VRMMOって聞いてたんすけどなんなんすかねこれ   作:なみん

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前回のあらすじ
初日にしてイージーボアを爆散させ、金を稼いだ。今日も頑張っていこう


空は青い

 

 

「おいセクマ、起きろ」

 

 

 誰ですかあなた。ねむいので後にしてください。

 

 

「ああ、わたしは眠り姫。王子さまのキスがないとおきません。結構ふかめのやつじゃないとおきっ、あああっ、いたっ痛い痛いダメダメダメあああッッ!! 痛いの!! 毎朝毎朝!!」

 

 

「変な事言うからだろっ!! 全く……今日もイージーボアのクエストを受けるんだろう?」

 

 

 そうだった。昨日はイージーボアをいっぱいころころできたから、今日も猪狩りで稼ごうみたいな話だっけ。初日にしては上出来すぎたけど、まだ資金が足りないもんね。今日もがんばらねば。なのに寝起きが全然気持ちよくないんですけどそこん所どう落とし前を取ってくれるんだ!!

 

 

「フィーエ、この痛みは何?」

 

「煮付けにバフをかけてもらった状態で腕を逆方向に曲げようとした。痛かったか?」

 

「質問に質問で返すようで悪いけど痛くない訳なくない?」

 

 

 そんな事したの!? 少し寝坊しただけで!?

 

 

 朝食を済ませ、フィーエ、マリアちゃん、……えー、エッダだ、思い出した。そして俺の四人でギルドに向かう。フィーエとマリアちゃんはともかく、エッダが中々覚えられない〜

 

 今日も今日とてエリマキトカゲ。道行く人達が羨望の眼差しを向けている気がする。我ら四人衆の姿をとくと見よ……

 

 

「お前、この格好を本気で目立たないと思ってるのか?」

 

「素顔よりはマシだと思ってるよ?」

 

「どっこいどっこいな気がするぞ。完全にヤベーやつらだと思われてるからな」

 

 

 ギルドに入った瞬間、昨日よりも視線が刺さる。おっさん達がざわついている

 

 

「おい……昨日の大剣の奴らだ」

 

「鬼神の剣持ってるってマジかよ」

 

「あの剣が本物だったって話だ」

 

 

 マジで目立ってる。これで素顔だった場合、俺の人気が凄いことになる

『期待の新人!? 鬼神を継ぐ最強美少女剣士!!』でデビューして、グラビアやテレビ出演、最終的には某事務所に所属して○V堕ちする羽目になる。やん♡

 

 

 受付嬢は昨日と同じ顔で対応してくれた。自分で言うのもあれだけど、エリマキトカゲを前にしてよく同じ顔出来るな。俺なら絶対笑うよ

 

 

「昨日ぶりですね。今日はどんな要件でしょうか?」

 

「またイージーボアのクエストを受けたいのですが」

 

「かしこまりました。ただし、原因は不明ながら、討伐難易度の高い『ハードボア』の出現も確認されています。」

 

「遭遇の可能性がありますので、今日はイージーボアではなく、薬草採取の方が安全かと思われますが……」

 

 

 あら、イージーボアを狩りすぎたせいかしら。それよりハードボアとかいうその安直な名前は何?

 

 

「だってさ、どうするフィーエ?」

 

「いや、それだと報酬が少し安いからな……多少無理してでもイージーボアを狩って稼ぎたい」

 

「という訳で、またイージーボアのクエストを受けたいのですが」

 

「たまにお前がNPCなんじゃないかと疑う時があるよ」

 

 

 地味に失礼な。ボットみたいな喋り方をしてるってこと?

 

 受付嬢はかしこまりましたとだけ言ってクエストの許可を出してくれた。ご覧下さい? この表情一つ変えずに業務をこなす姿こそがNPCですよフィーエさん

 

 

 森に入って十分も経たないうちに、茶色の猪が三頭まとめて現れた

 

 

「あれはハードボアかな」

 

「いや、あれはイージーボアだな。ハードボアは黒色だと。……何も話を聞いていないのか?」

 

「じゃあ俺がやるね」

 

「なんも聞いてないんだろうな。……頼むから牙は残してくれよ」

 

 大剣を抜いて駆け寄る。猪が一目散に逃げ出す。なるほど、イージーボアかも。でも俺の方が速い

 

 縦に振り下ろす

 

 ドゴォォォ!!

 

 猪が爆散した。辺りは血まみれ

残りの二匹が散り散りに逃げていく

 

 

「あれはハードボアかな」

 

「だから、あれはイージーボアだ。話は聞かなくていいから、せめて自分の目の情報だけでも使ってくれ」

 

「じゃあ俺がやるよ」

 

「後、それがボケなのか本気なのかそれだけ教えてくれ」

 

 大剣を持ったまま駆け寄る。逃げる猪。なるほど、イージーボアかも。でも俺の方が速い

 

 縦に振り下ろす

 

 ドゴォォォ!!

 

 イージーボアが爆散した。辺りは血まみれ。なんてこった、気分が悪い

少し遠くに猪がいる

 

「あれはハードボアかな」

 

「お前ボットか何かか!? さっきからそれしか言ってないぞ!! イージーボアだ、イージーボア!!」

 

「じゃあ俺がやるよ」

 

「それもさっきからずっと言ってる!! 頼むから冗談かどうかだけ教えてくれ!?」

 

 大剣を持ったまま駆け寄る。逃げる猪。なるほど、イージーボアかも。でも俺の方が速い

 

 縦に振り下ろす

 

ドゴォォォ!!

