【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく 作:緋咲虚徹
ダイオラマ魔法球に籠もり始めてからそろそろ一ヶ月は経つだろうか。
ついさっき長かったキャンペーンの最終セッションが終わり、後は最後の感想戦って事で、キャンペーンを振り返って思い返す。
初日は色々なカミングアウトで時間が掛かり、配布されたサプリとサマリーの確認でも相応に時間が掛かって、結局キャラ作成は翌日に持ち越しになるなんてトラブルで終わったが、レギュの発表と合わせてキャラ作成に時間を取れたと思えば、結果的には良かったって所かねぇ。
そんで、発表されたキャンペーンのレギュレーションは、四つだったか。
1.アニメ四期が終わった翌年の陰陽学園一年生としてキャラ作成する事。
2.
3.2の条件からキャラは女性、または特例事項に入る男の娘か両性具有とする事。
4.複数チームを連携させる
キャンペーンとしては、陰日TRPGだとスタンダードな陰陽学園に入学して、一年間を過ごすってタイプの物になるんだが、師匠が企画して新規サプリまで用意した上、アニメ四期直後の入学って所から、もしかしなくてもアニメ五期に使うつもりなんだろうな。
まあ大人数でのセッションを可能にするための集団ルールとか出してきてるし、色々とテストプレイするのに丁度良いってのもあったんだろうが、いきなり公式案件に突っ込まれる形になった麻帆良堂は強く生きてくれ。
そんで翌日、サプリを読んでの疑問を師匠に聞いたりしつつ、それぞれキャラを作っていったんだが、普通に魔女を作ったのは亜子と円にマルガとマルゴット、それから綴姉さんと私の半数で、ペリーヌはアトリエシリーズを意識した感じの錬金術ビルドな上、シナジーも考えてなのか特例事項を使った両性具有なキャラ。
美砂と桜子はアイドル系ビルドなのか、歌や踊りを重点にした儀式や補助特化型で、裕奈と二代は普段の戦闘スタイルと近い形を目指したのか、それぞれガンスリンガーとか武士とかのクラスを加えた複合ビルド型だし、琴姉に至っては特例事項にある男の娘キャラを作ってきた。
そんな感じでキャラ発表時にも色々と有ったが、兎も角レギュに合わせたキャラ作成が終わって、12人三チームで作るクランの名称を決めることになり、これまたしばらく時間を掛けて〝宵待月〟に決定したら、いよいよキャンペーンが開始されたんだが、幸運の申し子と運命に愛された者が揃ってまともな展開になる訳が無かったんだよな……。
師匠の幻術も駆使した場面演出で、実際にキャラと同じ場所に居るかの様な臨場感に、麻帆良堂の面々が驚いたり感動してた最初の内はまだ良かったんだが、問題が起きたのはメインパートの任務が始まった後の事。
ファーストセッションって事で、三チーム全員でちょっと規模の大きなシティアド*1の解決に当たったところ、琴姉が最悪規模のクリティカル*2をぶち抜いて、師匠曰く匂わせる程度で済ませるはずだったキャンペーンの黒幕に直撃。
ワンチャン全キャラロストからの作り直しになりそうな所で、桜子が逆転のクリティカルで魔女の神でもある
ちなみにこのヘカテノオオヒメだが、実際にヘカテーがギリシャ神話群から日本神話に所属を変えて、名乗るようになった名前だそうで、カズフサニキの拠点には神社も建立されているとか。
その辺の所属変更……般的には習合と呼んだ方が良いんだろうが、八百万の神の一柱になってる事を喧伝する意味もあって、魔女を主軸にしたキャンペーンだからチャンスがあれば、と師匠が用意していた策が上手く機能して、ピンチを切り抜けられたって感じだったな。
いやまあ、どうにかなる可能性が有ったから、琴姉の運命力がぶち抜いたって可能性もあるし、何とも言えんとこなんだが……。
何はともあれ、結果的には無事に生き延びて、暗躍するはずだった黒幕の情報まで抜いてくると言う大金星を上げ、ヘカテノオオヒメとの縁まで結ぶ大成功でファーストセッションが終了。
更にはヘカテノオオヒメの巫女と言う立場まで追加された事で、師匠曰くキャンペーンの規模と流れが大きく変わったとの事。
具体的には、陰陽寮の上位陣に黒幕の対処を任せるってルートもあったらしいんだが、後戻り出来ないレベルで黒幕からも認識されたため、キャンペーンボスとして戦うのは確定したらしい。
