ピンガ「俺が生き残る為にオリキャラ生やした」   作:ていとくン

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すみません、リアルがバチクソ忙しくて更新だいぶ遅れました……文字通り寝る暇もなくてだいぶキツかったっす。
でもようやく落ち着いたんで、年末まではこれまで通りのペースで更新出来ると思うっす!お待たせ致しました!



☆10:山猫まんま様
☆9:産地直送の焼き鳥様、ほびっと様、sterven様、つきよみ様、969様、(若狐)様、木澄様、しゅはん様、フヂワラ様、わたしだ様、手流様、イーレ様

高評価を下さった皆様、ありがとうございます!前回今回と多くの方に高評価を頂けて、本当に嬉しいです!9に10名以上の方が投票してくださったことなんて、いつ以来かしら……!
今回はここ好きもたくさん頂けて、そちらも嬉しい限りでございます!



11/29 16:00 日間ランキング68位
       二次日間ランキング51位
11/30 16:00 日間ランキング50位
       二次日間ランキング37位

皆様のご愛顧に感謝です!またランキングにこんなに入れてもらえて……感謝です!



今回と次回は閑話です。例のごとく、キャラが基本的にはっちゃけてます。
これまでと同様、本編のストーリー進行には一切関わらないので、キャラ崩壊が気になる方はスキップ推奨でございます。



Interlude⑤ スコッチ・バーボンとスポーツ

 

 

 

 

 

 

きっかけは、スコッチの一言だった。

 

 

 

「バーボン、どうした?何か顔色悪いぞ?」

「そうですか?特段体調が悪い訳では無いのですが……」

「バーボン、どうした?目つきが悪いぞ」

「殴りますよ」

 

 

 

スコッチ、バーボン、アルマニャック。3人が揃っている時の、他愛もないやり取り。

3人が知り合って、早数ヵ月。当初はあったぎこちなさや遠慮など疾うに消え去った。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことを、主にバーボンが学んだとも言える。

 

 

 

「確かに、何か調子悪そうというか、キレがない?むしろキレてる気がするけど……」

「貴方相手にはこれが平常運転ですが」

「最低限の礼儀も知らんのかイエローモンキーめ……!」

「それは駄目だアル。コンプライアンスに引っかかる」

「あ、駄目?差別系の不謹慎ネタは鉄板だと聞いたんだがな……」

「誰に聞いたんですか?」

「ピンガ」

「見た目に違わぬガラの悪さですね……」

「これにはバーボンも()()()()ってか」

「やめないか!」

「そも、僕に黒人の血は流れていませんよ」

「じゃあやっぱりイエローモンキーじゃないか」

「やめないか!!」

 

 

 

いつも通りの、日常。代わり映えない風景。

だが、確かにバーボンにはいつもの覇気がない。2人は怪訝そうに彼を見るも、当の本人も心当たりがない。

3人で首をかしげていると、アルマニャックがポンと手を叩いた。

 

 

 

「あぁ分かった。肌のツヤがない」

「…………おぉ、ホントだ。よく気づいたな……確かにいつもよりハリがない」

「地味に傷つくのでやめてもらえます?」

「いつも何かムカつく位にツヤツヤしてるのに、なんか今日は年相応のおっさんって感じがするな」

「ハハハ、おっさんだってよバーボン」

「貴方、僕と同い年だってこと忘れてませんか?」

「スコッチはおっさんってよりおじさんだよな。髭のせいで年齢+6〜7歳に見える」

「グフッ」

 

 

 

テーブルに倒れ伏すスコッチ。それを見てけらけら笑う2人。

 

 

 

「でも、これで原因が分かったな」

「原因?」

「ストレスだよ。ストレスはお肌の大敵だってベルモットが言ってたわ。確かに大敵っぽい肌してたし」

「それ、絶対彼女に言っちゃ駄目ですよ」

「あらそう?」

「おう、最悪消されるぞ」

「うけるw……で、話を戻すけど、多分バーボン君はストレスの溜めすぎで体調に影響が出ていますね。最近睡眠不足だったりしませんか?」

「そんな……じゃあ、バーボンはあとどれくらい生きられるんですか!?」

「落ち着いて聞いてください、スコッチさん……もって、半日かと」

「セミだってもう少し長生き出来ますけど」

 

 

 

馬鹿なやり取りを繰り広げる馬鹿2人に突っ込みつつも、バーボンには思い当たることがあった。

最近またジンが自分の周りを嗅ぎ回っているのだ。現状は誤魔化せているが、神出鬼没なジンに神経を払いながら二足の草鞋を履くのは中々に辛いものがあった。

 

