【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく   作:緋咲虚徹

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ネタが思い付いたら、横道に逸れるのはいつもの事……


069:遊び心は忘れられない

 朝食が終わって、本体は食後の軽い運動をしたりしてる一方で、木分身の方は朝食中に思い付いた道具の試作に取りかかる。

 と言っても外側は以前に作った物を流用するため、新たに必要なのはオオウイキョウの茎ぐらい。

 それも確保してある種を、霊草になる様にMAGの親和性を高め、生命樹を植えた壺中天地の空いてる土地に種を蒔いて、星祭神社から汲んできた星の水(プラネットウォーター)*1で水やりして、最後に豊穣の権能で生育速度を一時的に強化すれば、数分程度で収穫まで可能になると言うもの。

 収穫したオオウイキョウの茎を乾燥させ、太陽や精霊にルーンなど、様々な方法で火を付ける術式を組み込んで火口(ほくち)にした物や、茎を束ねて松明状にした物など、想定出来る限りの試作品を作り、今夜の影時間の準備が完了する。

 

「さてと、思った通りサクッと終わりましたし、手間の掛かる依頼とかも来てないですし、今のうちに趣味の研究を進めますかね……っと、魔眼関連がそろそろ大詰めですね。これを終わらせておきますか」

 

 やっておくべき事や依頼などの予定が終わった所で、趣味として行ってる研究の進捗状況をざっと確認し、気が向いた内容の研究へと取りかかる。

 今回研究しているのは、以前にセツニキが魔眼作りの専門家と言う一族の、最後の一人から託された一族の歴史(伝承術式)から、術者系黒札向けに公開してくれた情報*2を元に、趣味八割、実用目的二割ぐらいで、可能な限り再現を目指した物。

 原作では基本だけでも色々と能力がある上に、個人毎に異なる固有能力を獲得する何て設定もあるせいで、どの様に再現するか考えたり、個々の差異を前提とする術式の構築に手間取ったりと、研究開始当初の想定より苦労したけど、それもようやく完了の目処が立つぐらいには進んでいた。

 

「【写輪眼】*3の基本的な能力を構築する基礎術式は完成、流石に再現と言っても、精神に変調をきたす様な副作用が生じるのは困るので、悪影響が出ない様に概念補強するのは若干手間取りましたが……」

 

 後で技術部のデータベースに登録するための資料作りも兼ねて、進捗状況を確認しながら情報を整理していく。

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【写輪眼】

 セツニキからもたらされた魔眼一族の伝承技術から、NARUTOのネタ再現として創り出した魔眼。

 魂内の人体構造情報を書き換える形で、魔眼の基礎部分を構築し、本人の霊質や霊格に合わせて魔眼自体が成長する、体質追加術式。

 体質追加による精神構造の変化などが発生しない様、人体構造情報の書き換えを行う段階で、【写輪眼】の術式自体に精神保護術式を組み込んでいる。

 なお、精神構造が変化しても術式の効果が上昇したりはしないため、いくら原作再現と言えども、精神保護術式を削除しないこと。

 ガイア連合基準のレベル10で開眼可能となり、発動中は常に霊力を消費する代わりに、動体視力や霊視解析能力が強化され、視線を合わせた相手へ瞬時に、幻術や催眠を掛ける事も可能。

 開眼後はレベルが10上がる毎に巴模様が増え、30で両目に三つの巴模様が浮かび上がると、【写輪眼】としての力は完成となる。

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 【写輪眼】の概要としてはこんなところだろうか、作成過程で一番苦労したのが、開眼時の精神構造変化を抑制する精神保護術式と言う辺り、原作における〝うちは一族〟に対する、イメージの影響が大きいと言うことだろう。

 ちなみに、今世で原作者が確認されてる作品の一つで、序でに言うと何故か数年早く連載開始されており、半終末前の時点で、既に世界的なヒットを叩き出してたのも、概念的な影響を強く受けた理由の一つと考えられる。

 兎も角、どうにか精神への影響を防ぎつつ、【写輪眼】を開眼させる術式が完成し、魔眼が成長して【万華鏡写輪眼】に変化する術式までは、割と順調だったんだけど、それは眼に宿る力で良いのか?とも感じる【須佐能乎】を、どうするかと言う点で多少手間取った記憶がある。

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【万華鏡写輪眼】

 ガイア連合基準のレベル50を超えるぐらいまで成長し、概念領域の力を扱える技量になる事で、【写輪眼】から成長した魔眼。

 元の【写輪眼】としての基礎能力が一段階上がり、レベルに応じて更に強化される様になる。

 数値的な例を挙げると、【写輪眼】発動時に、各能力が50%程上昇する強化率とした場合、【万華鏡写輪眼】に成長する事で、強化率が100~150%程まで上昇し、術者自身の霊質や霊格、霊力操作の技量などによって、強化率を更に上げる事も可能になる。

