた

 木材用の異界作れないかショタおじに相談してくる!

 後酒!私のペルソナがスクナヒコナだし、酒造りの権能引き出せないかやってみたいね

 

34:名無しの技術者

 それより術式銃の改良はどうなん?

 

35:名無しの技術者

 金属加工も忘れないであげて

 

36:名無しの技術者

 もう退席したみたいだな

 

37:名無しの技術者

 >>34

 銃関係は熱中してる俺らもいるからそっちに聞いた方が良いだろ。

 探求ネキのはアイディアの一つだけど、結局シャドウ異界で使うのを前提にしてるからな

 

(その後も生産関連の相談と雑談が続く……)

 

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 男としての私を取り戻し、心の中に燻っていた思いの昇華も遂げて、心機一転何をしようかと思った時、ふっと何も浮かばない空白が出来てしまったのは今朝のこと。

 日課の農作業と量産品製造、式神コア製作のために分身式神を送り出したら、何かアイディアを借りようと掲示板を開き、ピンと来たのが楽器と言うアイディア。

 まあ酒造や調味料関係もペルソナであるスクナヒコナの権能、酒造と調薬的に惹かれはするけど、こっちは酒造の方が法律関係とかあってとりあえず挑戦と行かないため後回し、ハクネキとちひろさん辺りに相談としてメールは送っておこう。

 兎も角、楽器で思い付いたのが、私の霊的素質関連で概念的共通性から、権能じみた霊的感覚を引っ張ってきている弁才天。

 実際の所、魂の解析をしていて祖先の悪魔に該当するだろう存在が〝エンキ/エア*2〟という、男神とも女神とも伝承される大地と水の神だろうと当たりは付いてるけど、各神話で同一視される神格とか伝承とかを繋げていくと、水の神としての側面で行けば、弁才天まで繋げるのはそこまで無理筋とも言えない感じがあったのは面白い偶然なのか、或いは霊的素質から来る必然なのかはわからないけどね。

 とは言えそうして霊的素質への理解が深まっている事もあり、芸能や音楽関係の能力をそれなりに引っ張れているのか、【アナライズ】でも一応スキルとして身に付いていると判断出来る程度には歌や演奏も出来る様になってるわけで、実際に踊りと組み合わせる事でバフの効果や範囲の向上が出来た事を考えると、演奏と組み合わせる事でも色々と出来るんじゃないかってところ。

 術的には歌でも良いんだろうけど、戦闘中歌い続けるより演奏の方がやりやすいだろうし、何より専用装備を作るってのが良いよね、元々掲示板で相談したのも何か作りたいけど目的が無いって状態だった訳だし。

 

「――と言うわけで、戦闘時の装備品として使える楽器を作ろうと思うので、材料となる木材を育てるための異界を作る技術について修行付けて貰えないですか?」

「なんかこう……、美味しいお酒を造るために美味しい米を作る所から始めるなんて迂遠なことになってない?」

「え?酒造に使う酒米と一般的な食用米は品種として性質が結構違うので酒米から作るのは当たり前では?あ、そうそう酒造関連も聞いておきたいんですよね、ハクネキやちひろさんにも一応メールしましたけど、酒造法とかありますし、材木育てる農業用異界作れるようになったら酒造好適米の栽培もしたいですね」

 

 良い物を作るために良い素材を使うのは普通のことだし、良い素材を得られる環境を整備することも普通だと思うのだが、違うのだろうか?

 いや、ショタおじはなまじ技量が高いから、そこそこの素材でも最上級に近い、と言うか自身で納得出来るだけの物が作れてしまうからって所もあるのかも、それに良い素材で揃えたからと言って、必ずしも良い結果になるわけじゃないって話も前世で聞いた事あった気がする。

 あれはたらこパスタかなんかの話だったっけ。最高級の素材を集めるより、そこそこの素材で作った方が美味しく感じたなんてのもあったような、最高の素材と最良の素材が同じとは限らないってのは私も気を付けておかないといけないね。

 

「あーうん、例えが悪かったのか上手く伝わらなかった感じがあるけど、まあ良いか。異界作成と管理関係だっけ?修行付けるのは構わないよ、後酒造法とか法律関係は富豪俺らとかそっちに聞いてくれ、流石に僕も分からないから」

