【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく 作:緋咲虚徹
【村落申請】蓬莱島民用、雑談・相談・要望スレ 34枚目【基準策定中】
1:蓬莱島運営委員
ここは蓬莱島外部解放区画改め、蓬莱島非時市の滞在者、並びに学徒用の掲示板です。
非時市の名称決定に伴い、今後は外部解放区画全体を〝蓬莱島〟と呼称し、
学びの園などの主要施設のある中心地が非時市となります。
蓬莱島の運営・商業等々は、学びの園で得た知識を実践する場であり、
将来的に区画内の人員で賄うことを目標としています。
島主に感謝しつつ、多いに学んでいきましょう。
各ギルド関連の詳しい話は該当スレでお願いします。
探索ギルド関連のスレはこちら
商業ギルド関連のスレはこちら
職人ギルド関連のスレはこちら
政務ギルド関連のスレはこちら
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1308:名無しの島民
前スレからの加速はだいぶ落ち着いてきたか?
1309:名無しの島民
非時市の範囲が決定されて、集落の登録が開始されたからなぁ……
1310:名無しの島民
元からそれなりの面積が必要な農業と牧畜関連の所はサクッと決まったが
それ以外の小集落は今のとこ判断保留だっけか
1311:名無しの島民
今なら自分達で好きに町の特色付けられる訳だしな
とりあえず案だけでも出して、通ったらそれに賛同する面子で町作りすれば良いし
1312:名無しの島民
つっても、農業系と牧畜や酪農やってる所は、既にある程度の面積使って稼働してるからな
新規に作るっつーより、追認っぽい感じだし、影も形もない完全新規は簡単に決められんよな
1313:名無しの島民
島主様がちょいちょい面積増やしてるから、未使用の空き地も大量に有るが
それでも好き勝手に村落作ってたらすぐ飽和するだろうしなー
1314:名無しの島民
土地が(物理的に)増えるとか言うSANチェック案件
もういい加減慣れたがw
1315:名無しの島民
あれ何処まで増やすんだろうな……
1316:錬金術士
私も気になって以前聞いてみた事有りますけど、
その時は2万㎞2ぐらいには広げたいと言ってましたわね。
蓬莱島自体にも様々な環境を用意する予定だとか。
1317:名無しの島民
あー基本草原なのに、時々森があったり小山があったりしたのはそう言う事か……
1318:名無しの島民
>>1316 いや2万㎞2て……
マジか?と思うが錬金術士が直接聞いたんならマジなんだろうな
北海道は兎も角、二番目に大きいって話の岩手でも1万5千弱だった気がするんだが?
1319:名無しの島民
>>1316
確か今って島主様の所抜いて10㎞2って所だろ?
目標ってのはわかるが2万とか可能なのか?
1320:錬金術士
土地や植物などを増やす事で、蓬莱島と言う仙境内に循環するマグネタイト量が増え、
マグネタイト量が多くなる事で異界としての範囲が広がるらしいですわね。
なので土地が増えるに連れて広げられる範囲も大きくなってるとの事ですわ。
1321:名無しの島民
普通に生活してるから忘れてたけど、そういやここって仙境って分類の異界だったか
1322:名無しの島民
生活してる分には、日本国内とたいして変わらんしな
1323:名無しの島民
日本でも北と南じゃかなり違うし、蓬莱島ってかなり南に有るって話じゃ無かったか?
沖縄と同じか寄り南側の位置で、本土とたいして変わらない事が異界らしいところだろ
1324:名無しの島民
……それもそうだな?
基準の認識が可笑しくなってたぜw
1325:名無しの島民
まあ笑い話は置いとくとして、だ。錬金術士は未だ見てるか?
いるなら増やされてる土地で鉱物資源とか取れる様になるのか知りたいんだが
1326:名無しの島民
あー、今は素材迷宮で取ってくるか、食欲界で他の序でに採掘するか、購買部で買うのどれかだもんな
1327:錬金術士
島主様に聞いて来ましたけど、島民の数も万単位になってきたので、
素材迷宮で取れる素材で需要の多い素材については、
まとまった数を集められる異界を用意する予定との事ですわ。
後、増やしてる土地に鉱脈などは作って無いとも仰っていましたわね。
1328:名無しの島民
おお、態々聞いてきてくれたのか、ありがたい
にしてもやっぱり鉱脈は無かったか、調べてもそれらしい反応が全く無かったからだろうとは思ってたが……
1329:名無しの島民
へぇ~素材迷宮以外にも素材集め可能な異界が出来るのか
鉄とか銅とかよく使うのは確かにいつも不足気味だしな
後は地味に木材関連か?購買部で買えるが、木造建築とか大量に使おうとすると費用が掛かるからな
1330:名無しの島民
そういや増えた土地に作られてる森……人工的に作られてるから林と呼ぶのが正しいんだろうけど
植生調べて見たらクルミとか樫とか、木工などに使われる樹木ばっかだったな
1331:名無しの島民
って事は、その内あの辺の森が素材採取用の異界になるって事か
素材採取と加工用の村落を近くに作るってのも良さそうだな
1332:名無しの島民
政務ギルドの申請保留とか、基準策定途中とかっての、
その辺が関連してたりするんかね?