 

 猪が爆散した。辺りは血まみれ。なんてこった、気絶しそう☆

 

 

「お前血が苦手な割に派手に血を撒き散らすよな……学習しろよ」

 

「少しでも慣れようと思って。おかげで少し慣れてきt」

 

「おぉい!? なら気絶するな!!」

 

 

 なんてね。さすがに気絶までは行かない。ここで気絶したら危険だし

なんて言ってると、遠くに猪。ネックスプリング(倒れた状態からかっこよく起きるアレ)で飛び起きる

 

「あれはハードボアかな」

 

「だ、か、ら!! あれはイージーボア……じゃないな!? かと言って黒色でも無い……赤色? それに牙も光沢がある……なんだあのモンスター?」

 

「じゃあ俺がやるね」

 

「あっ、おい! 強さも分からないのに突っ込むな!」

 

 大剣を抜いて駆け寄る。猪が突っ込んでくる。なるほど、イージーボアかも。でも俺の方が速

 

 ドゴォォォ!!

 

 「「セクマさん!?」」

 

 

 おお〜。意識が朦朧としている間に、デカめの猪に撥ねられてる。何事? マリアちゃんと……エッダが叫んでるが、別に痛くないのでお気遣いなくと誰か伝えてあげて

 

 

「フィーエさん!! セクマさんが!!」

 

「すぐに治癒をしなくては……!!」

 

「いや、あいつ、滅茶苦茶頑丈だから大丈夫のはず。大丈夫だよな……?」

 

 呆れ半分、心配半分みたいな顔してるフィーエ。とりあえず大丈夫だけど、心配してくれるその優しさと瞳に乾杯。そして本当に痛くないんだから凄い。この身体は特別製だ……

 

 とは言え、勢いが凄い。くの字に折れ曲がった状態で、お尻に木の感触を感じながらそのまま後ろへ後ろへ。ダイナミックでエロティックな環境破壊だ。美少女がお尻でへし折った樹木、今なら100円で売りまーす♡

そういやこの世界の通貨は円じゃないんだった

 

 ドォォンッ!!

 

 デカい岩にお尻からぶち当たって、ようやく止まった。岩が少しヒビ入ってる。俺の身体にヒビは無し。

 

「あんにゃろ、恥かかせやがって」

 

 見ろよコレェイ!! 岩に後がくっきり付いてるじゃないのさ、美少女のケツの形がよォ!! 

デカい猪がまだこちらを睨んでいた。向かってくる気か? 上等だかかってこい

 

「ェェェェェアッッッ!!」

 

 魚拓ならぬケツ拓を岩に刻んでしまった恥ずかしさに身を任せて岩を蹴り、猪に向かって全力で突進する。速い。自分でも速いと思う。あの猪より、ずっとはやい! でも勢いが余りすぎたんでしょうね

猪を通り過ぎるどころか、そのまま空へ。

 

 空の彼方へ飛んでいく自分。風が強い。空も青い。なるほどね。だからガガーリンは空を飛んだの? 彼もケツ拓が恥ずかしかったのか

 

「何やってるんだセクマァァァァ!!」

 

 地上からフィーエの怒鳴り声が聞こえる。叫びながらだ。珍しく本気で慌ててる。

 

「セクマさあああああああん!!」

 

 絶叫するマリアちゃんと、祈るポーズをしながらこちらを見ているエッダ。祈るな縁起でもない!!

 

 だがしかし、このままじゃ俺はただの人間ボストークだ。仕方ない、大剣を真下にいる猪めがけてぶん投げる。

 

 

「よいしょおおおおお!!」

 

 刃が地面を向きながら落ちていく。俺の全力を乗せた渾身の投擲が、音速超えそうな勢いで一直線に落ちていく。

 

 ドゴォォォォォォ!!

 

 猪の頭に直撃した。頭が存在しなくなるくらいの勢いで沈み込み、そのまま絶命。巨体が横倒しになる。

 

 ガガーリンは神がはいなかったと言ってたんだっけ? あんま覚えていないけど。

だが、神はいる

 

 

「私が神だ」

 

 

 この距離から大剣投げて当たるんだから、そうに違いない。

……で、問題はそこからだった。

 

 物凄い速さで落ちてきた大剣が、猪の死体に刺さった瞬間、凄まじいエネルギーにより爆発が起きる

周囲に夥しい血を爆発的に飛び散らせた

 

「きゃあああああああ!!」

 

「ひゃあああああああ!!」

 

「ひええええええええ!!」

 

 

 フィーエ、マリアちゃん、エッダの三人が同時に絶叫する。血しぶきが広範囲に飛び散るが、バリアのお陰で返り血は浴びなかったようだ。空中から見下ろしながら「うわ、やりすぎた」と思った。

 

 さらに最悪なのが、俺は未だに落下の気配なしで上に落ち続けているということ。

これはあれか、考えるのを辞めるやつか

 

 

「ダスヴィダーニャ……」

 

 

 どんどん遠ざかっていく皆に、別れの挨拶を済ませる

 

 悪いな皆、俺は人類初の宇宙船無し有人宇宙旅行を成し遂げるよ

 

 




最近AIが発展してきたので色んなことをやってるんですが、ふと「話の流れを決めて7割くらいを適当に作ってもらった後に手直ししたら楽なんじゃない?」と思い、死んでいた作品の続きを投稿してみました
7割作ってもらった後に5割消して、8割手を加えた感じです
ちなみに普通に序盤のキツい場所手直ししたいです
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