「ありがとう、神主。それで、修行はいつから大丈夫です?」

「修行場異界内でほぼ毎日新しい異界作ったりしてるからいつでも良いけど、それの修行始める前にそろそろ専用式神を持ったら?異界を作ると言うか、基本は既に発生している異界の制御を奪って構造を変更する技術だからね。異界を制圧する力も制御維持用の式神か悪魔も必要になるし、修行を始める条件は探求ネキが専用式神を持ってからとするか」

「そう言えばコア製作はしてましたけど、自分用のを作るってのがすっぽり抜けてましたね。神社の外に行く用事なんて無いですし、とは言え私用のってなるとシャドウ異界対応の式神が必要になりません?」

「それもあったか……、となるとペルソナを使える式神の試作を先にするべきだね。どのみちスライムニキの事もあるし、探求ネキが応援に行く可能性も考えればこっちが急務だろう」

「そもそもペルソナ持ちの式神って作れるんです?」

「そこはほら、僕が式神製作する際に探求ネキも良くわからないって言ってた部分、アレって式神の個性として育っていく種みたいな物なんだけど、そこにペルソナとか集合的無意識みたいなベルベットルーム関連の技術も使ってるんだ。だからその割合を増やせばペルソナを有した状態の式神として作ることも可能だろうね」

 

 専用の式神を作ると言う話になった際、シャドウ異界という異能者でも適性が無いと入ることも出来ない場所に、そもそも式神を連れて行けるのかと言う当然の疑問がふと浮かび上がり聞いてみたところ、何でも無い用に今まで謎だった部分の詳細が明かされて呆然としそうになるが、唐突に情報爆弾落とされるのはある意味いつもの事なのでそう言うものと納得して理解に努める。

 

「つまり、式神がレベルアップによって人間らしくなっていくのは、人間的な概念構築の基礎部分に集合的無意識との繋がりを作っているため、式神の霊格上昇と合わせて人間がどういった存在かって情報が流れてくるからと言う感じです?」

「うん、認識としてはそんな感じ。ペルソナ仕様の式神を作るとしたら、ペルソナカードに集合的無意識との繋がりを作って自我を目覚めさせた後、式神の体へ入れる感じかな、言うなれば人造のクマみたいな?」

「シャドウの突然変異体ですか。でもそうなると、ペルソナカードが必要になりますけど、私持ってないですよ?悪魔カードでも代用できるってのは前に聞きましたけど、そっちもたいしたカードは無いですし」

「そこは最初の一体だし僕が出すよ。何か希望するペルソナか悪魔は居る?」

「ぬ、む……。はぁ、余り頼りすぎるのもどうかとは思いましたけど、最後の盾みたいな物ですし、ココは好意に甘えておきます」

 

 ショタおじの持つペルソナカードや悪魔カードとなると、どう考えても今の私には過ぎた代物になる訳で、正直身の丈に合わない物を受け取ると言うのは落ち着かないんだけど、ショタおじ的に最初の一体ぐらいは採算度外視でも構わないから、外的要因から身を守る盾として確り作れって感じみたいだし、この場合は先達の忠告に従うのが正しいものと納得する事にして、希望するカードについて思考を巡らせる。

 

「それで希望の方なんですけど、ウロボロスって持ってます?」

「悪魔カードの方なら有るね。ちなみに、選んだ理由は?」

「主に時間干渉系に対処出来る様にならないかなって所ですね。序でに運命操作系も対処可能になれれば良いですけど、そっちは私の祖先霊がエンキとエアって所から、アヌンナキの運命を定める神々の一柱って概念を持って来れないか試していこうかと思ってますし」

「そろそろ魂魄の解析と言うより〝宿命通〟の領域に入りかけてるよね。それの精度上げるなら、過去視とかサイコメトリー辺りも鍛錬した方が良いよ。まあ運命操作関連の対処を自前で出来そうなら、時間干渉系の対処手段が欲しくなるのは当然か。じゃあその方向で能力も調整するとしようか」

 

 ショタおじからさらっと渡されたアドバイスは忘れない様メモしておくとして、式神コア製作に使っている部屋へ移動し、今回の目的に合わせて時間関係の神格で私との親和性を考え、タオの陰陽と同じように二元論が基本のゾロアスター系から、ズルワーンの超劣化分霊スライムを降霊させてコアを作製。

 その後はパーツ製造班の方へと向かい、ショタおじ総監修の下、私専用でペルソナ仕様の式神を作るって話から、技術部で手の空いてる奴総員で取りかかることになった。

 

