【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく 作:緋咲虚徹
拠点の整備が本格化してからしばらく、夏らしさを増してきた七月のある日、星霊神社の近くに建造された酒蔵で半期毎に行われ、半ば宴会と化しているガイア酒造との報告会。
会の内容としては、主に私が好き勝手酒造した酒の報告や試飲とガイア酒造で醸造した商品も含めた販売関係の相談と言ったところ。
「これが新作の〝
「おお!前の〝八塩折*3〟も素晴らしいお酒だったけど、今回のは単体で効果付きか」
真っ先に声を上げたハクネキだけでなく、他の酒飲み達も歓声を上げて瓢箪を回していく。
ちなみに前回報告した酒は〝貴醸酒〟と言う製法で何度も醸造を重ねた物で、明確な効果を持たせている訳でも無いのに、あればあるだけ飲んで酔い潰れてしまう人が続出したそうで、私が保管している物以外は全て飲み干されたとの事。
ガイア酒造の方では現在〝蓬莱山〟と〝八塩折〟をメインにして、グループ毎にワインや焼酎などを研究しているらしい。
そして今回私が持ってきた酒は、陰陽関係で同じ素材から酒のプラス面とマイナス面を強調したらどうなる?*4と言う疑問が掲示板で上がっていた事から、〝蓬莱山〟を酒造する際の工程に陰陽を分離させる手順を組み込んで、プラス面とマイナス面に極化して取り出した結果の産物。
「この満陽之月ええわぁ……。こう、踊ったり暴れたりしとぉなる感じやねぇ」
「こっちの隠之月は、悪酔いしそうな感じかなぁ……。全能力ダウン掛かるのに凄く美味しいから、酔いの回りも早くなりそう」
「せやねぇ、駄目やとわかるんに止まらん感じやなぁ。んっ、満陽之月と交互なら問題無さそうやけど、隠之月だけやと酒に飲まれそうやな」
ハクネキに続いて鬼灯さんも隠之月を試した後、デバフを満陽之月のバフで打ち消しながら艶やかにそう言葉を溢す。
他のメンバーからも大体似た感じの感想が出てきたところで販売に関する内容へ話は移り、物が物だけに購入にレベル制限を入れる事で決着する。
「酒造の手順に関しては一応技術書も用意しましたけど、霊力操作や術式も必要ですから次の仕込みで実際にやりましょうか」
「そうだねー、聞いた内容的に再現出来るのはだいぶ先になりそうだけど、【ラスタキャンディ】と【ランダマイザ】効果のアイテムってなると、需要は大きいから何とか作れる様にするよ」
「そんなら次はうちらの成果って事で、八塩折の途中経過とモアイモ焼酎に
私の出した瓢箪を回収した後、次ぎに出てきたのは三つの一升瓶。
貴醸酒である八塩折は何度も繰り返す必要があるため、私みたいに時間加速した異界を使用していないガイア酒造では流石に回数が少なく、貴醸酒としての風味は出てるけどまだ若いと感じる出来と言ったところ。
メンバーの感想も大体同じだったので想定内と言うところだろうか、これに関しては時間掛けて回数重ねて納得のいく味を目指す事になるからこんな物でしょうね。
モアイモ焼酎は、焼き芋のような甘味と風味を感じるアルコール度数の高い焼酎として、完成と言えるぐらいには美味い酒になっている、まあ原材料的に一般流通に流せないけど。
「モアイモ焼酎はガイア連合内のみになりますけど、もう販売しても良いんじゃないです?」
「今回の製法で一先ずええんやない?晩酌よりも三時のおやつになりそうやけど」
「おっけー、それじゃモアイモ焼酎は正式に販売へ回そうか。研究は続けるとして、販売分は一端今回の手順で量産することにしよう」
他のメンバーも納得出来る味だった様で、満場一致で販売品に追加される事になり、最後の蜂蜜酒に移る。