 

 

「ですが、確かに最近ストレスは溜まり気味かもしれません」

「やっぱり。そういう時はよく動いて、よく食べて、よく寝る!大事だぞ」

「よく動く……訓練でもしますか」

「フッ……こんな時まで真面目じゃなくったっていいんだぜ、バーボン」

「ほう?何かいい案が?」

 

 

 

人差し指をピンと立ててチッチッチと言うスコッチに、バーボンよりむしろアルマニャックの方が興味津々な顔付きをしている。

 

 

 

「どうせ体を動かすなら楽しい方がいいだろ!……というわけで、ス◯ッチャ行こうぜ」

「◯ポッチャ?なんだそれ」

「アル、伏せ字部分は被せてくれ。コンプライアンスに引っかかるかもしれない」

「ス◯ッチャ、こうか?」

「それなら大丈夫だ」

「スコッチ、先程から貴方が言うコンプライアンスとは……?」

「大丈夫だ、バーボンは気にしなくていいぞ」

「気にしなくていいぞ」

「はぁ……」

 

 

 

アルマニャックのボケにやられてスコッチが変な電波を受信してしまっている。

むしろ自分のストレスなぞよりスコッチの方が問題なのでは?バーボンは訝しんだ。

 

 

 

「……で、そのスッチャってのはなんなんだ」

「駄目じゃないかアル、伏せ字を省略しちゃ」

「打つのめんどくさくて……」

「なら仕方ないか。ス◯ッチャってのは、ざっくり言えば屋内でスポーツを楽しめるってやつだ。3人だけだと多少出来ることも限られるけど、すごく楽しいぞ!」

「スポーツか……サッカーとか、バスケとか?俺やったことねェけど、大丈夫か?」

「えっ!?……あぁ、貴方の経歴であれば確かに……組織に来てからも、ですか?」

「やる相手、いると思う?俺がジンとバスケやってるところとか、想像出来る?」

「ブッフォ」

 

 

 

光景を想像したのだろう。ツボに入ったスコッチが腹を抱えて蹲ってしまった。バーボンも腹筋に甚大なダメージを食らったが、根性で耐える。

 

 

 

「た、確かに、槍が降るよりあり得ない光景ではありますね……ブフッ」

「じゃ、じゃあ尚更行こう!アルもこれを機にスポーツの楽しさを知ってくれよ」

「まァ、2人と一緒ならどこでもいいよ。遊びにいってリフレッシュしようぜ」

「……ありがとうございます、2人とも。えぇ、たまには気持ちよく汗を流すとしましょう」

 

 

 

こうして3人は仲良くス◯ッチャに向かう。

 

しかし、バーボンとスコッチは知らなかった。

 

 

 

アルマニャックの身体能力が、色々な意味で規格外であることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずは何をしようか」

「よく分からんが、激しい動きをするやつはある程度体があったまってからの方がいいんじゃないか?」

「アルの言う通りですね。まずはお遊びから触れていきましょうよ」

 

 

 

バーボンが選んだのはボウリング。誰かと楽しむアクティビティとしてはかなりメジャーな部類のゲームだ。

今日が休日だったこともあるのだろう。ボウリングのブースには家族連れが多く訪れており、賑やかで楽しげな空気が出来上がっていた。

 

レンタル手続きを済ませ、レーンに立つ。初めて来るボウリング場に目を輝かせてあちらこちらをうろうろしているアルマニャックの手を引くスコッチを見て、バーボンは思わず笑みをこぼす。

 

 

 

「まったく、小学生の兄弟みたいですね」

「おいバーボン、楽しそうに見てないでお前も手伝えよ!アルのやつ、誰かが見てないと速攻で迷子だぞ!」

「ごめんごめん、面白いもんが多くてな〜。お、自販機だぞ!ポテト食べたい。食べたくない?」

「はいはい後でな。まずはボール選んでくれ」

「選ぶ?ボールを?」

「おうよ。重さで色が分かれててな。一般的には重たい方がスピードも出やすいしピンを倒しやすい。無論重たいから腕の負担は大きいけどな」

「なるほど?んじゃ一番重たいやつにするわ」

 

 

 

スコッチとバーボンも各々ボールを選び、レーンに立つ。

最初はバーボンだ。美しいフォームで投げられたボールは過たずピンに向かい、10本全てを倒した。ストライクだ。

 

 

 

