「魔物が出ても攻撃呪文で一発だぜ」
「俺は箒で逃げようかなー」
そんな事を言う生徒を羨ましそうに見る、我がクラス……
「君っ 僕に雇われてみないかっ」
いや、逞しいな、コネクラス。
「逃げるときは鍵を使えばいいんだよ。でも出る時大変だから、そこは気をつけてね。あと、大変な場所でドアに入っちゃったら詰むから」
鍵があるので、野宿の必要はあり得ない。サバイバル演習といっても、その辺り楽なものだ。
「じゃあ、皆、ひとまずここで待っててねー」
開けた場所の川のところで皆を待たせて、狩りに行く。
大きめの魔物をズドンと置いて、首を刈って水に晒す。
声も出ない生徒達。
「よく見ててねー」
そして始まる解体ショー。ちょっと先生方に手伝ってもらいつつ、いきものから素材に変える。どの部分が何に使えるか、説明も忘れない。
「皆、これくらいはできるようになって貰うからね。喜べ、食事は毎食肉です」
生徒達は吐きつつも、必死で頷いた。いい子だ。
8月末には子供たちは逞しく成長していた。
9月。
レベルが上がったと見るべきか。
全員が無事、攻撃呪文を覚えた。
10月。
いろんな錬金の仕方や呪文について教える。
11月。
本格的に生徒の自由研究が始まった。
3月。
軍の人にめちゃくちゃ感謝された。
そして、もう大丈夫だと言われた。はぁ?
これからは生徒達と研究機関を作っていくらしい。
はいはい、つまり用済みクビってことね?
む、ムッカァァァァァ‼︎
「じゃあ、ようやく俺たち、店が開けるな」
「1年間頑張ったよね、私達」
「孫も学校に通わせる確約を得られて、安心じゃあ」
「がんばろー、光香おねぇちゃん」
え、怒ってるの私だけ? じゃあ私も矛を納めるね……。
そうね、元からお店つくろうって話だったね
サラおばあちゃんの以前使っていた店も使える事になって、問題は消滅した。
こじんまりとした店だが、錬金道具はそれぞれの鍵の部屋にあるし、問題はない。売り場さえちゃんとあればいいのだ。
「注文とって来たぜー」
「おー。でかした、レックス」
「私も取ってきたよ」
「えらい、静流」
「私も一年休んでたのに、仕事をくれる人がいてねぇ」
「サラおばあちゃん、すごい」
「私も取ってきたー」
「ティアラちゃんまで」
「中級ポーション10,000本」
「ヨモギの包帯が200,000巻」
「毒消しが700、熱冷ましが300」
「病気のお薬が一つの村分。出世払いでだって」
「お前ら皆バカじゃないの?」
それから、仕事がめちゃくちゃ大変だった。
単価を上げることを心に誓った。あと、ティアラちゃんは論外ね。
さりとて流行病で完全にアレな状態だったので、私一人で行ってなんとかしてきました。料金もちゃんとお役人様から貰いました。村から王都まで流行り始めてて、その対応に走らされたけど。ゲームの経験が生きたね!
その間皆は皆でデスマーチである。
「流行り病にはやはり魔法使いがいると良いな。我が国でも魔法の学校を作るよう進言しようかの」
「一年で捨てられるのは嫌です……束縛されるのも嫌です……」
繁盛するのは繁盛したが、なんだか思ってたのと違ったんだよなぁ。