「ついに探求ネキの式神作成だな、討伐依頼受ける奴らの注文は一端終わってるし丁度良いな」

「しかも今回はショタおじ総監修でパーツから作成の高級式神、尚且つペルソナ仕様とか言う新しい奴だからな!どんな技術が見れるか楽しみだ」

「まずは作る式神の仕様からだね。コア作る前に聞いた時間干渉系を対処可能にする以外で、どの程度まで決めてる?」

「そうですね。私の年齢もありますし保護者にも見える二十代前半ぐらいの女性型、護衛として前衛系能力の高いイメージで考えてるところなんですよね……。あ、格闘漫画のキャラにいた関羽を大人にした感じでどうでしょう」

 

 アル社長のところで色々手伝いしていた関係で身に付いた画力で大体のイメージを描いていく。

 

「あー、爆乳闘士の?確かに前衛系護衛だと安心感ありそうなキャラだな」

「つーか時間干渉系の対策って決めてるなら、時間系能力キャラにしないの?」

「時属性って自己完結してるタイプが多い印象なんですよね。こう、護衛とか向いていないと言うか」

「確かに?基本的にボス枠だったりで、単体イメージだな」

「ま、どういった外見にするかは個人の自由だわな。にしても、元ネタの作中だと高三だっけか、んーエロいな。探求ネキ同人方面も行けるんじゃね?」

「それはそれで良い物ですけど、下手に同人描くと〝俺ら〟の誰かに外見がヒットしそうなのが怖いんですよね。式神だと他人の空似で流せますけど、絵として残るとイメージが補完される可能性もありますからねぇ」

「ああ確かに、ショタおじからして初見シャーマンの王をイメージしたもんな」

「そういや〝俺ら〟でほむら*3氏が居たって話あったな、本人レイヤー気分でノリノリだったが」

「ま、同人云々はおいとくとして、外見決まってるなら能力の方だけど、決めてる?」

 

 とりあえず二十代前半ぐらいをイメージして、いくつかの構図で描いたところで外見関係は一区切り、次は式神に求める能力について詰めていく。

 

「前衛って事で、物理メイン程度かな。ペルソナ仕様にする関係で容量とかどうなるか分からないし、余りがあるなら汎用を色々入れるぐらい?」

「そういやショタおじ、探求ネキの式神パーツだと、どの程度まで初期で行ける感じ?」

「んー、基本は探求ネキの血肉になるわけだし、量にも寄るけど基本的に載せてる物理耐性、呪殺無効、精神状態異常無効以外に水と氷結耐性は素材として付くとして、ペルソナ仕様にする関係で割合弄るのを考えると……。これぐらい?」

 

 ショタおじが示した情報を見るに、最低限の素材量でも戦闘スキルを五個ぐらい入れた上で汎用スキルを一つか二つ入れられるだろうとの予想らしい。

 

「流石ショタおじと言うか、探求ネキのレベルもあるんだろうが」

「ふたなりに改造した時レベルが二つ上がって15になりましたし、両性具有自体を完全な状態と見なす概念から補強されている可能性もありますね」

「理由としてはその辺もあるか、まあそれは良いとして、だ。材料はどの程度使うんだ?パーツ技術出来て以降はショタおじの修行で発生した血肉を素材に使える様保存してるが、探求ネキって保管してたっけか?」

「二十一日目まで突入した人達と一緒に、一週間程修行してたのでそれなりにって所ですね。後、式神は護衛ですし高身長にしたいのを考えると、体積的に今の私だと二、三人分は追加で入れられる感じですかね?余ったら別のに使えば良いですし」

「さらっと二、三人分なんて言える精神性はやっぱりオカシイよね、探求ネキって。でもまあ、素材として最適な状態で取り出すのは任せてくれ」

「いや、その分量だとどんだけスキル突っ込むんだよ」

「いやこう、今の最大値って試したくありません?」

「出来るならやるに決まってんだよな!」

 

 そんなノリで素材を確保して、イメージ図に合わせた造形加工しながら続きの話。

 

「ポジションは前衛で私を守る盾でも有る訳なので、【かばう】やタゲ取りで【覚悟の挑発】、万一の事故を考えたら【食いしばり】かその上位で【不屈の闘志】があると良いですかね」

「前衛なら牽制も兼ねていくつか攻撃スキル欲しいって話は聞くな、【覚悟の挑発】あるなら関係ないかもだが、タゲ取りとか追撃での処理だとかで軽いスキルでも有ると違うってさ」