1333:名無しの島民
それも有るだろうけど、普通に申請した奴らがノリと勢いだけで、
許可するわけにいかんって可能性の方が高いだろ
聞いた話だと一人で村落規模の範囲を使おうと申請した奴も居たみたいだしな
1334:名無しの島民
そりゃ却下するだろうな。>>一人で村落規模
1335:名無しの島民
今決まってる農業系や牧畜系はそれなりに面積取ってるが
その範囲だって俺らだけで結界貼ったり、内部を空間拡張出来る様にする最小範囲として決まった物だしな
色々儀式してもせいぜい一割増やすのが精一杯だったがw
1336:名無しの島民
何度も儀式を繰り返して、最近漸く二割を超える様になって来たが、
ベースとなる敷地を縮小出来るとこには届いて無いもんなー
1337:錬金術士
空間に関する物は難しいですものねぇ。
いえ、そもそも蓬莱島に来る以前は出来る様になるとも思えなかった技術ですが……。
1338:名無しの島民
それな!
ゲームや漫画みたいな大量に物が入るカバンが実在するのも驚いたしな
1339:名無しの島民
購買部のリストにある収納バッグなぁ
欲しいけどくっそたかいんだよな、仕方無い話だろうが
1340:名無しの島民
高いけど食欲界に潜って、地道に稼げば半年ぐらいで何とかなるだろ
俺のチームはそれで何とか一つ手に入れたし、
一つあれば素材迷宮の方でも大量に持ち帰れる様になるからな
稼ぎが段違いに上がるから二個目は割と早く届きそうだぜ
1341:名無しの島民
おお良いな、食欲界は収納バッグを貸し出してくれるが
購買部に売ってるのより容量が少ないらしいからなぁ
もうちょい安く手に入れば良いんだが……
1342:錬金術士
安くするための一番の方法は、私達で作れる様になることですわね。
島の購買部で売っている物については、ガイア連合の購買部で販売している価格ですから、
他の支部でも需要の高い商品は相応に高くなる訳ですし……
1343:名無しの島民
あれって島民でも作れる様になるのか?
本部級の黒札しか作れないって噂だが
1344:名無しの島民
学びの園には作り方の指南書有るぞ?
本来は読むのに特許料が掛かるらしいんだが、その辺は島主様が負担してくれてるらしい
特許の期限が切れるまではコピーや写本も出来ない契約になってるらしいが
1345:名無しの島民
俺は生産系からっきしだからわからないんだが、
その指南書見て作れる様になる感じなのか?
1346:名無しの島民
ガイア連合基準のレベルで15あって、空間系の適正が高ければ?
