VRMMOって聞いてたんすけどなんなんすかねこれ   作:なみん

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前回のあらすじ

名前下ネタ男が、下ネタを気持ち悪がっていました


やらない善よりは絶対やる偽善だよね

 

 マアテウ達が去った後、俺はバルドの存在を思い出した。あいつらがキモすぎて、記憶から抜け落ちていた

 

 

「バルドさん、大丈夫?」

 

「ああ、なんとかな……」

 

 

 どつかれた所を痛そうにはしているけど、命に関わる事は無さそうだ。何事も無かったようで何より

 

 

「お騒がせしてすみませんでした」

 

「気にする事ではない。それよりも、貴女が無事で良かった」

 

「いやまあ、俺は大丈夫」

 

 

 それよりも、今になって殺した方が良かったかもと後悔してきた。生かしておいてもいい事ないし、バルドに報復しないとも限らない

 それでも殺せなかったのは多分、平和ボケなんだろうなぁ。何事も無いよう祈るばかりだ

 

 

 

 

 

 

「なんか、食べ物貰う雰囲気じゃなくなっちゃったな。俺、……あ、私はもう行きます」

 

 

 なんかもう今更なんだけど、どっかへ行ってた猫の皮を被り直す

 

 

「いや、しかし……」

 

「バルドさん、これは私の都合でもあるから、気にしないで欲しい」

 

「そうか……」

 

「また来るからさ、その時にでも良いかな」

 

「是非来てくれ、歓迎しよう」

 

 

 そう、多分本当に来るかもしれない。先の会話で出てきたマリアと言う名前。あれがもし牢屋にいたマリアと同一人物ならね

 

 

「じゃあまたね、バルドさん」

 

 

 伝えようと思ったけど、間違ってたらぬか喜びだしやめた。どうせ本物だったら帰ってくればいい

 にしても、誰だよこんなクソシナリオ書いたの。変に重いし変に巻き込むなよ他人をよぉ

 

 

 心の中で死ぬほど愚痴っていると、聞きなれた声が俺を呼ぶ

 

 

「あ、セクマさんいたっすよ!!」

 

 

 煮付けだった。どうにか夕焼け前には合流出来たか

 少し遅れてフィーエが話しかけてきた。

 

 

 

「ん、無事だったか」

 

「セクマさんも合流出来ましたね!!」

 

「どうなる事かと思ったけど、何とかなったね」

 

 

 合流したのも束の間、フィーエが俺に話しかけてくる

 

 

「セクマ、足は大丈夫か?」

 

「滅茶苦茶空飛んだけどなんか無事だったよ」

 

 

 足の頑丈さを鑑みるに、俺の能力もチートなのかもしれない。まあ、剣術が完全に死んでいる気がするけど

 

 

「……すまない。お前だけ取り残してしまって」

 

「いいのいいの、何とかなったしさ」

 

「けど……」

 

 

 良いと言っているのに食い下がってくるのはなんなんだ、怒って欲しいのかな?

 だがここはあえて怒らず、話題を変える事にする

 

 

「まあまあ、良いじゃん。それよりもあのマリアって子の事なんだけど」

 

「ああ、お前が泣かせた子の事か」

 

 

 事実なんだけど、凄く外聞が悪い言い方だよそれ

 

 

「あの子がどうかしたか?」

 

「うーん、色々あって、あの子の父親に会った」

 

「は!?」

 

 

 滅茶苦茶驚くフィーエ。え、なんでそんな?

 

 

「驚きすぎじゃない?」

 

「いや、驚くだろう……。どこで出会ったんだ?」

 

「少し遠くの村だよ。たまたま見つけてさ」

 

「凄い運だな……」

 

「ソナモナイスよりは凄くないと思うけどね」

 

 

 悪い結果にはなったけど、偶然地名を当てた煮付けは凄すぎる

 

 

「いやまあ、それはそうだが……。親の元に戻してあげたいか?」

 

「うん、ダメな感じ?」

 

「……そうだな、駄目と言うより、無理かもしれない」

 

 

 俺の問いに、フィーエは申し訳なさそうな声で答えた。

 

 

「帝国の檻から脱出した時点で、帝国にはもう住めないんじゃないかと、僕は思っている」

 

「ま、それもそうか。……最後に一目だけ会わせるのは?」

 

「それ位なら良いかもしれないが、二人にも聞いてみないとな」

 

「そうだね」

 

 

     *

 

 

「全然おっけーすよー」

 

「私も大丈夫なので、会わせてあげてください!!」

 

 

 という事で煮付けとモにょを呼び相談してみたら、案外すんなりOKを貰えたりした

 

 

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