「フッ、上々ですね」

「やるじゃないかバーボン。俺も負けてられないな」

「今度も勝ち越しさせて貰いますよ、スコッチ」

「なるほど、アンダースローで投げるんだな」

「逆にどうやって投げるつもりだったんだよ……」

「普通に振りかぶって。ほら、キャッチボール的な」

「絶対に止めてくださいね?」

 

 

 

次いでスコッチ。力強く投げられたボールは勢いよくピンを打ち倒したものの、両端に一本ずつ残してしまう。スプリットだ。

バーボンが囃し立てたが、スコッチもさるもの。2投目で右端のピンを跳ね飛ばして左端を倒すという技巧を凝らし、見事スペアを取った。

 

 

 

「スプリットからスペアを取りますか!見事ですね」

「凄ェじゃん!スコッチも跳弾を操れるんだな!よっ、ワザマエ!」

「アルと違って銃弾じゃ出来ないけど、ピン位ならどうにかな」

 

 

 

次はいよいよアルマニャックだ。彼は自分にボウリングの技巧がないことを十分自覚している。

 

故に、()()()()()()()()()()()()()()()

 

砲弾投げの選手と同じ構えを取ったアルマニャック。背筋がギチギチと軋んでいる。全身の筋肉が怒張し、力が圧縮されていく。

 

 

 

「アルの構え、なんかすごいな」

「…………なんでしょう、そこはかとなく嫌な予感がするのですが」

「奇遇だな、俺もだ」

 

 

 

二人がそんなやり取りをしている間にもチャージを終えたアルマニャックが、遂にその暴力を解き放つ。

 

 

 

「速度は〜重さだよォ〜?」

 

 

 

どこか間の抜けた口調とは裏腹に、放たれたボールは暴力的なまでに加速する。

ボールはピンのど真ん中に着弾し―――

 

 

 

 

 

 

―――そのままピンを場外まで跳ね飛ばし、壁に激突して小さなクレーターを残し爆散した。

 

 

 

 

 

 

「あん?俺のボールだけ脆くない?」

 

 

 

木っ端微塵となり、上空からパラパラとこぼれ落ちる破片と化したボール。

単純な話、ボールはアルマニャックの膂力とそこから生み出される破壊力に耐えられなかったのだ。

首を傾げるアルマニャックを見るスコッチとバーボンの顔色は、既に蒼白だ。

 

 

 

「oh……」

「…………えっ、これ僕達で後始末しなきゃいけないんですか?」

「だろうな」

「……今からでも、僕達と彼は他人ってことになりませんかね」

「同じレーンだし望みは薄いなぁ」

「………………僕は店員に頭を下げてきますね」

「了解。俺はアルをここから連れ出しとくよ……」

 

 

 

ボウリング場には多くの家族連れが来ており、子供達の喧騒で賑やかだった。

 

そう。賑やかだった。

 

しばしの静寂。その後ざわめきに満ちたボウリング場で、場の注目を一身に集めるアルマニャック。そこで足音を響かせるスコッチにも、人々の目が行く。

 

 

 

「あのにいちゃんすっご〜い!!パパもあれやってみてよ!」

「い、いやぁパパにはちょっと難しいかな……ハハハ……」

 

 

 

 

ギャラリーの間で交わされる会話に、無性にやるせなさを感じるスコッチだったが、それを抑えてアルに近づく。

 

 

 

「おぉスコッチ。駄目だ、俺の使ったボールは特別脆かったみたいでさ」

「……一応聞いておきたいんだけど、わざとじゃないんだよな?」

「おん?当然違うけど、どしたん?」

 

 

 

分かっていた返答に、思わず遠い目をする。

こいつ、素でやりやがった。

 

 

 

「あ~、とりあえず場所移そうか」

「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボウリング場から離れ、手頃なベンチに腰掛ける。

バーボンも追いついた後に、スコッチはアルマニャックの振る舞いがどれほどイカれているかを懇切丁寧に語った。それはもう、丁寧に。

 

こうして出来上がったのが、すっかりしょげかえったアルマニャックである。

 

 

 

「ごめんなさい……」

「分かってはいましたが、本当にわざとじゃないんですね……」

「なぁアル、組織で身体測定ってしただろ?筋力系の数値は、どうだった?」

「ん?あ~あれか。結構前だからほとんど覚えちゃいないが……握力計と背筋計はぶっ壊しちゃったな」

「あれって壊せるものなんですか……!?」

「……ちなみに、どんな風に壊れたんだ?」

「握力計は握りつぶしちゃって、背筋計はチェーンを引きちぎっちまったわ。でも全力でやれって言われたからそうしただけだぜ?」

 

 

 