レベル20有れば多少適性低くても一応作れるって話だが……
1347:錬金術士
私は一応ですが作れる様にはなりましたわね。
一つ作るのにまだかなり時間が掛かりますし、使う素材も良い物揃えないと安定しませんから、
専業にする訳でも無いので注文などは受け付けておりませんが
1348:名無しの島民
ほへぇー、流石は島主様の弟子だな
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ガツンガツンとツルハシが岩肌を打ち付け掘削する音が響く中、契約呪法アプリで【ライトマ】を調整して構築した【
今回は索敵や解析でサポートしてくれる瑠璃が居ない事もあり、最近は少し怠り気味だった気配察知に専念し、ただでさえ隠密能力の高い、暗闇を生活環境とする生物の襲撃を警戒する。
「素材採取中の警戒で、ここまで神経磨り減るってのは、やっぱ鈍ってる証拠かねぇ……」
「そこはこの環境のせいじゃない? 指輪のおかげで適応出来てるって言っても、
「環境の影響は否定出来んけどな、瑠璃のサポート無しって状況が久しぶりだからなぁ」
「あ……そうだった。こりゃ私の気が抜けてたって方があるかもねぇ」
「そうは言うが、自然体で気配察知と警戒が出来てる様に思えるんだが?」
ペリーヌと二代がツルハシを手に掘削している後ろで、裕奈と二人で周辺警戒しているここは、食欲界トリコ階層にあるフィールドの一つ、
主な目的は高重力環境で変化した各種鉱石の採掘と、ここに棲息するアダマンタイタス*1の甲羅からアダマンタイトを手に入れる事。
まあそれらを集めに来る切っ掛けになったのは、裕奈が師匠の作ったライサンダーZとか言う狙撃銃を貰い、私ら四人の中では二代だけ装備が一段落ちる状況になったためで、二代の新しい槍を作ろうって話になったから。
師匠に頼めば素材を購入する事も出来るんだが、折角だから私らで素材の採取から製作までしようってペリーヌが提案した事も有って、良さそうな素材を取れる場所を聞くだけに止め、こうして採取に来たと言う訳だな。
「母さんと再会してからだけど、実銃愛好部って所が開催してるサバゲーに何度も連れてかれたからじゃないかな~」
「サバゲー? 実銃愛好部はキノ姉さんが顧問してるガイア連合のサークルだったよな。って事は、ガスガンとかじゃないマジの銃を使ったサバゲーしてんのか」
「そそ、異界内で実銃使ったマジのサバイバルゲームで、回復アイテムや魔法とかは使っても良いけど、攻撃は銃か銃撃系スキル限定、死亡したら敗者部屋送りになるって感じのルール。他にも死に戻り有りで、制限時間内のキルスコアを競うルールのもあるよ」
「リアルFPSかよ……。でもまあ、黒札のガンナー連中とそんな事してるんなら納得だな」
「二人共、この辺での採掘が終わったで御座るよ」
「奥地まで来ただけ有って、質の方も上々ですわ。後はアダマンタイタスからの採取が出来れば、目標は達成ですわね」
どうやら今回の採掘時は襲撃無しで終わったらしく、裕奈と話ながら警戒している内にツルハシの音が鳴り止むと、ペリーヌが最後に掘り出した分の鉱石を確認しながら自作の収納バッグへ入れていく。
ペリーヌが持つ収納バッグは、師匠の指導を受けながら容量増加を重点に作った物で、見た目は戦闘中も邪魔にならない様に工夫した小さめのリュックだが、COMPのストレージアプリより大幅に収納量が多く、食欲界で貸し出しされてるポーチ型収納バッグと比べると大体5倍の容量が有る。
まあその分ペリーヌが扱えるギリギリの素材を使って、製作にも結構な時間を掛ける事になったから、当分は二個目に手を出さないとは言ってたが。
ちなみに私の方は、食欲界で貸し出してるのと大体同じか二割増し程度のポーチを三つ作っていて、私と裕奈と二代の三人で使ってる。
「この暗闇の中で巨大亀って事は、擬態とかはしてそうだよね。聞いた話はここにいるってのと、肉とかも美味しいから、倒せるなら全部持ち帰った方が良いって事ぐらいだけど」
「確かアダマンタイトをまとまった量得るために創り出した、との事で御座ったか」
「正確にはレベル31以上向けの上質なアダマンタイトを、ですわね。レベル30以下でも扱えるアダマンタイトなら、素材迷宮のゴーレムを倒した方が簡単に多く手に入りますもの。そもそも
「金属や宝石が取れる生物ってのがいかにも異界の存在って感じだが、生き物が漏れなく美味しく食べられるってのは兎も角、一部の鉱石が美味しい調味料になったりするのはどうなんだろうな? いや、食欲界的には可笑しくないんだろうが……」
