【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく 作:緋咲虚徹
京都沖の祭り会場へ向かっていった私達の事はそれとして、拠点に常駐している木分身の私は蓬莱島関連の諸々に手を付けて行こうと思う。
まあ普段からちょこちょこと整備したり、土地を拡張したりと手を加えては居るんだけど、今回は本格的に地脈からの切り離しを進めていく段階になったのも有り、食欲界の調整も含めて結構大きく手を加える事になりそうなところ。
「さて、今は地脈の関係から自然と穢教鳥が湧いてくる訳ですが、地脈から切り離して閉鎖し、内部で循環させるとなると……ああそう言えば、使う当ても無かったLaw結晶*1が丁度良さそうですね」
メシアンの核ミサイルから抽出しただけあって、Law属性に純化されすぎていて使い辛い素材だった訳ですが、地脈から切り離した後の食欲界内部で、地脈の状態を穢教鳥が湧くぐらいに調節する触媒とするなら、使い減りもしないため上手く循環出来そうなところ。
食材の持ち出しなどでMAGも多少の減少はするでしょうけど、食欲界での活動も活発になってきてますし、現状のMAG増加量的に、今ほどでは無くても少しずつ拡張可能と推測出来る程度には黒字ですし。
「食欲界の設定はこれで良しっと、地脈から切り離した後はアライメントの異なる地域を作って、変異のバリエーションを増やすのも良さそうですし、依頼として管理する序でに区画整理も進めておきますか」
そろそろ総陸地面積がユーラシア大陸程になってきた、モンハン階層・トリコ階層それぞれの地脈を調整しつつ、新種に進化してたりしないかなどの探査も並行して行っていく。
ちなみに、どちらも原作や派生作品だったりの関係で、亜種や希少種のバリエーションが多い上、黒札や今世でガイアグループが出してるゲームが影響してか、しれっと原種から変異したり進化したのが出て来たりするため、月一で行ってる調査で色々と見つかったりするのも面白い所。
まあ中々依頼の調整が進まない理由の一つに、そうして頻繁に棲息する個体や周辺環境、危険度が変化すると言うのもあったりするんだけども。
「モンハン階層の方ではレウスレイヤの亜種も居ますが、元ネタに無い変化もしてますね。トリコ階層だと、一応創っておいた
新しく増えてた品種の情報を収集して、最悪の場合でもダンジョンコア経由でポップさせられる様にしておき、ある程度自然繁殖出来る環境を整えた所で、素材研究や食用に一体ずつ確保して今月の調査は終了。
食欲界の
「食欲界の方はとりあえずこれで良いとして、次は政務ギルドの方ですね」
食欲界のゲートを出て探索ギルドの玄関を抜け、続いては広場を挟んで向かいにある建物、政務ギルドへと入って行く。
外部解放区画においての政務ギルドの役割は、探索・商業・職人の各ギルド間の意見調整や移住者への土地の割り振り、区画全体への通知など、所謂ところの政府機関に当たる物。
まあとは言え、現状では村役場ぐらいな規模ですし、何なら警察に当たる治安維持機能も無いため、強制力的な物も無い感じの組織だったりする訳ですが……。
それと受け入れを開始して半年程度な事も有ってか、学徒証を得た人達は生産系技術か戦闘技術目当てが基本で、探索ギルドや職人ギルドなら数人ほど運営に関わってくれる人も居ますが、商業ギルドや政務ギルドに関しては九十九式自動人形頼りで、一応の体裁を取っている様な状況だったりもする。
「まあ都市の流通関係だとか、政治的な事とかをしたい人が、町規模にもなってない蓬莱島に来るかと言えば、ですし。将来的にここで生まれた子供達の中から、政務や商業に興味を持つ子が出てくるのを待つ感じでしょうね」
政務ギルド内に入れば、九十九式自動人形が何体か受け付けで働いてる他は、手続きなどでやって来た住人がチラホラと居る程度。