ことここに至りて、2人はアルマニャックという人間の異常性を明確に認識した。

ヒトを超越した性能。それを無理やり人間の見た目に整えた怪物。それがアルマニャックという存在であることを、今彼らはようやく理解した。

 

尤も、だからと言って彼との付き合いを絶つつもりなど、2人にはないのだが。

 

 

 

「なるほど……つまり君はとんでもない馬鹿力という訳ですね。日常生活はどうしていたんです?」

「いや、日常でそんなに力む機会ないから……今回はちょっと、その、張り切りすぎちゃって……」

 

 

 

すっかり萎れてしまったアルマニャックを見て、思わず苦笑いをこぼす2人。

なんというか、良くも悪くも年齢不相応だ。幼いと言い換えても良い。

裏社会でこんな人間が良くもまぁ生き残れたものだ。まして人脈を築くなど、普通なら夢物語。"なんとなくほっとけない"というのも一つの人徳なのだろうか。正にほっとけなくなっている自分達が言えた道理ではないが。

 

 

 

「仕方ない、アルの社会復帰に付き合ってやるか」

「えぇ。というかこのままだと私ほとんど運動出来ていませんし」

「???」

「アル、野球やろっか」

「野球?」

「おう。アルの全力は遊び場じゃ明らかに過剰だ。だから、楽しみつつ力を制御する練習をしようぜ」

「これまでの貴方には必要なかった、あるいは機会がなかったことでしょう。我々もお付き合いしますよ」

「…………ありがとう。持つべきものは良き友人ってことだな」

 

 

 

ニヘラと笑うアルマニャックを見て、スコッチとバーボンも相好を崩す。

 

 

 

「ん?でも野球ってチーム戦じゃなかったか?」

「おう。だから今からやるのは野球の特訓みたいなもんだ」

「なるほど、キャッチボールですね」

「いや違う。言っただろ?特訓だって」

「一体何を始めるんです?」

「名付けて、地獄の千本ノックだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって。とある空き地に3人の男が立っていた。1人はバットを持ち、残る2人はグローブを嵌めているが、片割れの顔色はすこぶる悪い。

 

 

 

「ねぇスコッチ、何故僕がボールを受け止める側なんですか?」

「だって運動しなきゃいけないのはバーボンの方だろ?適任じゃないか」

「……本音は?」

「バーボン、骨は拾ってやる」

「覚悟の準備をしておいてください。近い内に訴えます。裁判も起こします」

「ほらアル〜、行くぞ〜!一投目!」

 

 

 

バーボンの抗議を無視して、アルマニャックへとボールを投げる。

そう、今から行うのはただひたすらにノックを打ち続けるというものだ。力を込めつつ、バーボンがキャッチ出来る程度の強さに抑えるという、力の量と方向の双方を鍛えるトレーニングである。

スコッチがふわりと投げたボールを、アルマニャックはバットの芯で捉える。

カキン、という小気味よい音とは対照的に、銃弾もかくやの速さで打たれたボールは、バーボンのキャッチを超えて顔をしたたかに打ち付けた。

 

 

 

「いっけーーーー!!!!」

「裁判所にも問答無用で来てもらいぶべぇ!!!!」

 

 

 

空中をきりもみ回転して飛んでいくバーボン。アルマニャックが顔を真っ青にして駆け寄る姿を見てスコッチは腹を抱えて笑っている。

 

 

 

「バーボン!バーボン!大丈夫か!?ごめん、あれでも一応加減したつもりだったのに……」

「あ、貴方に、罪は、ありません……それより、す、スコッチに……伝えて、くれますか……?」

「な、何を?」

「慰謝料の、準備を、しておいて……ください、とね……」

 

 

 

そう言い残して崩れ落ちるバーボンを抱き抱えて慟哭するアルマニャック。スコッチは笑い過ぎで過呼吸になり倒れ伏していた。

 

勿論バーボンが気絶した後はスコッチが標的になり、腹に3発目を食らった辺りで揃って彼岸を彷徨うことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カキーン!!