「そこは料理に金箔を使う物とかも有るで御座るし、鉄分の様な物と考えれば良いのでは御座らんか?」
緊張しすぎない様に小声で雑談を交わしつつ、四人で周囲を警戒しながら更に奥へと向かっていく。
こう言う暗い所だと、明かりを付けることで照らせない範囲の闇が更に深くなるって事も有り、暗視能力を付与しての探索行となってる訳だが、暗闇の世界だと音に反応する生き物も多いんだよな……。
「ストップ……上!」
「装甲トカゲか!」
「壁張りますわ! 【テトラカーン】」
「では拙者は、弾かれて落ちたのを仕留めていくで御座るよ」
ペリーヌが呪法契約アプリに登録していた【
ちなみに落ちてきたのは、アルマジロみたいな被甲を背中に持つトカゲで、自身の下を通る獲物にここの高重力を利用した奇襲を集団で仕掛けてくるんだが、見えてれば回避も今回みたいな迎撃も可能だし、肉は普通に美味い上に、被甲は霊力操作で重力干渉が可能な
「っと、結界の範囲外に落ちた奴も居るか――ん?」
「マリッサ何かあった?」
「落ちたところに亀裂が出来ててな。探してたのとは違うが、別の当たりを引いたみたいだぜ」
岩肌の側に落ちた装甲トカゲが動き出した所を仕留めに行った際、トカゲの落下で生じたらしい亀裂に意識を向けると、その奥に亀裂が出来るまでは感じ無かった気配を感じ取る。
灯りを付けていないため具体的な色なんかはわからないが、亀裂の隙間からチラリと見えたのは、そこそこの大きさを持つ蟹の姿。
「うわっ、鉱山ガニ*3じゃん」
「鉱山ガニですの?!」
「ほほぅ、蟹で御座るか、それは是非とも捕獲せねばならぬで御座るな! 【ノッキング】*4は確りと習得してる故、任せて欲しいで御座る」
「おう、私も師匠から教わってるから、手分けして【ノッキング】して行くぞ」
亀裂の奥にいる鉱山ガニを逃がさない様、慎重に亀裂を広げながら素早くノッキングして行く事しばらく、子ガニと思われる小さいサイズ以外を粗方捕まえた後は、マップアプリにここの場所を書き込んでまた来れる様にしておき、他の生き物に全滅されない様に亀裂部分を崩しておく。
「場所が場所だけに、宝石系以外にも幻想金属の殻を持つ個体が結構居ましたわね」
「お、マジ? って事はアダマンタイトも集まったりした感じ?」
「師匠に聞いた話だが、アダマンタイトみたいに重すぎる金属は殻に出来ないってさ」
「そっかー、槍の穂先なら鉱山ガニ一匹分有れば行けるかと思ったけど、そう上手くは行かないか」
「であれば、引き続きアダマンタイタスを探すと言う事で御座るな。巨大な亀と戦える機会が無くならずに済んで良かったで御座る」
「それでは鉱山ガニの確認も終わりましたし、探索の続きに戻りましょう」
大量の鉱山ガニと装甲トカゲを収納したら探索へと戻る。
所々岩肌に表出している鉱脈から鉱石を採掘したり、時々採掘中や移動中に襲ってくる鉄爪モグラなどを倒しつつしばらく進むと、漸く目的を発見した。
「擬態ぐらいはしてるかもと思ってたけど、ここまで大きいと擬態の意味があんまり無いよね……」
「甲羅に籠もってる状態で、拙者達の十倍近くはありそうで御座るな」
「恐らく小さい個体は確りと擬態して隠れていて、隠れきれなくなる程大きくなった個体のみ、見つける事が可能になるのではないでしょうか?」
「師匠ってその辺の生態的な部分拘ってるとこ有るみたいだしなぁ、トンデモ生物でも種を残す方法とか成長するまでの過程とか」
「つまり、よほど看破系に優れないと老成したアダマンタイタスしか見つけられないって事かぁ……」
「それは手強い相手と戦える上に、上質なアダマンタイトを大量に得られると言う事で御座るな!」
「倒せれば、だな。まあ素材を得るだけなら、甲羅に昇って採掘だけして逃げるって手もあるんだろうが、それを許してくれるかはまた別だしな」
「甲羅にアダマンタイトを蓄えるだけあって、アダマンタイタスの血は加工し易くする触媒にもなるそうですから、倒せるなら倒して全身持って帰りたい所ですわね」
「ま、それじゃ当初の予定通り、アダマンタイタス狩りを始めよっか」
見つけた目標は、一見すると峡谷の崖の間に落ちてきた岩山の様にも見える程。
とは言え、地面に近い方を見れば甲羅の境目と、手足を出す部分も見えるぐらいには周囲から浮き出ていて、甲羅部分だけなら周囲の岩とも見分けが付かないことから、恐らくここに来るまでの間にも、小さいアダマンタイタスは見逃してしまっていたんだろうと思うところ。
そんな考察は兎も角、今回の探索で目的とした最後の一つを発見した訳で、それぞれ準備が整った所で戦闘を開始する。
