【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく   作:緋咲虚徹

123 / 184
114:〝たったひとつの冴えたやり方〟が本当に冴えてる事は、割と少ない

 Q.ナマモノ本を書いても文句を言われない様にするにはどうすれば良いか?

 

 常識的な人はこう言った「本人に許可を取れば良い」

 芸術家な人はこう言った「文句が出ないほどの作品を作れば良い」

 厭世家な人はこう言った「言う奴は何をしても言うのだから、配慮するだけ無駄だ」

 一方、掲示板ではこんなコメが流れた「合法的にナマモノ本書くためにはアニメ化すればいいんだよ!」*1

 

 世の中には斜め上に努力を積み重ね、突き抜ける者達と言うのがそれなりには居るもので、事の始まりは……確かガイアグループとして黒札が経営する企業がまとまり、アル社長のアニメ会社がガイア・アニメーションとして色々統合した辺り。

 ガイア連合山梨支部の名称が決まってから、それなりに時間が経過した頃というのも有って、黒札それぞれにも余裕が出て来たし、依頼や各種生産物による収益も増えて小金持ちになった訳だけど。

 前世今世共に小市民が殆どな上に、オタク気質な者の割合が多い黒札にとって、億どころか数千万の現金ですら持て余す者が続出したのが、最初の切っ掛けだったはず。

 多少大きめな金の使い道と言えば、せいぜいその頃に発売されてるゲームや漫画に小説、アニメや映画にアイドル関係のグッズなど、前世を思い出す作品のアイテムや、前世には無かった作品で気に入った物を応援する目的で使う程度。

 後、前世と今世の大きな違いの一つとして、悪魔やメシア教、或いはダークサマナーと一纏めにされる、積極的に霊能を悪事に利用する者達による被害が有ったりするんだけど、そう言った様々な違いが重なってなのか、前世の作家や監督などの娯楽に携わる人物が、今世では居ないと言う事例も少なくは無い話。

 そうした作品を生み出す切っ掛けとなる重要人物が居らず、前世で好きだった作品が今世では世に出る事が無いとの話が、掲示板で嘆かれる事が多かったのも、ガイア連合が色々と軌道に乗って、多少周囲に意識を向ける余裕が出て来たこの頃の事。

 

 そんな状況が重なれば、無いなら俺らで作れば良いとの発想に至る者も出てくる訳で、黒札の中でも絵心が有る者は自身で書いたり、読心術や過去視などの才能が有れば前世の記憶を掘り起こして念写したり、それらの手法が使えない者は、ガイアグループとして得られた人材に原案や資金を渡して作って貰ったりなど、様々な手段を用いて原作を再現しようとした。

 この試み自体は比較的上手く行って、今世に原作者がいない作品の数々が、前世の登場時期よりも前倒しされて世に出る事になった訳だけど、この辺黒札の間で代表的なのは、第一回オフ会よりも以前に制作されてた〝まど●マギ〟*2だろうか?

 実際に制作していた者達に聞いたところ、当時は原作者の事を気にしたりはしてなかったそうだけど、その後調査したら、前世の原作者が今世には居ないのが判明したとか。

 兎も角、そうした原作者不在が確定した作品の再現事業ってのが、金の使い道を思い付かなかった黒札の支援により、割と大々的に行われていたりする訳で――

 

「えっと、今度は魔法科高校が追加ですか。ガルパンの方は製作が終わって放映待ちに成りましたけど、Fateシリーズにプリキュアシリーズも進んでますし、ダンまちの製作が始まったばかりですよね?」

「そこはほら、デジタルアニメなら電脳異界で時間加速も可能だし、前世以上のクオリティで作れるからって、スキルを調整した式神なんかを送ってくる黒札も多いしね」

「俺らとしても忙しいが、覚醒したら専用以外の簡易式神を部下として運用出来る様になったからなぁ。現状の問題は作画より声優の方だろ、探求ネキみたいに昔から手伝ってくれてるのも居るから何とかなってるが……」

「覚醒修業渋りまくってたくせによく言うわねぇ」

「うぐっ」

「まあまあ、今はそれなりにレベル上げも行ってますし……」

 

 まあ前世に有った作品を再現しているって所から、ストーリーや設定なんかは既に有る訳で、後は映像の用意と声入れだけとなれば、【描画】などのスキルを入れた式神と言う部下もいる訳だし、次から次へと映像が作られていくのも分からないでは無い話。