「盾代わりなら【活泉】とかの体力増加系と状態異常対策、それと回復手段も欲しいところだよな、探求ネキだと普通に回復も使えるから無くても良さそうだが」

「枠は結構ありますから候補として挙げておきますかねぇ、【二分の活泉】と【地獄のマスク】は私も習得してるのでカードに出来ますし、回復手段は……【ディア】辺りは使える様にしておきますかね、どうせレベル上げの途中で【小周天】は覚えさせるので、霊力の回復は何とかなりますし【二分の魔脈】も有ると良いですかね。近接系スキルは基本体力消費ですけど、習熟したら霊力で発動したりも可能になりますし」

「【二分の活泉】持ってんのね戦闘タイプ魔術師なのに、と言うか【地獄のマスク】を普通に習得してるのヤバない?」

「いや探求ネキってあれだよ?厳しい修行考案して、ノリでムドオンカレー試したい人募集したら普通に食べ始めたからね。かえって耐性が付く何て言って【食いしばり】と【地獄のマスク】を習得したのってその時だっけ」

「本当に耐性付けてて草、いや笑い事じゃないけど」

「でもアレのおかげでデビルシフターの人達が言う〝霊的味覚〟ってのを理解出来る様になりましたからね。飲食する系統の霊薬だと生産品の質が前と後で結構違いましたし」

「マジで?って事はショタおじも霊的味覚わかんの?」

「僕も出来るよ。第六感を鍛えた先の一つが霊感による五感の知覚だからね。念動系で物を持ち上げるとかも霊感による触覚が分からないとまず無理だし」

「そうだったの?!」

「ちなみに、そう言った霊感って霊格が上がると自然と鍛えられますから、エドニキとか頻繁にレベル上げ行ってるのそう言った理由ですよ?」

「いや、ほら生産が忙しいし……」

「その効率や速度も上がるからレベル上げして欲しいんだけどね……。まあ戦闘が苦手ってのもそれはそれで仕方ない話だけど」

「話が逸れちゃってたけど、後はとりあえず牽制攻撃のスキル辺りで戦闘スキルの候補は良い感じですかね。んー【会心波】でも入れるかな?状態異常系で【夢見針】辺りもあると便利かも」

 

 戦闘スキルは低レベルで上位スキルを入れるとコストが掛かりすぎるから、話の中で出てきた物を一先ず入れていくとして、汎用の方は人らしさも上がるし生活のサポートにもなるから基本的に入れられるだけ突っ込む訳だけど、【会話】【食事】【房中術】は基本として、【料理】【解体】に一部被るけど【家事】で包括的な技術と知識を入れて、移動のことを考えると【運転】か乗り物全般って事で【騎乗】辺りの概念系スキルを入れるのも良いだろうか。

 それと、会話から派生して【交渉】と、確かペルソナのスクナヒコナ関連で色々試してた時に【酒の宴*4】とかいう交渉系スキル出来てたし、それも入れるとして、戦闘技術系で包括的な知識も欲しいところだけど、そうなると身近な候補はショタおじに頼むのが一番だよね。

 

「後は汎用スキルですけど、神主の式鬼達から戦闘技術系の汎用スキルカード作らせて貰うことって出来ます?」

「ん?【キンキ】と【スイキ】に【フウキ】、【オンギョウキ】も含める感じで、かな?」

「ですね。神主の式鬼*5って古式の式神で術者を守る関連の概念も重なってそうだから、汎用スキルの形でカード化したら良い感じに護衛と戦闘技術の概念をまとめられないかなって」

「まあ確かに近接の戦闘技術だとあいつらからが楽か、試作一号作った時と違って容量も多いからまとめたとしても入るだろうし、ならちょっとスキルカード作るか」

 

 何かちょっとそこまでぐらいの気安さでショタおじが霊力を地脈へ伸ばしたかと思うと、途中で四方向へ分けられていたのか、マグネタイトの塊が四つ別々の方向からショタおじの霊力により引っ張られ、手元まで届いた時にはそれぞれのマグネタイトが実体化し、スキルカードとして結晶化していく。

 

「よし、完成」

「え?マグネタイトの結晶化?つまり【魔晶変化】スキルってこと?」

「そんなこと出来るとか聞いてないんだけど?!」

「あれ、修行場異界でフォルマ回収出来る様になった時言ってなかったっけ?悪魔を倒した時にフォルマに変化するんだから、それと同じ現象が行えない道理はないからね。結晶化する時の圧縮方法にコツと霊力操作の強度が必要だったり、フォルマにする場合は更に構成情報との結合とかが面倒だったりで、正直普通に悪魔倒して回収する方が楽な技術だから」

