ピンガ「俺が生き残る為にオリキャラ生やした」   作:ていとくン

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☆9:KAISENDONDA様

高評価を下さった皆様、ありがとうございます!!現状8.6〜8.7辺りをうろうろしていますね。8.8の壁は高い……



予告通り、今回から『純黒の悪夢』編です。原作からのズレが加速します。そもそも安室さんと赤井さんが同盟組んじまった時点で原作もクソもねぇんだよ!行くぞ!



Nocturne ─純黒の悪夢─
嵐の前の静けさ


 

 

 

 

 

 

警察庁公安部 とある会議室

 

 

 

杯戸中央病院での一件以来、限定的な同盟を締結したFBIと警察庁公安部。

両者の同盟は"組織"にとってもCIAにとっても想定外な筈。ギリギリまで伏せておきたいという都合上、赤井達が日本国内で堂々と外を彷徨いているところを目撃されるのは、あまりよろしくない。

そういう理由から、以降ジョディ達は半ば軟禁状態となっていた。理屈は分かるだけに文句も言えない。

日がな一日、公安を手伝って書類を捌く日々。分かっていても不満は溜まる。一日1回は噴火するジョディをキャメルが宥めるという絵面は、ここしばらく公安部での名物であった。

当初は眉を顰めていた公安の人間も、毎日続く夫婦漫才に「またか」と最近では気にも留めなくなった。図らずも、彼らの警戒心を薄め確執を埋めることに一役買っていた。当然二人はそんなこと知らない。

 

そんな二人をさておき、赤井とジェイムズは降谷と人払いを済ませた部屋で会議を行っていた。

 

 

 

「"組織"が公安を狙う可能性がある?」

「えぇ。……貴方達は、"ラム"という存在を知っていますか?」

「私は生憎と。……赤井君、どうかね?」

「数回名前を聞いたことがある程度ですね。"あの方"に次ぐ、"組織"のナンバー2だとか。……後は、"アルマニャック"直属の上司、という話も、耳にしたことが」

「例の彼か……」

 

 

 

ジェイムズが思案げな顔をする。最早FBIにとっても因縁ある名前となった彼に、思うところは勿論ある。

だが素性すら不明なままでは恨むのも一苦労だ。顔の見えない相手に憎悪を燃やす程感情を昂らせるには、彼は年を取りすぎていた。

反対に、若者二人は分かりやすく表情を変える。赤井の目には闘志が燃え、反対に降谷は幾重にも折り重なった複雑な感情を、その瞳から覗かせていた。

 

 

 

「どうした、降谷君?」

「……何でもない。相変わらず馴れ馴れしい男だな、赤井秀一」

「君はいい加減少しは丸くなってもいいと思うのだが」

「お前相手にそうなることはありえないな。……とにかく、ラムが最近溢していたのです。"この頃ネズミが多過ぎる。近々一掃したい"と」

「成る程。……だが、それが何故公安を狙うことに繋がる?」

「…………出来れば"アレ"について、外部には明かしたくなかったのですが、そう言ってられる状況ではない。……"アルマニャック"がこの警察庁に攻め込んでくる可能性も、捨てきれないので」

 

 

 

二人の顔が一気に引き締まる。特に赤井は顕著だ。あの男と戦うともなれば、自分も相当な覚悟を決めなければならない。

 

 

 

「奴がわざわざ出向くかもしれない……それほど重要なモノとは、一体何だ?」

「…………………………N()O()C()()()()()()

「「!?」」

 

 

NOC。Non Official Coverの頭文字を取ったものだ。つまりは、諜報員。

現在世界各地で活躍するスパイのうち、公安部が掴んでいる人員全ての所属・通称・活動地域等の詳細な情報をまとめたもの、それがNOCリストだ。

これが万一、"組織"に渡ったともなれば。世界の諜報戦を連中が一手に握ることとなる。何としても避けなければならない事態だ。

 

 

 

「何というものを……いや、国防という観点で言えば、リスト作成そのものは責められたことでもないか……。恐らく、我々の本国も作っているだろうからな」

「ですが、それが盗まれるともなれば話は別です。世界が大きな混乱に見舞われることになる」

「無論、リストを"組織"にくれてやるつもりはありません。防衛は我々公安部が担います。だが、"彼"を相手取るにあたって貴方達を遊ばせておく余裕もない」

「何を、すればいいかね?」

「万一逃げられた際の追跡を。そうなった場合、すぐに我々も追いかけますが、こと"彼"が出向く場合、数を揃えたところで的にしかならない。出るのは僕だけでしょう。それまでに見失う、その事態だけは避けなければならないので」

「請け負った」

 

 

 

ジェイムズの応答に一つ頷くと、降谷は席を立つ。

部屋を出ようとした彼の背中に、赤井から声がかけられた。

 

 

 

「そういえば、そのリストに"キール"は入っているのか?」

「……いや、入れていない。FBIからの情報ということで無視は出来ないが、我々で裏取りが取れている訳ではないからな。……そもそも、彼女は本当にCIAの諜報員なのか?」

 

 

 

出来れば違っていてほしい。そんな願望を心の奥底に押し隠し、あくまで平然を装って問を放つ。

対するジェイムズの反応は、どうにも煮えきらないものだった。

 

 

 

「現状我々が掴んでいる情報があくまで状況証拠に過ぎないのは、確かに事実だ。既に本部に掛け合って、彼女に関する情報を洗ってもらっている。()()()()()()で、本名も分かったのでね。……だが状況は芳しくない」

「と、言いますと?」

「ありきたりな情報しか出てこないのだ。ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通の環境で育ち…………()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

ソレはおかしい。あの日FBIが捕らえたのは確かに"キール"であり、本堂瑛海だった。

同姓同名かただの偶然、と捉えるようなめでたい人間はこの場にいない。つまりは、

 

 

 

「………………影武者、ということですか」

「もしそうなら、CIAは()()()()()ということだ。たかがスパイ一人の為に影武者まで用意するなど尋常ではない。家族の情報さえ、核心に迫るものは全く入手出来ていないのでね」

「益々怪しいですが……そこまで隠蔽されてるとなれば、探っても戦果は期待出来ませんね」

「ジェイムズには悪いが、あまり期待はしない方がいいだろう。……話を戻すが、もし、彼女に関する情報がデータベース上に残っているなら、一度全て破棄した方がいい」

「……どういうことだ?」

「最悪に備えるべきだ」

 

 

 

振り返った降谷と、赤井の視線がぶつかる。見ると、ジェイムズも頷いていた。

 

 

 

「万一、そのリストが奪われたとして。万一、そこから"キール"の正体がバレたとして。その場合、CIAは大規模な"粛清"に乗り出すだろうからな」

「……我々公安そのものを消すつもりだと!?」

「私も賛成だ。どれほどの規模になるかは分からんが、そうなった場合、CIAは相手が誰であれ確実に報復を実行するだろう。"ジャバウォック"が絡む案件では、彼らは本当に手段を選ばないことを、先の一件でお互い痛感させられた」

「……ふざけてる。一体何様のつもりなんだ……!」

「私もそう思うが……一応、2正面作戦の可能性は摘んでおくべきだ」

「……上に掛け合っておきます」

 

 

 

憤懣やるかたないといった様子で部屋を後にする降谷を見送る二人。

彼の足音が遠ざかった後、赤井もまた席を立つ。

 

 

 

「では、俺もこれで」

「また射撃場か。精が出るね」

「あの男を相手取るとなれば、こちらもまだまだ腕を磨かねばなりませんので」

「君が強くなってくれるのはありがたいがね。本業に支障は出さないでくれたまえよ?」

「そこまで無鉄砲ではありませんよ、ご安心を」

「ならいいのだが」

 

 

 

フッ、とお互い笑みを浮かべ、解散する。

ジェイムズにはジェイムズでやるべきことがある。増援こそ呼べないものの、情報収集等であれば本国へ依頼を飛ばすことが出来る。公安上層部との折衝も、彼の仕事だ。……逸りがちな部下を、宥めることも。

 

(やれやれ、老人には厳しい職場だよ)

 

ジェイムズは、薄く苦笑した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

組織所有のビル。その一室、トレーニングルームにて、一組の男女が向かい合っていた。

 

銀髪をポニーテールにまとめた女性、キュラソー。

茶髪をショートカットにした男性、アルマニャック。

 

両者共に無手で向き合う。目を瞑り静かに佇むアルマニャックに対して、キュラソーは入念にストレッチを行っている。

トレーニングルームは上層がガラス張りになっており、そこには多くの人間が見物に立っていた。

これから行うのは、組手。だが、()()()()()と考えている者など、この場にはアルマニャックただ一人だ。

絶対強者たる彼に挑むということの意味を、その壁の高さを、皆が把握している。

キュラソーは幾度も挑んだ故に。見物客は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「準備はいい?アルマニャック」

「いつでも。キュラソーのタイミングで来な」

「フッ……では行くぞ!」

 

 

 

瞬間。キュラソーが地を蹴る。前に倒れ込むように駆けることで一気に加速し、動作の起こりを敵に悟らせない。

 

縮地。単純な歩法にして、しかしその難易度から絶技と称されるそれを、彼女は初手で繰り出した。

元々高い身体能力を持つ彼女が、更に高等技術で以て加速する。上から見ていた者でさえ瞬間移動と見紛う程の速度で駆け抜けた彼女は、正拳をアルマニャックの心臓へ向けて放つ。

 

当たれば確実に人を屠れる。そんな一撃は、彼の左手によってあっさりと防がれる。掌と拳が衝突し、銃声の如き破裂音が部屋に響く。

両者の顔に、驚きはない。お互いが、この程度は容易く成しうると理解しているが故に。

であれば当然、次の動作に移行するのも早かった。

 

アルマニャックの拳がキュラソーの顔へ向かう。当たれば人の頭などトマトのように弾け飛ぶ一撃を、首を大きくひねって避ける。

そのまま、その勢いと相手の力を利用して彼女の体が独楽のように回転する。顔面に飛んでくる回し蹴りを、アルマニャックはすぐさま戻した右手で捌くが、その隙にキュラソーは掴まれていた右手の関節を外す。

ぬるり、とアルマニャックの拘束から抜け出し、すぐさま関節をはめ直す。想定外の抜け方に、彼が僅かに驚きを見せる。

須臾にも届かぬ隙。既に限界まで伏せていたキュラソーは、その隙を見逃さず全力で足払いをかけた。僅かに体勢を崩したアルマニャックへ追い打ちをかけるべく、足払いの勢いはそのままに水平方向へ一回転し、地面を両手でしっかりと掴み、再度回し蹴りを放つ。

遠心力を込めた一撃。アルマニャックの右手で防がれるものの、その威力は彼をして揺らがせる程のものだった。彼の顔が微かに歪み、体勢が更に崩れる。

 

キュラソーの足が蛇の如くしなる。するり、とアルマニャックの首に絡みつき、がしりと挟み込む。そのままポールダンスの要領で体を回転させ、彼の背後に回り込む。

 

首4の字固め。本場プロレスの世界でも使う者が少なくなった、古典的な技。しかし、両足の筋力に加えて全身の体重すらかけることが出来るこの絞め技は、一度極まればほぼ確実に相手の意識を奪うことが出来る。

アルマニャックは埒外の身体能力を持っているものの、人間としての特徴まで消えた訳では無い。呼吸であれば10分程止められるものの、首の血流を止められれば1分もせず落ちることは、普通の人間と変わりない。

そして、彼女の絞め技は、彼の筋力を超えて頸動脈を絞められる程の力を持っていた。

 

(極まった!)

 

油断とは程遠い人格のキュラソーをして、確実に勝ったと思える局面。アルマニャックの力を信奉する見物客でさえ、彼の敗北を予見し、その事実に絶望する者さえいた。

誰もがキュラソーの勝利を、アルマニャックの敗北を疑わなかった。

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

彼はおもむろに立ち上がり、壁に向かって全力で走り出した。その顔には凶悪な笑みが浮かんでいるものの、普段の余裕はない。

キュラソーの顔が疑問に染まる。何をするつもりなのか。

その疑問はすぐに解けた。もうすぐ壁に激突する、そのタイミングで体を半回転させたアルマニャックは、そのまま壁に向かってある技を放つ。

 

彼が使う技の中でも、ひときわ得意とする技。強力無比でありながら、加減がしやすいということで組手においても多用される技。

 

(鉄山靠……!?)

 

背中を敵にぶつけることで体勢を崩す技だが、アルマニャックの膂力で放てば絶死の一撃と成りうる。

部屋が僅かに揺らぐ程の衝撃。それを最初に食らったのは。

 

 

 

「ガハッ…………!?」

「…………ふぅ、流石に危なかったぜ」

 

 

 

アルマニャックの背中に回っていた、キュラソーに他ならない。

アルマニャックの膂力だからこそ受け止めきれる衝撃。女性の身であるキュラソーには、あまりに重すぎる一撃だった。

絞め技がほどけ、崩れ落ちるキュラソーを支えるアルマニャック。彼女はぐったりとしていたものの、辛うじて意識はあったようだ。

 

 

 

「俺の勝ち、でいいよな?……大丈夫か?」

「…………えぇ、私の、負けよ。死ぬかと、思ったわ」

「加減はしたが、いかんせん俺もあと少しで飛んでたからな。いつもより()()()()()強めだったかもしれん」

「ちょびっとの……意味を……辞書で、引いてほしいわ…………」

「ごめんて」

 

 

 

フッ、と軽く苦笑をこぼして意識を手放したキュラソーを抱きかかえ、医務室へ向かう。

トレーニングルームを出る間際、見物客に向かって声を張り上げる。

 

 

 

「今回の映像は例によって門外不出だ!お前らだけでしっかり見て、勉強しとけ!いいな!」

 

 

 

一斉に拳を振り上げる見物客。それを確認して、彼はその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、医務室にて。

 

 

 

「ん、んんっ…………ここは……?」

「気がついたか……」

 

 

 

目覚めたキュラソーの視界に入ったのは、豚を模したキャラクターの仮面を被ったアルマニャックだった。

 

 

 

「……その仮面は、何?」

「なんか、気絶から目覚めた仲間を迎える時はこれを被るのが様式美らしい。部下が教えてくれた」

「そ、そう……」

「まァんなこたいい。……調子はどうよ?」

 

 

 

自分からボケておいて適当に流すのはどうなんだと思ったものの、ツッコむ気力もないキュラソーもまた適当に流す。

両手を何度か握ったり開いたり、首を軽く回す。

 

 

 

「問題ないわ」

「良かったよ。頭を思い切りぶつけたから、なんかあったらコトだからさ。既に精密検査して問題ないとは出てたが、一応ね」

「貴方がもう少し加減してくれれば良かったのにね?」

「それを嫌がったのはキュラソーだろ?」

 

 

 

ニヤリと笑ったアルマニャックに、同じく凶悪な笑みで答えるキュラソー。

 

彼と組手を行える者は組織でもごく僅かだ。そして、それを成しうる者全てが彼と親しい訳でもない。

そういった理由もあり、アルマニャックとサシで組手を行う者はキュラソーとピンガ位しかいなかった。

そして、その両名が「手加減無しの、本気」での組手を望んでいる。現状はアルマニャックが勝率100%だが、その差は縮まりつつある。

 

いつか自分が負ける日が来るかもしれない。そんな日をアルマニャックは心底楽しみにしつつ、今なお追い縋ってくれる彼らに敬意と感謝を示すべく、今日も全力で叩き潰していた。

 

 

 

「差は確実に縮まってる。いつか必ず、叩き潰してやるよ!」

「ギハ、楽しみにしてるぜ……!にしても、今の顔。まるで獲物を見定めたかのような眼……ピンガとそっくりだぜ。実は姉弟とか?」

「生憎繋がりはないわ。でも……へぇ?彼の対抗意識は未だに変わらないのね。バディを組んだと聞いたのだけど?」

「それとこれとは話が別だろ。こっちに帰ってくる度に必ず挑んでくるぞ。毎回ボコボコにしてるが、アイツも強くなってる……!俺が敗北する日も、そう遠くねェかもな……!!」

 

 

 

言葉とは裏腹に、心底嬉しそうに目をギラつかせるアルマニャック。

キュラソーも組織屈指の武闘派だからこそ、気持ちは分かる。雑魚をいくら嬲っても楽しくはない。命がひりつくような接戦にこそ、楽しみの真髄がある。

 

そう考えれば、彼は哀れでもあった。誰一人並ぶことのない孤高の領域。誰とも楽しみを共有出来ないというのは、彼にどこか孤独を感じさせていたのだろう。

 

今は、違う。自分に挑む者がいる。挑んでくれる者がいる。つかの間の逢瀬を、心から楽しんでいるのだろう、組み手の最中、彼が笑みを絶やしたことはない。

いつかその笑みを消したいと思いつつ、きっと負けるその瞬間でも笑みを絶やすことはないのだろうと、思わず苦笑が漏れた。

 

 

 

「ん?どうした?」

「フフ、いえ、何でもないわ」

「?そうか……まァ何はともあれ、大事ないようで良かったよ。近々()()()()だろ?万全のコンディションで挑むべきだからな」

「言われずとも分かっているわ。私は絶対にしくじらない、安心なさい」

「その意気だぜ。…………本当に、俺はついていかなくていいのか?」

 

 

 

僅かに不安げな表情を覗かせた彼に、再び苦笑が漏れる。相変わらず、情が深いというか、身内と認めた人間には甘いというか。

 

 

 

「大丈夫よ。貴方は確かに戦力としては非常に強力だけど、今回は戦力を求めてはいないのよ。あくまで潜入任務だもの」

「だが万一があるだろう。相手は公安だ。戦ったことはねェが、優秀だと聞いている。まして戦場では数は力、舐めてかからない方がいい」

「分かっているわ。でも潜入任務って一人の方が楽だし確実なのよ。……貴方も分かるでしょ?」

「……まァ、ソロだと即決即断出来るってのはメリットだな。仲間に相談なり命令なりする時間を丸々削れるのは、確かに大きい」

 

 

 

渋々、といった表情を隠しもしないが、引き下がることにしたらしい。

キュラソーもまた優秀な戦士。その彼女が一人で十分と判断したのであれば、その決断を尊重すべきと、アルマニャックは考えた。

尤も、保険を打つのは忘れない。

 

 

 

「オーケイ。一応ラムには相談して、その日は丸ごと空けてある。何かあったらすぐ連絡してくれ」

「ありがとう。……貴方を呼ばずに終われるのが、一番だけどね」

「違いねェ」

 

 

 

お互いに笑みを溢した後、アルマニャックは立ち上がり、医務室を後にする。

 

 

 

「んじゃ、またな。……武運を祈る

「えぇ。戦果を楽しみにしててちょうだい」

「おうよ」

 

 

 

後ろ手を振って、彼女に別れを告げる。

 

 

 

 

 

 

キュラソーが公安に侵入する、三日前のことだった。

 

 

 





アルマニャック「あ、そういえば言い忘れてた。実戦で絞め技というか、密着系の技はあまり使わない方がいいな」
キュラソー「あら、それは何故?」
アルマニャック「反撃を食らいやすいからだな。例えば今回、あくまで組手だからやらなかったが、アレが実戦なら俺は太ももを握り潰してる」
キュラソー「……人体に"握り潰す"なんて表現を使えるのは貴方位よ?」
アルマニャック「そうかね?でも懐からナイフを出してブスリ、とかはあり得るだろ?せめて両腕潰してからにすべきだな」
キュラソー「成る程、覚えとくわ」



繋ぎ回というか、導入回って感じですね。次回から色々とお話を動かそうと思います。



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