 中には評価が微妙だった作品の設定だけ流用して、展開などを再構築した物なんかも有って、手間暇掛けた分だけ前世の時よりも良い作品に成ってるのが多いのは、私個人としても嬉しい話なんですが、其れは其れとしてアフレコもテレビの放送枠も追いつかないのが現状。

 そもそも、本来なら十数年掛けて放送されてきた物を、数年で網羅しようとしてるのだから、当然の話だけども。

 それは兎も角、四月になってアニメの新番組がスタートしたりしている頃、ガイアグループの城下町と化してる山梨某所、ガイアニも含めた娯楽部門で共用してる各種スタジオをまとめた施設の一室では、来期どころか更に一つ二つ先に放送予定の物の、アフレコの打ち合わせが行われていた。

 メンバーはアル部長に制作チームの纏め役をしてる五河さんと補佐役の緑谷さん、それから私を含めた声優の仕事もしてる黒札数人と言ったところ。

 

「そう言えば、アル部長の業務命令で覚醒とレベル上げに行ったんでしたっけ。向き不向きがあるのであれこれは言いませんが、現実としてレベルが無いとまともに生きるのも大変な界隈ですからねぇ」

「多少は理解するが、それより俺らから要望されたアニメの制作が忙しいんだよなぁ……。声優関係で一般ともやり取りする事も多いし」

「あ、そうだ。新しい企画要望でヒロアカ、境ホラ、デアラ、ブルアカ、艦これなんかも来てたわね」

「うげ、その要望出してきたのってナマモノネキとかその辺だったりしないか?」

「その辺の人も当然要望は出してますけど、大部分は今世でもう一度観たいとか、再構築して今度こそ名作にして欲しいって人達の要望の方が大きいですね」

「要望は出してるんですね、やっぱり」

「人気の高い原作持ちは大変だねぇ~」

「銀時ニキは人事みたいな顔してますけど、銀魂の反響が良くて既に三クール目に突入してますよね?」

「後確か、銀時ニキの弟子ってゆゆゆの友奈に似てるんだっけか? ゆゆゆも放送中だし、ナマモノネキがクロスオーバーすれば合法! とかって言ってたらしいな」

 

 CVの関係で割と声優の仕事もする事の多い銀時ニキが、さも自分は関係無いみたいなニヤけ顔で煽りを掛けたところ、五河さんのカウンターが綺麗に突き刺さり、絶望に染まった様な表情へと変わる。

 雰囲気からして、多分既にナマモノネキからの同人誌が送りつけられたかしたのだろうか……、下手したら弟子の友奈さんにそれを見られた可能性すら有りますね。

 大赦としても、香川支部長の銀時ニキと友奈さんにはさっさとくっついて貰って、世継ぎを産んで欲しいってのが正直な所でしょうし。

 

「さ、そこでSANチェック入った人は置いといて、アフレコのスケジュール決めて行きましょう」

「あはは…………ん、コホン。えっと、来週のスタジオは既に予定が埋まってますので、具体的には再来週からですね」

 

 アル部長が話の流れを断ち切って、集まったメインの目的に流れを戻すと、銀時ニキの様子に引きつった表情を浮かべていた緑谷さんが話を引き継ぎ、スケジュールの確認を進めて行く。

 最近は制作陣も相応に覚醒してレベルが上がった事で、色々と技量だったり時間辺りの作業効率が上がり、スキル持ちの優秀な簡易式神(アシスタント)が増えたのも後押しして、矢継ぎ早に製作が進んでいるとは言え、実のところアフレコの方は、タイトにスケジュールを組む必要が有る程では無かったりする。

 そもそもとして地上波の放送枠が限界に来ていて、一部はネット配信に振り分けていたりするぐらいだし、それでも放送待ちの作品は結構な数に上っている状況だったりする訳で。

 それにもかかわらず、こうして隙間時間もほぼ作らずにスケジュール組んで進めて居るのは、やはり終末が近くなってきている事が大きな要因だろう。

 前世がオタクだった黒札(俺ら)はかなりの数に上るし、そんな黒札にとってアニメやゲームってのはとても大事な心の栄養源であり、終末が到来した後、娯楽の製作にどれだけ力を割けるかも不明な現状なら、確実に振り分けられる余剰リソースを突っ込むのは然もありなん。