「神主、神主、技術の存在を知ってるのと知らないのではかなり違いますよ?後、神主にとって微妙な技術でも他の人にとっては違う事もありますから、基礎理論だけでも良いので式神作成終わったら講義お願いします!」

「「お願いします!」」

「ああ、うん、了解……」

 

 唐突にトンデモ技術を目にすることになったけど、後で教えてくれるなら結果オーライって事で、さっさと式神作成を終わらせなければ。

 

「では神主に講義して貰う時間もあるので、さっさとパーツを完成させてスキル枠の容量確認と行きましょう」

「「おう!」」

 

 モチベーションがガン上げされた事もあり、そこからは会話も最低限に集中して作業が進み、程なくして仮組みまで進んでイメージ通りか起動してみる――前に。

 

「いざ仮起動の所まで来て何ですが、この子に着せる装備も服も用意してなかったですね。まあ突発的に作り始めたのもあるんですけど」

「そういやそうだな、まあ散々作ってきたから今更式神の女体でどうこう思いやしないが……」

「それとこれとは別の話だわな、下着はまあ後でミナミィネキに何とかして貰うとして、この体格に合う服とか在庫あるか?」

「意外と注文される式神の身長低いからな、初期にいくつか作った気はするが」

「そう言えばチャイナ服の高身長用ありませんでした?要望あるだろうって作られたけど身長の問題でお蔵入りしてたような」

「おお!そう言えば、ちょっと取ってくる!」

 

 そして持ってこられたのが濃紺色のチャイナ服、まあイメージ優先の代物なので伝統的な意味合いなんて無いただの服だけど、それでも素材はそれなりに良い物を使っているし、色や柄から概念付与して防御力を高めているため、装備品としてはそれなりの物になっていたりはする。

 ちょっと出鼻をくじいてしまう様なことになったけど、服も着せて改めて準備が出来たので、イメージ合わせのため起動させる。

 

「さて仮起動だけど、自我を形成する前段階で止めて、探求ネキを主候補として認識するようにしてるから。動作確認や会話でのイメージ擦り合わせは、人格の雛形を作るぐらいのつもりでね」

「分かりました。それじゃ起動しますね」

 

 ショタおじから通常とは違う、ペルソナ仕様の式神製作だからこその忠告を貰い、仮起動へ移行させる。

 

「初めまして、貴女の主候補となる瑞樹です。貴女の現状について報告して下さい」

『了解した主候補、セットされた【会話】スキル及び、会話パターンとのリンクは良好。また、主候補からの仮リンクを通したイメージも馴染んできた。ふむ、こんな感じが良いのだな?」

「良い感じにイメージ伝達出来てますね。では、次は軽く可動域の確認ですね」

 

 ちなみに式神の仮起動ってのは、注文された式神を製造した際のトラブルと言うか、いざ造ったらイメージと合わない何てことが何度かあったために用意された技術で、基本の各種動作と【会話】のスキルに要望された会話パターンを組み込んだ状態で起動し、実際に注文者と対面させた状態で対話や動作確認をしてイメージとの齟齬を修正すると言う物。

 実際、注文通り造ったら〝戦闘で盾になんて出来ない〟なんて言い出す俺らもそれなりにいるわけで、そこからどうするかは人それぞれだけど、割と良い方向に落ち着いてるため最近はこのサービスを付けるのが基本になってるし、完全に作成してからイメージに合わないとかで作り直すよりは手間が掛からないってのも理由としてあったりする。

 

「可動域も動作も問題無し、イメージの擦り合わせも出来たので本作成に移りましょうか」

「起動停止確認、そんじゃスキルカードだな。あ、それより先にペルソナ関連の方になるのか?」

「集合的無意識と接続しやすい様に汎用スキルをいくつか入れて概念強化した後、ペルソナを構築出来るぐらいまで自我関連の割合を増やして、その後残ったコスト分のスキルカードって所かな」

 

 と言うわけで、あれこれ積み込んで、途中で新しくスキルカード作成したりして完成した式神のスペックはこんな感じになった。

 