一応運営側の人員も募集しては居るんだけど、今のところ応募してきた人は一人も居ないのが悲しい現実。
とは言え、そんなのは無人島を拠点にした時からわかりきってた事だし、将来的にも終末に向けた避難シェルターでは無く、終末後の最高学府的な位置付けを目指してる場所な以上、焦って体裁を整えるより、少しずつ問題に対処しながら充実させていく方が良い面もある話。
今回政務ギルドにやって来たのも、その一歩として、蓬莱島内での法律に関する基本と改正の条件などを用意しておこうと言うところ。
「そんな訳で、
「新しい仕事は了解しましたが、
「その辺は必要と判断したならある程度好きにしても構いません。草案が出来るまでにどの様な情報からどう判断し、どう行動したのかについては細かく記録を残し、今後新人が入ってきた際の参考資料と出来る様にだけ気を付けて下さい」
「承りました。喫緊の業務もありませんので、早速取りかかります。――以上」
政務ギルドの奥、所謂ギルド長室に当たる部屋で作業していた九十九式自動人形、政務ギルド内の統括個体である辰星に、大雑把な方針を伝えて仕事を割り振れば、法律関係の汎用スキル――税務関係も含めた法律関連の煩わしいあれこれ用に作られた物――も入れてる訳ですから、そこそこの時間があれば良い感じにの草案が出てくる事でしょう。
ちなみに辰星は、私の拠点自体と蓬莱島全体の管理を行っている蓬莱の下位権限個体に当たり、同格の個体は職人ギルド担当の歳星、探索ギルド担当の熒惑、商業ギルド担当の太白の三体。
それぞれ担当ギルド内で、人手の足りない部分を補う九十九式自動人形を統括する立場になっており、現状では組織のトップをしたいと言うほどの住人もいないため、外部解放区画を運営している四組織のトップは、歳星・熒惑・太白・辰星の四体となっている。
まあトップの交代が可能になるとしても、終末を乗り越えて、情勢や生活基盤などが十分に落ち着いてからとなるでしょうから、少なくとも十年単位で先の事になりそうですね……。
「…………ふむ、終末の後をってなると、島の外への移動手段も考えておくべきですかね?」
一先ずこっちの私で直近にやっておこうと思った事が一区切り付き、次は何をしようかと思ったところで浮かんできたのは、終末後も転移が万全に使えるのか、更に言えば通常の移動もどうなるか、と言う懸念。
連合内で比較的占術を得意とする面々が出した結果としては、終末の直接的要因は地脈関連で、終末後の陸路や海路は相当の困難が待ち受けてるだろうとの話。
蓬莱島に設置している私の転移陣は、地脈では無く量子通信を利用しているため、単純に異界で隔てられているぐらいなら問題無く作動するはずですが、この手の話は最悪の場合を想定して準備をする物。
「となると、先頃京都沖に向かった飛空艇のデータを元にした量産も、準備は進めておくべきでしょうか。後は終末後の空を行くなら、空中戦も出来る様になった方が良いですから、個人用空戦装備の開発、後は空戦技術を鍛えるための競技辺りも考えて見ますか」
終末後に向けた準備から新しいアイディアが湧いてきた事も有り、やっておくべき事はそれとしてメモを残して置いて、早速思い付きの装備開発に取りかかる。
まずは現在個人用で空中戦可能な装備に付いてだけど、既に形になっているのはマリッサが持つ重力制御式の物で、これについては技術部のデータベースから情報も購入してるため、生産も改良研究も特に問題は無い。
そもそも、ペリーヌに預けたストライカーユニットの飛行系にも一部流用してる訳だし、この辺の技術は
ストライカーユニットの方は京都沖で実戦データを取れるだろうから一先ず置いておくとして、別系統の航空技術も有った方が良いと思うところだけども……テスラドライブ?