その代わりなのか、ヘカテノオオヒメの加護を全員が受けた事で、能力成長などにボーナスが付く様になって、上手く成長して行けば何とか対処可能になるって話だが、成長ダイスが腐ればどうしようも無いって事なんだよなぁ……。
一応救済策も兼ねて、アニメ一期から四期までの主人公チームだったり、龍樹教官からの指導を受けられる機会が増えたって事だし、実際そうした追加で得られた成長チャンスのおかげで切り抜けられた場面もあったから、マジでギリギリな難易度のキャンペーンになったんだよな。
そんで、波乱たっぷりなファーストセッションが終わった後は、三チームそれぞれに別れての行動が基本になり、討伐・調査・生産からやりたい内容を選んで
結局そうした任務と追加鍛練により能力が順調過ぎるぐらいに上がった事で、より高難易度と予想される事件の対処に回される流れになって、十分に黒幕と相対できる力量まで成長したんだから良い話なんだが、師匠や琴姉が言う運命力ってのはこう言うことかと微妙な気分にもなったが、まあ私の個人的な感情は置いとくかね。
後、陰陽学園恒例の夏季合宿では、それぞれ自分達の作ったキャラの見た目で水着姿になったり、ダイオラマ魔法球内に作られてる浜辺で実際に遊んだりもして、没入感が高まった影響か一般人だった四人が覚醒するなんてトラブルで、数日セッションが止まったなんて事もあったな。
師匠はそれを見てVRを使った覚醒修業がどうとか言ってたが、キャンペーンとは関係無い話みたいだし、気にしなくて良いか。
それと霊能覚醒が起きた水着回なセッションでは、男の娘である
でもって夏季合宿回が終わった次ぎのセッション辺りから、キャラ同士の関係も色々変化し始めて、最初は真琴の魅力に
一方で、夏の件から何故か男性器を生やす薬の調査・製作を行う事になり、生産メインなクリスを主軸にしたセッションが行われて、ユリアーネ(マルゴットのキャラ)とリーザベラ(マルガのキャラ)に月美(綴のキャラ)が参加する事になったんだが……。
幸運なのか不運なのか、目的の薬――魔羅薬自体は大成功と言える物を作れる様になったんだが、魔羅薬の中間素材として使う媚薬を作る際に盛大なファンブル、薬品をぶちまけてしまい四人で乱交することになって、セフレな関係になると言う事態になりやがった。
まあそうして媚薬を使用した状態の体液を調べたところ、良い感じの素材になるっつー結果が出て、それが高品質な魔羅薬に繋がったりするんだから、何が功を奏するかわかんねーよな。
ちなみに師匠に聞いたところ、ゲーム上の設定って訳じゃなくて、実際にも薬を服用した後の体液を素材にする事もあるし、そうすることで効果を向上させられたりするのも有るんだとか。
特に媚薬とかの性方面に関連する薬品だったり、儀式に使用する物としては最良の一つになるらしい。
そんな感じでエロ堕ちする結果になった二チームのセッションが終わって、続いて私のキャラであるケイトに
場所はこの手の話で良く舞台になる山奥の廃村で、異界が見つかった経緯も周辺地域で悪魔発見が相次いだからと言う、これまたよく有る導入。
だったんだが、メンバーに運命力が結構高いらしい私と裕奈が居て、それがキャラのケイトと裕香にも影響したのか、実は邪教が隠れ家に使っていた異界で、今は放棄された事で結界が綻んで周囲に悪魔が湧くようになったと言うのが判明する。
とは言えここまでは、判明に掛かった時間を無視すればGMのシナリオ通りだったらしいんだが、問題になったのは異界の厄度をダイスで判定した事。
まあ物の見事にファンブルして厄度がMAXになり、邪教がこの異界を放棄した理由が、昨年に当たるアニメ四期の件での撤退では無く、自分達の手に負えなくなったからと言うより救えない理由になったらしい。
セッション中は異界内を探索する事で、邪教の関与だったり、今使われていない理由などが徐々に判明して行く感じだったから違和感も無かったが、師匠的にはギリギリ何とかなる範囲へ理由を付けて落とし込むのに、苦労してたとか言ってたっけか。
プレイヤーの私らにしてみれば、邪教関連の異界と判明した時点でキツいセッションになると確信してたし、実際に情報が出てくる度に状況が最悪一歩手前な事が分かってきて、ゲーム内の事と理解していても、幻術を使った師匠の演出の所為で冷や汗が流れる程だった。