 そうして幾人もの黒札が、〝たったひとつの冴えたやり方〟と言わんばかりにリソースを突っ込んだ結果、一般の声優をフル稼働してなお手が足りず、再現作成した原作のアフレコに、その原作持ちの黒札を起用するなんて手段まで取る事に成った始末。

 まあ、ナマモノ同人作家やってる連中だったり、ナマモノ系も好む連中が便乗して悪ノリしたのも、今の状況に繋がる話だったりするのだが……。

 

「えーっと、これで来月までのスケジュールは一応大丈夫ですね」

「相変わらずギチギチだなぁこれ、つーか俺らは割と普段のままでも何とかなってるから引き受けてるが、五河とかは大変じゃねぇか?」

「いや、俺らは作画やったりする制作であって、そもそも声優じゃねぇよ。連合発足前後みたいに資金が足りんとかなら兎も角、今は資金も潤沢にあるんだから真っ当に声優起用してるっての。まあガヤとかモブぐらいはする事もあるがな」

「ガイアニ名義に変更する前後辺りは確かに大変でしたよね。演技素人な黒札をバイトで入れたのがここまで続く事になるとは思いませんでしたが……」

「原作持ちって割と本人の性格も傾向が似てたりするから、素のままでもらしさが有って良いって評判なのよねぇ。まあその経験が嵌まったのか、一部はそのまま表の職業として声優続けてたりするし、有名になるのが信仰を集める感じになってるのか、それでレベルアップしたなんて事も有ったけど」

「フッ、実に珍しい体験をした物だ」

「いやオメーの事かよ司波ニキ」

「歌って踊れる香川の有名人やぞ? と言うか香川支部にも所属してるってのに、何で支部長のお前が知らないんだよ。報告書は上げてるぞ?」

 

 唐突に銀時ニキとコント染みたやり取りを始めたのは、見た目司波達也な黒札(俺ら)で、中の性格は声の人寄りな司波ニキ。

 前世も今世も香川出身の自称うどん人で、趣味は手打ちのうどんを振る舞う事だとか。

 まあ個人の趣味の話は置いといて、司波ニキが連合へ加入する切っ掛けとなったのは、大体八年ぐらい前に銀時ニキが大赦からの依頼を受けて香川へ遠征に行った際、店でうどん啜ってる銀時ニキに反応したからでしたっけ。

 その後に派出所やジュネスの建設、支部への昇格が行われた事で、山梨での修業を終えて正式に香川支部へ所属し、声優として活動する時は【トラポート】などの補助スキルを詰め込んだアガシオンで、ガイアニと行き来してるとか。

 今世は前世に居た原作者の不在と同様に、声優の方も居たり居なかったりしていて、司波ニキと実は銀時ニキの声の人も見つかって居ないのも、司波ニキが声優として活動してる理由との事。

 

「報告書関係はメガネ*3に任せてるからなぁ……」

「あ、報告書で思い出しましたけど、ダンジョンへ改造した【スーパーうどんマウンテン】はどうです? 弄ったのも随分前ですし、要望に合わせて色々変更しようかとも思ってましたけど、銀時ニキからはその辺の情報上がってこないので……」

 

 アフレコのスケジュール確認が終わり、後はいつもの様に参加者内で適当に集まって、雑談しつつの情報交換をする流れになった所で、前々からタイミングが合えばやっておこうと思ってた事を想いだしたため、司波ニキへと聞いてみる。

 本来なら銀時ニキに聞くのが筋なんだけど、基本的に事務関係は専用式神のメガネ任せで、普段から新作スイーツの監修に精を出してるため、お菓子関係の意見なら兎も角、オカルト周りの現場については、香川支部所属の黒札に直接聞く方が良かったりする話。

 

「む、そうなのか?」

「メガネから連絡来てねーし、特に不満って訳じゃねぇんだろ」

「まあ数年掛けて大部分の探索が進んで、金札や銀札からは多少要望が出ているぐらいだな。黒札はそもそも修業だと山梨に行く方が早い」

「少しは出てるなら後で連絡入れて確認してみますか。ちなみに四国の狸妖怪系からは何か要望来てたりしてます? 異界制圧した当時は、メシア教の介入があった所為か主と目されてた太三郎狸が刑部狸だった上、対話不可能な状態だったので討伐して異界掌握する事に成りましたし、その後一応話を付けた所までは関わりましたけど」

