【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく 作:緋咲虚徹
宿舎が完成して一息ついたら、次はショタおじ考案の〝厳しい修行〟により急増した覚醒組の修行環境問題が迫ってきていた。
まあそもそもの話として、調査員的に現在も全国を飛び回ってるペルソナ使いかつショタおじも相応に実力を認めているカヲルニキは例外としても、ショタおじ以外はずぶの素人なわけで、ショタおじの分身式神による座学や実践修行、書庫の資料での学習やショタおじの仲魔からの指導を受けられると言っても、人数的に一度の許容量が存在するのは当然の話。
一応ショタおじが作成した最低限悪魔に通じる【アギ】と【ムド】の習得指南書や、私達が資料からまとめた書庫の資料を読み解くための基礎知識読本、代表的な属性魔法技術に関する本の写本を用意したりといった対策自体はしているものの、世の中には理論派と感覚派なんて言葉もあるように、実際に体感しなければ理解が及ばない事も多々あるのも事実。
コレが、こと生産系であればまだ一般素材を使用しての作成という形で、多少の効率が悪くても体感自体は可能なのだが、問題は戦闘系スキルを最初に覚醒したパターンで、ショタおじの式神がいくら多いと言っても流石に限界はあるし、そもそも神社の維持管理の殆どはショタおじの式神が行っているのが実情。
修行僧組が修行の一環で神社関連の雑用もやってはいるものの、覚醒していることが前提となっている管理部分も多いため、結局覚醒修行の一環を越えるものでは無かったり。
「今回のは実際の霊障案件だったな、悪魔の形を取れるほどでは無かったが」
「ですね、強引に集めてようやく【外道 スライム】を形成できる程度でしたし、とは言えその悪魔未満な霊障でも未覚醒だと呪い殺される結果になるわけですけど」
「私達関連で情報が集まった不動産系霊障案件は一通り確認終わりましたし、民間依頼の斡旋事業はそろそろ開始で良さそうですね。霊障かどうかの大まかな判断基準と難易度の目安も出来ましたから、今後は霊障でない詐欺案件を弾く程度は出来ますよ」
「ちひろさんもお疲れー、先方さん理解してくれた?」
「理解させましたよ。実際に発生した被害とデータは嘘をつけませんからね」
「それなら俺らは神社に戻るか、ちひろネキはどうする?」
「ショタおじへの報告もありますし、ご一緒しますよ」
元々は霊視ニキが要望した修行として行われていた民間依頼の斡旋だが、修行環境問題を改善する方策の一つとして戦闘系覚醒組にも回される様になったのはある意味当然の話。
それ自体は問題無いし、当初ショタおじから直接依頼を渡される分には特に問題無かったのだが、何時までもショタおじの手を借りていると問題改善にならないって事で、ちひろさんのように組織運営側に回ってくれている転生者達で依頼をとりまとめ、振り分ける様に変更したのだが、依頼内容の区分けが上手くいかなかったり、そもそも霊障依頼なのかの判断が付かない問題に直面したわけである。
そう言った経緯があって、前々から霊視ニキを中心として少しずつ調査を進めており、ようやく目処が立ったという事らしい。
まあ私は生産技術系として、〝傷薬〟のような回復系アイテムの生産や材料となる薬草類の栽培とかがメインで、霊視ニキ達に呼ばれて付いていくようになったのは、ほぼ確実に霊障案件に当たるようになってきた頃から。
なので、初期の頃に結構あったらしい霊障詐欺系の面倒な手合いとは遭遇したことが無いため、周囲の反応から想像するしかないわけだけど、とりあえずその地域にいた自営業()や商社()が潰れたりしたらしいね。
「ふむふむ、うん。これなら大丈夫かな、一先ずこれで運用開始して、何かあるか起きそうな兆候があったら都度変更ってことで、
「こっちはこんな感じだが、ショタおじの方も進展したんだって?」
「そうだね、まずは星霊神社で管理している異界の修行場としての整備が一応終わったよ。これに関しては戦闘班で一応の確認をして、問題無さそうなら技術班も含めてある程度レベルアップしておきたいところだね。レベル関係の確認方法も用意できたんだっけ?」