いや、テスラドライブは重力制御と慣性質量を個別に変動させるとか言う設定だったはずだし、技術系統としては重力制御の発展先と考えるべきか。
それにテスラドライブだと、パーソナルトルーパーなどの巨大ロボット系になるだろうし、目標としてる個人用装備のコンセプトからはちょっとズレるところ。
出来るだけ一般ガイア連合員でも管理運用可能な物にして、飛空艇を使った往来を住民主体で行える様になって欲しいと言うのもある訳だし、私が管理するなら量産型超機人の防人を配備すれば終わる話ですし……。
「となると……、オラシオニキ*5達のチームのマギジェットスラスタ系か、ジェットタービン辺りですかねぇ。ただ、どちらも既に研究を進めてるとこがある以上、蓬莱島で大々的に研究するのも微妙なところですね、個人的にするなら兎も角」
ちなみに、今回は空中戦を可能にする個人装備がコンセプトなため除外したけど、術式でなら魔女の飛行術だったり、以前に
ただまあ、黒札以外の一般霊能者に飛行系術式の習得や、自力で飛行しながらの戦闘を要求するのは無理が有るし、そもそもそう言った人達向けに、今後必要になるだろう技術って事で研究開発してる訳だけども。
それは兎も角、飛行する方法でぱっと思い付くとなると、プロペラやジェットエンジンなどの推力と翼の揚力か、反重力などの重力制御か、それこそ鳥の様に風に乗り翼の動きでって所ですが……。
「エウレカセブンのトラパーとリフみたいに、大気中のマグネタイトを波に見立てて見ますかね?」
元ネタのトラパーは粒子として存在する物質で、トラパーを反射する特殊なフィルムによる揚力を得て飛んでる訳だけど、マーメイド系の悪魔が使う【水面展開】を流用すれば、空気中のマグネタイトを使って空中に浮くぐらいは出来そうですし、【アクア】系での水流操作か【ガル】系で気流操作すれば移動も割と何とかなりそう。
それこそ原作のリフライディングみたいな競技として、蓬莱島の娯楽の一つにするのも出来そうですし、何なら他の空戦装備混合でのレースなんかを作るのも面白そうに思える。
「蓬莱島の周辺海域もある程度結界内にありますし、最初の練習は島の周囲で可能ですから、方向性は決まりですね」
作る物のイメージが固まったら、後はまあ技術的に難しいと言う程でも無いため、サクサクと試作型のリフボードを作り上げる。
いやまあ厳密には違う代物だけど、結果として似た様な性能で、ガイアニでも去年辺りから放送されてる*9から伝わりやすいって事で、リフボードの名称を使わせて貰う事にする。
そんなエウレカセブンからのイメージって事で、リフボードの底面には【水面展開】を発生させる術式を刻んだ板を使い、空気中のマグネタイトでも人一人ぐらいは浮かせられる様にし、ボードの後部側にはブースターを付けて、水流操作か気流操作での加速や複雑な動きを可能にする。
リフボードのタイプは、水流操作か気流操作のどちらかのみのタイプと、両方可能なタイプの計三種類を作り、早速実地試験に向かう。
「よっと、波に乗るとか風に乗ると言うのは、【觔斗雲の術】*10みたいなのともまた違う感じがありますね」
【水面展開】で空中に浮かんでいるのも有って、移動の安定性は【アクア】系の水流操作が安定しているし、波に乗る感覚も分かりやすい感じだけど、液体だけあって速度面では【ガル】系の気流操作に劣ると言ったところ。
一方で【ガル】系の気流操作は、風に乗る感覚が独特なために重心の制御が難しく、気体らしく速度が出る反面、水流操作ほどには小回りが利かないと、一長一短な感じ。
実際に運用する場合、両方を切り替え可能なタイプにして、状況に応じて切り替えて戦うのが一番な感じがするけど、この辺は水撃や疾風属性の適性だったり、空間認識能力や速度への適応力などでも変わる所ですかね。
「元ネタのリフライディングみたいに、スケートボードやスノーボードみたいなトリックを競う競技は行けそうですね。気流操作の方ならレースも出来そうですが、その場合は落下対策も必要ですが……っと、流石に家からなら見えますし、興味を惹かれますか」
実験してたのは蓬莱島の北側、外部解放区画として使っている南半分を除いた、私の拠点として使ってる範囲の海岸な訳だけど、山の上に在る家からは普通に見える範囲な訳で――
「やっふーい! 見てみてファニカ! 僕飛んでる!」
「見てますから無茶しちゃダメですよ、瑞琴ちゃん!」
「にーにすごーい!」
「いやー、瑞琴の相手する娘が増えて助かるわねぇ」
「湯乃葉は良く尻尾を抱き枕にされてるものな」
偶々家の北側を散歩してた瑞琴が見つけ、やってみたいとおねだりされたため、実験結果を踏まえて改良したリフボードを渡した所、物の見事に乗り熟し、ご機嫌な風に乗って空飛ぶ三歳児が生まれる事に。