蜂蜜酒は、農業部の養蜂班が流通にも回せるぐらいに蜂蜜の生産が可能になったと言う事で、蜂蜜酒が好きな人達を中心に酒造したらしい、今回のは試作品との事だけど味としては十分に流通させられる物に仕上がっていた。
「蜂蜜酒の方は、これ微弱ですけど強壮効果もありますし、製法を工夫したら効果付きに出来そうですね。代わりに一般流通は駄目になりますが」
「んー、悩ましいところだね。一般販売出来る酒もある程度欲しいって言われてるし、いっそのこと一般用と連合内用の二種類酒造する?」
ハクネキの提案に蜂蜜酒好きの人達が頷いた事で、今回のを一般流通用に生産し、それとは別にガイア連合用の効能付きを研究することに決まる。
そんなわけで今回の報告会で話し合う内容が全て終わった後は、そのままいつも通りに宴会へと突入するのだった。
翌日以降も各部署での会合なんかが多い時期と言う事も有り、出入りしている部署の多い私も分身をフル稼働して話し合いとか技術交流をしている頃の事、普段は向こうに高校生活があるため
「あれ、千代さん?」
「あ、瑞樹ちゃん。お久~、だいぶ背が伸びたね」
「お久しぶりです。直接会うのは一年ぶりぐらいですか、夏休みにはまだ早いと思いますけど……」
最初のオフ会以降は夏休みに一週間程覚醒修行へ来ていた千代さんが、夏休み直前の時期に居る事に疑問が浮かぶ。
「あ、そう言えば動転しててGCの方で連絡とかしてなかったっけ。それがさー、バイト帰りの夜道で強盗に襲われて死にかけたんだよね。犯人は既に捕まって取られたお金も戻ってきたけどさ」
「え?!簡易式神の警報って、悪意の有る人にも反応したと思うんですけど」
「襲われるまでは悪魔や異界とか霊能関係にしか反応しないと思ってたんだよね」
襲われたと聞いてちょっと悪いかと思ったけど、過去視を使い千代さんが襲われた時の状況を霊視させて貰うと、勝手な理屈で襲ってきた男に刺され、簡易式神の【リカームドラ*6】で一命を取り留める事が出来たらしい。
「契約してた
「うん、神主が説明してくれたから蘇生出来ない理由は知ってる。だから本格的に覚醒修行始める予定だよ」
「と言う事は厳しい方の修行を受けるんですね」
「その予定、もう少しで夏休みだけど襲われた後だし、二学期まではこっちで精神療養って事にしてるからね。それに私も高三だしさ、この際卒業したらガイア連合に就職しようかなって、元々無理して大学行くか就職するかって悩んでたし」
そう言って苦笑いを浮かべる千代さんに以前聞いた話だと、去年の秋頃に父親の勤める会社が物理的に爆発して失業する羽目になったとかで、家計の事もあって未覚醒者用のバイトを始める事にしたとか。
そんな事情と今回の件があっての決断なのだろう、軽い口調とは裏腹に千代さんからは明確な決意を感じる。
「それだけの覚悟が有るなら修行の方も大丈夫そうですね。覚醒修行が終わったらちひろさんや美波さんも呼んでお茶会でもします?最初のオフ会の時みたいに」
「お、良いかも、なら頑張らないとね。じゃあ荷ほどき有るから私は部屋に戻るね」
「なら邪魔したらいけませんね。ではまた」
千代さんと別れた後、拠点に戻った際にふと思い付いて先程過去視で見た千代さんを襲った男へ遠隔呪詛を飛ばしてみる。
「人に掛けるのは初めてだけどちゃんと届いたかな?」
ショタおじみたいに掲示板のコメントなんて薄い繋がりを辿っての遠隔呪詛は無理だけど、過去視で姿を確認出来たなら可能じゃ無いかと思って試してみた感じ、どうやら上手く行った様な感触があった。
「今の感じは呪詛よね?唐突に何か始めるのはいつもの事だけど、誰かに呪いを飛ばすなんて珍しいわね」
「
「そう言えば運命系の能力は瑞樹が対処出来る様にするって話だったな、呪詛として使えるならだいぶ進んだのか?」