 能力成長と合わせて、魔眼が成長する過程で、本人の霊質や霊的起源、鍛練により身につけ行使してきた技術経験を参照し、右目と左目それぞれを起点とした、固有スキルを発現する。

 この固有スキルに関して、原作における【天照】の〝対象を燃やし尽くすまで消えない黒炎〟の様に、再現する場合を考えると、最低限でも概念レベルの出力が必要になるため、魔眼が成長するための条件として、概念域を扱う技量を設定する事になった。

 なお、【写輪眼】の開眼も同様だが、原作における開眼条件は意図的に無視している。

 これは精神的な変調によって、ガイア連合山梨支部自体に害となる様な要因を、排除するための措置であり、誰だって好き好んで、メンヘラやらクレイジーサイコホモなんてのに成りたく無いだろう、と配慮した結果である。

 また、固有スキルが発現するだけの霊力操作技量を条件として、【須佐能乎】のスキルを発動可能になる。

 【須佐能乎】に関しては、該当項目を参照のこと。

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 【万華鏡写輪眼】については、【写輪眼】の方である程度苦労した分、それ自体の性能強化だったり、成長条件を詰めたりは簡単だったし、再現としての重要項目である固有瞳術としてのスキルも、成長する過程で要素を集めて概念構築する形式にしたため、さほど手間も掛からず形になった。

 ただまあそんな仕様にした結果として、原作に登場した固有瞳術と同じ物が発現する可能性は低く、能力再現としては今ひとつなのが、難点と言えば難点だろうか。

 一応、人体構造情報の書き換えと再構築を行える術者であれば、【万華鏡写輪眼】自体の構成を変更する事で、再現能力を固有スキルとして付与する事は可能だけど、使い易さや他のスキルとのシナジーを考えると、本人の成長に合わせて発現した固有スキルの方が強いのは、ある意味当然の話。

 その辺の注意事項も追加して、研究に時間が掛かった理由の一つである次の項目へと移る。

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【須佐能乎】

 【万華鏡写輪眼】を発動中の場合、魔眼を補助装置として使用出来るスキルであり、術式。

 術式としては、思業式神をベースに【魔晶変化】と【装甲護符】を組み合わせ、元ネタ同様に段階的に展開される。

 また、発動した【須佐能乎】は、術者を包み込む感じに展開され、外骨格やパワードスーツの様な形で、術者の近接戦闘や防御力を補助する。

 展開される【須佐能乎】は、原作再現だと使用場所が限られるため、基本は術者に纏わせる程度の大きさに設定。

 術者の技量により展開規模を変更可能で、基本の等身大から、原作再現の巨人サイズまで拡大出来るが、大きさによって消費霊力も増大するため、注意が必要になる。

 

第一形態:

 防護術式を組み込んだ思業式神で構成する骸骨で、物質的な干渉力が低い代わりに、未覚醒者には認識することが出来ない特性を持つ。

 ある程度習熟すれば瞬時に展開する事が可能で、概念攻撃に対する耐性を持つため、咄嗟の防御手段としても有効。

 ゲーム的な効果表記をするなら、魔力(霊力)数値の10%を力・速に、30%を体に加算し、耐性を一段階(最大で無効まで)上昇する効果、ぐらいの性能になるのを確認済み。

 なお、骸骨の見た目から隙間が有る様に見えるが、実際は透明な膜で全身を覆っているため、骨格の無い部分を攻撃されても、防御力は適用される。

 

第二形態:

 第一形態の思業式神を【魔晶変化】で一時的に物質化し、外骨格としての性質を高めた段階。

 実体化している事から未覚醒者でも認識可能になるが、一時的ではあっても物質として存在する事により、概念的な防御力が向上し、動作補助や近接戦闘能力も大きく向上する。

 ゲーム的な効果表記をするなら、魔力(霊力)数値の50%を力・体に、30%を速に加算し、耐性を一段階(最大で無効まで)上昇する効果、ぐらいの性能になるのを確認済み。

 

完成形態:

 【魔晶変化】により一時的に物質化した第二形態を触媒に、【装甲護符】を構成・展開して、術者のイメージする鎧や甲冑などを纏う最終段階。

 この段階になると、半ば権能に近い概念強度を得るため、概念攻撃への防御力も向上することから、超越領域の戦闘にも辛うじて着いていくことが可能になる。

 また、【装甲護符】で武器を構築する事も可能となり、術者の素質や技量によって、性能が大きく変化する段階でもある。

 ゲーム的な効果表記をするなら、魔力(霊力)数値の100%を力・体・速に加算し、耐性を二段階(最大で無効まで)上昇する効果が基本性能となり、術者の技量などに応じて、武器攻撃時貫通付与や、盾防御時に物理・魔法反射などの効果を、追加で組み込む事が可能な仕様。

 

 なお、【須佐能乎】に関しては術式でもあるため、術者として相応の技量があれば、【万華鏡写輪眼】が無くても単体で発動する事が可能になっているが、魔眼による術式補助や概念強化が無い場合、消費霊力や行使難易度に大きな差が出るため、一発ネタなら兎も角、実用するなら【万華鏡写輪眼】まで育てる方が良いだろう。

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 資料と概要をまとめ終わって、思い返すのは何処まで原作再現するか、と言う部分。

 漫画では屋外での戦闘が多いし、そもそも忍術が広く認識されている世界と言う前提があり、現実では秘匿されている上、異界内であっても閉所の場合も多い事を考えると、忠実に再現する程に、使いどころの無い一発ネタで終わる可能性がちらつく話。

 いくら趣味と遊びで研究しているとは言え、どうせ作るなら元ネタみたいに、実用出来て強力な物にしたいと思うのが、技術者と言う者。

 結局のところ、原作みたいな巨大スケールにも出来る可変性を入れる事で、普段は強化外骨格みたいに使用する形に決め、【万華鏡写輪眼】まで成長する中で、術者に最適化した術式補助機能を獲得出来る様にし、術系統の知識が足りなくても、ある程度イメージで補える様にして、術式の完成とする事になった訳だけども。

 そうして【須佐能乎】の術式が終わり、元ネタ的に最終段階となる【輪廻写輪眼】の仕様を詰めて行きつつ、【万華鏡写輪眼】からの地続きとなる、基本性能部分をとりあえず仮組みした所まで、研究が進んでいるのが現在の状況。

 

「さて、見直しも終わりましたし、【輪廻写輪眼】になる事で獲得される能力関連をどうするか、改めて考えていきますかね……」

 

 前回の研究を行っていた際、ここで一度区切りにしたと言うのも、【輪廻写輪眼】の原作再現をどうするか、今ひとつ上手くアイディアがまとまらなかったのが理由。

 そもそも原作においての【輪廻写輪眼】は、【写輪眼】系列の到達点との設定もある【輪廻眼】が、【万華鏡写輪眼】の能力も同時に使える様になったと言う代物。

 となると、【輪廻眼】としての能力も再現していく訳だけど、問題となったのは〝六道の術〟をどう再現するか、と言うところ。

 原作ネタ的に、無尽蔵に口寄せの術を行える畜生道とか、絡繰りの鎧を口寄せする修羅道とか、閻魔のような存在を口寄せして、問いに嘘を吐いたら魂を刈り取る地獄道とか、作品特有過ぎて実用に落とし込むのが難しい能力ばかりと言う事もあり、忠実な再現は諦めて、取り回しと使いやすさを基本に考えをまとめていく。

 

「そもそもとして、概念レベルの固有スキルを万華鏡で二つ、輪廻に上がって更に一つ構築して、汎用の概念術式を個人に合わせて最適化するのを考えると、六種類もの概念スキルを入れる余裕なんて無いんですよね……」

 

 【写輪眼】から段階的に術式の最適化を行い、魔眼を成長させていく方式を採用したのも、結局の所【万華鏡写輪眼】や【輪廻眼】、【輪廻写輪眼】を直接人体構造情報に組み込むと、概念量の多さから霊質が歪んでしまう問題点が有り、かといって義眼として作っても、レベル100前後辺りになると強度が不足するし、蘇生などの際に戻せなかったりで、かえって邪魔になる始末。

 本人の霊質や体質、鍛練や実戦を通して魂魄に刻まれた経験と合わせて、草木が根を張るように代用可能な能力部分を繋ぎ、魔眼自体が占有する割合を減らしながら成長していく様に設定して、それでようやく霊質に影響を与えずに追加出来る様にしたのが、【輪廻眼】の固有スキルまでの部分。

 更に言えば、この固有スキルはあくまでも、本人の霊質や起源に由来する権能を、使用し易い形で顕在化させた物で、【須佐能乎】みたいな資質とは関係無い共通能力とは違うため、概念域のスキルでも影響はそこまで無かったりする。