「COMPのアナライズでは耐性が物理全般、弱点が疾風属性と出てますわね」
「んじゃそれを参考に一旦耐性ノックして確認するか」
「アダマンタイトの甲羅を持っていて物理が耐性止まりってのもなんか気になるし、色々情報が隠れてると考えた方が良さそうだよねぇ」
「瑠璃が居れば解析が終わるまで待つところで御座るが、一番槍いくで御座る!」
「金行には火行だし、まずは【アギ】で様子見するか」
つっても禄にダメージが入っていないのか、二代が槍で突いても【アギ】をぶつけても反応しなかったんだが……。
「まともにダメージが入らなければ、動きすらしない様ですわね。では弱点の方確認していきますわ【ガル】!」
「お、弱点情報はあってたか。そんで漸く動き出すっと、じゃあこっちは属性弾で吸収されそうな地変を確認してみるかにゃー」
ペリーヌの【ガル】でまともにダメージが通ったのか、微動だにしなかったアダマンタイタスが動き出し、そこに裕奈が属性弾を撃ち込んだんだが、予想した通り地変は吸収相性だった様で、【ガル】で付いた微かな傷が消えているのを確認する。
「やっぱり吸収相性はあったか、って事は他にも吸収反射に弱点もあったりするかもな」
「物理の方は貫通含めて拙者が確認するで御座るよ」
「属性単体の確認は手分けするとして、状態異常の方はどうする?」
「弾丸に無い奴はペリーヌと分けて確認するか」
「それが良いですわね。まあ実銃愛好部の方で状態異常弾も種類を増やしているそうですから、こっちが終わりしだい残りを分担で良いかと思いますわ」
「じゃそう言う事で、今日は瑠璃が居ないしチャットで情報共有ね!」
アダマンタイタスが本格的に動き出す前に初動の方針を決め、攻撃を避ける様に散開。
Cキューブからいつもグループチャットに使ってるアプリを起動、思考入力可能にして視界の端にチャットログが投影される様に設定し、耐性ノックに移る。
Drizzle:予想出来たが重力も吸収、ちょっと予想外は水撃が無効っぽいとこか、見た目陸亀なんだが
錬金術士:核熱と念動は通り的に耐性は無さそうですわね、弱点という感じもしませんけれど
キッド:こっちは氷結弱点、電撃普通、衝撃耐性ってとこだね感電か凍結入れば楽なんだけどにゃー
蜻蛉切:物理耐性は恐らく二割五分以下で御座るな、後貫通の効果を載せると反射されるで御座る
Drizzle:おいおい、耐性が反射じゃなくて、貫通攻撃すると反射するのかよ
なお後で師匠に聞いたところ、アダマンタイタスには【貫反の堅盾】と言う、物理属性の貫通攻撃のみを反射する自動スキルが有るらしく、物理耐性自体も5%とほぼ無効近くまで軽減するため、物理攻撃で倒すことは想定していないとの事。
まあこの時の私らには、そんなスキルのことまではわからんかった訳だがな。
錬金術士:貫通スキルは使えないと見た方が良さそうですわね、幸いなのは弱点が二つ見つかってる事ですか
キッド:状態異常の方は耐性高そうな感じかな? 睡眠や緊縛どころか毒すら入らないっぽい
蜻蛉切:ふむ、疾風複合の物理なら弱点として通るみたいで御座るな。拙者も複数の属性に対応出来る用にするべきで御座るか……?
Drizzle:一点特化した貫通だと、この手の防御すら貫く事も出来る様になるみたいだし、極める方向に行くのも良いんじゃね? 一時的に属性付与する道具とかは師匠なら持ってそうだし、そっちで相談したらどうだ?
錬金術士:追加情報、弱点属性ですが恐らく疾風が1.5倍、氷結が2倍ぐらいに差がありますわ
キッド:OK、それじゃ一応凍結に期待しつつ、氷結弾かな。礼賛乙出すから音注意ね
蜻蛉切:注意が要るのは、音では無く着弾時の衝撃波では御座らぬか……?
思考入力でチャットしながらの耐性ノックが粗方終わり、攻め手が決まったところで本格的な討伐に移る。
手始めに裕奈の放ったライフル用の氷結弾が、轟音を立ててアダマンタイタスの頭に突き刺さると、そこに一拍遅れて私とペリーヌの【ブフ】を融合させた合体魔法【アイスブラスト】*5を発動し、アダマンタイタスの巨体を部位毎に別の攻撃対象と指定し、多段ヒットさせていく。
Drizzle:この距離だと発射と着弾がほぼ同時だな……、後流石に音がうるせぇw
錬金術士:氷結弾が命中した時に発生する氷柱が、着弾した衝撃で砕けて周囲にまで影響が出てますわね
キッド:そういうマリッサとペリーヌの合体魔法も、亀の周囲まで氷柱が出現して凄いことになってるでしょ
蜻蛉切:攻撃直後の影響範囲が広くて、拙者が戦い難い所はどちらも変わらぬで御座るが??