「おう、そっちについては霊視ニキの【アナライズ】で分かる情報を基本に作ってある。ショタおじを抜けば俺らで一番精度が高いのは霊視ニキだろうからな」
「なら道具の確認も兼ねて俺と実戦希望者で行ってくるか、つってもどれだけ集まるか分からんが」
「修行場の方は私も付いてく、遠距離系だし大体の属性も使えるから、弱点付いて動きを鈍らせれば何とかなると思う。神主からもメガテン的な弱点攻撃による有利はあるって聞いてるし」
「ああそれと、一応壁役として一反木綿もつけるから、最悪盾にして撤退ね。後は……そうだった、僕以外の人でも使える【式神】の理論構築が終わったから、実際に作って上手く契約を結べるか試して見る予定だね」
「マジか!となると俺たちで作った造形を組み込めるかも重要になるな」
「オフ会参加者でも一反木綿はちょっとってやつも結構居るからなぁ」
「僕に美術的な才能が無いのはもう諦めてるよ。見た目を組み込むのも含めた理論だから、試作一号の造形が終わったら連絡してくれ」
「よっしゃ!こうしちゃいられ――」
「ちなみに、その式神は誰と契約するの?」
式神製造に夢と妄想を込めてる連中が暴走しそうな気配があったので、多分失念しているだろう部分をつついてみると、綺麗に冷や水を浴びせることが出来たようで、グンッっと上がったテンションがスンッとなっていた。
「まあ戦力の補助と言うか、最悪盾となって契約者を守るものだからね。まずは修行場異界に行く予定で、かつ戦力に心許ない人ってところかな」
「つまり私や霊視ニキ達が確認しに行った後、正式に稼働する修行場でレベル上げをするつもりがある人に優先権があるってことだね」
「それなら私にも権利がありそうね。まあ最初の試作型だし、より高性能だったり安定してたりするのが欲しいなら、あえて後に回すのも有りだろうけどね」
好き勝手に動き出す前にショタおじへ確認をとり、更に美波さんが例に挙げた可能性のこともあって悩ましげな呻き声が上がり始める。
かと思えば、その場にいた式神が欲しい連中で唐突にじゃんけん大会が始まりだしたものだから、何というかギャグ世界だっけ?ここ。
「瑞樹ネキとミナミィネキは言うほど固執しては無さそうだけど、じゃんけん大会に参加しないの?」
「式神製造技術には興味ありますし、神主が作る時見学させて欲しいですけど、所有に関しては現状まだ良いかなーと、私が何を求めてるかが曖昧だし、何処まで出来るのかも分からないから決められないってのもありますね」
「修行場行く時に盾役してくれるならあって困らないですけどね、それなら別に一反木綿で十分ですし、現状戦闘メインで活動する予定も無いですからね」
と言うわけで、私と美波さんは不参加な中でじゃんけん大会が行われ、見事試作一号の契約権利を勝ち取ったのは槍ニキだった。
見た目の方はプロトに近い感じだけど、強くなることに熱心なのは見た目に影響されているのかどうなのか、最初のオフ会にも来たかったそうだけど、日程が合わなかったそうで宿舎の建設が始まる辺りには修行僧になっていた。
「槍ニキに、運で負けた……だと……」
「いや、純粋に速で負けてただけだろ」
「くっ、仕方ない。勝負は勝負だ!嫁式神作成の権利は槍ニキのものだ……」
「いや、お前ら……。つーかあれだ、どんな見た目の式神にしようかって考えたんだけどよ。そもそもどんな能力が可能かとか、どんな見た目まで可能かってのが分からねぇ……」
「「あ……」」
「その辺は希望を聞いてからの擦り合わせだね。見た目の造形はそっちに任せるって言っても、基本は一反木綿と同じ一枚紙で作るわけだから、ペーパークラフトみたいなもんだよ。だからまあ、人型も獣型も出来るし、何なら武器として式神を作るってのも可能ではある」
「更に悩ましい情報だしてんじゃねぇよ……。だがそうなると、んーショタおじの〝式鬼〟達みてぇに戦闘技術を学べるように作ったりってのは出来るのか?」
