魔の神様と苺のケーキ   作:かりん2022

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学校

「魔物が出ても攻撃呪文で一発だぜ」

「俺は箒で逃げようかなー」

 

 そんな事を言う生徒を羨ましそうに見る、我がクラス……

 

「君っ 僕に雇われてみないかっ」

 

 いや、逞しいな、コネクラス。

 

「逃げるときは鍵を使えばいいんだよ。でも出る時大変だから、そこは気をつけてね。あと、大変な場所でドアに入っちゃったら詰むから」

 

 鍵があるので、野宿の必要はあり得ない。サバイバル演習といっても、その辺り楽なものだ。

 

「じゃあ、皆、ひとまずここで待っててねー」

 

 開けた場所の川のところで皆を待たせて、狩りに行く。

 

 大きめの魔物をズドンと置いて、首を刈って水に晒す。

 

 声も出ない生徒達。

 

「よく見ててねー」

 

 そして始まる解体ショー。ちょっと先生方に手伝ってもらいつつ、いきものから素材に変える。どの部分が何に使えるか、説明も忘れない。

 

「皆、これくらいはできるようになって貰うからね。喜べ、食事は毎食肉です」

 

 生徒達は吐きつつも、必死で頷いた。いい子だ。

 8月末には子供たちは逞しく成長していた。

 

 9月。

 レベルが上がったと見るべきか。

 全員が無事、攻撃呪文を覚えた。

 

 10月。

 いろんな錬金の仕方や呪文について教える。

 

 11月。

 本格的に生徒の自由研究が始まった。

 

 3月。

 軍の人にめちゃくちゃ感謝された。

 そして、もう大丈夫だと言われた。はぁ?

 

 これからは生徒達と研究機関を作っていくらしい。

 

 はいはい、つまり用済みクビってことね?

 

 む、ムッカァァァァァ‼︎

 

 

「じゃあ、ようやく俺たち、店が開けるな」

「1年間頑張ったよね、私達」

「孫も学校に通わせる確約を得られて、安心じゃあ」

「がんばろー、光香おねぇちゃん」

 

 え、怒ってるの私だけ? じゃあ私も矛を納めるね……。

 そうね、元からお店つくろうって話だったね

 

 

 サラおばあちゃんの以前使っていた店も使える事になって、問題は消滅した。

 こじんまりとした店だが、錬金道具はそれぞれの鍵の部屋にあるし、問題はない。売り場さえちゃんとあればいいのだ。

 

「注文とって来たぜー」

「おー。でかした、レックス」

「私も取ってきたよ」

「えらい、静流」

「私も一年休んでたのに、仕事をくれる人がいてねぇ」

「サラおばあちゃん、すごい」

「私も取ってきたー」

「ティアラちゃんまで」

 

「中級ポーション10,000本」

「ヨモギの包帯が200,000巻」

「毒消しが700、熱冷ましが300」

「病気のお薬が一つの村分。出世払いでだって」

「お前ら皆バカじゃないの?」

 

 それから、仕事がめちゃくちゃ大変だった。

 単価を上げることを心に誓った。あと、ティアラちゃんは論外ね。

 さりとて流行病で完全にアレな状態だったので、私一人で行ってなんとかしてきました。料金もちゃんとお役人様から貰いました。村から王都まで流行り始めてて、その対応に走らされたけど。ゲームの経験が生きたね!

 その間皆は皆でデスマーチである。

 

「流行り病にはやはり魔法使いがいると良いな。我が国でも魔法の学校を作るよう進言しようかの」

「一年で捨てられるのは嫌です……束縛されるのも嫌です……」

 

 繁盛するのは繁盛したが、なんだか思ってたのと違ったんだよなぁ。

 

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