「【スーパーうどんマウンテン】内に探求ネキが作った狸の里は上手く回ってるみてぇだがな。それに大異界攻略時に戦ったっつっても、本霊でも分霊でも無い、怨霊的なのが集まって皮被ってただけだった訳だし」

「結果としてはそうですが、あの辺は有名な化け狸の伝承も多いですからねぇ……」

 

 ざっくり言えば、前世の平成な狸合戦のアニメ映画に登場した四国出身の三匹、金長神社に奉られる金長大明神や屋島寺で語られてる太三郎狸、八百八狸の名前で民間に広く知られて居る隠神刑部が、四国以外でも有名どころだろうか。

 時期的には大体五年ほど前、ガイア連合山梨支部としての地盤も固まってきて、青森の【恐山】大異界を皮切りに、全国各地の大異界攻略に着手し始めた頃、四国の方でも香川寄りの場所に出現していた、【スーパーうどんマウンテン】と名付けられた大異界の攻略を行う事になった訳だけど、紆余曲折と言うほどの事も無く、割と人海戦術のゴリ押しで攻め込んで、サクッと異界の主を討伐して異界を乗っ取った経緯がある。

 まあ力で押せるならそれが一番って話ではあるから、そこについては良いんだけども、其れは其れとして感情的な納得は別の話な訳で、異界の主が隠神刑部――八百八狸だったことも鑑みて、屋島の山中でメシア教から逃れていたらしい太三郎狸を捜し出し、【スーパーうどんマウンテン】の管理者の一人とする代わりに、狸系悪魔の住処として異界内に里を用意したのが、攻略後の後始末で行った事の一つ。

 それ以来、人に化けてしれっと一般社会に潜り込んでいた妖怪狸なんかも移住したりして、多少規模が大きくなったとは聞いている話だけど、私自身は箱を用意した後は関わって無いため、現場で触れ合う事も有るだろう当事者に、実際どうなのかを聞きたいところ。

 

「狸たちなら……確か二年程前から、異界に来る連合員向けに商売とかしてたぞ。支払いはガイアポイントのみで、稼いだポイントで色々買ってるらしい。最近だと、注文出来るカタログのグレードを上げたいってのは聞いた事有るな」

「ああそう言えば、異界内で霊草とか育てて、自分らで作った回復薬などを売ってるってメガネが言ってたな。異界内価格とかで消費税分ぐらい上乗せしてっから、支部で買うよりちょい高いが、異界内でとなるとぼったくり所か良心的なまである価格だしな」

「なるほど、まあ上手く商売しているだけなら問題は無いですね。購買部から買える商品のカタログについては、取り扱う商品が渡っても大丈夫な相手かどうか、と言うのも関係して審査してますから、自分達で頑張って貰うしかないですが……。ふむ、上がってきている意見としては、採取出来る物を増やして欲しいって所ですか」

「ん? 何を――って、木分身を香川支部に向かわせたのか。何つーか反則じみてるよな、探求ネキのそれって」

「適性が絶望的でも無ければ、後は本人の努力次第で大概の事を出来るのが、黒札の霊的才能ですからね」

 

 ジト目でツッコミを入れてきた司波ニキの言葉を受け流し、香川支部に向かった木分身の私経由で確認した、【スーパーうどんマウンテン】に関する要望について思考を巡らせる。

 現在の【スーパーうどんマウンテン】は、山頂付近にパウダースノーの代わりにうどん粉が降り注ぎ、時間経過と共に地中へ吸収されたうどん粉は上質な水へと変化して、中腹の滝から流れ出て裾野へ広がる川となり、麓の洞窟から山中深くへと進めば出し汁の地底湖が有ると言う、採取物を調理すると極上のうどんを作れる山になっている。

 山中には私が創り出した魚樫(うおがし)だったり、ガイア連合農業部で創り出した作物が自生していたり、フード悪魔なんかも出現するため、うどんに載せる具材にも事欠かない異界なのだけど、逆に言えばうどんに関連する食材以外は殆ど得られないと言う事。