【式神 LV1】

≪性別≫

 女

≪ペルソナ≫

【刑死者 ウロボロス】

≪耐性≫

 物理・水・氷結・疾風・電撃耐性、破魔・呪殺無効、精神状態異常無効

(ペルソナ発動時火炎耐性追加、水・氷結無効にランクアップ)

≪スキル≫

>攻撃系

【ソニックパンチ】【会心波】【夢見針】

>回復系

【ディア】【リカーム】

>補助系

【覚悟の挑発】【かばう】

>自動系

【食いしばり】【不屈の闘志】【二分の活泉】【二分の魔脈】【地獄のマスク】

>汎用系

【会話】【交渉】【食事】【酒の宴】【房中術】【料理】【解体】【家事】【騎乗】

【武芸百般*6】【植物学】【鉱物学】

 

「うーむ化け物スペック、まあ関羽って言われて納得出来る能力でもあるが……」

「神主の式鬼達から作って貰った戦闘技術のスキルカードを一纏めにしたら、【武芸百般】なんて概念の重いスキルになった時はどうなるかと思いましたけど、細かい汎用スキル入れるよりは少ない容量で、かなり概念的に人へ近付きましたから、結果としては良かった感じですね」

「作成時点でコレが行ける探求ネキの霊質とショタおじの技術力よな、まだまだ上は遠い」

「後は起動するだけですけど、名前どうしましょうかね……」

「関羽雲長じゃ駄目なん?」

「モデルはそうですけど、有名な名前をそのまま使うと不要な縁が結ばれそうでイヤじゃないですか。それに他人の空似ってことにするなら名前も別のにしたいですし、何時までも共にって事で、久遠とでもしますか」

「まあ探求ネキがそれでいいなら良いか」

 

 名前も決めたところで式神との契約を成立させ、繋がりが確立された事を確認する。

 

「おはよう久遠、これからよろしくね」

「私の名は久遠、コンゴトモヨロシク、我が主」

 

 こうして私専用の【式神 久遠】が誕生した――が、それはそれとして、久遠の家事スキルにも手伝って貰って手早く片付けを終わらせると、技術班揃ってショタおじの講義を受ける体勢を整え、無事【魔晶変化*7】の基礎理論に関する技術書を入手することに成功したのだった。

 なお、その間久遠からの視線が生暖かかったですまる

*1
『小ネタ 楽しい中華戦線』にて酒オラクルかまして神酒レベルの味とアムリタソーダ効果の【火酒(ウオッカ)製造】持ちアガシオンを作成した人。

具体的な名称は本家でも登場してないため、登場時のAAから名前をそのまま持ってきた。

酒関係のエピソードと覚醒経緯から、酒と温泉をメインに関連技術の研究を行っている技術部の一員と言った感じにして、後々上記アガシオン作成に至る感じへ。

*2
シュメール・メソポタミア・バビロニアの神話に跨がって語られる神。

神格としては、工芸・水・知性・創造を司り、知識・魔法・淡水・繁殖・豊穣の神とされる。

人類に文明生活をもたらす「メー」と呼ばれる聖なる力の守護者であり、手工業、耕作、文字、法律、建築、魔術を人間に教えたとされる。

*3
『小ネタ ガイア連合とサクナヒメ』より

*4
交渉のあらゆるトラブルを酒の力で解きほぐす概念系スキル。効力としては、酒宴>酒類の贈答。

*5
『小ネタ ケルト式修行法と神主式拷問法』より

*6
あらゆる武道・武術・技芸の知識と技術に関する概念系スキル。

ショタおじの【式神 妖鬼】のキンキ、スイキ、フウキ、オンギョウキそれぞれの戦闘技術汎用スキルを一纏めにした結果生成された概念系汎用スキル。

汎用スキル分類であるにもかかわらず、戦闘用スキルと同等ぐらいに概念が重くなっている。

*7
マグネタイトを物質化させ〝魔晶〟と呼ばれる物質状態に固定させる技術。

式神における物理干渉可能な状態にする実体化とは異なり、実際に物質として安定させるため、より高度な技量が求められる。

悪魔を倒した際に出現するフォルマや切り取った一部も、広義的には魔晶に分類される。

結晶化する際のマグネタイトに含まれる情報量に応じて物質化する内容が変化するため、フォルマとして物質化する場合もあれば悪魔に由来する装備へと物質化する場合もある。




なお、第六感を鍛錬した先が五感の知覚とかの話は、本家様の方での記載とか見つけられてないので、今作の捏造設定です。
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