ピンガ「俺が生き残る為にオリキャラ生やした」 作:ていとくン
小説情報にも明記致しましたが、何と日間ランキングに載りました!皆さんが応援してくれたお陰でございます。まさか初投稿でここまで連れてきていただけるなんて、思ってもいませんでした。拙作を読んで下さった皆様方、本当にありがとうございます!
☆10:致命的失敗様、aki44noo様、Mies van der Rohe様
☆9:haginosaku様、(-_-)zzz様、カルデス様、ニャブリ×3様、hryk様、しゃけ7853様、ヨッシーワールド様、Ptera様、卵カステラ様、真実の羽様、ショウリック様、逃亡騎士様、blank s様
☆8:鷹王様
高評価を下さった皆様、ありがとうございます!今後も更新頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いします!
章タイトル通り、今回からFBI編に入っていきます。ブラックインパクト〜黒の組織の影〜赤と黒のクラッシュ!の中から抜粋して触れていこうと思っています。
また今回もそうですが、英文は基本的にWeblioかDeeplの翻訳を使用して何となくしっくり来たものを採用しております。
何か英語って、カッコいいじゃん……程度のノリで使ってるので、文法や言い回し等で違和感があった場合、残念ながら私はそれを修正する技能を持っておりません。笑って流して頂けたらと思います。
【注意】
今章並びにそれ以降、FBIは酷い目に遭います。とりあえず今章ではネームドの死亡はありませんが、モブ達の命運は……
嫌だなぁとか、こんなん俺TUEEEやんけ!ってなりそうな方はブラウザバックでお願いします。章終わり、閑話の冒頭で要点だけまとめて明記しますので、そちらをご覧頂けたらと思います。
地獄の一丁目
『
『
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某国。この国では政府や軍の汚職、度重なる民衆への抑圧などに不満を抱いた者達が反政府軍を作り、政府転覆運動を行っている。反政府軍の旗揚げから早数年、今は正に内戦の真っ只中だ。
今回アルマニャックに課せられた任務は、政府軍拠点の一つを陥落させ、そこの司令官を抹殺すること。
流石に一人では手が足りないということで、普段から事後処理などを任せている直属部隊を率いてやってきたという訳だ。
暇を見つけてはアルマニャック直々に鍛錬を施している為、部隊としての練度は組織随一となっている。こうした戦争の最前線にも、実戦経験の一貫として連れてこれる程に。
「
「
「
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作戦は単純だ。チャーリー分隊、デルタ分隊を率いたアルマニャックが正面から強襲をかける。敵陣深くに食い込めば食い込む程、敵司令部を焦燥させることが出来るだろう。
そうすれば司令部を逃亡に追い込むことが出来る。その逃亡ルートで待ち構え制圧するのがアルファ分隊、ブラヴォー分隊の任務だ。
より重要な任務である敵司令官の抹殺を部下に任せることになる形だが、彼が部隊を率いて行動する際は大体このような展開となる。彼の武力が高過ぎる為、背後からの暗殺に使うより正面から圧力をかける方がより速やかに且つ確実に作戦を終了出来るから、とのことだ。
加えてアルマニャック本人は手柄に執着しない為、任務のおいしい部分を部下に任せることもよくある。彼が持つ絶対的な暴力への憧れと相まって部隊の士気は常に高く、信頼関係も上々だ。
ちなみにエコー分隊は最近人員の入れ替わりが発生した為新兵が多く、それ故一番負担の少ない退路確保に割いている。
8名一個分隊、それが五つで一個小隊。実に40名もの兵士が展開することとなる。拠点攻略の人数としては少なすぎるが、少数での任務が多い組織としては極めて異例の大人数だ。
青く目が光るガスマスクを装着し、黒い迷彩服に身を包んだ群狼は自らが崇敬する長の指令を静かに待つ。緊迫した空気が漂い、チリ、と空気が微かに焦げ付く。
「作戦は以上だ。……敵の練度は然程高くねェが、これだけの規模の戦場は久しぶりだ。くれぐれも気を抜くな」
『『『「「
「
『『『「「
「よし、注意事項はそんなところだ。じゃあ行くぞ!この程度の拠点さえ落とせねェ反政府軍のヒヨッコ共に、戦のやり方ってのを見せてやれ!!」
『『『「「
「準備はいいな!?」
『『『「「Yes.Sir!!」」」』』』
撃鉄が落とされる。黒ずくめの兵士が一斉に立ち上がり、戦意で空気が揺らめく。
そのヒリつきを肌で感じ取ったアルマニャックは、口角をギリギリと上げて満足げに嗤う。
「
ブーーーッ! ブーーーッ! ブーーーッ!
「何事だ!」
「敵襲!敵襲です!」
「状況を報告せよ!」
「黒い迷彩服を着た連中、20名程が正面より襲来!既に第一防衛線は突破され、第二防衛線も半壊状態です!」
「…………は?この状況で何を下らない冗談を……」
「冗談ではありません!第一防衛戦は最早機能停止状態です!第二防衛線も、もうあまり保ちません!至急増援を!!」
「ふ、ふざけるな!!たった20人程度の部隊に何をしている!さっさと始末しろ!」
「駄目です、強すぎます!!特に
「お、おい待て、応答しろ!第二防衛線、応答しろ!!」
黒衣の軍勢が駆けていく。立ち塞がる敵を蹂躙し、戦場に赫い軌跡を描いていく。
一人一人が精鋭中の精鋭。雨霰と降り注ぐ弾丸は悉くが敵へと命中し、血の華を咲かせていく。
ただやはり、規格外が一人。
「撃て撃て撃て!とにかく撃ち続けろ!」
「うるせえとっくに撃ってんだよ馬鹿野郎!」
「死ね!死ね!死ね!」
半ば悲鳴を上げながら銃弾をばら撒く敵兵達。多方向から迫りくる
「なんで、なんで銃弾が当たらねえんだよ……!?」
「当たらないんじゃねェ、
すれ違いざま、一閃。頭部を
その血飛沫すら置き去りにして駆け抜けつつ、後ろ手に黒鍵を投擲していく。片手に3本ずつ、都合6本。全てが敵に向かい、頭や胴を突き抜けながら多くの兵士を吹き飛ばしていく。
あまりにも一方的な蹂躙と、人の血肉が舞い散る光景を目の当たりにした敵兵が恐慌状態に陥り、アルマニャックを追いかけてきた群狼達がそれを確実に仕留めていく。
各所に設置された監視カメラの破壊や、彼が投げた黒鍵の回収も忘れない。元々隠蔽工作を専門としていた彼らは僅かな違和感も見逃さず、死んだふりや気絶状態の敵兵を逃さず葬っていく。彼らが通り過ぎた場所に、生存者は只の一人もいない。
アルマニャックが吶喊して戦線を崩し、崩れた敵兵を後詰めである兵士達が確実に刈り取っていく。これこそが数十倍の敵すら一方的に虐殺せしめる彼らの
要塞内部にある、4階建ての司令部。その3階へ到達したタイミングで、無線が入る。
「こちらアルマニャック、どうした?」
『こちらアルファリーダー。敵司令官を捕捉。投降を促したところ抵抗してきたので射殺。護衛や側近達も全滅させました』
「ご苦労、お手柄だな。俺達はこれから司令部の3階に入るところだ」
『了解。我々はどうしますか?』
「制御室に向かって各種データを破壊してくれ。特に監視カメラのデータはな。そしたらブラヴォーと一緒に地表部の車輌を片端からスクラップにしてほしい。敵の足を奪うんだ」
『お任せを。ブラヴォーにはこちらから連絡しておきます』
「よろしく。頃合いなところでエコーに合流しろ。
通信を終えたアルマニャックは、残存兵を片付け後ろからやってきた部下達に告げる。
「報告。アルファが任務を終わらせた。俺達も急ぐぞ。ついてこい」
「
戦意と殺意を滾らせて進む一行。死が進軍し、要塞を蹂躙した。
任務は呆気ないほど何の問題もなく終了した。最低限の事後処理を済ませ、撤退する車の中で、アルマニャックはラムに報告をしていた。
「つー訳で、敵兵力は8割方始末した。残りは反政府軍がやるでしょ。司令官とその側近達はアルファによって全滅。俺が死体チェックしたから間違いない。こちらの損耗は重軽傷者12名ってところかな。死傷者0だ、上々だろ」
『素晴らしい手際です。こちらの痕跡は?』
「監視カメラ等の映像記録は全部破壊させた。俺と戦った兵士に生存者はいないし、部下が黒鍵まで回収してくれたから大丈夫だろう」
『であれば結構です。お疲れ様でした。……シェリーの一件から、随分仕事を押し付けたつもりでしたが、まさかこうも早く終わってしまうとは』
「ペナルティ分はこれで最後って話だったもんな。しばらくは休暇でいいよな?」
『えぇ。これだけ働いてくれたのであれば、"あの方"も首を縦に振ってくださるでしょう。部隊の方はしばらく療養が必要でしょうしね』
シェリーの"反逆未遂"を庇い、あわや組織との全面戦争寸前にまでいった例の一件以来、アルマニャックには罰として極めて難易度の高い任務が次々と送られていた。
組織は任務という名目で消そうとしたが殺せなかった、という建前を作る意味もあった訳だが、全ての任務をこなしたことで組織が得た利益は大きく、"
尤も、シェリーは逃亡したという罪状がある。抹殺でこそないものの、見つけ次第必ず
しばらくぶりの休暇ということで、やや弛緩した空気が流れる中、アルマニャックはラムに質問があった。
「そういえば、今回はなんで反政府軍側の支援に回ったんだ?こういう時組織はいつも政府側に回ってたろ?」
『あぁ、簡単な話です。あの国の政府には、最早我々にとっての旨味がないんですよ』
「えっ、まさかもうすってんてんなの?」
『近いですね。しかし反政府側も財政的には決して豊かではなく、国土全体を統治できる器ではありません。つまり、どうなると思います?』
「政府が倒れて、でも跡継ぎおらんくて……血みどろの内戦はより一層悪化する?」
『その通り。つまり、我々にとって武器をはじめとした様々な"商品"のマーケットが一つ出来上がるという訳です』
「うわ、エゲツな」
含み笑いをするラムに対して、アルマニャックは引いた様子を隠さない。敢えて口にこそしないものの、元少年兵としてはこの先出来上がるかもしれない地獄に、思うところがあるのだろう。
とはいえそこまでは面倒を見きれない。悪しき政府に打撃を与えたところで満足してもらおう、と一人結論付けた彼は適当な会話でラムとの通信を切ることにした。
しかし、事態はここから急展開を迎える。
「んじゃ、俺は本部帰ったらしばらく休暇取るから」
『分かりました。……そういえば、今日本ではキール達が任務に当たっていましたね。貴方は混ざりに行かないのですか?』
「あぁ、議員を殺すとかってやつだろ?俺ァカタギに手は出さんよ。真っ向から喧嘩売られりゃ別だがな」
『変わりませんね、貴方は。では、私はこれで。今日はお疲れ様でした』ピロリン
「おう、ラムもお疲れ様だぜ」
『ん?』
「どうした?」
『……………………すみませんが、予定を変更してもらいます。貴方には至急、キール達の元へ向かっていただきたい』
「……何かあったのか」
『ピンガからの報告です。…………
「……………………詳細を」
ピンガからの報告にはこう記されていた。数週間前、FBIの捜査官が数名程日本に向かったことが判明した。目的は現状不明なものの、注意事項が二つ。
一つ、彼らは現在杯戸町付近に展開しているらしいということ。
二つ、捜査官のうち一人は「
『取り急ぎ調べた故、大まかな部分しか分からず、裏取りも確実ではないとのことでしたが……』
「"赤井秀一"の名前を、無視は出来ない。組織としても、俺としても」
『えぇ。正直私としては貴方に休暇をとってもらうつもりでした。本当ですよ?既に貴方は2カ月以上毎日戦場に立っています。これ以上は今後のポテンシャルに悪影響を及ぼしかねないと思っていますので。ですが……』
「仕方ない。正直流石にしんどいが、コトがコトだ。すぐに向かう。足の用意は頼んでも?」
『飛行機のチケットはこちらで手配します。武器の輸送についても同様に。部隊の帰還も私の方で手を回しておきましょう』
「頼む。受け渡しはこっちの拠点で。日本に着いたら、また連絡する」
『お願いします。では』
電話を切り、深く息を吐くアルマニャック。怨敵の名前を聞かされては流石に一息つかねば平静を保てなかった。
赤井秀一。宮野姉妹の悲劇的な結末を招いた主犯。少なくともアルマニャックはそう考えている。
だが、実は直接会ったことがない。資料で数回閲覧した程度だ。"ライ"として潜入していた赤井だが、ラムは早くから彼を疑っており、組織における機密事項であるアルマニャックとの接見をさせなかったのだ。
NOCを通じてアルマニャックの正体が知られれば大問題になる。彼に近づける者は、ラムが細心の注意を払って篩にかけていた。
その為、アルマニャックは赤井秀一に関してあまり多くを知らない。FBI所属であること、凄腕の狙撃手であり近接もかなり"使う"こと、そしてもう一つ。
(一応、バーボンにも教えておくか)
バーボンと因縁があること。スコッチはただのライバル意識だと呆れ半分で話していたが、アルマニャックはバーボンからそれ以上の"何か"を感じていた。彼のあずかり知らぬところで赤井と戦うのは良くない。何となくの直感だが、彼はそれに従い、連絡を取ることにした。
スコッチの葬儀を行って以来の、連絡を。
「バーボン、今ちょっといいか?」
『…………貴方から連絡をもらうのは、随分と久し振りですね。アルマニャック』
「いや……ちょっとな。バーボンの耳に入れておきたい情報があって。もしかすると、協力を頼むことになるかもしれない」
『貴方がそこまで言うとは、穏やかではありませんね。どこまで協力出来るかは断言出来ませんが、話は伺いましょう』
「ああ、実は……」
「分かりました。こちらでも探りを入れておきましょう」
『すまないな』
「いえ、むしろこの情報を教えてもらったことに感謝しなければなりません。赤井秀一は、確かにこの手で仕留めたいと思っていた相手ですので」
『そうか……また何か、進展があったら連絡するよ』
「えぇ、こちらもまた同様に。……では」
『……あぁ、じゃあな』
通話を切った後も、バーボンはしばらく手元を見つめていた。様々な思いが一気に去来していた為、心を落ち着けたかったのだ。
「もう、あれから3年ですか……。いけませんね、自分が年をとったことを否が応でも実感させられる」
親友スコッチの死から3年。バーボンの心には未だにあの一件が強く、強く渦巻いていた。
アルマニャックの顔を見ると辛くなる為、意識して距離を置いていた。言葉を交わしたことなど、スコッチの葬式以来ではなかろうか。
(あぁ、シェリーの件で顔合わせをしていましたね)
シェリー。本名を宮野志保という女性は、"降谷零"にとっても大事な存在だ。より正確に言えば、大切な人の忘れ形見と言うのが正しいか。
(エレーナ先生の娘さんともなれば、僕にとっても守る理由に足りる)
例の一件に関して、バーボンはアルマニャックに感謝の念を抱いていた。
"降谷零"にとっての最優先事項は潜入捜査官としての、公安としての責務だ。である以上、せっかく幹部にまでのし上がった状況で組織に睨まれる訳にはいかない為、大っぴらに彼女を庇うことなど出来なかった。……彼女を見殺しにせざるを得ないことに、内心歯ぎしりしていた。
その運命をひっくり返してくれたのがアルマニャックだ。彼にバーボンを助けた自覚など欠片もないだろうが、これは明確な借りだとバーボン本人は考えている。
バーボンが力を貸すことに決めたのは、それだけが理由ではない。
(スコッチのことを、未だに悼んでいたのですね)
この3年、彼が毎年欠かさず命日の墓参りをしてくれていることは知っていた。そうでなくても、空いた時間に掃除などの手入れをしてくれていたことも。
そして、あの日。彼の中で、スコッチを殺したことが未だに大きな傷として残っている。彼はあの日の傷を悼み続けている、それを改めて知ったバーボンに、協力を拒む理由はなかった。
それに加えて、
「赤井秀一は、確かに僕にとっても直接引導を渡してやりたい相手ではありますし」
そもそも降谷は公安の捜査官だ。日本を愛する一人の警察として、他国の捜査官が日本国内で我が物顔で立ち振る舞っている状況など、面白い訳が無い。
加えて、宮野明美を利用しておきながらアフターケアもなく放り出し、彼女が消される要因を作ったという罪状もある。
(潜入捜査官として、現地人を利用するのは分かる。だが、用が済んだ際のアフターケアはすべきだろう?)
シェリー同様、彼女もまた降谷にとって守るべき存在だった。それを害されたことを彼は決して許しはしない。
とはいえ、今回求められたのは武力ではなく諜報。元よりアルマニャックが動くのであれば、自分が手を下す盤面になる可能性は限りなく低い。
(ですが、万一の事態というのは起こり得る。準備に越したことはありません)
ひとまずは情報収集に徹することにしよう。赤井秀一は強敵だ。残念ながらそう簡単に死ぬこともない以上、焦る必要はない。
「"探り屋バーボン"として、狗の炙り出しに動くとしましょうか」
不敵な笑みを溢すバーボン。揺らめく金糸の隙間から、アイスブルーの瞳が妖しく輝いていた。
日本に到着したアルマニャックは、すぐさまタクシーを捕まえて杯戸町へ向かう。道すがら、キャンティにコールをかけた。
「よォキャンティ、今ちょっといいか?」
『アルじゃないか!生憎今は仕事中だけど、どうしたんだい?』
「仕事?あぁ、議員の暗殺とかいう」
『そうそう。尤も今は待ちの段階だけどね。……そういえば、アルはカタギを殺りたくないんだっけ?相変わらず変なところで温いねぇ』
「今更だ、言ってくれるなキャンティ」
『まぁ、アンタが民間人までマトにかけられるようになったら、アタイらに仕事が回ってこなくなりそうだし?アルは今のままでいいさね!』
「俺を全自動人殺し機か何かだと思ってるな?」
雑談もそこそこに、本題へと入る。
「ちなみに仕事ってのはどこでやってるんだ?俺ちょうど日本に着いたから、終わったら呑もうぜ」
FBI云々の件は伝えない。伝えることで動きに変化が生まれ、そこから"気づいたことに気づかれる"のが最悪なパターンだからだ。
相手はあの赤井秀一。キャンティ達には悪いが、引き続き囮になってもらった方があの男を捕捉しやすい。
詫びに一軒ご馳走しないといけないだろうな、とアルマニャックは内心苦笑する。
『おっ、いいねぇ!アタイらは今杯戸町ってところにいるのさ』
「(FBIと同じ目的地……!)おっけ、んじゃそこ向かうわ。店は適当に探しとくぜ?」
『頼んだよ!……あぁ、コルンも行くってさ!』
「ならキールも呼んで4人で行こうか。着いたらまた連絡するわ」
『あいよ!……ん?なんだいジン』
何やらジンが話しかけているらしいが、流石に小さ過ぎて聞き取れない。
幸いすぐにキャンティは戻ってきた。良いことでもあったのか、先程よりもテンションが上がっている。
『ねぇアル、アンタもこっちに来なよ』
「あん?議員の暗殺なんざ興味は……」
『議員は一旦中止。
「何だと?」
ピリ、と首元がヒリついた気がした。第六感が、厭な流れを感知している。
『キールに盗聴器付けてた奴がいたのさ!任務について聞かれたかもしれないし、何より組織を探ろうとする覗き屋は消さなきゃいけないだろ?』
「……キールに盗聴器を?一体どこの手練れだそいつは」
『何でも
アルマニャックは基本的にカタギを手にかけることはない。
例外となる要素は一つだけ。それが「自らの意思で戦場に立つこと」だ。自分と、或いは自分達と戦う覚悟を決めて立ち塞がる者に、一切の加減はしない。そこで躊躇えば自分が屍を晒すことになると、戦場で学んできたからだ。
「……そうだな。好き好んで俺達に喧嘩を売るってなら、相手してやらなきゃならん。オーケイ、そっちに向かうよ。場所はどこだ?」
応答しているこの瞬間も、首元のヒリつきが止まらない。厭な予感、というものが頭をよぎって離れない。
何の根拠もない直感だが、キャンティがこれから告げるその場所で、あの男に、赤井秀一に会えるような気がした。
予感を敢えて無視し、アルマニャックは問いかける。
そしてキャンティは答えた。向かうべき場所を。倒すべき敵の居所を。
多くの因縁が芽生えることとなる、運命の交差点の名前を。
『住所は
今回は繋ぎ回ですね。本当は「聞こえるか、毛利小五郎……」まで書きたかったのですが、字数・ストーリー共にキリが良かったので一旦ここで切りました。
原作と違い、現時点でバーボンが動き始めました。情報面で組織にポイントが入ります。
冒頭しばらく、コナン全く関係ねぇ!って話が入ってますが、一応理由があります。
①アルマニャックが部隊と共に戦場へ向かうことがあることを書きたかった
②現在アルマニャックが武装・心身共にそれなりに消耗していることを書きたかった
③色々なシーンを書く練習をしたかった
④軍人が英語でやり取りしてる、厨二心くすぐられるシーンを書きたかった
以上の4点でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。よろしければ、感想・評価・お気に入り登録の程よろしくお願いいたします。
特に感想は本当に嬉しいです。本当に励みになるんですよね。どうかよろしくお願いします。