「一応実験した感触としては上手く行ったと思うから、今後の経過を観察って所かな?運命系はどうしても結果が分かりにくいから、今回みたいに自業自得で悪い結果を引き寄せそうな相手ならまだわかりやすい方かなって意味でも実験ですね。それ以外だと、過去の繋がりを辿る感覚を得られたのが明確な収穫ってところですか」
今回試したのは所謂因果応報、善き行いには善き結果が、悪しき行いには悪しき結果が返ってくると言う考えを元にした物で、犯人の行いによって生まれた悪果の巡りを引き寄せる様にした悪因悪果の
運命関係は性質上、術や能力による影響か単純な運の良し悪しによる物かがわかりにくい事もあって、中々成果が上がらなかったんだけど、最近は各種占術や未来視の鍛錬もあって多少は運勢の流れと言うか、外から掛かる影響の有無を感じ取れる様になったんだよね。
そんなわけで、実際に運勢に影響する様な術を施してその結果がどうなるか観察出来ないかと思ってたのもあって、今回の件を思い付いたと言う経緯だったりする。
無関係の人や知り合いに善因善果の
「一度千代さんの地元近くに置いてる目印に飛んで、遠隔呪詛掛けた相手を霊視して結果を確認しに行きましょうか」
手応え的に大丈夫だろうとは思うけど、流石に事が事だけに確認は必要だろうと言う事で千代さんの地元へ転移し、過去視やらを使って捜し出し確認したところ、どうやら行使した時の感覚は正常だったようで、犯人に悪因悪果の呪いが掛かり早速不運が降り掛かっている事が分かる。
術の効果も確認出来たので、外に出た序での買い物をあれこれした後は山梨支部へと戻り、千代さんに言ったお茶会が出来る様、二人に連絡を回してからちひろさんの手伝いをすることに。
「やっぱり
「私達の覚醒者が増えて対処出来る範囲も増えましたけど、依頼もそれ以上に増える一方ですから、現地民の戦力化目的で人外ハンター協会の設立も進めてますが、稼働にはしばらく掛かりそうなんですよね」
「ああ、これですか。名家()な連中は兎も角、まともに何とかしようと頑張ってる霊能者の支援が出来れば、多少は改善される可能性も有りますね。まあダークサマナーみたいな活動してる連中も居ますし、細かく調べて弾く余裕も無いですから、邪魔な行動の牽制と戦力として計算出来るなら儲けもの程度ですけど、将来的には確実に必要ですよね」
分身も投入しての事務処理をこなしながらちひろさんと業務関連の情報を擦り合わせ、年代的に主流となってる紙媒体の情報を電子データ化する作業を進めていく。
「それにしても、財界ニキ達が情報産業を育てたと言っても、中々紙媒体主流な状況は変わらないですね……」
「ガイアグループとしての企業統合が進んだので、これでもだいぶ減ったんですよ?グループ内は出来る限り電子化してますし、取引先もこっちの影響力が大きくなるに連れて電子化を進め始めましたから」
「終末になると潤沢に紙を使えるか分からないですし、雑多な情報は電子でまとめたいんですよねぇ。まあ電子機器用の半導体とかの確保が必要になるので、どの道労力は相応に掛かるんでしょうけど、終末後も今と同等の文明的生活をしたいって目標を考えると必要経費ですかね」
「そう言えば、ガイアマテリアル*7の研究内容に霊能対応の半導体も有りましたね。後、ガイアグループの企業統合と再編に合わせて半導体工場を国内に建設する計画もいくつか動いてますが、試算される費用から反対意見も多くて難航しているみたいですよ」
ちひろさんから回された資料を見ると、半導体の材料を輸入する場合の費用と国内で生産する場合に掛かる費用、材料が生産されている国に半導体工場を作って輸送する場合の費用を比べた物になっている。