 ただでさえ【須佐能乎】による影響が出ない様、術式の調整やらに手間取った所で、六道の術を概念スキルとして付与される様にするとなると、術者本人の霊質が歪むのは確実として、下手したら【写輪眼】系列以外のスキルを、習得出来なくなる可能性も出てくる話。

 そんな訳で、改めて資料をまとめながら、魔眼による霊質への影響度合いを再確認し、六種類の補助効果を設定して、術者本人の成長過程から繋ぎ合わせた能力を参照する形で、補助効果の優先度や強化割合の調整を行う感じに構築していく。

 得意不得意は有るものだし、後から鍛練したなら鍛練した経験と合わせて、補助効果も増強されていけば無駄も少なくなるだろう。

 私自身に術式を組み込んだ場合に、どの様な成長と影響が出るかの可能性を、【天眼通】などの神通力を駆使して確認しつつ、術式の調整を繰り返し、納得いく術式が出来上がったら、今度は魔眼の成長過程で術式が構築されていく様に、基礎となる圧縮術式()を内包した、【写輪眼】の組み込み術式として完成させる。

 

「よし!これで【写輪眼】から【万華鏡写輪眼】、【輪廻眼】を飛ばして【輪廻写輪眼】に至る魔眼術式も完成ですね。後は資料と概要書いて、技術部のデータベースへの登録と、本体の人体構造情報に組み込めば、研究も一先ず終了っと」

 

 妊娠中の胎児に影響が出ない事は、確りと確認しているので問題無いし、術者本人の資質や経験の範囲内なら、固有スキルの内容は好きに構築出来るため、戦闘速度での使用が難しい能力を設定すれば、戦術の幅も更に増やす事が出来ると言う事で、本体の方での施術と魔眼の成長を行う間に、研究結果をまとめていく。

――――――――――――――――――――

【輪廻写輪眼】

 ガイア連合基準でレベル100以上、超越の領域に至ることで、【万華鏡写輪眼】から成長した魔眼。

 原作における【輪廻眼】単体の段階を飛ばし、【万華鏡写輪眼】の能力も同時発動出来る、【輪廻写輪眼】の状態へ直接成長させるのは、魔眼の組み込みによる影響を、少しでも減らす為の措置によるもの。

 【万華鏡写輪眼】までの能力を強化した上で、三つ目の固有スキルが発現し、六道に沿った補助効果を得る。

 なお、【六道の術】として概念スキルを構築しないのは、術者本人の霊質や起源などを参照して発現する固有スキルとは異なり、【須佐能乎】と同様の資質などとは関係しない、術式としての共通能力となるため、術者本人の霊質が歪むなどの悪影響を排除しきれない事が理由。

 そのため、【六道の術】として原作再現をしたい場合は、個人的に術式の開発と鍛練を行う様に。

 

天道:

 引力や斥力を扱う能力とされていた事から、重力系統術式の補助効果として設定。

 【プレロマ】等の累積する概念強化系統と、発動速度や感覚的な操作能力などの向上。

 

人間道:

 頭を掴むだけで動きを封じたり、強制的に記憶や情報を読み取る上、魂を抜き取って即死させると言う原作内容から、状態異常系統術式の補助効果として設定。

 接触状態による耐性貫通効果と、行動阻害系状態異常の対象への即死確率上昇効果。

 

修羅道:

 絡繰りなどの機械やら装備を、術で口寄せ(転送)するぐらいなら、収納バッグなりにでも入れておけば良い話で、肉体を機械などに変化させるのは霊質への影響が大きいため、原点である仏教における修羅道の、戦い続ける修羅の在り方から補助効果を設定。

 自然回復力や基礎ステータスを向上させるパッシブスキルの効果上昇、霊感などの知覚系統の能力を向上させる。

 

畜生道:

 無尽蔵に口寄せの術を扱えるとの原作内容から、【サバトマ】や【バッドカンパニー】などの、召喚系統の補助効果を設定しているが、ショタおじみたいに眷族召喚の様な何か*4は普通出来ないので、思業式神や擬人式神などの式神系統や、動植物を操る使役系術式補助をメインにして、使役対象の召喚をサブにする形式に。

 式神系統の構築速度・概念強度向上、使い魔などを含む使役系統の効果範囲・強化率向上、使役可能対象の召喚速度向上。

 

餓鬼道:

 実体の無い放出型エネルギーを吸収し、無効化するとの能力から、ドレイン系統術式の補助効果として設定。

 【プレロマ】等の累積する概念強化系統と、発動速度や感覚的な操作能力などの向上。

 

地獄道:

 あの世から閻魔の様な冥府の王を口寄せするとの原作再現は、個人的に悪魔交渉して契約でもしないと無理なため、【輪廻眼】自体の、五大性質全てを扱える様になるとの設定も含め、地獄の環境を再現出来る様な、各属性の補助効果として設定。

 五行系統術式に対する概念強化系統と、発動速度や感覚的な操作能力を向上させる。

 木行:植物・電撃・疾風など

 火行:火炎・核熱など

 土行:地変・非金属物質・衝撃など

 金行:金属物質・磁力・疾風・衝撃など

 水行:水撃・氷結など

 

 これら六種の補助効果は、術者本人の得意不得意や、鍛練・戦闘経験に応じて効果の強弱が変化する。

 と言うのも、魂魄に刻まれる程に使い熟した能力を、繋ぎ合わせて概念強化し、意識せずとも最大限の効果を得られる様にする補助のため、繋ぎ合わせられる元が無ければ、強化することも出来ないためである。

 ゲーム的な効果表記をするなら、通常は【プレロマ】の25%と【ギガプレロマ】の50%が累積して75%のところ、補助を込みにすると、【プレロマ】の25%と【ギガプレロマ】の50%を累積した75%に、重ねた増強系の数〝2〟を乗算して、150%にする様な効果。

 そのため、【輪廻写輪眼】に到達した後、未習熟の項目を鍛練する事で補助効果を解放したり、より特化した鍛練で性能を向上させたりする事も可能。

――――――――――――――――――――

 出来上がった【輪廻写輪眼】の資料と概要を書き上げ、情報に抜けなどが無いか【写輪眼】の項目から再チェックをしていたところ、本体の方で【輪廻写輪眼】までの成長と調整が完了したため、一度木分身を解除して【木遁・木分身の術】を発動し直す。

 

「ふむ、木分身の方でも問題無く【輪廻写輪眼】を使える感じですね。他の場所に居る木分身は順次入れ替えていくとして、習熟も兼ねて色々と試してみましょうか」

 

 その後は、修行場異界深層に常駐している木分身を一旦戻すのも兼ねて、入れ替わりで深層に潜って【須佐能乎】で暴れ回ったり、最適化度合いや使い勝手を納得いくまで確かめて回る事になるが、これは素材集めも兼ねたいつもの行動なので、さして語ることも無い話。

 なお、別の木分身で影時間に向かい、オオウイキョウの茎を素材にした火口(ほくち)や、茎を束ねた松明などを試して見たところ、茎を束ねた松明の方は特に何の効果も見られなかったけど、火口(ほくち)の方は程度の差こそあれ、多少なりとも篝火としての効果を発揮出来る事が判明。

 更に幾つか実験して見たところ、道具に使用した術式よりも、道具の使用者が〝火炎属性にどれだけの親和性を持っているか〟の方が、影響している事も追加で判明する。

 

「まさか琴音のペルソナを付け替えるだけで、ここまで効果に差が出るとは……」

「見た感じだと、今日の影時間中は大丈夫そうだけど、明日以降まで維持出来そうな感じはしないし、やっぱり綴さんが復帰するまでは準備期間かな~」

「そろそろ分身でのシミュレータ訓練が終わるそうですし、実機での訓練に移れる様、機体の方の仕上げを急ぎますか」

「お~、ついに完成するんだ。アイギスの機体並に大変って言ってたけど」

「火力と機動力に特化した上に、変形機能まで付けたおかげで、機体強度がギリギリですからねぇ」

「なるほどね~。ま、どんな機体なのかは実戦までの楽しみにしとくとして、それより実験が終わって休憩も出来た事だし、間引きに戻ろっか」

 

 実験が終わって一時的なセーフエリアが出来た事も有り、実験中の護衛をしてくれていた久遠や湯乃葉、アイギスの休憩も兼ねた雑談を切り上げて、シャドウの間引きへと戻っていく。

 タルタロス(冥府)の深淵へと向かう準備は、ゆっくりでも確実に進んでいる。

*1
太陽酒(サマーウィスキー)が飲みたいと依頼された際、再現に必要な素材として、ショタおじ協力の下で作成した湧き水。

*2
『【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録』様より、〝術者達の日常2〟にて魔眼関連の技術情報が公開されているとの事から、時系列的に隙間時間を使い、趣味としてちまちまと研究していた事に。

*3
言わずと知れたNARUTOに登場する三大瞳術の一つ、眼に関する能力と言う事で、魔眼として再現研究をしていた。

*4
本家様の『小ネタ ミナミィネキに聞いてみた』にて、ショタおじが無限フロスト召喚や、フロスト軍団とか地霊軍団を使っての無限【バッドカンパニー】とか言ってるので、理論上は可能。

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