「可能と言えば可能だけど、作成時点だとどんな武器でもってのは難しいかな。式神のレベルが上がった後なら〝悪魔カード〟を手に入れたり、或いは汎用スキルとして製造できるだけのフォルマがあれば、それを追加で組み込んで、悪魔の逸話から戦闘技術や知識を引き出すとか、式鬼の技術を習得させることは出来るよ」
「となると、今回の試作一号に最初からそこまで突っ込むのは無理があるか、じゃああれだな。某運命に出てきたレオニダスにするか、盾だし」
「ハァ?!槍ニキなんで男!?」
「まさかそっちの趣味が……、いやケルトだし有り得るのか?」
「俺はノンケだっつうの、お前ら考えても見ろ、試作ってことは耐久試験だとか色々調べる必要があるわけだろ?更に言うなら最悪破棄する可能性だってあるわけだ」
「まあ、それは?言われたらそうだな、技術試験なんだから当然だな」
「となると、だ。お前ら理想の嫁をそんな実験に使いたいのか?」
「出来るわけ無いだろ!!!!っは!?」
「つまりそう言うことだ。実験に突っ込んでも心が痛まず、上手く行ったなら行ったで戦闘でも使えるやつで考えての結果だ。獣型ってのも惹かれるところがあるんだが、嫁式神欲しいやつは大量に居るだろうしな」
「なるほど、そう言う理屈ならレオニダスというか、盾にしても心が痛まないおっさんは有りか」
槍ニキのあくまでも試作品だって指摘で意識が切り替わったのか、早速造形担当達が出て行くのを横目に、私も修行場異界へ向かう準備に取りかかる。
まあ私の場合、準備と言っても自作の回復アイテムをいくつか取り出しやすいポーチに入れて持ってくるぐらいで、後はせいぜい万一接近された場合を考えて木刀――体格的に短刀サイズだけど――を持っておく程度。
木刀の方は、星霊神社の敷地内にある林から間伐した木材が保管されていたので、ショタおじに指導して貰いながら一応悪魔に通用する武器として完成した物、ショタおじは十分効果があると言ってくれたけど、実際に使って効果を確かめてないので、今のところは一応ってことで。
それらの用意が終わったら、ショタおじに教えられた異界の入り口――神社内で富士山側の奥まった場所にある土蔵へと向かう。
「霊視ニキ早いね、希望者選びでもう少し掛かるかと思ってた」
「ショタおじが調整したと言っても強さが分からん場所だからな、厳しい方の修行を受けた連中ほどショタおじの〝大丈夫〟に不安なんだろう。結局俺以外には槍ニキとドモンニキの二人だな」
「修行と言う名の地獄巡りですからねぇ、トラウマにこそなってなくても半信半疑は仕方ないですね。まあ神主の一反木綿を盾にすると考えると、人数的には逆に丁度良かったですかね?」
ショタおじが考案した修行を乗り切った場合の覚醒率が100%ってのは、もの凄い話ではあるんだけど、問題なのはその方法が〝個人にあった臨死体験を見つけるために総当たりする〟という正真正銘の地獄巡りという点だろうか。
最初のオフ会で講義と言う名の質問会をした際、祖先の悪魔の欠片と人という肉の器の混ざり物、という仮説をショタおじが立てていたけど、そこから発展させて〝祖先の悪魔の死因を再現〟することで覚醒を促すとの意味合いがあるらしい。
まあそれ以外にも過酷な状況に晒されることで覚醒しなければいけない場所と状況なのだと思わせると言うのもあるらしいけど、こっちについてはそもそも、星霊神社という霊地での修行自体が覚醒しなければいけない環境と誤認させるためのものだから、厳しい修行を用意した理由と納得させるための方便に近い気がするよね。
「その地獄巡りに態々参加した瑞樹ネキがそれを言うか?覚醒済みなのに参加するのかってショタおじ引いてただろ」
「全くだ。俺はその様子を見て奮起した側だが、心折れた奴らも結構居ただろう」
「あれで心折れてくれるなら、ゆっくり覚醒しても無茶はしないでしょうから、それはそれでいいことだと思いますよ?降霊や悪魔契約関係の修行をしてると思いますけど、覚悟というか自分という芯が定まってないと危険ですし、状態異常系の攻撃や環境デバフって精神の揺らぎに作用する部分も大きいですからね」
霊視ニキと話しているところに呆れ声でツッコミを入れてきた槍ニキやドモンニキに反論を返しつつ、まあ呆れられたこと自体は残念でもなく当然のことだろうかとも思う。