こうして実際に数値で比較されると良くわかるけど、反対意見が出るのも納得する程度には明確な費用の差があるが、その大部分は主な材料であるシリコンインゴットの生産に掛かる費用で、材料生産国での生産費用が低いのは原子力発電等で電気代が安いからって理由らしい。
「資料で分かる範囲だと、ネックはシリコンインゴット生産に掛かる費用ですか。具体的には珪石を溶かして単結晶を作るまでの工程で掛かる電気代ですが」
「一般企業の範囲なので余り詳しくは知らないですけど、計画の一部には原子力発電所の建設も案に入ってたみたいですね。流石に原発となると民間企業だけでどうこうできる話じゃないので、案の一つ止まりみたいですけど」
これに関して一番の問題は一般企業としての案件って事だろうか、霊能方面でなら五行器を使った発電で工場を稼働させるなり、錬金術による鉱石の純化で精練する何て手法も取れる訳だけど、そんな方法を現在の一般社会で公然と使う事は出来ないからね。
そんな雑談混じりの情報共有や意見交換をしながらも今有る分の電子化作業は終了、千代さんの修行がどの程度で終わるかは分からないけど、ちひろさんの休みに多少の余裕を持たせられる程度にはなったと思う。
ちなみに、美波さんの方は最近悪魔を使った娼館を作ろうと行動している感じで地方依頼などの出張はしていないらしく、お茶会の日が決まればその日の予定を空けるだけとの事。
そんな訳で分身の一体を事務処理に回して負担の軽減を継続しつつ、ちひろさんとの雑談の中で思い付いた錬金術による鉱石の精錬を試したり、お茶会用のお菓子や飲み物関係の用意をしたりしていると、千代さんから修行完了の連絡が届きお茶会を開く日がやってくる。
「千代さん覚醒修行終了を祝してってことで、色々用意したので楽しんで下さいね」
「色々用意してくれたりってのは凄く嬉しいんだけどさ、その前にココ何処?!何か転移したかと思ったら山の上だし!水平線見えるし!」
お茶会と言いつつ半ば食事会のような感じで昼前辺りに集まり、三人を連れて拠点の島へと【トラポート】して家の側に用意したテーブルへ移動すると、山頂から見える景色を指差して千代さんの戸惑いの声があがる。
「太平洋の公海上にある無人島を開拓した私の拠点ですね。無主地と呼ばれる誰の物でも無い土地なのは確認してますし、今は結界で衛星写真にも写らない様にしてます」
「拠点の開拓をしているって話は聞いてたけど、規模が大きいわね」
「でも、この景色の中お茶会ってのはいいですね」
「とりあえず色々出すので好きに食べて下さいね。あ、ちひろさんが食べても大丈夫な加工をしてますので、そこは安心して下さい」
色々な飲み物を入れて内部の時間経過を停止させた瓢箪を十種程とカップを並べ、フルーツタルトやケーキといった洋菓子から大福や団子の様な和菓子など、思い付いた物を適当に作って保存していた物を取り出す。
瓢箪の方は中身を間違えないようにラベルを貼っており、普段から良く飲んでる甘葛茶や農業部で栽培されている茶の木から作られた緑茶、紅茶にプーアル茶、コーヒーにコーラシロップや炭酸水など様々で、種類によっては冷えてるのや熱いままの物など複数に分かれているのもあったりする。
「え?ちひろさんだけってどういうこと?」
「一部の特殊な素材って未覚醒者が食べると影響が強すぎて害になる場合があるんですよ。ほら、お酒も過ぎれば毒になるみたいな感じです」
「特殊な素材って言うか、瑞樹ちゃんが生み出した作物でしょ。覚醒者ばかり優遇するなって文句言ってた未覚醒者達がジャンニキの料理を食べて氷結したり燃えたりしてたわね。その騒動で覚醒したのも居たけど」
「まあそう言ったいざこざの結果で、未覚醒者でも食べられる様にする加工方法が完成したって聞きますし、こうして私も恩恵を受けられる訳ですから、何が功を奏するかわからないですよね」
そんな事を言いつつちひろさんが火栗を使用したモンブランを口に運ぶ。
「その加工すると霊薬としての効果が落ちますから、飲食による覚醒の可能性もその分下がりますけどねぇ」
「へぇ、食べるだけでも覚醒する可能性って有るんだ」
「食べると言う事は霊的な側面でも色々な逸話伝承の再現となり得るし、霊的位階の高い物を取り込むってのは直接的に影響を受け入れるって事よ?」
「あーそう言われると、確かに?と言うか食べる物にも注意が必要だったりするのね。あ、このお饅頭美味しい」
「このフルーツタルトも果物とカスタードが良い感じねぇ」
それぞれ気になったお菓子を食べつつ近況の話やら修行関係の話やらをしている中で、ちひろさんが思い出した様に一枚の黒いカードを取り出す。
「あっそうだ千代さんのガイア連合員カード、覚醒者用のに交換となりますのでコレをどうぞ」
「何か見た感じ今持ってるのと変わらないっぽいですけど、何が変わるんです?」
「未覚醒者用のカードは有事の際に居場所を特定する機能が有りますけど、覚醒者用の方は神主へ緊急連絡出来る機能が追加されてます。後、本当に緊急なのか登録者の精神状態を測る仕組みもあるそうなので、イタズラしたらその分の呪詛が跳ね返るらしいからしないようにね」
「いや、そんなイタズラしないけど、そんな機能も付いてるんだ……」
ちひろさんが説明しているカードはその見た目から、黒札なんて呼ばれてたりもしている〝俺ら〟の登録証で、基本的な機能としては、ガイア連合山梨支部所属の証明と物品購入などの各種サポートを受ける事が可能になるという物。
一体目の専用式神作成権や各地方支部での物品取り寄せ、マッカや日本円をガイアポイントに無制限で交換出来る権利と言った物が有り、一般社会の物流や金の流れを誤魔化す目的もあって、霊能装備や素材などはガイアポイント交換のみになっているのも多い。
そう言ったシステム面の機能は未覚醒用も覚醒用も同じだけど、未覚醒用のは本人の微弱な余剰マグネタイトを蓄積することで、周囲の霊的存在から見つかり難くする隠蔽と連合員にのみ届くビーコンの役目、それと多少の精神耐性を付与する御守りになっていて、覚醒者用のも余剰マグネタイトを蓄積するのは同じだけど、御守り機能の一部変更や追加により、緊急時の確実なショタおじへの連絡を行える機能と、精神耐性の他を少し下げる代わりに、魅了や洗脳への耐性を特に強化して付与する機能が搭載された複合霊装だったりする。
「ガイア連合の殆どのサービスを受けられるカードですからね。事務に上がってる報告だと、質の悪い地方霊能組織とかダークサマナーが盗もうとしたり、襲って奪おうとするのも居るらしいですから、注意して下さいね」
「まあ奪われたり無くしたとしても、ID管理されてるから千代さん以外は使えないですから、その辺は大丈夫ですね。カードの場所を調べる方法もありますし」
「うん、何か覚醒する前よりも物騒な話が多く無い?掲示板でも色々そう言う話あったけど」
「物騒な界隈だから仕方ないわねぇ。とりあえず未覚醒だと見つかったらその時点で終了な場合も多いけど、覚醒していれば対処出来る可能性が少しは上がるから、まずは対応できる幅を増やせるレベルまで上げた方が良いわよ?」
何というか、お茶会らしくお菓子などは結構な速度で消費されているけど、それより話の内容的に、千代さんへの講習会みたいな感じがしてくるのがちょっと変な感じというか、非日常へ踏み込んだ一般人に世界の真実を語るようなムーブに何とも言い難い気持ちも感じつつ、お茶会は続いていく。