本来は調査だけで終わらせる任務内容だったんだが、異界の状況から対処人員を要請して到着を待つ余裕も無いって事で、セッションの目的が調査から異界攻略に変更され、攻略に向けた情報収集を進めて行った。
そうして情報を集める中で、幸運なことに邪教がこの異界を何に使ってたかだったり、放棄した理由なんかも次々と見つかって、ギリギリだけど何とか出来る目処が立つ所まで行ったのは、流石に出来過ぎでは? と思ったもんだ。
ちなみに邪教がこの異界でやってた事に関してまとめると、毎度お馴染みな邪教にとって都合の良い救世主を造り出すための場所で、これまた邪教のアジトなら標準装備になってる人間牧場を使って、兎に角数を産ませるのは他と同じなんだが、アプローチの方法が〝姦淫を神が禁止するのは、それこそが救世主の生まれる条件だからだ〟とか言う、邪教らしくとち狂った理由から、あらゆる快楽を追求していくとか言う物。
それにより行われたのは、薬品などでの肉体改造による物理的な感度の上昇、共感魔術的な感覚の同調による快感の増幅、果てには淫魔を人間に混ぜ込んだり、機械的な道具で行われる終わりの無い快楽地獄。
シナリオ上の事だとわかってはいても、臨場感を演出する幻術が実際に起きた惨劇の様に錯覚させ、胸糞悪い気分になったもんだが、問題の核心となる部分はこの後、淫魔を混ぜ込まれた悪魔人間達が異界の環境と反応し、一つの化生を生み出す事になった。
その化生は邪教から異界の支配権を奪い、搾取側だった邪教徒も淫獄に堕とし始めた様で、化生の対処に失敗した事で邪教が異界の放棄を決定したらしい。
なお、邪教のやることだけあって、その化生の能力についてなどの情報は一切得られず、その辺の調査から進めて行く事になった訳だが、隠密しながらの【アナライズ】などを何とか成功させると、厄度MAXと宣言されるのが良くわかる情報が開示された。
異界の主の名称は【魔人 救性主】、見た目は女体ベースに男根を生やした両性具有な姿で、主の周囲には発情の状態異常を強制付与するエリアが展開されている。
この発情って状態異常については、ガイア連合のスケベ部によって実際に確認されている状態の一つで、魅了状態に加え時間経過で【ランダマイザ】*4を掛けられる様な物になっている。
面倒な部分としては、救性主が展開するエリアにおいては発情の解除が不可なのと、発情状態でエリア内にいると性欲に加えて生殖欲求が増大し、子作りしながらでなければ真面な思考を維持するのも難しいと言う、巫山戯た効果の二点。
特に思考能力を奪われるのが致命的で、救性主と真面に戦う事すら難しい理由になってるんだが……、かなり絶望的な状況をぶち壊すからこそ、幸運の申し子って事なんだよな。
状況打開の切っ掛けになったのは、桜がアイドル系ビルドにしてる関係で巫女適性が高く、そのおかげでヘカテノオオヒメと交信し、解決方法を授かるのに成功したって事。
そんで魔術の神でもあるヘカテノオオヒメから授かった解決方法ってのが、異界内に充満するエロ系サバトみたいな環境で発生したMAGを使う儀式魔術を構築し、異界自体を崩壊させて主を弱体化させると言う物。
これは異界の主をしてる【魔人 救性主】が普通の悪魔じゃなく、悪魔人間にされた元一般人がベースになっていて、術関係への対応力が杜撰だから可能な方法らしい。
後は主の居る異界の中心を囲う形で儀式場を構築し、異界内のMAGと同質のMAGを作り出して同調させ、儀式魔術で同調させたMAGを取っ掛かりに、異界全体のMAGをヘカテノオオヒメへの供物として捧げて完了って感じだ。
ただ、儀式魔術を行うに当たっての問題点も一応は有ったんだが、ソレについてもセッション開始時にネタで購入した、クリスの作った魔羅薬が解消してくれたもんだから、もう笑うしかないよな。
問題になってたのは、儀式の進行役をする桜は兎も角として、異界内のMAGと同質のMAGを作り出す役割の方で、男女の交わりと子作りの際に発生したMAGと同調させるって部分。
男の娘な真琴か両性具有のクリスが居れば良かったんだが、ぶっちゃけて言えばチーム内で男の役割を出来る奴が居ない、ってのが詰みポイントだったって訳だな。
まあそこは魔羅薬のおかげでクリア出来たって事で、儀式場も問題無く構築し終わり、儀式を始める段階になって進行上ではなくプレイヤー側の問題として、誰が男役をするかって話で一度進行が止まる。