私がこの年齢にもかかわらず普通に尊称としてネキ呼びされるのも、厳しい修行を態々受けてる姿を見ていた修行僧に呼ばれるようになったからって理由だしね。
「まあ個別に用意して貰うのが申し訳ないと思って便乗したのが問題だと言われたらその通りですけどね。でもあの修行のおかげで【リカーム】を習得出来ましたし、【パトラ】が精神方面だけから、肉体方面も含めた殆どの状態異常を治せるようになりましたし、得るものは色々ありましたよ?」
「「はぁ……」」
「瑞樹ネキのは言っても無駄だろ、それより技術班の言ってた道具はその虫眼鏡みたいな奴か?」
「試作品ってこともあるんだろうが、調べるって概念から虫眼鏡の形がやりやすいんだとさ」
「ただし、強度的な問題があるからショタおじみたいな高レベル相手に使うと壊れるとも言ってたな」
「てことは、もしその虫眼鏡が壊れるような相手が出てきたら即時撤退という判断も出来るか」
「その場合は普通に霊視ニキが先に気付くと思いますけどね。まあ【アナライズ】無しで潜るパーティーの撤退基準として、自壊機能をつけると言うのも面白そうなので、アイディアとして技術班には伝えましょうか」
「その辺は兎も角、準備できてるならそろそろ行こうぜ」
槍ニキの言うように、それぞれの準備も確認出来たことだし、ショタおじの一反木綿を先頭にして、虫眼鏡を持ったドモンニキと霊視ニキが続き、その後ろに槍ニキと私が続く隊列で修行場異界へと足を踏み入れる。
「見た限り一本道の洞窟か、ダンジョンの一階と言われたら納得する感じだが……」
「俺が見た限りでも壁や地面のマグネタイト量が外より多い程度の違いだな。まあ外でこの量だと確実に霊障が発生しているが、悪魔と戦う修行場なら当然の範囲だろう」
異界に入って直ぐの周辺確認を終えたところでゆっくりと歩き出すと、一分もしない内に霊視ニキが悪魔の気配を感じ取る。
「修行場だってのは分かるが遭遇するのが早いな、【アナライズ】結果は【悪霊ディブクLv2】、火炎と破魔弱点で毒に耐性有りってところか」
「こっちの虫眼鏡だと弱点までは分かるが毒耐性は見えなかったな、まあレベルと属性弱点が分かるなら十分だろう」
「ならとりあえず炙るので槍ニキ追撃お願いします。【アギ】」
「あいよっと、レベル的に瑞樹ネキの攻撃後だとスキルを使うほど残らねぇな、こりゃ」
「結構軽めの威力にしたんですけどね……。消費霊力の事もありますし、数が増えるか高レベルが出るまで待機してますので、虫眼鏡は私が持ちましょうか?」
「頼む、さっきと同じぐらいなら良い修行になりそうだ」
色々と物作りしたり、霊障依頼解決の手伝いをしたりのおかげで私のレベルは5まで上がっていて、霊視ニキも入る前に確認したら8に上がっていたし、最初の内は槍ニキとドモンニキに任せた方が成長出来そうってことで、虫眼鏡を預かり隊列を変更、槍ニキと霊視ニキの位置を交換して洞窟を奥へと進んでいく。
その後一本道を進む事数分の間に二回、左右に分かれるT字路の両方で待ち伏せしていた悪魔をそれぞれ対処して合計四回、左の道を進んでみた先で六畳間ほどの小部屋に10体ほど詰まっていたので、部屋に入る前に【マハラギ】を放り込み、火炎耐性持ちな【魔獣カソLv4】が焼け残ったのを三人が殴り倒し、再度T字路に戻ったところで通路の向こう側から飛んでくる【凶鳥オンモラキLv3】5体を一人一殺――ショタおじの式神も普通に殴って倒した――して、右側の通路を進む間にも更に三回遭遇。
進んだ先にあった十字路では再び左右の通路に待ち伏せしていた悪魔を倒している間に、もう一方の通路から【妖魔コッパテングLv5】が追加で10体程飛んできたのを【ラピッドニードル】で撃ち落としたところで撤退を開始。
入り口までの道程も一応警戒しながら進んでいると、T字路辺りで【外道スライムLv1】が6体程湧いていたのを潰してようやく修行場異界から脱出に成功する。
「お帰りー、どうだった?」
「確認出来た範囲だとレベルは1から5、一回の戦闘で1体か2体相手なら普通にいけるだろうと思うが、いくら何でも多すぎないか?」