そんな瑞琴を心配そうに見つめてるのは、今年の一月にキノネキから誕生日プレゼントとして贈られた、付喪神と化したアサルトライフルFNCをコアにした九十九式自動人形〝FN FNC〟*11。
キノネキからの話では、見た目の元ネタでの愛称は〝ふんこ〟らしいですが、その原作だと本人は好きじゃ無い設定との事で、それなら別の愛称を付けようかと考えて、与えた名前が〝ファニカ〟。
意味としては、南米ペルーに伝わる〝超自然的な力を持つ存在〟を指す言葉で、器物が意志を持った存在である付喪神なら丁度良いとも思うところ。
「瑞琴の護衛役を任せたのは正解でしたねぇ。始めは付喪神らしく感情の起伏も乏しい感じでしたが、瑞琴と一緒に情緒が育っている様ですし」
「こっちとしては、上機嫌で新しい娘連れて来た時は何事かと思ったわね。さっきも言った様に手が増えて助かったのは事実だけども」
「いやー、あの時はキノ先輩が凄く可愛らしかったですから、仕方無いですね」
「そう言えば、琴音も一緒になって騒いでたな」
「琴音は今でこそ百合沼に嵌まってますが、元々の恋愛対象はノーマルでしたし、その辺もあってかボーイッシュな女の子もストライクゾーンになってますからねぇ。可愛いもの好きな部分も有りますし」
湯乃葉のツッコミを受けて思い出すのは今年の一月、キノ先輩から誕生日プレゼントを貰った日の話。
再会した当時から五年近く経過して、成人年齢に成っても自覚の薄かったキノ先輩の性自認がようやく固まったみたいで、その時相談されていた琴音曰く、「初恋だった事に気付いた乙女みたいでとっても可愛かった」との事。
まあ実際には、去年の十月にキノ先輩へ誕生日プレゼントを渡した辺りから、自覚し始めたらしいとは後から聞いた話ですが、私にプレゼントを渡すのを区切りに初恋を終わらせ様としてるのは、琴音が相談を受けた辺りから気付いていたところ。
これでキノ先輩が誰か本当に好きな人が出来たと言う話なら、私の気持ちは閉じて祝福もしますが、別段そう言う訳では無いとの事ですし、その日に話した感じだと、初恋を諦めたのも私と琴音の間に子供が居たりで、実質夫婦関係になってる事から身を引いた様子なのは感じ取れた。
読心をした訳では無いので言葉や気配に乗った感情からの推測ですが、恐らく割って入って波風立てたく無いと言ったところだと思う。
普通の、ごく一般的な価値観で言えば、恋愛は一対一で行われる物で、複数の相手と情を交わすのは良くない事と感じる物だろうけど、その価値観自体一神教の考え方が日本に定着してからの事だし、百年か二百年程前なら、血筋を残すために側室や妾を設けるなどは日本でも珍しく無い文化だった訳で。
更に言えばこれから到来する終末以降においては、霊的才能を持つ子を多く残すのは推奨される事に成るだろうと予想される話だし、何ならガイア連合山梨支部でも、一部の黒札を対象にした種付け依頼*12が男女共に出され、既にそれなりの数が受理されていたりする。
私に関して言えば、流石に誰とでもとは思いませんが、【房中術】の修業で美波さんやカズフサニキとした事も有りますし、私達の関係で言えば、琴音と綴は三人それぞれで互いに愛し合ってる仲で、弟子組の四人も好意に差はあるけど、友達以上恋人未満ぐらいで愛情を育んでる途中みたいな状況。
別に私をトップにしたハーレムって訳では無いですし、今は終末目前で余裕も無いから琴音も見送ってますが、状況が落ち着けば裕奈の子を産みたいとも言ってますし、その時は私も祝福するつもり、私達の関係を表すなら百合の花園辺りですかね?
それは兎も角、キノ先輩の恋愛観をどうこう言うつもりはさらさら無いけれど、私と琴音と綴の間では、キノ先輩が私達の輪に入りたいと思ってくれたなら歓迎する事で意見が一致しているし、独占欲が強いと言うのも其れは其れで、独占の範囲が私個人への恋愛から、家族への愛情に移り変われば問題とならない様にも思える話。
まあキノ先輩自身も、「恋愛小学生メンタルから成長したら、改めて考えます……」と言ってくれた事ですから、ゆっくり時間を掛けて、キノ先輩の納得いく結論を出して貰えればと言ったところ。
「琴音がそう言う対象として見る様になったのは、瑞樹や綴と恋人関係になった後だから分かるが、瑞樹の方はどうなんだ?」
「そうですね……」
久遠に聞かれ、キノ先輩を恋愛、或いは性の対象として意識する様になった具体的な時期を思い返してみる。
最初に交流していた小学生時代は、私も肉体は女性だったし、女性としての幸せってのも考えてはいたから、仲は良かったけど可愛い先輩って印象で、一応恋愛対象って訳では無かったかな?
男としての好みも影響してたから、ボーイッシュなキノ先輩が実際に男だったら、とかの想像をした記憶もあるけど。
その後メシアンが養護施設に手を伸ばして来たタイミングで、運良く第一回オフ会に滑り込んでからの私は、一般的には行方不明扱いだし、その間の交流なんかは無かったから、次ぎの機会は大体三年ぐらい経った1998年の四月頃。
その時は既に両性具有になった後で、中性的だけどちゃんと女性らしさも感じられるキノネキはストライクゾーンだったし、【房中術】の鍛練ぐらいなら喜んで相手する感じだったのは確かなところ。
ただ、その時点では一般社会で生活していた時代を知る、友人であり先輩としての印象の方が大きかったと思う。
多分あの頃にキノネキが【房中術】の鍛練を望んでいたら、美波さんと同様のセフレみたいな感じになってたんじゃ無いか? とは思いもするけど……。
「多少仲の良い先輩から一歩踏み出したのは、やっぱり再会した年の六月頃ですかね。その前の年から色々あったのが噴き出して、部屋で塞ぎ込んでたキノ先輩を抱きしめて添い寝した時、庇護欲と言うかなんと言うか、こう……トロトロに甘やかしたいと言うか、何なら私がキノ先輩の子を産むなり、私がキノ先輩を孕ませるのも有りかな? って気持ちになったんですよね。まあ私の欲望よりキノ先輩の思いを優先しましたから、踏み込み過ぎない様に気を付けましたけど」
「それって、向こうが望んでいたら違う未来も有ったって事かしら?」
「もしもの可能性は常に有りますよ。とは言え、その時はキノ先輩自身も性自認が曖昧でしたし、そんな事に成る可能性はかなり低かったと思いますけどね。まさかそこの結論が出るまでに五年近く掛かるとは思いませんでしたが……」
添い寝した翌朝に朝立ちしてた私のを見て、慌ててたキノ先輩はとても可愛かったですが……、思えば私が両性具有だったのも、性自認を混乱させる要因の一つになってたのかもしれないですね?
「よーし! 次はカットバックドロップターン!」
「無茶したらダメって言ってるでしょー!」
ふと思い浮かんだ可能性はさておいて、無茶してボードから弾き飛ばされた瑞琴を助けに行きますか。
ペアの熟成度合いに応じて収穫可能なレベルが異なり、最低でもレベル31以上が二人、完熟したペアならレベル51以上が二人必要となる。
収穫する際は、物質側と霊体側で対になってる果実を探し、同時にもぎ取った後、二つの果実を一つに重ね合わせる事で、完全なペアを得る事が可能になる。
完熟したペアは触れ合うだけで涼やかな音色を奏で、その音に乗った旨味の波動だけで聞く者を満腹にさせ、多少の怪我や疲労などを回復する事も可能な程。
完熟した完全なペアには膨大な量のスープが詰まっており、未覚醒者が飲めば、それだけで覚醒した上に霊的な味覚に目覚める力を持ち、覚醒者であっても第二の覚醒や性転換による新しい感覚の目覚めなどを引き起こす。
なお、一口飲む毎に性転換を起こす作用があるため、飲用する際には注意が必要。
習熟すると霊力によるわずかな干渉を利用して空を飛び空中に立つ事も可能になるが、発動中霊力を消耗し続けるため、注意が必要。
山親父氏よりアンサーネタを頂いたので、リアクション分を追加しての更新。
そんな訳で、ふんこちゃんにはファニカの愛称を与えて、子供の護衛兼世話係に任命する事になりました。
後、感想返しなどではちょこちょこ書いたりしてましたが、探求ネキがキノネキをどう思ってるのかや、探求ネキの周辺関連をちょっと露骨に描写しておく事に。