これはゲーム内とは言え、自分のキャラに男根を生やすのに躊躇した……のは円だけで、裕奈と私にとっては何度も実際に経験してるため今更の話だし、巫女として儀式を主動する必要が有る桜子の方は、端から除外されてる事を残念がってるぐらいだしで、その様子に円が驚いたり、ここで裕奈が私らの夜の話をポロッと溢してしまい、外野を含めたちょっとした騒動になった結果の話。
でまあ生々しい猥談でしばらく進行が止まってしまった後、埒が明かないって事でこの時は私のケイトが魔羅薬を使う事になり、桜の執り行う儀式が目論見通りに効力を発揮して救性主の弱体化に成功したんだが、それでも強制的に発情状態にしてくる能力は残ったままで、デバフを対処しながらの決戦はかなり苦労したっけか。
そんな感じで、結局この回のセッションは三チームともエロ堕ちする事になったし、以降のセッションでも話の流れ的にエロトラブルが頻発する様になって、キャンペーン全体の特色がエロ方面に振れてしまったのを考えると、夏季合宿の水着回とこの回が転換点になってたんだろうな。
キャンペーンが終わってから師匠に聞いた感じだと、キャンペーン自体は黒幕の暗躍で割とダーク系のストーリーになるはずだったらしいんだが、鬱展開になりそうな場面とかシリアスな場面で的確にクリティカルな出目が出て、コメディな展開かエロコメ的な方向にねじ曲がったらしい。
結局ラスボスのシリアスな目的を余所に、ストーリーは12人のドタバタな性春ラブコメ展開になり、シリアスでダークな設定は有り得た可能性として、舞台背景に残る形に成ったとの事。
最終セッションのラスボスである黒幕こと魔女フリッカについても、本来は一族に積み重なった邪教への復讐心に囚われ、邪教を根絶するために日本の地脈を使った儀式の準備をしてたんだが、よりによって最初のセッションで私達が黒幕と対面した上、魔女と魔術の神でもあるヘカテノオオヒメの協力を私達が得る始末。
ちなみに、魔女をテーマにしたキャンペーンって事で、運が良ければヘカテノオオヒメと遭遇し、加護を受けたり契約出来たりするギミック自体は予め用意してたとの事。
そんでまあ、本来はそう簡単に遭遇出来ないし、加護や契約するにしてもある程度成長して能力を示してからって想定だったそうで、ヘカテノオオヒメとの契約や加護を受ける事を条件に、キャンペーンの黒幕である魔女フリッカの心情に変化を発生させる設定にしてたらしい。
これは日本神話に習合された姿とは言え、自身の信仰する神が敵対者側に協力している状況を知ったことで、一族の怨念とも言える願いのまま動く事に疑問を感じ始める様になると言う物。
このフラグ発生以降では、プレイヤーキャラクターへの関心から難易度が上がる代わりに、一般社会への被害が押さえられる様になるため、最終的な結末において陰陽寮側の譲歩を引き出せる様にしてたとか。
そうした元々のプロットで用意していた設定と、実際のプレイ中に起きた様々な展開が合わさった結果、フリッカの関与は因縁の出来た私らのクラン宵待月が関連する物に限られ、その際の一般人への被害はほぼゼロになった。
更に言えば、そもそもの目的は〝日本雛形論*5〟に基づき、類似した地形を接点として日本列島で発生させた事象を世界各地に伝播させ、事象規模を拡大して発生させる事で邪教を攻撃すると言う物。
本来の計画では覚醒者では無い邪教徒も対象とするために、一般人への被害も気にせずに事件を起こす予定だったが、霊能者のみを標的にする方向へと変化した上、邪教との類似性を上げる為に、性質の似た霊能者や組織をターゲットにした事で、結果的に陰陽寮としては、勝手に地脈を使ってる事以外に問題点が無い状態だったらしい。
詰まるところ、陰陽寮とフリッカの間で地脈を使う為の契約を結んでしまえば、後は因縁が出来たクラン宵待月とフリッカの間で決着を付ければ問題解決となり、最後は青春系バトル漫画っぽい戦いが繰り広げられる事になった訳だな。
「キャンペーン通しての感想戦って事で、記録したのを振り返ってみたけどさ、夏季合宿以降のエロ割合酷くね?」
「その前からちょくちょくラブコメやラキスケっぽい展開は起きてたけど、傾向が強くなったのは確かだよねぇ……」
「ラキスケって言えば、セッション開始の自己紹介で亜子がファンブル出して、私の真琴を亜美が押し倒して股間に顔を突っ込ませたのが最初だっけ?」