Drizzle:いや、私らが攻撃してる間も氷柱の上を飛び回ったりして、首の後ろを的確に切り続けてる二代が言える台詞じゃ無いと思うんだが?
蜻蛉切:拙者のペルソナには回避系のスキルも多い故、何とかなっているだけで御座る
キッド:スキルがあるのと、使い熟せているかは別って黒札の中でも言われてる事らしいよ?
錬金術士:まあ本人がどう言おうと、だいぶ可笑しい回避能力している事に代わりはありませんわね
Drizzle:挑発も確り掛けて回避盾してくれるから、マジでやり易いよなぁ……そろそろトドメか?
蜻蛉切:そうで御座るな、だいぶ動きが鈍ってる――のは氷結で体温が下がった影響の可能性も有るで御座るか? まあどの道そろそろで御座ろう
キッド:それじゃいつも通りトドメはこっちでしとくから、血抜きの準備よろしく!
錬金術士:滞りなく進めてますわ。早く時間停止機能付きの大容量収納バッグを作れる様になりたいですわね……
Drizzle:だよなぁ→時間停止機能付き。いやまあ銀札や銅札からすれば贅沢な話だろうがな
巨大なアダマンタイタス相手で物理攻撃がほぼ効かないとは言え、前衛で回避盾出来る二代が居て、弱点属性での攻撃も全員が可能。
更に言えばレベルも全員が35以上と、重力峡谷の適性レベル帯に届いていればそう苦労する訳も無く、体力の多さと純粋な物理・魔法防御力の高さで時間が掛かりはしたものの、トラブルも無く討伐に成功する。
氷結弾で散々に頭を狙撃され、首にいくつもの裂傷を受けてアダマンタイタスが動きを止めたのを確認し、この手の巨体から血抜きをする際に便利だからと師匠に教わった、【アクア】から派生した液体操作の術式を発動して血液を抜き出し、ペリーヌが用意した液体の保存に特化した大容量容器の水瓢箪に入れていく。
「お疲れ~、一撃貰うとヤバそうな巨体だけど何とかなったね」
「うむ、今回は素材採取が目的故仕方無いが、今度は物理のみで戦いたいで御座るな! 良い修業相手になるで御座ろう」
「いくらでも殴れるサンドバッグって考えれば、そりゃ良い修業相手だろうがな……」
「修業相手とするなら、もう少し迅速に倒せる様になってからの方が良いと思いますわね」
「回避型のペリーヌと長物使うマリッサに二代は行けるだろうけど、ガンカタの私だと近接は無理じゃ無いかな……」
と、そんな雑談してる内に血抜きが終わり、アダマンタイタスの解体自体は戻ってからと言う事で、目的の素材は一通り集まったのでさっさと撤収する。
そんで帰ってからは裕奈と二代が解体作業してる間に、私とペリーヌで採掘してきた鉱石の仕分けや精練を行い、槍の製作に取り掛かる。
作る槍のモデルは、二代のペルソナである本多忠勝が使っていたと言う蜻蛉切。
日本で天下三名槍と言われるらしいそれの形状を元に、穂先をアダマンタイトで作り、柄の方は合金樹を使って強度と柔軟性を持たせた合金木を使用する予定だな。
「まずは柄に使う合金木から作っていきますわよ」
「師匠が今までに試した組み合わせとかは流石に教えて貰えなかったし、二代の使い方に合った性能のを探すところからだな」
「場合によっては穂先も合金木にする可能性も含めて、調べないといけませんわね」
こうして二代の槍作成を開始した訳だが、完成までに一週間以上掛かったのは、私らの技量がまだまだ足りていないって事だろうな。
まあ出来上がった槍の性能は二代が満足する物だったし、良い経験にはなったんだがな。
次は概念武装って奴を作れる様になるのが目標かねぇ……。
原作では主に発見の難しさから、捕獲レベルが高くなっている高級食材。
トリコに登場するノッキングを再現した独自設定スキルであり、使用者の技量により成功率が変化し、気絶状態の強弱などを制御可能になる。