「技術班の道具使った確認も問題は無かったけど、範囲系の魔法使えないと厳しい場面がいくつかあったし、ダンジョン一階レベルなら単体攻撃でどうにか出来る範囲にした方が良いと思う」
前線張って動き回っていた事と本格的な悪魔との実戦という事もあって、息も絶え絶えな槍ニキとドモンニキを見つつ、土蔵の外で待ち構えていたショタおじに報告と疑問を投げる霊視ニキに続いて私の方からも報告と提案を投げる。
「槍ニキとドモンニキの感想はもう少し落ち着いてから聞くとして、レベルを抑えた分だけ数が増えたか……。異界の構造についてはどう?」
「ダンジョンらしさがあるのは良いかもしれんが、曲がり角で普通に待ち伏せしてくるのは、感知能力が低いと事故が起きるんじゃないか?」
「一階なら万一のリカバリも簡単だろうし、不意打ちを警戒させるために曲がり角はあって良いかと、何なら簡単な状態異常トラップがあっても良いと思う」
「ふむ、どっちの話も分からないでもないね」
「ふぅー、そんなら最初はもうちょい広い通路にしたらどうだ?まあ狭い通路で槍振り回すのにまだ慣れてないってのもあるがね」
「今回は瑞樹ネキの回復や範囲攻撃があったから俺と槍ニキも何とかなったが、今の数で不意打ちされるとまずやられるだろうな。いっそのこと多数を相手にする場所と、少数相手に探索する場所とを分けるとか出来ないだろうか」
さっきまでの戦闘でいくつかレベルが上がった様で、思ったよりも早く復活してきた二人も意見を挙げてくる。
「なるほど、なるほど……。とりあえずは集団戦闘用とパーティでの探索用に分けるのが良いかな、集団用なら僕の式神に壁させて遠距離から攻撃繰り返せばレベル上げになるだろうし、技術班ならそっちの方が良さそうか」
「戦闘班で技量上げたいならパーティ組んで探索用に行けば良さそうだな。その内民間依頼でも異界なりの探索が発生する予想なんだろ?」
「まあ確実に来るようになるだろうね。だからこそ僕以外でも契約して使える式神を開発しようとしてるんだし、とりあえず今回の探索お疲れ、異界の構造弄ったらまた連絡するから確認お願いね」
後で一応報告書形式も作成して情報として残しておくべきだろうけど、とりあえずの報告も終わったので次は技術班の方へ、こっちでも軽く報告したら最後に意見まとめてささっと報告書を作成したら、組織運営用にギルニキが用意してくれた専用サーバにアップして今回の試験探索パーティは解散。
序でに式神造形班の進捗を確認して、試作一号の作成が行われる日程の予想を立てつつ、今日も今日とて書庫へと向かう。
「やっぱり実践するのも重要ですね。レベルも1上がりましたし、どうにも感覚を掴みきれなかったカジャ系も使える様になりましたし、まあ使えると言っても強化上限まで行くには複数回使う必要がある程度だからもっと理解を深めないと実戦では心許ないですが……。ま、それはそれとして今日はどの本を読みますかね」
序でのオリキャラ紹介
・槍ニキ
宿舎の建設を行っていた時期にオフ会から修行僧入りし、その後ショタおじ考案の厳しい修行へ挑戦して覚醒した修羅勢予備軍。見た目はプロトクー・フーリン。
覚醒後は基本的にショタおじの式鬼と戦闘訓練しているか、書庫で魔術関連の勉強(クー・フーリン的に)。
修行場異界が整備された後は、専らそこに籠もって戦闘を繰り返しており、初期の生産素材供給の立役者の一人。
・ドモンニキ
槍ニキと同じぐらいの頃に修行僧入りして、同様に厳しい修行を乗り越え覚醒した修羅勢予備軍。見た目はドモン・カッシュ、本名にドモンは入ってないのでただのハンドル名。
前世でアニメを見て以降トンデモ格闘技ぶりに嵌まり、インド拳法から発展したと言う設定から、いくつかの拳法を学び流派東方不敗を作れないか鍛錬していた変わり種。
本家様の設定から【超高位の悪魔の転生体】としての琴線に触れた結果と思われるが、再度の転生を経ることで再現の可能性が出てきた。
流派東方不敗の思想から、格闘技以外にも武器術や武器作成、兵法なども積極的に学んでおり、時折技術班にも顔を出すし武器作成の依頼を受けることもあったりする。