 

 

 

パシッ

 

 

 

「こ、これで……10連続キャッチ成功です……」

「つ、つまり……」

「免許皆伝!ヤッター!!」

 

 

 

それから数時間後。バーボンとスコッチは交互にアルマニャックの相手をする羽目になった。

何度か意識を飛ばしつつも、その甲斐あって(?)、無事アルマニャックは手加減を身につけることに成功した。

 

 

 

「スコッチ、バーボン!本当にありがとな……!おかげでこれから2人と普通に遊べるようになったよ!!」

「フッ……喜んでもらえてよかったぜ」

「えぇ……友達の為です。いくらでも付き合いますよ」

 

 

 

極限の疲労と緊張により、先程まで虚無の顔をしていた2人だが、アルマニャックの純粋な感謝に揃って苦笑をこぼす。

裏のない好意を向けられることなど、いつ振りだろうか。これだからこの男を放っておけないのだ。

そして、それ故にその後の顛末も予定調和だった。

 

 

 

「よっしゃ!それじゃ、()()()()!」

「「…………えっ?」」

「いや、さっきまでのは"特訓"だろ?それも終わったんだ。今度はちゃんと"遊び"をやらなくちゃ。そもそも今回はバーボンと一緒に体を動かそう!って集まりだったんだからさ」

「そ、それはそうですが……」

「もう充分以上に動いたというか……もう勘弁してほしいというか……」

「ここまで付き合ってもらったんだ!俺だって2人にはいくらでも付き合うぜ!さあ遊ぼう!お楽しみはこれからだ!ハリー!ハリー!!」

 

 

 

テンションも高くはしゃいでいるアルマニャックとは対照的に、2人の顔に最早希望はなく。

それでも、この局面から逃げられないことだけは察してしまった彼らは。

 

 

 

 

 

 

「…………畜生、やってやろうじゃねぇか!」

「分かりました分かりましたよ!やればいいんでしょう!?」

 

 

 

ヤケクソになった。

 

 

 

疲労困憊の中、必死の形相で走る2人と、きらきらした笑顔を振りまき走る1人。

絵面としては完全に追い立てられる獣だが、それでもその場には、確かに、どこか楽しげな雰囲気があった。

 

年齢も、立場も、周囲の目すら忘れて遊び走り回る。終いには大の字になって倒れ込んだ3人の顔には、はっきりと喜悦が浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………んァ」

「あら、起きたの?」

「ん〜…………?……キール?どして?」

「貴方が気持ちよさそうに寝てたから、つい、ね」

「そか、ありがとう」

 

 

 

目をふわりと開けたアルマニャックを出迎えたのは、キールの顔だった。

組織が用意した拠点。その一室にて任務の直前まで昼寝をしていたアルマニャックを見つけたキールが膝枕をしていたのである。

普段であればあたふたと慌てる様子が見られるのだが、当の本人は寝ぼけているのか、まだぼんやりとしている。

 

 

 

「アル、大丈夫?そろそろ任務なのよね?」

「おん。…………?あ~、そうか。()()

 

 

 

不安になったキールはアルマニャックの顔を覗き込み、思わずぎょっとする。

 

 

 

「ア、アル!大丈夫!?」

「大丈夫って……何が?」

「何が、って……気づいてないの?」

「?」

「貴方……()()()()()()?」

 

 

 

パッと目を見開いたアルマニャックが、自分の目元を撫でる。濡れた指先をしばし凝視した彼は、ややあって笑い出した。

どこか自嘲を含んだ笑いに、キールの不安が濃くなる。

 

 

 

「ハハ……マジかよ。女々しいなァおい」

「……何か、嫌な夢でも見ていたの?」

「…………いいやァ?んなことねェさ」

 

 

 

キールの方を振り返るアルマニャック。尚も涙を溢す彼は、泣き笑いの表情で、しかしはっきりと否を口にする。

 

 

 

「悪夢なんてとんでもねェ。良い夢だった……本当に、いい幻想(ユメ)だったさ」

 

 

 

 

 

 





ジン「ディーフェンス!ディーフェンス!」シュッシュッ
アルマニャック「マイボー!マイボマイボ!マイボー!マイ…………ナイッシュー!」



筆者はスポッチャ行ったことがないので、ネットで調べた程度の知識しかないです。変な描写がありましたら笑ってやってください。



久しぶりに文章書くと、なんか違和感がありますね。やはり継続して書くことが大事ってはっきりわかんだね。仕事もプライベートのゴタゴタもほぼ鎮静化したんで、ここからはしっかり書いていこうと思います。
次回はだいぶ前に頂いたリクエストから書いていこうと思っています。活動報告でのリクエスト募集は今もゆるりとやっておりますので、何かございましたらペシペシ投げて下さればありがたいです。



最後までお読み頂き、ありがとうございました。よろしければ、感想・評価・お気に入り登録の程よろしくお願いいたします。
特に感想と高評価は凄く嬉しいです。本当に励みになります。高評価頂くたびにニッコリなりますし、感想通知来るたびにテンション上がりすぎて動悸がヤバいです。
どうか、よろしくお願い致します。
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