 まあその手の食材を集めて売れば、霊的食材だけ有ってそれなりの金額にはなるはずですが、半終末になってGPがぐっと上昇したとは言え、星霊神社の修業場異界でも無いと悪魔から装備がドロップする可能性なんてほぼ無いですし、装備を作るための素材を集めるのには向かない異界なのは事実。

 一般の連合員だと、素材が有っても依頼する先が無い様な気もしますが……いや、そこは支部として依頼の仲介でもしてたりしますから、一概には言えませんか。

 

「とりあえず、異界の要にしてるダンジョンコアを最新の物――光量子コンピューターのブルーウォーターを素材にした物にアップデートする予定でしたし、序でに金属関係も得られる様に弄っておきますかね」

「そんなら、平野部の方でも何かするか? 香川支部と直通の転移施設が置いてある以外だと、今んとこレベル一桁のフード悪魔ぐらいしか湧かねぇし」

「それなら露天掘りの鉱脈でも平野部に作りますか。新月の日毎に鉱脈の場所と取れる素材がランダムに変わる様にすれば、その代わり質や量を増やしたり幻想金属系も取れる様に出来ますし、満月の日はファンタジーなゲームお約束の、ゴールドゴーレムとかミスリルゴーレムとかが湧く様にするのも良いですね」

「商業的にまとまった量を集めるって訳でも無いなら十分……か? ゴーレムの大きさや得られる素材量によっても変わるが、金属も手に入るなら有り難いな」

「金属素材が大量に必要となったら、合金樹と混ぜて嵩増しすれば良いですよ。元々その用途で創り出した植物ですし、ククノチ用に整備してる異界にも植えてますから増産も可能でしょう」

「んな大量に金属が欲しくなるって事あるかねぇ?」

「橋のメンテナンスや万一損壊した時の修理などで必要になるだろう。終末後に瀬戸内海を移動する船も必要に成るだろうしな」

「うげ、それがあったか。今のうちにある程度増やして貰う様言っておくかね」

「それが良いでしょうね。私の方でも多少は支援しますが、支部の事は支部内で解決出来る方が良いですから」

「おうそん時は頼むわ。――っと、植物で思い出したんだが、甘露の木とかってのをウチでも栽培出来たりしないか? 破魔ネキんとこの菓子の木は場所確保して栽培始めてんだがよ」

「そうですね、一応出来ない事は無いですが、コストはかなり高くなりますよ?」

「具体的には?」

「これぐらいですね」

「マジで……?」

「やるなら自腹でしろよー」

 

 悩ましげに頭を抱え始めた銀時ニキを横目に、司波ニキは我関せずと珈琲を啜る。

 見た目はそれぞれ別作品の主役だけど、こうして掛け合いしてるところは声の人同士っぽいのが、何とも不思議な気分になるところ。

 

「そうだ! 田舎ニキに素材提供を依頼すれば、コストは抑えられる!」

「その場合黒札の素材利用ですから、依頼料は最低でもコレだけ掛かりますし、呪術対策なども追加で必要になりますから、試算はこんな感じになりますね」

「倍……だと……?!」

「m9(^Д^)プギャー」

 

 まあ見た目やらが似てるってだけで、転生者(俺ら)元一般人(俺ら)って所は変わらない訳ですから、一皮剥けばこんな物ですよね。

 世の中、早々〝冴えたやり方〟が思い付くなら苦労はしないって事ですね。

*1
『【カオ転三次】本霊デビルなの バ レ バ レ』様の〝半終末目前! 主人公の力とは〟より

*2
本家様の『★転生者雑談スレ その24』より、転生者が集まって制作された。

*3
本家様より、銀時ニキの専用式神で見た目は銀魂の新八、戦闘では盾でも有る事から、雑に扱える様にあえて男型にしてるとか。




登場したオリキャラ紹介
・司波ニキ
 某劣等生詐欺な超人と似た容姿を持つ黒札であり、性格は声の人寄り。
 依頼で香川に来ていた銀時ニキと遭遇し、ガイア連合へと加入する事になる。
 その見た目が原作で摩醯首羅(まけいしゅら)と呼ばれていた事から、インドのシヴァが霊的起源なのでは? と推測されている。
 前世も今世も香川出身で、趣味はうどんを手打ちして振る舞う事。
 ガイアニの声優バイトを経由して本格的に声優業を始め、表側では歌って踊れるイケメン声優として有名になってたりする。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。