「真琴が男の娘って自己申告した時だったよね。本当かどうか確かめるかって話になって、流れで亜美が指名された所での初手ファンブルだもん、あれは笑ったね~」
「アハハハ……、でもそう言われると、亜美が真琴に恋するのは仕方無いよね、うん!」
「恋すると言うより、捕食しに行ったとの表現の方が適切では御座らんか?」
二代が純粋な疑問をぶつけると、自キャラの行動を正当化しようとしてた亜子がスッと視線を逸らす。
まあ二代のキャラがエロ堕ちする切っ掛けになったのが亜美だし、二代は気にして無くても亜子は気にするか。
「まあなんだかんだで全員エロ堕ちしてるんだし、誰が始まりかってのは今更じゃない?」
「で、御座るな。拙者も結果に否は無いのだが、亜子殿はもっと堂々と肯定すれば良いと思ったところで御座る。キャンペーンが良い方向に向かう岐路の一つになった訳で御座るしな」
「とは言っても私だって未だに思う所あるんだし、亜子が引け目を感じてもしょうがないでしょ。と言うか、あ、あんなにエッチな展開して大丈夫なの? これ公式のリプレイにするみたいな事言ってたよね??」
「年齢制限の所為で買えてないから実際には見てないんだけど、掲示板見る限りだと四期目までのアニメの円盤もガッツリR18なんだし、大丈夫じゃない?」
「リプレイの方もアニメ五期への採用も問題は無いですね。逆に四期目までと、傾向の違いもはっきり出て良い感じですよ」
円の一般的にはもっともな疑問も、美砂と師匠がサックリと答えて流す。
そういやアニメの円盤は、エログロもきっちりと描写してたっけか。
「お、って事はこのキャンペーンをベースにアニメ製作は決定なんだ。リプレイ本の方はどうするの?」
「今回は思いっきり特殊ルート進んで大団円に到達しましたからね。キャンペーンシナリオと合わせてリプレイ本も出しますよ。本来の想定シナリオとは雰囲気が完全に違いますし」
「打倒するべき悪を演じるはずの黒幕が、何故か青春物のライバルポジションになって、最後は和解からのクラン入りですからね……」
「臨時講師の立場で陰陽学園に所属して、宵待月の顧問に収まったのは驚いたわね」
「ナイちゃんはそれ以上に、クラン全員がセフレ関係になった事の方が驚きだけどね~。後、裕奈や二代もエッチな経験が豊富だった事も驚いたよねぇ、琴音は兎も角」
「私は兎も角ってどう言う事さ」
「そりゃ琴音は私達と同じ様に、恋人居るんだろうなって最初に会った時から思ってたし」
「琴姉が普段からどう見られてるかは置いとくとして、マルガの言う様にクランの顧問って立場に入ったのは驚きだよな。師匠、他にもクラン入りするルートって有るのか?」
「本来想定していた一番被害の少なかったパターンを少し改変した形ですから、クラン入り自体は既定路線ですね。想定だと観察処分として、捕まえたクランが監視するって名目での加入ですが」
「あ、一応仲間になる想定自体は有ったんだな。エロコメなシナリオになったから生えてきたルートかと思ってた」
「想定していた最良は軽々と超えていかれましたけどね。ともあれ、ダイス目の結果として最高難易度になったキャンペーンのクリア、改めてお疲れ様でした」
『お疲れ様でした!』
こうして濃密で充実したキャンペーンセッションが幕を閉じて、私らも現実へ戻る時が来る。
ちょいと寂しいけど、終わりがあるからこその楽しさってもんだしな。
また皆で集まって、新しい
陰日アニメ第五期の予定、放送は終末後の想定
登場するメインキャラは、四期までと比べて大幅に増えた12人。
大人数でのキャンペーンリプレイを下敷きとしたストーリーになっていて、メインテーマは魔女。
四期目で起こった邪教との戦いを経験に、陰陽学園では戦闘・調査・生産の分野をある程度習得させ、任務に応じて流動時にチームを編成出来る枠組み〝
これは先の大戦において、特化した能力者の必要性と同時に、汎用的に対処可能な能力者の重要性も示唆された為である。
新年度に併せて導入されたシステムにより結成されたクラン、〝宵待月〟のメンバーそれぞれの視点から描かれる事件の数々と、事件の背後に見え隠れする魔女の陰謀が交錯する群像劇――になる想定だった。
見え隠れ処か、初手で真っ向からの対面を果たしたことにより、邪教からの魔女狩りを受け続けてきた一族の怨念を背負う魔女フリッカの葛藤と、女神ヘカテーの巫女とも言える立場となった宵待月の、性春バトルラブコメが繰り広げられる事になる。
主要人物名: